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2014年3月

衝撃の合格率、60.84%

 明日から4月。
今回ほど、何も出来ないまま過ぎ去ってしまった3月はなかったような。
ま、始まってしまうものはしょうがない。
方針はギリギリで決めたから、あとは臨機応変に対応していくしかなかろうよ・・・。
疑義解釈資料もまだ出てないし。

.

 さて、今日は第99回薬剤師国家試験の合格発表だった。

 私の時代は、試験自体が3月末で、合格発表は4月下旬だったような。
少しずつ早くなって、今は3月上旬試験で、3月末に発表される。
4月から働く人は、その時点で合否が判明している方がいいだろうし。

.

 しかし、今回の結果は衝撃的だった・・・。

受験者数 12019名
合格者数  7312名
合格率   60.84%

 60.84%

 なんだ、この数字は。
4年制から6年制への移行期間を除くと、ここ20年で最低の数字である。
合格者数も、同じく、ここ20年で最低だ。

 おいおい、現場はまだ薬剤師が足りてないんだよ・・・。
戦力と期待して確保した人材が、実に4割目減りしたことになる。(汗)
これ、まじきついぞ。。

.

 6年制に移行して3年目。
88.31%、79.10%ときて、60.84%
ありえないほどへこんでいるな。

 ちなみに、新卒に限っても70.49%。空白の2年間を除けば、
新卒合格率は基本80%台、時には90%も超えているのに・・・
これはひどいわ。

 受験者数は去年より増えているけれども、
そりゃ、去年落ちた人がもう一回受けているだけの話。
6年制新卒受験者に限れば、去年よりも減っている。
大学の定員は変わってないはずなのにね・・・。

 ようは、簡単に卒業できたから落ちたわけじゃないってこと。
大学側も落ちそうなヤツは卒業させてないはずなのに、
それでも大量に落ちてしまった、という訳。

.

 原因は・・・ま、試験が難しかったってことかな。
実際に問題見てみたけど、確かに難しかったと思う。
なんだろう、丸暗記だけでは太刀打ちできない問題が多かったような。

 大学別合格率をみても、そういうのが透けて見える。
今回、合格率第1位は、金沢大学の92.5%。
新卒に限ると、合格率第1位は東京大学の100%。w
国公立の学校が上位に入っている。

そして、私立の学校は軒並み苦戦している。
新卒合格率で比べると、国立が83.16%、公立が79.7%、私立が69.52%。
と、国公立上位が透けて見える。

 それって・・・言っちゃ悪いが、もともとの学力の差じゃないのか?
今までは、私立の方が合格率が高かったのにね・・・。

.

 もはや、合格率で見るよりも、「合格者数」で大学を評価するほうが
いいような気がする。私立の学校は、国家試験に合格できない学生は、
そもそも卒業させないところが多いから。

 昔からある薬科大学は、それなりの結果を残している一方、
新設校はどんどん厳しくなってきているな・・・。

そういえば、去年問題になった横浜薬科大学だが・・・
235人受験して103人合格。合格率43.83%。うーん、苦しいか。
ただ、ほかの大学も40%台はごろごろしてるからな。

 一番の問題は、今年も最下位の第一薬科だろう。
295人受験の、合格者39人。合格率は脅威の13.22%
新卒に限れば50人受験で11人しか合格してない・・・。
この学校、もう存在価値ないでしょ?
 ちなみに、1学年の定員は170人くらいらしい。
それでいて、大学入学から卒業まで、学費は1000万くらいかかる。w
もはや、詐欺の域に達しているような・・・。
学生の努力不足もあるとはいえ、恐ろしいなこれは。

.

 薬剤師に求められる能力は高くなってきている。
だから、薬剤師国家試験も難しくなっている・・・のかな?
にも関わらず、学生のレベルは低下している。
その結果が、この恐ろしい合格率になっているんだろう。

 もう、この辺の底辺校は整理すべき段階に来ていると思う。
見かけ上の合格率でごまかしてきたけれども、
今回はごまかすことすらできない、惨敗を喫したわけで。

「薬学部に入って、薬剤師になれば、就職に困らない」
それは今でもそうだけど、厳しいよ?
薬学部に入るのは簡単だけど、薬剤師までの道のりは遠く険しい。

「向いてないかも」とか「もう無理かも」と思うのであれば、
早めに諦めたほうがまだマシかも知れないなぁ・・・。

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フィギュア世界選手権

 今シーズン最後のフィギュア記事。

 日本で開催されていた世界選手権について。
正直、オリンピックの年の世界選手権ってねぇ・・・盛り上がらん。
やらんでもいいんじゃね?って思うくらい。w
 みんな、オリンピックで燃え尽きちゃって、おまけくらいにしか考えてないし。

 ただ、今回は(日本では)盛り上がったほうだと思う。

.

