「七時間目の怪談授業」
ひさしぶりに、本の紹介。
「七時間目の怪談授業」(藤野恵美)
リンク先は、amazon。
これは、児童書。なんせ、講談社青い鳥文庫ってんだから。
対象年齢としては、小学校3年生以上、ってとこじゃないかな。
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主人公の女の子(小学校5年生)が、ケータイを買ってもらったら、
そこにのろいのチェーンメールが送られてきた。
9日以内に3人に送らないと・・・ってヤツ。
ところが、ケータイを学校に持っていってしまったので、
先生に見つかって没収されてしまう。このままではメールが送れないから
呪われてしまう。
そう言うと、先生は「それを聞くと余計に返せない」と。
返して欲しければ、1週間以内に私を怖がらせる話をしなさい、と。
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で、7時間目(放課後)に有志が集まって先生を怖がらせる話をする。
そういうストーリー。なんだけど・・・。
これ、先生が、「この話はいかに怖くないか」を説明するんだ。w
なので、ありがちな怪談集ではない。実際、タイトルとは裏腹に
怖い話ではない。
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ただ、ラストに向けての展開が、すごくよかった。
幽霊を信じない先生が、一番怖い話ってなんだろう?と
考えた子ども達が、最後に先生にぶつけた話を、
先生はやっと「怖い」と言った。
そして、最終日、先生の「怖い話」
これ、オチを言っちゃうとあれなんだけど、この話のテーマって、
「幽霊なんか存在しない、死んだ人には二度と会えない。
それこそが、もっとも怖いことである」
ってことなんだよね。だから、今を大切に。
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これ、児童向けでやる内容かよ、と。
いやはや、児童小説甘く見てたわ。
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面白いかな、と思って自分向けに図書館で借りた本だったけど、
意外にも小学校二年生の娘が先にすらすらと読んでしまった。
あれ、これくらいの本なら簡単に読めるんだ。
確かに、漢字にはほとんど振り仮名がふってあるから、
読もうと思えば読めるな。
ただ、この話の「怖さ」をどこまで理解できているかは疑問だが。(苦笑)
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