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名被害者一条(仮名)の事件簿

  最近読んだ本の話。

 どっからどうみても、ミステリのタイトルなんだけど、
書いているのがと学会会長、山本弘なんだから、(まともな)ミステリな訳はない。

 ま、宣伝ページみてもらうのがいいかな。

http://homepage3.nifty.com/hirorin/ichijokameinojikenbo.html

 名探偵が難事件を引き寄せるように、殺人(未遂)事件を引き寄せる
特異体質の「名被害者」である、一条の事件ファイルなんだけど・・・。

 タイトルと表紙にだまされて読んだ人は、怒るんじゃないかな?ww
もっとも、最初に作者からの謝罪文が入っているが。w

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 この作品も、例によって作者の趣味全開、といった感じ。
アニメネタとか、ラノベネタとか。
ただ、ちょっと下ネタが多いのが厳しいかな・・・?
一条(仮名)に羞恥心がない、という設定なんで。

 物語全体を覆う、この緊迫感のなさは何なんだろうなぁ?
いまいちわからなかったのが、一条が「自分が絶対に殺されない」ことを
はっきりと自覚しているかどうか。
 最終話に関して言うなら、はっきりと自覚しているんだけど、
他の話だと、どうもその辺が怪しく感じる。
まぁ、主人公が「主人公だから死なない」という暗黙のルールを
理解して行動するなんて、どうかんがえても反則技なんだけど。ww

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 とにかく、作者が好きなネタを突っ込んだ話。
ミステリではなくて、ラノベに近い。もっとも最終話はSFだと思うが。
馬鹿な設定を真剣に考えていくと、ああなるんだろう。w

 個人的には、雲母坂(きららざか)部長のぶっとんだ小説がツボだった。
読んでいると眩暈がする」ような「小説」を、よく書けるもんだ。
この辺も、やっぱり「と学会会長」の守備範囲の広さが活きてるんだろう。

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 ところで、なんで主人公の名前が一条なんだろう??
いや、普通っちゃ普通なんだけど、この本に出てくる人って、
全部仮名とはいえ、普通の苗字の人ってほとんどいないんだけど。
蛸薬師(たこやくし)とか雲母坂(きららざか)とか・・・
京都の難読地名を集めたんだろうけど、逆に「一条」が浮いてしまう。

主人公の名前はかっこよくなければいけない」ってのは
雲母坂部長の台詞だったけど、それを実践しているのかな?
ただまぁ、主人公の名前が難読すぎると、あまりにもイロモノすぎるか。
「轟速狂時爆闘」(雲母坂部長の小説の主人公)の前では、
どんな名前も霞んでしまうな。w

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