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「院内薬局」と「かかりつけ薬局」

 気になるニュース。

一つ政府の規制改革会議が、院内薬局を認めるような方向で
議論を進めているらしい。

Yahooニュースより。

「政府の規制改革会議、医薬分業を答申に明記へ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150506-00000502-san-soci

.

以下、一部引用

政府の規制改革会議は5日、病院と薬局を同じ建物や敷地内に併設する
ことを認めていない「医薬分業」規制の見直しを6月にまとめる答申に
盛り込む方針を固めた。

(中略)

また改革会議は病院と薬局の併設についても、患者の利便性の観点から
薬局が経営上、病院から独立していれば認めるべきだと主張。これに対し
厚労省は薬剤師が薬の過剰投与などを指摘しづらくなると難色を示して
おり、答申に盛り込むかどうか調整を続ける。

 引用終わり。

.

 ただ、この一方で、かかりつけ薬局機能を高める、という報道もある。
これは、今日の読売新聞1面だったらしい。

「かかりつけ薬局導入へ…重複処方チェック」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00050151-yom-pol

.

以下、一部引用

政府は10日、患者の服薬状況を一元管理する「かかりつけ薬局」制度を
導入する方針を固めた。来春のスタートを目指す。

(中略)

薬の飲み残しや重複を防ぐことで、年間数千億円の医療費削減を見込む。
政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)は来月、薬局の
かかりつけ機能の強化とともに、病院敷地内での薬局開設を認めていない
「医薬分業」の見直しを求める答申をまとめ、安倍首相に提出する。

.

引用終わり

.

 これ、同じ規制改革会議でやってるんだよね。
ぱっと見には、全く真逆のことをやろうとしているんだけど。(苦笑)

 とりあえず、現時点での評価は控えた方がいいかも。
正式な答申が出てこないと、規制改革会議が何を言ってるのかわからん。w

.

「かかりつけ薬局」って、昔から言われているし、今でも進めている。
新たに制度化?何を言っているのかわからん。w

 残薬の確認や重複の防止って、今でも普通にやってますけど。

.

 複数の医療機関にかかる患者さんが、それぞれの病院の中、
あるいは、すぐ近くの薬局で薬をもらうから、重複薬のチェックがもれて、
無駄な医療費が発生することがある。
 だから、かかりつけ薬局を推進しようってのが、元々の厚労省の考え。

 面白い、というか、おかしいのは、規制緩和によって病院内に薬局を
作れるようにって、これ、「かかりつけ薬局」制度と逆行するんですけど。w

 かかりつけ薬局が病院の中なんてありえないでしょうが。
という訳で、何をしたいのか全くわからん。
私の知ってる「かかりつけ薬局」とは別の制度を作ろうとしているのかな?
それって、院内の薬局でもできるようなことなのかな??
 正式な答申みてみないとわからん。
(ってか、みてもわからん可能性も高いw)

.

 思うに、「門前薬局」をつぶしたいんだろうね
医療機関のすぐ前にある調剤薬局にとって困るのは、
そりゃ、医療機関の中のもっといい場所に薬局ができることだろう。
また、「かかりつけ薬局」が勧められても、実は困る。
それって、病院のそばじゃなくて、家の近くの行きやすい薬局に
行きなさい、という誘導にもなりうるので。

 ただ、その「院内薬局」と「かかりつけ薬局」が、
激しく対立するに決まってるんだが。ww

.

 でも、院内薬局は認めても、それは院内調剤とは違うらしい。
これも、激しく誤解をうみそうだ。(すでに誤解を生んでいるようにも見える)
いや、院内調剤と同じ点数にはしないでしょ……。
 ってか、そうするんなら医薬分業やめればいい話なんだが。

.

 どんな制度になったところで、薬剤師としてはそれほど困らない。
患者さんのために仕事するだけだから。(経営者は知らんけど)

 この話は、もうちょっと正確な情報が出てきてから、改めて書こうと思う。

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コメント

kittenさん
いつも大変参考になる記事をありがとうございます。

>「政府の規制改革会議、医薬分業を答申に明記へ」
他人の言の受け売りですけど(誰だったか忘れましたが…)これは、ただ「敷地を分ける」ということで「医薬分業」になるのか?という医薬分業の本質を問うた問題だった気がするのですが、どうも「院内薬局」という言葉が独り歩きを始めてるように感じます。

医療安全と利便性は天秤にかけるようなものでもないと思うのですが、外部の人にとっては注目の的になるようですね(他の業界でもいえることですけど)。

当方、病院に勤める身ではありますが、病院の薬局窓口が服薬指導の場でないなら院内調剤の意義って何なんだ?薬剤師の法的義務(薬学的見地に基づく指導)を果たさなくて良いのか?と思うこともあります
まあ理屈だけでは現場は成り立たないですけどね

長文駄文失礼しました。
次回の記事も楽しみにしています。

投稿: ひよっ子 | 2015-05-12 23:00

>ひよっ子さん

 コメントありがとうございます。
そうですね、門前薬局のありかたが問題なんですよね。
本当に、病院の中から外に移動しただけ、みたいな薬局も
多いんじゃないかと思います。

 そういえば、今、院内薬局での投薬ってどんな感じなんでしょ。
恥ずかしながら全く知りません。
学生実習の頃に少し見学しましたけど、簡単に確認してお渡し
といった感じでしたね。(10年以上前です)

 医薬分業前の20年前になると、確認するのは名前だけでした。
今考えると、信じられない話ですね。w

 また、この辺の話は、病院と診療所では、話が違うと思います。
薬剤師のいない診療所であれば、門前薬局であっても薬剤師が
関与する方がまだマシと思います。

 

投稿: kitten | 2015-05-13 22:54

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