確定拠出年金の保険商品について
確定拠出年金を導入している企業はどんどん増えてきている。
今年の新入社員で、さぁどうしようか、と言う人は多いんじゃないだろうか。
ってか、ほとんどの人がそうじゃないかと思う。w
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だいたい、新入社員、新社会人で覚えることがいっぱいあるのに、
確定拠出年金のことまで考えられないよねぇ・・・。
さて、実際のところ、確定拠出年金では元本保証の商品で
運用している人が圧倒的に多い。
私のようにリスク商品に全力で突っ込んで行く方が圧倒的に少数派だろう。
まぁ、それは人それぞれだから構わない。
私がリスクをとっていくのは、ひとえに私が「薬剤師」という資格持ちだから。
最悪、運用に失敗したとしても、資格もってるから長く働けるんじゃないかな、
と考えている。
おかれている状況は、人によって全然異なるので、その人、その人に応じた
運用方法があるだろう。
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ほんのわずかでもいいから、株を購入しておいた方がいいよ、とは思うけど。
社会勉強になるからね。
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さて、元本保証型の商品を選ぶ、となった場合。
たいていの場合、保険商品と、定期預金が用意されていると思う。
企業によっては、ほかの選択肢もあるかも知れないけれども。
私は一切、保険商品を使っていないが、
保険商品は、「元本保証中心で運用する!」という気持ちがあるのであれば、
むしろファーストチョイスだと思う。定期預金よりも利率高いから。
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保険商品のメリットは、定期預金よりも利率が高いこと。
では、デメリットは、というと、これはもう、途中で解約できないことだろう。
絶対に解約できない訳ではないが、たいていの場合、満期までまたずに
解約すると、損をすることになる。
「保険商品は、満期まで解約できない」と覚えておこう。
じゃぁ、保険商品を解約しようかな、って思う時はどんな時だろうか?
通常の(確定拠出年金ではない)保険であれば、
「まとまったお金が急に必要になった時」に、保険を解約することが
あるかも知れない。
でも、確定拠出年金の場合、そういうケースってほぼ考えられない。
解約したところで、60歳になるまで現金化できないからね。
解約したとしても、そのお金で何かを購入しなくちゃいけない。
それでも、保険商品を解約したくなる時、というと??
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答えは、「リスク商品に投資したくなった時」だけだ。
例えば、何らかの能力で、「今後、日本株が確実に上がる」と前もって分かったら?
全財産、株式に突っ込むのが正解だ。
確定拠出年金内に、保険商品以外の資産がなければ、保険を解約するしかない。
厳密には、保険商品は「売れない」だけなので、
リスク資産に投資したいのなら、毎月の掛金を新たにリスク試算に
振り分けることは可能。
保険商品の資産を使って、リスク資産を買う、スイッチングが不利なだけ。
例えば、「全資産の2割は、必ず元本保証型でもつ」と決めているのであれば、
その2割分は保険商品でもつのが正解だと思う。
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では、確定拠出年金の「定期預金」って何に使う?
私も使っているけれども、一般の「定期預金」というイメージとは全然違って、
あくまで「一時、お金を置いておく場所」の意味あいが強い。
私が定期預金を使っているのは、頃合をみて(状況に応じて)、
リスク資産にスイッチングするためだ。もしくは、リスク資産にスイッチする可能性が
あるため、とも言える。
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まとめると、以下のようになる。
「リスク資産に投資する可能性のある」資金は、定期預金に。
「リスク資産に投資する気が全くない」資金は、保険商品に。
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多くの企業では、確定拠出年金を最初っから何もせずに放置した場合、
定期預金に入れられるパターンが多いんじゃないかな、と思う。
運用する気はさらさらない場合でも、少なくとも一手間かけて、
保険商品を購入する設定にした方がいいだろう。
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ただし、保険商品は見た目の評価額が下がる、という話がある。
(使ったことないから分からんが)
保険商品の評価額って、「今、解約した場合の額」で評価されるらしいので、
満期までいってない場合は当然、元本よりも減ることになるな。
だからこそ、定期預金よりも高い利率がついている、とも言える。
ただ、ここで下がっている評価額はあくまで見た目だけの話。
ちゃんと、満期まで解約せずに持ち続けるのであれば、
定期預金よりも絶対にお得である。
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