 まず、男子。
羽生がショートプログラム3位から、フリーで逆転優勝を決めた。
ショート2位の町田は、わずか0.33点届かず2位。日本勢の1,2となった。

 町田のショートはテレビでみていたが、本当に鳥肌もんだった。
最後の3Lzだけ、一瞬嫌な予感が走ったが。w
(ソチではこのジャンプを失敗してメダルを逃した)
98点台というトンでもない高得点が出た。

.

 対する羽生。いつものショートなんだけど・・・
なんか、見た瞬間違和感があった。なんか違う??やばい?
と思ったら、案の定4Tで転倒。

 ただ、そこから見事に立て直したのはさすがにオリンピックチャンピオン。
ショートで1回こけてまだ90点台、3位に入るってのはすごいこと。

.

 フリー。町田は、こっちもほぼ完璧の演技。
ショートもフリーも、ソチの時よりもはるかに素晴らしい演技を魅せた。
合計282.26はもちろん自己ベスト。
 この得点は、ソチの時の羽生の得点すら越えている。

 羽生は、完全に追い込まれていたはずだ。
勝つためには、今季一度も試合で成功していない、冒頭の4Sを決めるしかない。
本当にそういう状況だったんだが・・・
 羽生は、これをしっかりと決めた。
オリンピックでは失敗した4Sをきめて、本当にわずかに町田を上回った。

 この展開はなんなんだ。w
羽生はどこまでも、運命の女神に愛されているかのような。
というか、町田が愛されていないというか。ww

.

 正直、みている人たちの大半は羽生の応援をしただろう。
19歳のオリンピックチャンピオンが、母国開催の世界選手権で、
同じ日本人に負けるってのは・・・ちょっとねぇ。
 高橋なら許せても、町田は許さん、ってなもんだ。ww

 本当に、出来すぎの展開にびっくりした。

 町田は、もちろん来シーズンも滑るんだろうけど、
どういうプログラムを作ってくるかなぁ?
今回の火の鳥は、昨シーズンからの2年連続。
すっかり、町田の代名詞みたいになってるんだけど・・・。
来年のプログラムが楽しみだ。

.

 さて、女子。

 浅田真央が完勝した。
ショートでは完璧な演技で、歴代世界最高。
フリーでは、後半一発目の2A+3Tが入らなかったけれども、
ほかは全てクリーンにおりてきた。

 ただ、思ったよりも点が出てないなぁ、と思った。
スコアを見てみると、トリプルアクセルで回転不足を取られてた。
ほかにも、3F-3Loで回転不足。それも3Fの方で・・・。

 GOEが全体的に低い。いつものことかも知れないけど。
順位は間違いないと思うが、もっとぶっちぎりの1位でよかったと思う。

.

 鈴木は、フリーでは得点が伸びずに表彰台を逃した。
実際に演技を見た感じでは、ものすごく感動したんだけどなぁ。
ジャッジが見ると、こまかい減点ポイントがたくさんあるってことか。

.

 さて、浅田は現役続行するんだろうか?
個人的には、もう十分魅せてくれたから、もういいよ、と言ってあげたい。
今後については、半々、と言っているらしいけど。

 スケート連盟は、来月にも進退の聞き取り調査をするらしいけど、
続けるよう説得する、あるいは脅すの間違いじゃないのか?(苦笑)

 鈴木は引退してしまうし、村上はなぜか点数が伸びない。
浅田、鈴木に続く選手が・・・薄いんだよね。
ここで引退されてしまうと、収益に響く、と思う。

 浅田真央には、もう、たくさんの感動を与えてもらった。
特に、ソチオリンピックでのフリーの演技。
もう、あれでいいんじゃないかなぁ?
これ以上、厳しい道を歩まなくても・・・。

 大人の、というか、連盟の事情に振り回されまくったんだから、
最後は自分の意思でびしっと決めていいと思う。
トリノのシーズンからだから、まる9年、ずっと滑り続けてきたんだし。
おつかれさま、といってあげたい。

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SGLT2阻害薬がぞろぞろ

 調剤報酬改定・・・については考えたくないので(苦笑)
新薬の話。

.

