« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月

機能性表示食品の今後

短期集中連載となった機能性表示食品について。
今日で、一区切り・・・できるのか?(苦笑)

 おそらく、この問題は今後も追いかけていくことになると思うので、
カテゴリを一つ作りました。(「トクホと機能性表示食品」)
過去のトクホ記事と、今年以降の機能性表示食品についての話題を
一つのカテゴリでまとめてあります。
 といっても、今後、トクホが出てくる気がしないんだけど。

.

 さて、前の記事までの流れを再確認。
国が内容をチェックしていない機能性表示食品。
薬剤師が、それをチェック、評価してみたらどうなるか。
それを、実際にやってみた様子と、問題点を前の記事まででまとめた。

.

 いい加減な根拠で機能性表示を申請してくる企業をどうするか。
まず、この問題の一番の急先鋒であろう、FOOCOMの松永さんの記事を
リンクしておく。

「FOOCOMが6月19日、消費者庁に機能性表示食品について申し入れ」
http://www.foocom.net/column/editor/12869/

 安全性や、機能性に問題のある商品を13製品、名指しであげている。
もっとも、多いのは安全性について。理由はほぼ同じで、
「食経験」が足りていない(と思われる)のに
安全性評価を実施していないパターンだ。

.

 私は、今回の評価で安全性に関しては目をつぶっている
医薬品で考えると、効果の高いものほど副作用が多いのが普通。
それほどの効果(機能性)を含むものが少ない以上、
安全性はまぁ、いいんじゃね?という感覚だから。(苦笑)
でも、ガイドラインに違反しているっぽいので、
やっぱりちゃんとした方がいいのかな。

 資料を一通り、ざーーっと見たけれども、うん、これは大変。
ガイドラインのレベルを満たしていない、のかも知れないけど、
ガイドラインって、絶対に守らなきゃならんものなのかな……。
消費者庁がこれを受けてどう動くか、あるいは動かないか。

.

 ここに上げられている13製品以外にも、
機能性でのシステマティックレビューに問題がある例がある、と。

やっぱりね。

システマティックレビューを恣意的にやられると、
専門家でないと太刀打ちできない。
どうすればいいんだろう。

.

 まず、前提としての問題なんだけど、
おそらく、機能性表示食品は、これから加速度的に増えていくだろう。
現時点でFOOCOMさんが全部詳細に調べることができるのは、
まだ「たったの」36製品しかないからだ。

 これが、例えば月に数十件(あるいはそれ以上)のペースで増えていけば?
チェックしきれる訳がないだろう、それは明らかだ。

 また、チェックしきれる訳がないのは、国(消費者庁)も同じことじゃないか。
何人で仕事しているのかは知らないけれども。制度として、
「事業者の責任で」と明記している以上、形式的な書類チェックしかしないはず。
ガイドラインを守るも守らないも、事業者の責任じゃないのか?

.

 判断するのは、消費者。でも、消費者は判断が難しい。
なら、専門家がその助けをしなければ。
薬剤師が評価すると、少し厳しく評価してしまう、という問題。
あとは、客観性をどうやって担保するか。

.

 私が、「こうなれば理想的」と思う構想を書いてみよう。

ようは、「機能性評価食品wiki」のような、ネット上の辞典があればよい。
今だって、知らないことはとりあえずwikipediaで見る人は多いだろう。
あれの、機能性評価食品版を作れないだろうか。

.

 一人で評価すると客観性が担保できないけれども、
複数で評価すれば、ある程度の客観性は担保できるだろう。
当然、色々な立場の人が評価してくれれば、なお理想的。
さすがに、ド素人はまずいかも知れないけれども、
理系(生物系)の学生くらいなら、普通に評価できるだろうし、
専門家や、メーカーの人の評価も見てみたいし。

 その際、客観的評価のためのガイドラインを用意する必要がある。
例えば、「被験者20名未満のRCTは低めに評価する」とか。
「内臓脂肪面積の変化量は、この数値から高めに評価する」とか。

 もちろん、個々の製品についての評価だけれども、
成分ごとにまとめると、もっと楽に評価できる。
たぶん、「難消化性デキストリン配合」みたいな商品は、
これからも山のように出てくるんじゃないかと予想されるし。

.

 まぁ、一番の問題は評価してくれる人がどれくらいいるか、だけれども。
大勢が評価するシステムだとどうやったって、お金は発生しないだろうし。
でも、お金にならなくても、色々書き込む人って、結構いないかな?

 情報が集積してくれば、恣意的なシステマティックレビューの不正も、
割と簡単にわかるようになるんじゃないかと思う。

 あとは、どうやってそんなシステムを作るか、だね。(苦笑)
ネット関係には詳しくないからなぁ。
本気でやればできるかも知れないが、私は私の仕事があるんだよ。w
レビューするだけならまだしも、システム構築はさすがにハードルが高い。

.

