硝酸イソソルビド
仕事の話。
「硝酸イソソルビド」という薬がある。
これは、心臓の薬。NOを遊離して、血管を拡張する作用があるので、
狭心症などに使われる。
ところが、硝酸イソソルビドには、主に二種類ある。
一硝酸イソソルビドと、二硝酸イソソルビド。
普通、「二」の方は「二」とつけないことが多いが。
wikipediaに項目があるので、リンクはっておく。
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先発医薬品としては、
一硝酸イソソルビドとしては、「アイトロール」
二硝酸イソソルビドとしては、「フランドル」や「ニトロール」が有名。
それほど高い薬ではないけれども、ジェネリック医薬品もある。
今回、それで少し問題になっている。
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ジェネリック医薬品は、古い薬だと、「先発医薬品に似た名前」に
なっていることが多い。最近発売された薬だと、基本的には一般名に
なっているんだけど。
ただ、古い薬もどんどん名称変更されて、一般名(成分名)に変わっている。
特に、沢井製薬さんが、がんがん名称変更している。
薬の名前が先発品と似ていると、間違いやすいから、かな?
沢井製薬は、アイトロールの後発品として「アイロクール」
フランドルの後発品として「サワドール」という薬を発売していた。
最近、その辺の薬が名称変更された。
「アイロクール」→「一硝酸イソソルビド錠」
「サワドール」→「硝酸イソソルビド徐放錠」
・・・名前似すぎてて、かえって間違いやすいって、これ。
しかも、どちらもよくでる規格は20mg錠なんだよね・・・。
後発品は、基本一般名っていうルールはルールなんだけど、
こんなことされたら、非常に高い確率で過誤がおきそうだ。(汗)
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また、後発品使わないにしても、この辺を一般名処方されても
間違ってしまう可能性は結構あるような・・・。
ルールはルールなんだけど、何のためのルールなんだろうね?
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by 薬剤師ブログタイムズ
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