衝撃の合格率、60.84%
明日から4月。
今回ほど、何も出来ないまま過ぎ去ってしまった3月はなかったような。
ま、始まってしまうものはしょうがない。
方針はギリギリで決めたから、あとは臨機応変に対応していくしかなかろうよ・・・。
疑義解釈資料もまだ出てないし。
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さて、今日は第99回薬剤師国家試験の合格発表だった。
私の時代は、試験自体が3月末で、合格発表は4月下旬だったような。
少しずつ早くなって、今は3月上旬試験で、3月末に発表される。
4月から働く人は、その時点で合否が判明している方がいいだろうし。
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しかし、今回の結果は衝撃的だった・・・。
受験者数 12019名
合格者数 7312名
合格率 60.84%
60.84%
なんだ、この数字は。
4年制から6年制への移行期間を除くと、ここ20年で最低の数字である。
合格者数も、同じく、ここ20年で最低だ。
おいおい、現場はまだ薬剤師が足りてないんだよ・・・。
戦力と期待して確保した人材が、実に4割目減りしたことになる。(汗)
これ、まじきついぞ。。
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6年制に移行して3年目。
88.31%、79.10%ときて、60.84%
ありえないほどへこんでいるな。
ちなみに、新卒に限っても70.49%。空白の2年間を除けば、
新卒合格率は基本80%台、時には90%も超えているのに・・・
これはひどいわ。
受験者数は去年より増えているけれども、
そりゃ、去年落ちた人がもう一回受けているだけの話。
6年制新卒受験者に限れば、去年よりも減っている。
大学の定員は変わってないはずなのにね・・・。
ようは、簡単に卒業できたから落ちたわけじゃないってこと。
大学側も落ちそうなヤツは卒業させてないはずなのに、
それでも大量に落ちてしまった、という訳。
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原因は・・・ま、試験が難しかったってことかな。
実際に問題見てみたけど、確かに難しかったと思う。
なんだろう、丸暗記だけでは太刀打ちできない問題が多かったような。
大学別合格率をみても、そういうのが透けて見える。
今回、合格率第1位は、金沢大学の92.5%。
新卒に限ると、合格率第1位は東京大学の100%。w
国公立の学校が上位に入っている。
そして、私立の学校は軒並み苦戦している。
新卒合格率で比べると、国立が83.16%、公立が79.7%、私立が69.52%。
と、国公立上位が透けて見える。
それって・・・言っちゃ悪いが、もともとの学力の差じゃないのか?
今までは、私立の方が合格率が高かったのにね・・・。
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もはや、合格率で見るよりも、「合格者数」で大学を評価するほうが
いいような気がする。私立の学校は、国家試験に合格できない学生は、
そもそも卒業させないところが多いから。
昔からある薬科大学は、それなりの結果を残している一方、
新設校はどんどん厳しくなってきているな・・・。
そういえば、去年問題になった横浜薬科大学だが・・・
235人受験して103人合格。合格率43.83%。うーん、苦しいか。
ただ、ほかの大学も40%台はごろごろしてるからな。
一番の問題は、今年も最下位の第一薬科だろう。
295人受験の、合格者39人。合格率は脅威の13.22%
新卒に限れば50人受験で11人しか合格してない・・・。
この学校、もう存在価値ないでしょ?
ちなみに、1学年の定員は170人くらいらしい。
それでいて、大学入学から卒業まで、学費は1000万くらいかかる。w
もはや、詐欺の域に達しているような・・・。
学生の努力不足もあるとはいえ、恐ろしいなこれは。
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薬剤師に求められる能力は高くなってきている。
だから、薬剤師国家試験も難しくなっている・・・のかな?
にも関わらず、学生のレベルは低下している。
その結果が、この恐ろしい合格率になっているんだろう。
もう、この辺の底辺校は整理すべき段階に来ていると思う。
見かけ上の合格率でごまかしてきたけれども、
今回はごまかすことすらできない、惨敗を喫したわけで。
「薬学部に入って、薬剤師になれば、就職に困らない」
それは今でもそうだけど、厳しいよ?
薬学部に入るのは簡単だけど、薬剤師までの道のりは遠く険しい。
「向いてないかも」とか「もう無理かも」と思うのであれば、
早めに諦めたほうがまだマシかも知れないなぁ・・・。

by 薬剤師ブログタイムズ
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