 私はこの「機能性表示食品」の制度は、割と前向きにとらえている。
今までの「いわゆる健康食品」というくくりよりは、はるかにマシだろう。
「いわゆる健康食品」は、本当に玉虫色で、何でもありだったから。

 この制度がドンドン進んでいけば、
「科学的根拠の乏しい健康食品」があぶり出せると思う。
科学的根拠のある製品がどんどん機能性表示食品になっていけば、
「機能性表示食品にすらならない」=「科学的根拠に乏しい」
ということがわかってくるだろう。

 まぁ、そのためには、科学的根拠の全くないような商品が
機能性表示食品になっているとマズいよね。

そう考えると、合格点は低めで構わない。
少々怪しいくらいなら目をつぶっても構わない。
でも、「これはダメでしょ」というものは、全力で叩くべきだ。
(この基準が人によって違うかも知れないけど)

.

 まだ何か、書き忘れているような気がするけれども、(苦笑)
とりあえず、短期集中連載はこれで終わり。

 あとは、週一回くらいのペースで適当に書いていく予定、
にしておこう。カテゴリも作ったことだし。w
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

機能性表示食品の薬剤師による評価の問題点

 機能性表示食品についての短期集中連載。
この記事だけ読んでもしょうがないので、
3つ前の記事から連続して読んでもらいたい。
今日の記事は、まとめになる。

.

 もともと、「薬局薬剤師が、機能性表示食品の評価をできるのか?
という問題があった。で、一昨日と昨日、実際にやってみたわけだ。
やってみた結果の、問題点をまとめてみる。

 最初に、結論を書いておこう。問題点は大きく分けて2つ。

1.悪質な企業に本気で不正をやられると、見つけられない。
2.個人による評価は、客観性を担保できない。

 それぞれ、細かくみていこう。

.

 まず、薬剤師が企業の不正を暴くことができるか?
もともと問題になったのは、「壊れているとしかいいようのない」論文を
はりつけて申請した企業(ファンケルさん)があったことである。
あれを、薬剤師が見つけることができるのか?

 これは、時間さえかければ可能、という結論でいいと思う。
ただし、英語論文だと(人によっては)かなりハードルが高くなる。
業務の片手間でやる、薬局薬剤師にとっては厳しいかも知れない。

 ただし、これは「論文がついてきた場合」に限る。
実際は、機能性表示食品の提出書類には、論文がついていないことが多い。
機能性関与成分に関する研究レビューで科学的根拠を説明する場合、
企業は、該当成分に関する論文検索を行い、
その結果を総合的に評価して「科学的根拠」とする。

 この、「研究レビュー」の場合。
悪い企業が、本気で悪質な不正を行ってきた場合……、
一般の薬剤師が不正を暴くことは不可能である。
これを暴くことができるのは、本職の研究者だけだろう。

.

 どういうことかというと、まず、論文本文までたどりつけないことがある。
例えば、論文検索の結果、該当する論文がわずかしかないことはありえる。
そして、その全ての論文が「有料」だった場合。
研究者でない薬剤師は、お金を払わないと検証が不可能になる。
この論文で「有意差がない」とされているものを、企業が「肯定的な結果である」
とウソをついてきた場合、薬剤師が気づくことはできないだろう。

.

 また、検索で引っかかった多数の論文のうち、趣旨に合わないものを
落としていくスクリーニングで、恣意的に論文を選ぶことは可能だ。
例えば、「否定的な結果が出ている論文」を、あえて難癖つけて選ばないことで、
全体としての評価を上げることができる。

 この不正の場合、気づくことが出来るのは専門家だけだろう。
「この成分で論文検索して、なぜこの論文が入っていないの?」という疑問を
抱くことができるのは、常にその分野の論文を読んでいる研究者だけだ。

 もちろん、一般の薬剤師でも論文検索から全ての論文をチェックすることは、
……時間さえかければ可能だと思うけど、
それを仕事にしている訳じゃないんだから。
日常業務の片手間でやるには、負担が大きすぎる。

.

 逆に、そのレベルの不正がなければ、薬剤師は評価できる。
次に問題になるのは、その評価の客観性である。

.

 今回、kurieditsさんのメッセージに対して、最初に動いたのはふーたさん。
(ウチにもコメントいただいてます。)
ふーたさんも、ご自身のブログの中で、機能性表示食品の評価を行っている。

「パパ薬剤師の日々彼是」
http://wruskniph.blog.fc2.com/blog-category-3.html

(機能性表示食品のカテゴリでリンクはってます。)

.