 糖尿病の新しい作用機序の薬として、
「SGLT2阻害薬」という薬が出てくる。

 作用機序を簡単に説明すると、糖尿病の薬なんだが、
文字通り「尿から糖を出す!」という薬である。
最初に知ったときには、「おいおい」と思ったもんだ。w

 糖尿病ってのは、尿に糖が含まれるという病気なんだけど、
実際に問題になるのは、血糖値だから、問題ない。
で、血糖を下げる薬として、尿中への糖の排泄を促進する薬が出てきた。

 それが、「SGLT2阻害薬」という分類の薬である。
従来、使われていた薬よりも低血糖などの副作用はおきにくいと考えられる。

.

 1番手として出てくるのが、
アステラス製薬の「スーグラ」(成分名:イプラグリフロジン)
これが、おそらく来月には発売されると思う。

 さらに続いて、ぞろぞろと出てくる。一応列記する。

アストラゼネカ/小野「フォシーガ」(成分名:ダパグリフロジン)

大正富山/ノバルティス「ルセフィ」(成分名:ルセオグリフロジン)

興和「デベルザ」/サノフィ「アプルウェイ」(成分名:トホグリフロジン)

.

 多すぎだろ!!

これ、年内どころか、早ければ夏にも全部でてくる。
さらに、2成分ほど申請中の(同系統の)薬があるらしい・・・。

 以前に、DPP-4阻害薬(これも新しい作用機序の糖尿病薬)の
発売ペースが早いことを記事に書いた。

「6つ目のDPP-4阻害薬、スイニー錠が発売予定」(2012.10.4)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-9dce.html

.

ARB(高血圧の薬)は14年かかって7成分。
DPP4は、4年で7成分。

それに比べて、SGLT2は、1年で6成分とか出そうな勢いだ。(汗)

.

 申し訳ないが、はっきり書く。こんなん、覚えきれる訳ない
いや、薬剤師もキツイけど、医師も覚えきれる訳ないと思う。

 どれをとっても似たような薬らしいし。
それぞれに特徴がないと、とても覚えきれるもんじゃない。
特徴どころか、名前覚えるだけで一苦労だわ。

 DPP4は色々出てきたけれども、
結果としては、一番最初に発売されたジャヌビアが一番シェア取ってる。
だから、各社揃って、承認スピード競争に走ったのかな?

.

 ちなみに、発売予定のスーグラで聞いた話だけど、
この薬、「体重減少」という副作用(?)があるらしい。
摂取したカロリーを消費せずに尿中に排泄するんだから、
理論的には当たり前の話なんだが・・・

 それって、夢の薬でないかい??

.

 まさかのやせ薬?と思ったが、当然、そんなにうまい話はない。
この副作用は、糖尿病の人にしかおこらないそうだ。
健康な人が服用して、無条件で痩せるってことはなさそう。
(それでも、こっそり服用する人とかいそうな気がする。)

 とはいえ、糖尿病の人に限っても体重減少はインパクト大きい。
体重が減るだけで血圧が下がる人もいるだろうし・・・。
この辺、実際に使ってみてどうなるか、見てみたいなぁ。

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ログホライズン第2期だと・・・?

 軽いネタ。

Eテレでやってたアニメ、ログホライズンが先週で最終回になった。
当初からの予定、予想通り、5巻ラストまでで終わった。
濡羽さんって狐だったのね、全然イメージなかったわ。w

.

 アニメとしての出来は、非常によかったと思う。
さすがEテレ、という安心感はあるわな。
原作を踏襲しながら、アレンジも加え、かつ、話もわかりやすく。

 そして、最終回で発表された「今秋より第2期スタート」

.

 ちょっとまて、第2期??
原作ってまだ7巻までしか出てないはずだが。w
同じぐらいのボリュームで作ると考えるなら、
10巻くらいまで書いてないといけないんじゃないのか?>作者さん

.

 どっちかというと、まおゆうの第2期が見たいんだけどな・・・。

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春を探して

 仕事は相変わらず・・・だけど、
例によって子どもと遊ぶ。

.

 昨日は、天気予報はイマイチだったものの、
雨が降っていなかったので散歩にいくことに。

 日差しはあったんだけれども、風が強すぎ。
春分の日だけど、まだまだ冬の寒さ。

・・・にも関わらず、「春探し」の散歩にでかけた。

.

