前期高齢者の負担割合(平成26年度以降)
さて、毎年恒例の記事なんだが、
前期高齢者(70歳~74歳)の平成26年度以降の負担割合について。
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もともと、2割負担だったところを1割負担に凍結したのは、
第1次安倍内閣の頃だったような気がする・・・。
今回、ようやく特例が解除されることになる。
ただし、「段階的に」
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この手の連絡を見つけるのが、毎回非常に困難なんだが・・・。
厚労省のサイト内で見つけることができないのはなぜなんだろう?
私の検索スキルがまだまだだからか??
日本病院会のホームページで、pdfを見つけた。
平成25年12月24日づけの厚労省保険局保険課からの「事務連絡」
「70歳代前半の被保険者に係る一部負担均等の軽減特例措置の取り扱いについて」
http://www.hospital.or.jp/pdf/14_20131224_01.pdf
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ま、上記リンクを読んでくれれば分かる。
ポイントだけ。
1、平成26年4月1日以降に70歳に達する被保険者について、
70歳に達する日の属する月の翌月以後の診療分から、
療養に係る一部負担均等の割合を医療保険各法本則の規定通り
2割とする。
2、平成26年3月31日以前に70歳に達した被保険者等については、
引き続き一部負担均等の軽減特例措置の対象とし、平成26年4月1日以降
の療養に係る一部負担均等の割合は1割とする。
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ようは、今年の3月までに70歳になった人は、特例扱い継続だ。
今現在、70歳~74歳の人で1割負担の人は、今後も1割負担となる。
今年の4月1日以降に70歳になった人から、特例解除で2割負担となる。
もちろん、現役並み所得者は3割負担、ってのは変わらない。
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すぱっと2割負担にして欲しいところだけど、まぁしょうがないか・・・。
少なくとも、団塊の世代は全員2割負担だから、よしとしよう。
さて、小ネタ。
平成26年4月1日に、70歳の誕生日を迎える人はどっちだ??
具体的には、昭和19年4月1日生まれの人だ。
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答えは「1割負担」ギリギリセーフとなる。w
昭和19年4月2日生まれの人から、特例解除、2割となる。
これは、日本の法律でそう決まっているから。
法律上での年齢は、「誕生日の1日前」で計算されるので。
4月1日生まれの人は、ギリギリで前の学年にされるって言う話があるけど、
それと同じ話になる。
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このネタ、2009年から5年にわたって書き続けてきたけれども、
これでようやく決定版、だろう。後は、順次2割負担になっていく。
来年以降も(しばらくは)変わらないはずだ。
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コメント
こんばんは(o^-^o)
あちゃー!4月1日誕生日のネタは私も狙っていましたが、先に書かれちゃいました!!
うーん、残念!!!また何かネタを探す事にしよう( ̄▽ ̄)
それにしても、今回の改正も頭が痛くなることばかりですね。薬局ばかりか、患者様も痛いところばかり!
このままで日本の医療制度は大丈夫なんですかね???
投稿: ネーヤ | 2014-02-28 00:02
>ネーヤさん
すんません、先にやっちゃいました。w
いや、患者さんから聞かれたもので、先に調べておこうと。
今回の改正は、どこもかしこもやられてますね。
メーカーにも厳しいと思いますし・・・。
今までのツケが回ってきてるんじゃないでしょうか。
投稿: kitten | 2014-02-28 14:39
それじゃあ、、「誕生日の1日前」に年をとるにも
かかわらず75才の誕生日当日から後期高齢者医療の
対象になるところに突っ込みをいれましょうかw
民法も詳しく勉強すると面白いですよね。
レセ請求期限なんかにもかかわってくるんですが。
投稿: とおりすがり | 2014-02-28 22:25
2割になった方は75歳になるまで、ずっと2割のままなんですか??
投稿: 風の噂 | 2014-04-30 15:49
>>風の噂さん
現役並みの所得があれば、3割負担になることもあります。
そうでなければ、基本2割負担です。1割はありません。
投稿: kitten | 2014-05-01 12:43