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絵でわかる感染症withもやしもん

先週の読書週間で読んだ本の一つ。
「絵でわかる感染症withもやしもん」

http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B5%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87-%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%93-KS%E7%B5%B5%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%B2%A9%E7%94%B0-%E5%81%A5%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4061547755/ref=cm_cr_pr_product_top

上記リンクはアマゾン。

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 実は先日、「ねころんで読める抗菌薬」という別の本を買ったばかりで、
立て続けに似たような本を買ってしまったんだけれども。w
内容は重複しているところがあるんだけど、
内容も、イラストも、「withもやしもん」の方がはるかに上だった。

「ねころんで・・・」の方は、むむさんが記事にしてるので、そっち参照。
http://phmumu.blog79.fc2.com/blog-entry-140.html
(しっかし、この人とは本当にネタがかぶるなぁ・・・。
 おかげで書かなくてもよくなった記事とか、書けなくなった記事多数)

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 一応、「一般向け」ということになっているけれども、
この内容、一般人がどこまでついていけるのかは、甚だ怪しい。
最適な読者は、「医学部生、薬学部生」あたりではないかと思う。
もちろん、プロの医師や薬剤師、看護師が読んでも十分役に立つ。

 ただ、もやしもんの石川雅之のノリについていけるかどうかで、
この本の評価は大きく分かれそうだ。w
もやしもんファンで、感染症の勉強をしたいなら絶対に買うべき。
 
 著者の岩田健太郎先生も、感染症界のエース。
文章が走りすぎているきらいもあるが、それも面白い。
むしろ、岩田先生のファンで、「もやしもん、何それ?」という人は、
……イラストが邪魔だと思うかもね。

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 薬剤師としては、βラクタム環の構造にまで踏み込んだ内容にびびった。
あれは一般人置いてけぼりだろ。

あとは、外来で(ってことは薬局で)出る抗菌剤のほとんどは、
誤用だろうなぁ、ってことかな。(苦笑)
 とはいえ、それを医師に進言できるほどの力はない訳で。
「風邪に抗菌剤使っても効かないよ」って、たぶん、
医師も言われなくても知っていると思うんだけどなぁ。なんで出すんだろ。

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 イラストとしては、「そんなことよりおどらんか」の美里、川浜コンビに
吹き出してしまった。本当に自由な人たちだ。ww

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 結論。もやしもん好きの医療関係者なら買うべし。

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コメント

>絵でわかる感染症
私も「そんなことより踊らへんか」で、思わず電車内で吹き出してしまいました。でも、風疹対策啓発イラストは大変よくできていると思いました。外来に掲示しておくよう事務方に提案しておきます。
経口広域抗生剤の乱用。これは本当に問題で、苦々しく思っている薬剤師さんは多いのでしょうね。お疲れさまです。

投稿: yabu passenger | 2015-04-25 11:19

>yabu passengerさん

 コメントありがとうございます。
あのイラストは反則ですよね、1ページ使ってかぶせてくるなんて。w

 風疹対策、どうなってるんでしょうね。
2年位前に大流行して、さんざん言われたはずですが。
風疹に限らず、予防接種の接種率の低さが問題でしょうか。


投稿: kitten | 2015-04-27 09:46

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