ノルバスクの優しさ
(比較的どうでもよい)仕事の話。
.
高齢者や、薬の種類の多い人は、
錠剤やカプセルを出して、服用時点ごとにまとめる
「一包化」をすることがよくある。
薬剤師としては、一番神経を使う作業でもある。
服用時点ごとに分けられた薬が、正しいかどうかを確認する必要があるからだ。
.
錠剤やカプセルは、ヒートから出してしまうと
なかなか見分けが難しくなる。
なので、錠剤の刻印やらで確認するんだけど・・・
これが、結構な集中力を要求される。
.
最近は、錠剤に、薬の名前を刻印されているものが増えてきた。
これ、薬剤師からみるととってもありがたい。
もちろん、刻印番号や色、形などから錠剤は認識できるんだけど、
名前かいてくれたほうが、圧倒的にらくだから。
ジェネリック医薬品でも、ちゃんと錠剤名で刻印してくるメーカーもあって、
そういうとこは好感がもてる。
.
そんな中、一番「ああ、これは薬剤師に優しいわ」と思ったのは、
高血圧の薬、「ノルバスク」だ。
これは先発メーカーで、昔はもちろん薬品名なんて印字していなかった。
うちは、後発品で出すことも多かったのであまり監査する機会なかったけど、
ひさびさに「ノルバスク」みて、気がついた。
この薬・・・
両面に薬品名を印字している!!
錠剤の両面に刻印をしている薬は、実は珍しい。
当然、片面だけみて、見分けがつかなければひっくり返して
裏から見る必要があるんだけど・・・
ノルバスクは、オモテをみても「ノルバスク」
ウラをみても「ノルバスク」としっかり書いてくれている。
疲れている脳には、すごく優しいなぁ、と思った。
さすがはファイザー。
こういうのは、他のメーカーもどんどんやって欲しい。
技術的には面倒くさいかも知れないけどさ。
現場としては非常に助かるので。
| 固定リンク
「('14~16)仕事(薬局)」カテゴリの記事
- 2016年の記録とカテゴリ変更(2016.12.31)
- カルボシステインが出荷調整?(2016.11.14)
- 抗がん剤、オプジーボが大幅値下げ?(2016.11.12)
- 武田テバの失策(2016.11.05)
- エチゾラム、ゾピクロンの投与上限適用は11月から(2016.10.14)
コメント