 引っ越す前は、この季節はよくタンポポとか、つくしとか探した。
今の家の近くにあるかなぁ?と探索。
タンポポは探せばどこにでもあるような感じだけど、
つくしって意外になかったりする。

 一つ、確実にある場所は去年見つけているが・・・
風情もへったくれもない場所だったので。(溝の中)

 やっぱり、田んぼのそば、あぜ道かなぁ、と。
ちょっと離れた田んぼまでいくと、うん、あったあった。
しかも、大量に。

 もちろん、他人の敷地内だから採るわけにはいかないけど。

.

 たんぽぽも、少ないながらもちらほら見かけた。
桜のつぼみも、少しずつ大きくなっているようで。
まだまだ寒いけど、春は近づいているのかな?
息子も、てんとう虫とか見つけて興奮していた。

.

 ま、たまにはこういう散歩もいいよね・・・。
現実逃避っぽいところもあるけど。w

 ちなみに、今日は普通に仕事。
というか、休みのはざまで、異常に忙しかった。
まだまだ、インフルエンザの患者さんも多いし、
しょうがないよねぇ。

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休みが欲しい・・・

 色々重なって、色々大変。

 仕事で精神的に疲弊する。
 ↓
ストレス解消に子ども達と遊ぶ。
 ↓
精神的には回復するが、体力的に疲弊する。
 ↓
はじめに戻る、

 というループで、心身ともに疲弊していたりする。w

.

 一番の頭痛のタネは、診療報酬改定なんだけど・・・。
2年に1回の恒例行事ながら、毎回のようにしんどいわ。
今回は厳しいだけになおさら。

 落ち着くまで、更新が不安定になります。
つーか、ここんとこずっと不安定だけど。w

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薬剤師への電話

 仕事場で、よくある電話。

「株式会社○○の△△と申します。薬剤師の先生、いらっしゃいますか?」

.

 この手の電話は、99%マンション購入の勧誘である。
税金対策、とかいってくるらしい。
ま、税金をまともに払ってない私には基本関係のない話だ。
(住宅ローン減税がでかくて、所得税は1円も納めてないし。)

 ただ、仕事中にかかってくるのがうざい・・・。
ヒマな時ならまだしも、忙しいときにそんな電話は勘弁して欲しいな。

.

 ちなみに、相手を指定してくることもある。
「薬剤師の○○先生、いらっしゃいますか?」みたいに。

管理薬剤師の名前はオープンになってるからな。(苦笑)
名前知られているからといって、知ってる相手とは限らんぞ。
行政の薬局検索とか使えば、管理薬剤師の名前くらい、
簡単に(無料で)調べがつく。

.

 ま、相手さんにしても、99.99%断られる電話をかけてるわけで、
ご苦労なこった、とも思うけれども。

.

 以前に、こんなやりとりがあった。
業者「わたくし、株式会社○○の△△と申します。
    薬剤師の××先生、いらっしゃいますでしょうか?」

私「××は、今、席を外しております。どのようなご用件でしょうか?」

 ぶちっっ。

 っと、ここで電話を切られたことがある。
これは、かなり悔しかった。w
まぁ、まず間違いなくマンションの営業だとは思うけれども、
ちゃんと手順を踏んで、こっちからブツ切りしてやるつもりだったのに。

 まさか・・・先手を打って電話ブツ切りされるとは・・・。w

 悪徳商法まがいのマンション業者のくせに、生意気な・・・。

.

 で、最近の話。
また、忙しいときに電話がかかってきた。

業者「わたくし、株式会社○○の△△と申します。
    薬剤師の××先生、いらっしゃいますでしょうか?」

 ぶちっっ

 っと、ここでブツ切りしてやった。ww
この時点で切られるのは、さすがに計算外だろうよ。
これで、こないだの借りを返してやったさ。

 ちなみに、即ブツ切りできた理由として・・・
前と同じヤツが電話かけてきたから。
いろんな業者がいるんだけれども、
この業者、ご丁寧に会社名と名前名乗るんだもん。w

 普通なら失礼にあたるからそんなことできっこないけどね。
あんたの名前はちゃんと覚えていたよ。w
失礼なブツ切りかました相手なんだから、やり返しても問題ないよね。

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STAP細胞の疑惑?

 先日、一大ニュースとなった理研のSTAP細胞が、
またニュースになっているようだ。

 論文捏造疑惑があるらしい・・・。
詳しくは調べてないけれども、過去の画像の使い回しとか、
捏造や盗作疑惑まであるとか。

 リーダーの小保方さんのコメントがないので、なんとも・・・
といった状況が続いているけれども、
論文の撤回までありうる、というような報道もされているし。

.

