絵でわかる感染症withもやしもん
先週の読書週間で読んだ本の一つ。
「絵でわかる感染症withもやしもん」
上記リンクはアマゾン。
.
実は先日、「ねころんで読める抗菌薬」という別の本を買ったばかりで、
立て続けに似たような本を買ってしまったんだけれども。w
内容は重複しているところがあるんだけど、
内容も、イラストも、「withもやしもん」の方がはるかに上だった。
「ねころんで・・・」の方は、むむさんが記事にしてるので、そっち参照。
http://phmumu.blog79.fc2.com/blog-entry-140.html
(しっかし、この人とは本当にネタがかぶるなぁ・・・。
おかげで書かなくてもよくなった記事とか、書けなくなった記事多数)
.
一応、「一般向け」ということになっているけれども、
この内容、一般人がどこまでついていけるのかは、甚だ怪しい。
最適な読者は、「医学部生、薬学部生」あたりではないかと思う。
もちろん、プロの医師や薬剤師、看護師が読んでも十分役に立つ。
ただ、もやしもんの石川雅之のノリについていけるかどうかで、
この本の評価は大きく分かれそうだ。w
もやしもんファンで、感染症の勉強をしたいなら絶対に買うべき。
著者の岩田健太郎先生も、感染症界のエース。
文章が走りすぎているきらいもあるが、それも面白い。
むしろ、岩田先生のファンで、「もやしもん、何それ?」という人は、
……イラストが邪魔だと思うかもね。
.
薬剤師としては、βラクタム環の構造にまで踏み込んだ内容にびびった。
あれは一般人置いてけぼりだろ。
あとは、外来で(ってことは薬局で)出る抗菌剤のほとんどは、
誤用だろうなぁ、ってことかな。(苦笑)
とはいえ、それを医師に進言できるほどの力はない訳で。
「風邪に抗菌剤使っても効かないよ」って、たぶん、
医師も言われなくても知っていると思うんだけどなぁ。なんで出すんだろ。
.
イラストとしては、「そんなことよりおどらんか」の美里、川浜コンビに
吹き出してしまった。本当に自由な人たちだ。ww
.
結論。もやしもん好きの医療関係者なら買うべし。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 読書記録 2023.2(2023.03.04)
- 読書記録 2023.1(2023.02.04)
- 読書記録 2022.12(2023.01.03)
- 2022年、1年間の読書記録まとめ。(2023.01.02)
- 2022年おすすめランキングTop20(2022.12.30)
コメント
>絵でわかる感染症
私も「そんなことより踊らへんか」で、思わず電車内で吹き出してしまいました。でも、風疹対策啓発イラストは大変よくできていると思いました。外来に掲示しておくよう事務方に提案しておきます。
経口広域抗生剤の乱用。これは本当に問題で、苦々しく思っている薬剤師さんは多いのでしょうね。お疲れさまです。
投稿: yabu passenger | 2015-04-25 11:19
>yabu passengerさん
コメントありがとうございます。
あのイラストは反則ですよね、1ページ使ってかぶせてくるなんて。w
風疹対策、どうなってるんでしょうね。
2年位前に大流行して、さんざん言われたはずですが。
風疹に限らず、予防接種の接種率の低さが問題でしょうか。
投稿: kitten | 2015-04-27 09:46