病院も薬局もミスをする
仕事の話。
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薬局が嫌いだ、という人は時々いる。
全て医師に任せておけばいい、と。
一応、薬局の仕事を伝えてみたんだが、なかなかね。
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医薬分業の意味あいとして、
病院側のミスをチェックできる、というのがある。
いちおう、そう言ってみたんだけど・・・
「でも、薬局もミスするやろ。」
と。確かに。(苦笑)
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実際、医薬分業していない病院の調剤過誤率はわかんないんだけど、
感覚的には、薬局とさほどかわらないような気はするが。
ただ、病院でミスした場合、わからないこともあると思う。
薬局の場合は、処方せんという証拠もあるし・・・。
例えば、病院と患者さん、一対一の関係だと、病院が隠蔽すれば
過誤はなかったことになるような気がする。
その点、薬局が間に入ることで、病院のミスも、薬局のミスも
わかりやすくなる、ということが・・・あると思うんだけどなぁ。
まぁ、結果として薬局が間に入ることで、
目に見えるミスは増えるんだが。
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さて、病院でおこるミスと、薬局でおこるミス、
どっちが多いんだろう?
ってか、病院のミスを薬局で防いでも、薬局が新たに調剤過誤やるのなら、
薬局の存在意義って何??
ってことになりかねないんだが。。
どちらの確率が大きいのかな??
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と考えさせられてしまった。
あ、少し考えて欲しいのでこの記事では私の考えは書きません。
次回の記事で、もう少しまとめます。
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コメント
私は看護師ですが、大昔、診療所に勤めていたころ、調剤業務がたまにあって、嫌でした(事務長がやっていることもありました…怖い…)。何が怖いって、二重チェックがないのが怖い。
ので、患者さんに渡すときに、患者さんの前で薬を出して説明しながら、実は患者さんに二重チェックしてもらってました。
だから、粉薬の分包はそうとう嫌いでした。ほとんど白いし、出したら、もう私の記憶だけだし。
すみません。昔の愚痴を書いてしまいましたm(__)m
投稿: pega | 2014-12-20 22:30
調剤技術料や薬剤管理料って院内に比べて院外薬局だと高すぎだと思います。
。
もちろん医療費が余ってるなら色んなが事できるでしょう。
ダブルチェックも結構な事です。
しかし保険財政が逼迫している時にこれだけお金をかけることが必要なことなのでしょうか。
家族の薬を処方箋でいただくため毎月薬局に行きますが、はっきり言っていつもロクな説明がありません!「いつものお薬です」「ご一緒に数えて下さい」と言って「じゅう、にじゅう、はち、はい28日分」湿布も「7×4、はい28枚分」「お注射一本ね」……。これがメインのお仕事内容です。
数さえ数えられれば子供だって出来る仕事です。
なんでそんな仕事内容に院外というだけで薬剤師さんに5千円分も必要?と毎回心の中でつっこんでますよ。院内処方とやってることがなんら変わらないのに金額がべらぼーです
自己負担が1割だから皆さん平気なのかしら。でも9割保険料とか税金ですからまわりまわってツケ払ってるのに。
しつこいようですが、財政に余裕があるならこのシステムは結構な事です。
思い出した。薬代金より調剤料や管理料の方が高い時もありました(笑)
お薬の数数えてお会計してレセコンの薬剤情報をそのままプリントアウトしてシールはるだけやん。
仕事内容と代金が見合ってないよー。自分で恥ずかしくない?