 一番の問題は、理研のグループ以外に追試で成功した例が報告されていないこと。
この分野の学術論文って、他の人も検証できるように、
実験の仕方とか、使った材料、手順なんかは全部公開されているはずだ。
「驚くほど簡単な手順」のはずなのに、まだ他で成功例がないってことは、
何かがおかしいんじゃないか?と容易に想像ができるな。

 ま、こうなる可能性も最初の時点で十分考えられた。
だから、研究の評価ってのは、追試で確認が行われてからだ、という訳で。

.

 私の意見としては、全くのウソや100%捏造ってのは、
さすがにありえないんじゃないかな、と思っている。
どう考えたって、すぐにばれるに決まっているから。

 論文の盗作だとか、画像の捏造なんかは、比較的どうでもよい。
この研究グループ以外のグループで、STAP細胞の実験に成功していない、
ってのが、一番の問題になる。
 逆に言うなら、追試に成功例があるならば、捏造とか盗作なんてのは、
全く問題にならなくなる。だって、事象自体は「存在している」訳だからね。

 研究者なら、当然追試が行われることは承知しているはずで、
研究者としての評価も、その追試の結果から判断されることも、知っている。
つまり、小手先のウソで誤魔化せる訳がない、ってことを知っている訳。
そんな状況で、ウソ八百言う訳なかろ?

.

 この研究内容なら、ウソをついても絶対にばれるのはみんな分かっている。
一瞬だけ世間の注目を集めたい、っていう動機なら、大嘘もありえるかも知れんが。
(ips細胞の大誤報の時の森口氏のように)
でも、研究者生命を捨ててまですることじゃないだろ。森口氏と違って、
まだまだ若くて、将来も開けている研究者なんだから。w

 彼女の存在自体が、かなり「出来すぎ」で胡散臭いという見方もあるけど、
逆に敵、というか彼女を妬む研究者も山ほどいると思う。
若い女性の研究者なんて認めないっていう頭の固いオトコどもとか。w

 ちょっとしたミスや疑惑を徹底的に叩こう、という流れは当然予想できる。
実際のところはわからんけどね。

.

 まとめると、第一報の時点では、彼女の(マスコミの)評価は高すぎ。
論文を発表しただけでは、まだ研究者としての評価には直結しないはずなのに。
 逆に、捏造疑惑では、むしろ評価を落としすぎなんじゃないかと思う。
自ら大嘘をつくメリットが、全くない、ってことをマスコミは理解できないから。

.

 可能性として考えられるのは、まだ誰も気付いていない別の因子があって、
それがSTAP細胞の作成に影響している、という可能性があるかな。
一番、まともな解釈としては。

 まともでない解釈としては、研究発表を急がなくてはならない何らかの事情が
あって、不完全な状態で突っ走ってしまった、とか。
この場合、むしろ彼女は「捨て駒」にされたことを意味するかもね。
最初から、こういう騒動がおこることは想定されていて、
彼女が責任をとることになっていた、とか。
 最初の会見がかなり「飛ばし」気味だったからなぁ。w
自分が輝けるのは、この一瞬だけ、って知ってたのかも知れない??

 でも、そんな不完全な論文をネイチャーがのせるかねぇ?
そもそも、論文がのらないと話にも何にもならなかった訳だし。。

.

 まぁ、短期間の結果で一喜一憂せずに、年単位で見ていく問題だと思う。
すぐに応用できるような技術でもなさそうだしね。

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震災から3年

 東日本大震災から3年が経過した。

 もうそんなに経ったのか・・・。
本当に、ニュースにならなくなってきたなぁ。
阪神の時と比べて、復興の進み具合はかなり遅れているように思うが。

 何かが足りないのかな。
何をすればいいのかな。

 もう、東北のことを考えることも少なくなったように思う。
せいぜい、考えたにしても福島どまり。

 原発による被害よりも、津波の被害のほうが、
直接にはよっぽど大きいのにね。

.

2年後、5年後、7年後。
東北は、ちゃんと復興しているのだろうか??

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色が使えない・・・

 最近、ちょっと困っていること。

私は、文章を強調するときに、文字の大きさや太さのほかに、
「色を変える」ということをやっていたんだけれども・・・

 ここ数ヶ月、色の変更ができなくなってしまっている。

.

