初めての在宅
仕事の話。
実は、ちょっと前から、在宅医療に関わっている。
ようやく仕事にも慣れてきた、というか、落ち着いてきた。
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過去にも数回、経験はあったけれども、
あれは「経験」と言っていいものかどうか・・・。(苦笑)
今思えば、ほとんど、薬を配達していただけ、だったなぁ。
薬の管理なんかも、ほとんど介護者がやっていたし。
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今回は、ケアマネから依頼で始まった。
別にこちらから営業をかけた訳ではないんだけど、
ケアマネの方から、「こちらの薬局では在宅できませんか?」と聞かれた。
できるか、できないか?と聞かれれば・・・
そりゃ、できるよ。許可は全部取っているはずだからね。
ただ、経験がほぼゼロに近いのが不安、というだけで。(苦笑)
とはいえ、経験がないからできません、と言うと、
これはもう永遠に始まらないわな。
例えば、いま50代の薬剤師であれば、働くのはせいぜい10年ほど。
それなら、在宅医療を全部避けて通っても働けるかも知れない。
でも、私はまだ30代。少なくとも、あと20年以上はこの業界で働くつもり・・・。
この先20年、在宅から逃げ続けるってのは、無理だろう。
どこかで腹をくくって、在宅医療と向き合う必要はあった。
幸い、今の職場は私が責任者だ。私が「やる」といえば、始めることができる。
スタッフは、本音としてはやりたくないだろうけどね。w
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あまり詳細を書くと問題かも知れないので、感想だけ。
とにかく、軌道に乗せるまでが大変だった。
会社の方針としては、在宅には積極的に関わるべきなんだろうけど、
スタッフとしては、そんな面倒なことやりたくない訳で。(苦笑)
たった一人の患者さんで、多くても週に1回行く程度なんだけど、
最初は症状が安定しなかったこともあって・・・
常に、頭のどこかでその患者さんのことを考えているような状態だった。
全力で考えている訳ではないんだけど。
脳内リソースの3%くらいを、常に使っているような感じ。
一人の患者さんのことを、ここまで考えたことあったかなぁ??
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幸い、症状が安定してきてからはもっと楽にこなせるようになったけど。
患者さんとも、それなりにコミニュケーション取れるようになってきた。
うーん、昔の私からは考えられないくらい進歩してるな。w
他人の家にあがりこんで、知らない人と話すなんて。ww
5年前だったら、考えられないなぁ。
そう思うと、少しは薬剤師として成長しているのかも知れない。
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ただ、在宅はやっぱり大変だ。やりがいはあると思うけど。
患者さんの数が少ないと対応はやりやすいけれども、
経営的には・・・ペイしないと思う。
施設在宅とかで、まとまった数をこなす方が経営的にはいいんだろうけど・・・
どんだけ仕事しなきゃいけないんだか、ちょっと想像できない。
服薬指導もさることながら、報告書を何枚書かなきゃいけないんだ?
でも、いつかやらないといけない時が来るんだろうなぁ。

by 薬剤師ブログタイムズ
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