全般的な点数は今すぐ下げるべき。
その代わりに疑義をチェックしたら点数を診療所からマイナスして薬局にプラスするとか抗がん剤や吸入や手間のかかるものには点数のプラスを大きくするなどのメリハリをしたらどうでしょう。
投稿: 調剤料 | 2014-12-21 14:54
いつも勉強させて頂いてる調剤薬局の薬剤師です。
調剤過誤に関しては、いつも頭の中心にある大きな問題です。
調剤料さんのコメントをみて、こういう患者さんもいるという事が本当に大変良い勉強になります。
ただ、どうしてもコメントしたくなりました。
薬剤師の仕事は、だた薬の数をそろえて渡してるだけに見えるのかもしれません。
でも、その中で、薬剤師がどれほどの事を頭の中で考えているのかは患者さんには分かりにくいことかもしれません。
例えば、私が経験した中での話ですが、牛乳アレルギーのお子さんに院内処方の開業医でタンナルビンが処方され、アナフィラキシーで救急搬送された子がいました。もう少しで命に係わることだったそうです。後にお母様が別の処方を持ってきたときに話してくれました。その子の薬歴の表紙には牛乳アレルギーとしっかり書かれていました。もし、院外処方なら、その子にタンナルビンを飲ませることなんて絶対なかったのに…と悔しく思いました。
私はお母さんに牛乳アレルギーの人が飲めない薬のリストを渡して、今後このような薬を貰ったら必ず確認して下さいと言いました。
イトリゾールとハルシオン、これは薬剤師ならば誰でも知ってる超有名な禁忌薬、これに遭遇したこともありました。イトリゾールが初めて処方された患者さん。かかりつけ医からはずっとハルシオンが処方されてました。ただ、お薬手帳には記載してくれない医院だったので、毎回口頭で確認していました。今回も、いつものかかりつけ医のハルシオンは飲んでますかと確認して、双方の病院と連絡して睡眠薬を変更出来ました。
ある種の抗うつ薬と筋弛緩薬の併用禁忌も有名ですね。そういう抗うつ薬が処方された人には、現在の併用に問題が無くても、これから整形などで、筋肉が柔らかくなる、コリをほぐすような薬には、一緒に飲んではいけないものがありますよと、薬を詰めながらさりげななく話します。
副作用を説明するのも、何も患者を怖がらせるためではありません。
この薬を飲み始めたときにはこういう体調変化が起きることが多いです。でもそれは一過性のもので、ほとんどは1-2週間で慣れるものです。ひどくなければ続けて下さい。という説明をする薬もあります。そういう説明を受けなければ、例えば気持ち悪くなってすぐに飲むのをやめる人もいるでしょう。そうすれば治療効果も期待できません。そんなことも薬剤師の大切な仕事だと思ってます。
他にも、胃薬のPPIとH2ブロッカーの重複や、同種降圧剤の重複、最近は配合剤も多く、医師の見逃しも本当に多いのです。
また、カリウムを増加しやすい降圧剤や利尿剤の併用を長くしてる人での高カリウム血症について、最近血液検査を実施していないのであれば、高カリウム血症の初期症状が出てないかを、さりげなく聞きます。
腎機能が低下していたら、そういう薬が出てないか、先日もザイザルを別の抗アレルギー薬に変更してもらいました。
抗生剤、痛み止めなどが腎機能低下者に適量であるかも必ずチェックします。
ある種の抗生剤と、マグネシウムやカルシウムや鉄などの製剤が一緒に併用されていたら、同時に服用しないよう、必ず話します。このケースは大変多いです。
薬剤師は、膨大な知識の中で処方内容、合併症、既往歴、併用薬、アレルギー歴や副作用歴などを視野に入れ脳みそフル回転の中で、錠数や本数、日数の確認をしながら患者さんに薬を渡しているのです。でも、その知識を見せびらかせることは、経験を積んだ薬剤師は決してしないものです。
子供にもできる仕事だと言い切られるものではないです。
すみません。kittenさんブログが大好きなのにとんだ横槍を入れてしまいました。
薬剤師なら常識の話を長々としてしまいました…
これからも楽しみにしていますね!