 太字や文字サイズって言っても、
ココログの形式だと、たかが知れてるんだよね。

初期設定で、一番大きい字って、これ
ちなみに、一番小さい字は、これ

直接htmlをいじれば、もっと大きな字も書けるけど。
激しく面倒くさいし、htmlそんなに詳しくないからなぁ・・・。

 やっぱり色を使えないと強調するの難しいから、
ちゃんとココログの人に聞いたほうがいいかもね。

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一般名処方が面倒くさいことになりそう。

 さて、診療報酬改訂の細かい資料が出てきつつある。
まだまだ、細かいところで分からないところが多いんだけど・・・。

 今日はそんな中から、地味に面倒くさい項目を紹介。
多分、みんな注目していないと思うので。

.

 それは、一般名処方についてだ。

 前回の改定で、現場を大混乱に陥れた一般名処方。
今回は、一般名処方の場合は、「原則として後発品を調剤する」と規定されている。
これ、今までよりもかなり強い表現である。

 厚生労働省から出ている、「平成26年度診療報酬改定説明(調剤)」より。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000039619.pdf
ここの、43p。

 以下、引用する。

一般名処方における後発医薬品選択の明確化

一般名処方が行われた医薬品については、原則として後発医薬品が使用
されるよう、患者に対し後発医薬品の有効性、安全性や品質について
懇切丁寧に説明をし、後発医薬品を選択するよう勤める旨を規定する。

(中略)
懇切丁寧に説明をした場合であって、後発医薬品を調剤しなかった場合は、
その理由を調剤報酬明細書の摘要欄に記載する。

 引用終わり。(強調は引用者による。)

.

 うわ、面倒くさっっ!!!

 ってのが、私の第一声だった。w
調剤報酬明細書(レセプト)の摘要欄に記載しろ、だぁ??
ちょーーー面倒くさいんですけど。レセコンで対応してくれないかな。ww

 懇切丁寧に説明・・・はまぁいいとして、
それでもって「先発で」って言われると、患者さんに理由を聞いて、
それをレセプトに書いとけって・・・どんだけ面倒くさいことさせるんだよ。(汗)

 ようは、面倒くさいことしたくなければ・・・
頑張って全力で後発品を勧めなさい!!っていう圧力だな。w
これはひどいわ。(苦笑)

.

 今までは、一般名処方の場合は、患者さんに意向を確認して、
後発品希望であれば、もちろん後発品。先発品希望であれば、先発品、
というように調剤していたんだけど・・・。

「原則として後発品なんです、どうしても先発という場合、理由をお聞かせください。」
とかやらなきゃいけないってことか??
それって・・・ようするに・・・

後発品を選択するまで、懇切丁寧に説明しろ」ってことじゃないか?w

.

以下、会話例(妄想)

薬剤師「一般名処方ですので、原則後発品になるんですけど・・・」
患者「なんか、信用できないから先発にして」

薬剤師「信用できないと言われますけれども、国が同等性を認めておりまして」
・・・以下、懇切丁寧に説明。

薬剤師「後発品になさいますか?」
患者「うるさいなぁ、先発の方が信用できるって言ってるだろ」

薬剤師「そうはおっしゃいますが、近年は信用できるものも・・・」

以下、懇切丁寧に説明。

薬剤師「後発品になさいますか?」

っていう、昔のRPGみたいなやりとりが続くのか、と妄想してしまった。w
「後発品」を選ばないと、話が次に進まないようなプログラム。

.

 まぁ、上の例は極端だけど。w
「安全性や品質について懇切丁寧に説明をしろ」ってそういうことだよね・・・。

 正直、レセコンメーカーに何か対応して欲しいところだな。
今使ってるレセコンだと、て摘要欄にコメント入れるのって結構面倒くさいんだ。
ボタン一個で理由が入るようなシステムを、あと3週間で作って欲しい。

 いや、全力で勧めるよ。でも無理強いはできないでしょ?
問答無用で説明ナシに後発に変えてよければ、そっちの方が遥かに楽だろう。
たぶん、そういう運用をする薬局の方が多いんじゃないかと予想できる。

 でも、ウチは今までそういう運用をして来なかったからなぁ・・・。
ちゃんと患者さんの意向を最初に確認してやってきただけに、
このルールは面倒くさいぞ。
 むしろ、国の本音としては、患者の意向聞かずに無断で後発品出しとけ
って言うことなんじゃないだろうか・・・?

.

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歯医者が嫌いな4歳児

 息子の話。

 4歳の息子は、歯医者に通っている。
油断していると、虫歯だらけになっていたため。

 途中までは嫁と上の娘が一緒だったが、
彼だけがまだ治療が残っている。

.

 基本的には、彼は病院を苦にしない。
病室にも一人で入って、ちゃんと先生の言うことを聞くんだけど、
私が一緒に行くようになってから、抵抗することが増えた。

(つーか、抵抗して面倒くさくなったから私が連れて行っている。)

.

