「安さ」に特化したジェネリックできない?
るるー主さんの、ブログ大会(第2回)
今回のネタは、ジェネリック医薬品について。
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うちのブログでも、ジェネリック医薬品についての記事は過去に山ほど書いてる。
正直、書きすぎていて新たに書くことがない。(苦笑)
基本的な私の考え方としては・・・
国民皆保険を守るため、医療費削減が急務なので、
ジェネリック医薬品を推進すべき。
私は、世代間格差に関してもガンガン言うほうだからなぁ。
高齢者が医療費を使い込んで、自分達が高齢者になる頃には、
保険が破綻している、なんてのが許せない。
自分はもちろん、子どもたちが高齢者になったときにも、
今と変わらない程度の負担で、よい医療を受けさせてあげたいと思う。
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ジェネリック医薬品は、先発医薬品と全く同じではないが、
ほぼ同等とみなしてよい。リスクがない訳ではないが、
リスクよりも、医療費削減というメリットの方がはるかに大きいから、
少々のリスクは目をつぶるべきである。
また、ジェネリック医薬品と先発医薬品の差、よりも、
服用する人、個人個人の個人差の方がはるかに大きいので、
少々の品質差は問題にならない。
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ただ、ジェネリック医薬品を薬剤師がどれだけ推進したところで、
膨張を続ける医療費を考えると、焼け石に水に過ぎない、とも思う。
チリもつもれば山となる、という考え方もあるけどさ。
そういう問題意識から、医療とコスト感覚の問題、なんかも書いている。
薬剤師がジェネリックを勧めたくても、医師がジェネリックのない新薬を
使う限り、どうしようもない。
つーか、そもそも高い薬を使うなよ、という話。
新薬は、従来の薬よりもよい薬なんだけれども、
メリット以上に、価格が高くなりすぎてしまうことが多い。
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もっと言うなら、そもそも、これ以上新薬って必要なのか?
そういう問題意識もある。新薬メーカーにとっては死活問題だろうけど。
抗がん剤や、認知症、難病の薬なんかは、まだまだ必要だろうけどさ、
糖尿の薬って、まだ新薬が必要か?
今までの薬で、ほとんどの人がコントロールできていないか??
そりゃ、新薬ならではのメリットがあるんだろうけどさ・・・。
メトホルミンとグリクラジド程度でコントロールした方が、圧倒的に安いよ。
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とまぁ、実は関心はジェネリック医薬品から離れつつあったりする。w
薬剤師ができることを全部やったとしても、
医療費を削減するには、医師の側のコスト感覚が不可欠だから。
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さて、本題はジェネリック医薬品だった。
ジェネリック医薬品も、色々なメーカーが出してきているけど、
こういうのがあってもいいんじゃね?って思うのがある。
ひたすら、「安さ」に特化したジェネリック。
他社に製造依頼すれば、品質はそれほど問題ないものができる。
ここで、通常のメーカーであれば、MR(営業職)を使って、
医療機関に売り込みをかけるんだけど・・・
それって、どう考えても人件費かかってるよね。
ジェネリック医薬品が安いのは、もちろん開発費が抑えられているからだけど、
抱えているMRの数が少ない=人件費が少ない、というところも、
値段を抑えられる要因のひとつなんじゃないかな?
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なら、それを極限まで推し進める。
宣伝に極力、金をかけず、値段だけで勝負する。
値段っていっても、薬価は国が決めているけどさ。
でも、医療機関への納入価をがんがん下げていけば、
結果的に、薬価もがんがん下がっていく。
そうすることによって、結果として医療費削減につながるんじゃないか?
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MRの顔が見えなきゃ嫌?ぜいたく言ってんじゃないよ。
そのMRを雇うのに金かかってんだから。最終的には、価格に転嫁されてんのよ。
医療機関でのジェネリックメーカーの選定って、実際どうなの?
建前上は、製剤特性とか何とか言ってるかも知れないけど、
ぶっちゃけ、値段だけじゃないの??
どうせ、各メーカーが出している医薬品って、元をたどれば
同じ工場で作ってたりするんだからさ。
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もちろん、品質で売っていくジェネリックメーカーがあっていい。
また、MRによるきめ細かい情報提供で売っていくメーカーもあるだろう。
でも、「とにかく価格で勝負します」と開き直るメーカー、
あってもいいんじゃないか?w
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国としても、その方がいいはずだ。
目的は、医療費の削減なんだから、安いほうが望ましいだろ。
今は後発品調剤率で薬局を評価してるけど、
私は、あれにも疑問を持っている。
どれだけ高いジェネリックを使っても、安いジェネリックを使っても、
評価は同じ。それは、不公平じゃないか。
本当に評価すべきは、「削減した医療費額」であるべきだ。
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とまぁ、今回は何の資料もデータもなく、
思いのたけをぶちまけてみた。
かなり極論だから、異論もたくさんあると思う。
ま、他のブロガーさんがまともなこと書いてくれると思うから、
一人くらいはこんな極論を吐くヤツがいてもいいんじゃないかな?w
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<追記>
るるー主さんの、「第二回薬剤師ブログ大会」に参加しています。
投票はこちらのページから。
http://pharmacymanga.blog.fc2.com/blog-entry-333.html
他のブロガーさんも力作ぞろいですので、
是非読んでみてください。
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コメント
今回も多忙のなか、参加してもらってありがとうございます
また投票用の記事作りました~♪
余裕がありましたらリンクしていただけると助かりますが
リアル優先でいきましょうね(笑)
投稿: るるー主 | 2014-01-13 02:05
認知症の薬って本当に効いてると思います?
病名ついたら、とりあえず処方しとく。
効かなくても他にする事ないから、出さないと何いわれるかわからないからっていう感じで莫大な医療費が遣われているのが問題と思います!
投稿: 至る所に認知症 | 2014-01-14 09:40
>るるー主さん
リンクしておきました。お疲れ様でした。
リアルの方も、ようやく落ち着いてきましたが・・・
インフルエンザで忙しくなり、診療報酬改訂もあり、
結局、5月くらいまではごたごたしそうです。w
>至る所に認知症さん
コメントありがとうございます。
認知症の薬は、まだまだ、ですね。
それでも、一昔前に比べればかなりマシにはなってると思います。
ただ、効果があまり見られないのに
漫然と投与を続けている例は多いです。
この分野で、もっと画期的な新薬が出てきて欲しいですが。。
投稿: kitten | 2014-01-16 23:32