投稿: オレンジ | 2014-12-23 01:48
>pegaさん
看護師さんならまだマシな方かな、と思います。
本当にド素人がやってることすらありましたからね。
っていうか、今でもあるのかも知れませんが。(苦笑)
>調剤料さん
貴重なご意見、ありがとうございます。
薬局から見ると、院内の調剤料が低すぎるんですけどね。
薬局も、もっと仕事しているアピールが必要ですね。
昔は、「疑義照会した内容を患者に漏らすな」と言われた
時代がありました。
患者さんに伝えていないので、患者さん自身は自分の薬で
薬局と病院がやいやいやってることを知らないんですね。
それで待ち時間が長くなって叱られたこともあります。
薬局への風当たりが強くなってきたので、やっと
「疑義照会している内容を患者さんに伝えよう」なんて
動きが始まりました。ここ数年の話です。
薬局は、目立たずに影となって患者さんの健康を守って
たんですが、さすがにそれじゃ評価されませんよね。
次の記事にもコメントいただいているので、
そっちの方にも返信いれますが、少し時間かかります、
ご了承ください。
>オレンジさん
コメントありがとうございます。
薬剤師側からみると、そうなりますよね。(苦笑)
どれだけの医療過誤から患者さんを守ってきたか、と。
だいたい、薬剤師の1の服薬指導には、
100か1000くらいの知識から抽出されているんですが、
傍から見れば「1」にしか見えません。
ただ・・・本気で「1」しかない薬剤師もいるのが
困りモンです。(苦笑)
投稿: kitten | 2014-12-23 17:10
事務員さんがお薬を入れて下さるのが怖いなんて全く思わないですよ。
薬の名前を間違えずに読めて、数を間違えずに数えて袋に詰めてくれるだけで充分ですから。
処方ミスする医者はミスする時点で既に名医でないことは明らかですが、いい加減な性格だからいずれボロがでて患者が逃げます。
禁忌の薬を出していたら医療ミスを引き起こして撤退だし、変な処方してたら保険者から必ずペナルティが取られますから経営も厳しく撤退となるでしょう。
莫大な医療費をつかってまで院外処方の薬剤師さんが必要なのか疑問です。
あの程度の仕事なら調剤料はもっともっと安くするべきです。飲み方が変わるだけで八百円(?)プラスするなんてふざけてますよ。ロクな説明も無いのに。
処方ミスを見つけられなくてもペナルティ無いのも無責任だし。
投稿: 調剤料 | 2014-12-24 11:15
薬の名前を間違えずに読めて、数を間違えずに数えて袋に詰めてくれるだけで充分ですから。と言いますが、その量が正しいと誰が判断できますか?併用薬、腎機能などにより正しい量は変化しますが?それ判断できますか?医師ですら判断できない人いますけど。
処方ミスする医者はミスする時点で既に名医でないことは明らかですが、、、とありますが、ミスに誰も気づかなければ患者さんが不利益を被るのですが、、、ミスをした時点で終わりです。
禁忌の薬を出していたら医療ミスを引き起こして撤退だし、、とありますが、これもまず患者さんが被害をこうむりのですが?誰が一番に?あなた?あなたの家族?
処方ミスを見つけられなくてもペナルティ無い?ありますよ???ないのは医師。
まぁ医師は結構適当ですよ。それをきちんとした形に整えているのは調剤薬局の薬剤師と少しは思ってくださいな。併用禁忌に始まり、様々な相互作用をチェックして患者さんの健康を支えているのですから。
使えない薬剤師がいるのは確かですが、それと同じくらい使えない医師もいますしね。どの業種も同じ。使える薬剤師をかかりつけ薬剤師にしてやってください。今は必要ないかもだけど。
命を預かるという意味では、ある程度の報酬は必要かと思いますよ。年収200万で人の命はあずかれないでしょ?
頼りない町医者の開業医ですら数千万円の年収があるのにそれから比べれば微々たるものでしょ?
調剤薬局が儲けているのは確かですが、それは敏腕経営者であり、薬剤師が儲けているわけではありませんよ。
投稿: ゆうい | 2015-03-31 21:37
>ゆういさん
コメントありがとうございます。
実は、「調剤料」さんとの議論は、次の記事で
まとめてしまったんです。
(こっちにもコメントしておけばよかったです。申し訳ない)
よろしければ、そちらのコメント欄もお読みください。
「調剤料」さんが、そのような考えに至った経緯が理解できます。
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-46a0.html
投稿: kitten | 2015-04-03 08:03