 前回は、なんとか以前のように一人で頑張ってくれたんだけど、
今回は、前と同じように、行く前から歯医者さんにおびえている様子。
うーん、やっぱり、痛かったんだろうなぁ・・・。

 大泣きした日は、痛い治療を避けた。
で、「ほら、痛くなかったでしょ」という記憶を植えつけておいて、
次につないだ。

 いい子だったのは、その次の回。
もちろん、普通の治療な訳で、頑張っていたがやっぱり少しは痛かったんだろう。

.

 で、今回は・・・

 幼稚園から帰ってきて、まずはおやつ。
「食べ終わったら歯を磨いてー」といって、歯を磨かせる。
勘のいい子なら、この辺で気付きそうなもんだが。w

 で、時間がないと急がせながら着替えさせて、
私と一緒に外出。

.

 いや、そろそろ歯医者なのは分かっていたはずだし、
流れから考えても、歯医者だろ。
文句も言わずに楽しそうについてきたので・・・
行き先を告げると・・・

 泣きながら逃亡した。

.

 なんだ、本気で気付いてなかったのか。w
捕まえて強制的に連れて行くことに。

 といっても、ゆっくりと話しながら説得を続ける。
説得の甲斐あってか、少なくとも歯医者で泣くことはなかった。
なんとかスムーズに治療は進んだから、まぁいっか。

.

 ちなみに、次はおもちゃで釣ることになっている。
治療にはまだまだ時間かかりそうだから、大変だなぁ・・・。

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確定拠出年金記録

3月初頭の記録。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

            先月  拠出金  今月  収益
海外株式   3628      20       3772    +124
海外債券   3610      20       3659     +29
国内株式   3466      20       3509     +23
国内債券    3555      40       3604      +9
定期預金  3110       0       3110       0
合計         17368     100     17653    +185

.

 先月は、大幅にマイナスになったけれども、
今月はやや反発してプラスに転じた。

 動こうかどうしようか悩んでいる間に、忘れてしまったので、
結局、今回は何もしていない。(苦笑)
まだまだ、長期的に下落傾向、ということもなさそうだし。

.

 ただ、今日のデータだともう少し落ちている可能性が高いな。
最近のウクライナ情勢が、為替相場や株価にも影響しているらしい。
そんなん、わからへん・・・。

 まぁ、もうちょっと注意して値動きを見ておいた方がいいのかな?
円高が進むと海外資産と国内株式が下落するので、国内債券の割合が
多くなりすぎてしまうかもしれないし。
 状況見ながら、だけど、少なくとも拠出金の割合は変えた方がよさそうだ。

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武田さん、やらかした??

 Yahooニュースより

武田薬品 第三者機関、近く設置 降圧剤広告「誤解招く表現」謝罪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140304-00000111-san-soci

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以下、一部引用

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武田薬品工業(大阪市)が販売する降圧剤「ブロプレス」(一般名・
カンデサルタン)の広告に、臨床研究の論文と異なるグラフが使わ
れていた問題で、同社は3日、長谷川閑史(やすちか)社長らが記
者会見し、「誤解を招く表現があった」などと謝罪した。
近く第三者機関を立ち上げ、原因究明を進めるという。

 同社によると、広告に使ったグラフは、臨床研究を行った京都大、
大阪大、慶応大などの研究チームが論文をまとめる約1年半前に
学会発表した際の、古い資料を使い続けたと説明。資料は
「ブロプレスを長期間使い続けると、より効果が期待できるように
見えるようになっていた」(同社)という。

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 引用終わり。

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 去年は、ノバルティス社の「ディオバン」が世間を騒がせた。
今回は、タケダの「ブロプレス」。一般名、カンデサルタンシレキセチル。

 実は、ディオバンのライバルとも言える薬である。
2012年の日本国内の医療用医薬品の売上高第1位がブロプレス。
第2位がディオバンだ。

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 とりあえず、武田薬品さんの言い分。

http://www.takeda.co.jp/information/20140303.html

ま、上記読んでもらう方が早いけど。

1、データの改ざんや捏造は認められていない。

2、医師主導研究であり、利益相反ではない。

3、問題の試験(CASE-J試験)の学会発表字のデータを用いて、
  誤解を招く表現を用いたプロモーションを実施した。

 1,2は問題ないけど、3は問題なので、お詫びし、事実関係の調査を進める、と。

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 一言でまとめる。

ウチは、ディオバンとは違うよ!!!!!

