マグラックス錠300mg
仕事の話
先日、ついにこの処方箋がきた。
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マグラックス錠300mg 3錠
分3 毎食後 28日分
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マグラックスは主に便秘に使われる薬。
成分は酸化マグネシウム。通称カマグ。
粉薬のまま使われることもあるが、
錠剤としては、マグラックス、マグミットが比較的メジャー。
特筆すべきは、その規格の多さ。
昔は、330mgと250mgしかなかったはずなんだが、
気がつけば200mg、500mgという錠剤が発売されている。
ウチの薬局では、マグラックス、マグミットともに4規格ずつ揃っている。
(他メーカーのジェネリック医薬品もあったりする。全く・・・)
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で、処方せんである。
マグラックス300mg。330ではなく、300だと・・?
マジか・・・??
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マグラックスの錠剤は、4規格ではなくて、さらに2つある。
300mgと400mg。これはマグミットにはない規格。
っつーか、規格増やせばいいってもんじゃないだろう。(苦笑)
まぁ、百歩譲って400mgはいいとしよう。
しかし、300mg、こいつだけは許せない。何の需要があるんだ??
一番メジャーな330mgと、たった30mgしか違わない。
250mgと330mgの間って、そんな微妙な調節必要か?
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現場的に非常に困るのは、この規格、どう考えても過誤の元だ。
330mgと表記が似すぎているだろう。
私は300mgが(世の中に)あることを知っていたからすぐに気付いたが、
300mg錠の存在なんて、知らない薬剤師の方が圧倒的に多い。
300mgの処方で、330mgを調剤してしまう可能性はあるぞ。
本当に、なんで300mgなんて発売したんだ??
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さて、在庫がなかったのでどうしようか、と。
そもそも、この処方、本当に300mgで合ってるのか?
医師は、330mgを出すつもりじゃなかったのかなぁ??
と思って、患者さんに聞いてみて、お薬手帳を確認しても、
どうもこれは、330mgでよさそう。
医師が間違えて300mgを処方した可能性が高い。
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祈るような気持ちで疑義照会したところ、それで当たりだった。
そもそも、病院側は300mg錠の存在を知らなかったようだ。(苦笑)
まぁ、330mgのかわりに300mgを出したところで、大して問題はないだろうけど。
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しかし、医師の側のミスまで誘ってしまうんだから、
ホントにろくなもんじゃないな、この300mg錠は・・・。
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コメント
300mg錠の存在認識していなかったです。
200mgと500mgは知っていましたが、300mgは見落としてました。
代替調剤の対策でしょうか。
ただでさえマグミットとマグラックスは間違えやすいのに、さらに規格の罠があるなんて。
何回も見直しても間違ってしまいます>マグミット、マグラックス。
イメージカラーも共通していますし。
入れ替わって交付されて、気が付かないまま過ぎ去っている事例が世間では多発しているんじゃないかと思っています。
投稿: fujiko | 2014-05-15 10:25
私も、250mg、330mg、500mgの3規格しかないと思ってました。
いつも間にこんな複数規格出ていたんだ・・・
処方せん来たら、ほぼ間違えてしまいそう。
というか、今まで間違っていたかもしれない・・・
投稿: マサ | 2014-05-15 17:40
>fujikoさん
マグラックスとマグミットの時点でも間違いやすいですね。
間違っても誰も気付かなければ大して問題ないですが。(苦笑)
>マサさん
マグラックスの規格は少しずつ増えてきてます。
300,400の発売はせいぜいここ数年の話じゃないかと・・・。
300のところ間違えて330出しても、多分何もおきませんね。
というか、私の例みたいに、医師の処方ミスのケースも
多々ありそうです。
投稿: kitten | 2014-05-18 23:08