 ま、そういう内容だ。w
ディオバンは、データの改ざんや捏造が行われた疑いが非常に強い。
(まだ、決定的な証拠は出てきていないと思うが。)
さらに、明らかに利益相反にあたる、ノバルティス社の社員が研究に深く
関わっていて、それを明らかにしていなかった。

 ようは、1と2は、ディオバンに対するあてつけだ。w
で、試験を用いたプロモーション活動の方に問題があった、と。
ディオバンだって、自分に有利なデータを用いて宣伝した訳で・・・。
この辺が、ブロプレスも引っかかったんだ、と。

 別に、薬自体が悪い訳ではない、宣伝の仕方に問題があったんだ、という主張。

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 うーん、どうなんだろうね?
まぁ、薬自体にそう問題はないんだろうと思う。
というか、ディオバンと決定的に違うところはね、
そもそも、問題になっているCASE-J試験って、武田さんにとっては「失敗」なのよ。

 比較対照としたのは、ブロプレス登場以前に、
最も使われていた降圧薬である「アムロジピン」
この、アムロジピンと比較して、優れている、という結果が欲しかったはず。

 でも、結果は・・・心血管系イベントでは、アムロジピンと「同等」という評価だった。
結局、王者には勝てなかった訳。
といっても、負けた訳でもないし、ブロプレス有利になる条件も、あった。

 ただ、トータルとして「同等」という評価になってしまった。
論文ではそうなっている。学会発表でも、「同等」、というか有意差なしなんだが、
一部、ブロプレス有利に見えるようなグラフがあったらしい。
そのグラフは、論文の段階ではどうも外されているようなんだけど、
その「疑惑の?」グラフを使って、プロモーション活動を行ったことに対して、
武田さんは問題があった、としているようだ。

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 データ改ざんしたのなら、そもそもアムロジピンに勝てたはずだ。w
勝てなかった時点で、改ざんの疑いはそれほど強くないだろう。
ただまぁ、そんないいデータがあるのなら、なぜ論文に載ってないの?
という、別の意味での「疑惑」が残るな。

 ただ、武田さんはそこを問題にしている様子はない、
というか、「捏造はなかった」という前提で調査するようなので、
その辺が明らかになることはないと思うが。

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 武田さんとしては、「ディオバンとは違うんだ!」と言いたいんだと思う。
問題の大きさは全然違うけれども・・・本質は同じじゃね?と思うのは
私だけではないと思う。
 ようは、いかに「売るか」「売れるデータを作るか」という争いが激化し、
「売れるように見えるデータ」を作ることにギリギリの戦いを続けている。

 実際のところ、どうなんだろうね?
少なくとも、私は製薬会社の出してくるデータやグラフって、
まぁ、話半分程度にしか聞いてないけど。w
 実際に処方する医師にしても、似たようなモンじゃないかな?

 じゃ、なんでブロプレスを使うかっていうと、
それはもう、「武田のブランド力」の賜物じゃないかと思うんだけど。

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 今日、武田のMRさんがお詫び行脚に回ってきたけれども、
とにかく、「ディオバンと同じ失敗はしない」という決意に満ちていた。
奴ら、対応が後手後手に回って傷口がどんどん広がっていったからな。

 ただ、本音を聞いてみたところ、
「まだブロプレスでよかった」という声が聞けた。w
実は武田さん、降圧薬の主力をブロプレスからアジルバに移しているところ。
ブロプレスは、もうそろそろ特許が切れてジェネリックが出るタイミングだから。
売上も下がってきているところだし。

 さすがに、武田さんならディオバンほどの大騒動にはしない、と思うんだけど、、
甘いかな??

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むむさんが帰ってきた!

 1年以上ぶりの、おすすめサイト。

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 ってか、「おすすめサイト」最後に書いた記事が、「むむろぐ」さんだった。w

 その後、いつのまにかブログが休止され、閲覧できない状態が続いていた。
「むむろぐ」で検索するとウチがトップにきてしまう有様・・・。(苦笑)
googleの予測検索で「むむろぐ」と入れると、「閉鎖」ときてしまう状態。(泣)

 このたび、復活されたそうです!

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「むむろぐセカンド」
http://phmumu.blog79.fc2.com/

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 なにはともあれ、復活してくれてありがとうございます。

 やっぱり、何かのきっかけでブログ書けなくなることってあります。
私も結構やばい状態かも知れないし。(苦笑)

 でも、ちゃんと帰ってきてくれる人も多いから、うれしい。

 

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