 私も書いてみて思ったけれども、
いかにして「客観性」を担保するか、に気を使っているのが分かる。
基本的には、(スタートがあれだから、というのもあるが)
企業の資料を鵜呑みにしない、信用しないところからスタートする。

 私は、機能性表示食品、というか、健康食品というカテゴリそのものを
かなり疑問視している。玉石混交、というには、石が多すぎないか?とか。
以前にも、「食品安全情報blog」の畝山先生の言葉を紹介した。
健康食品の正しい利用法は、「利用しない」こと。

.

 でも、それって、客観的な見方としてはどうなの?
なかには、私が知らないだけで素晴らしい商品や成分もあるかも知れない。
メーカーの人が見ると、怒られるかもね。

 これも私の個人的な意見だけど……
薬局、特に調剤を扱う薬剤師って、健康食品には否定的な人が多いと思う。
どうしても、自分が普段扱っている医薬品と比べてしまうので。

そりゃ、有意差ついて当たり前の医薬品のデータや論文みてると、
健康食品のデータなんて、効いているようには見えないよ。(苦笑)

 また、医薬品でもちゃんとしたデータとるの苦労してるのに、
健康食品があっさりと「効果がある」みたいに言ってくるのが信用できない。
そんなに簡単にできるなら、みんな苦労してないよ。

.

 でも、その薬剤師の基準で、全て見てしまっていいのかな?
また、「科学的根拠」が全て、という訳でもないのが、この業界だろう。
私は以前、サントリーのトクホである「特茶」をかなりこき下ろした
記事を書いたけれども、それは、「効果」についての話。

 商品の評価は効果だけで決まる訳ではない。
ほかに、「値段」もそうだけれども、特に食品でいうと「味」も大事。
私は、「特茶」のもっとも優れている点は、「おいしいこと」と書いたし。
成分(モノグルコシルヘスペリジン)は評価したけれども、
結果として、味の方が今ひとつだった「スタイリースパークリング」
みたいな商品もあったし。(苦笑)

.

 なにか、客観的な評価基準が欲しいなぁ、というのが正直なところ。
例えば、研究レビューでRCT1本では弱い、とか。
RCTでも、被験者の人数が50人以上なら多いとか、少ない、とか。
中性脂肪値の変動なら、これくらい動けば十分評価に値する、とか。

 この辺は、ある程度経験をつまなきゃいけない、と思う。
適正な評価をするためには、この業界の「相場」を知ることが必要。
医薬品の「相場」と同じ感覚で、健康食品を評価したら、
どうやったって厳しくなるだろうよ。

.

 また、個々の薬剤師が、自分の顧客に対してのみ製品の評価を行う
ぶんには、さほど問題にならないだろうけど、、
ここみたいにブログにアップしてしまうとね、最悪の場合、
訴訟のリスクを抱え込むことになりかねない。

 まぁ、キリンさんみたいな大手企業なら、この程度のPV数の
弱小ブログの批判なんて無視してくれるだろうけど、
アクの強い中小企業だったりすると、いきなり喧嘩(訴訟)ふっかけてくる
可能性も……、かなり低いけど、0じゃないよなぁ……。

.

 以上が、薬剤師による機能性表示食品の評価の問題点である。

 この記事でまとめ終わるつもりだったけど、
まだ、今後の展開が書けていない。(苦笑)
FOOCOM(松永さん)が、新たに記事をアップしているし、
そっちも検証、というか検討しないと。

長くなりすぎるので、今日のところはこの辺で切ります。
次回こそ、最後のまとめ、ということで。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

機能性表示食品を評価してみる(その2)

 短期集中連載になりつつあるなぁ。(苦笑)
昨日の記事では、実際の論文の検証をすっぽかした。
でないと、やってられない、という判断の元で。

 では、そこをさらに頑張ってやってみればどうなるのか?
さすがに、有料の論文を読むのはハードルが高すぎる。
そこで、レビューに上げられた論文の中から、無料のものを探して読んでみる、
という作業をやってみることにした。

.

 結論から言うと、これやると30分では絶対に終わらない。
どうやっても1時間以上はかかってしまうんだけど、
まぁ、それだけ面白い情報が拾える。

 今回、評価するのは、「難消化性デキストリン」について。
これも、私の得意分野である。トクホで出てた当時にそこそこ調べている。

 今回は、キリンビバレッジの「食事の生茶」を評価する。
この食品には難消化性デキストリンが含まれている。

(注意! 今回評価するのは、「難消化性デキストリン」と、
 キリンビバレッジさんの資料についてであり、
 最終製品である「食事の生茶」についてではありません。)

.

 キリンさんが提出した機能性の科学的根拠の資料。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A2-kinou.pdf

以下、表示予定の機能性を一部引用

「難消化性デキストリンは、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて
 排出を増加させると共に、糖の吸収をおだやかにするため、食後の
 血中中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されてい
 ます。さらに、おなかの調子を整えることも報告されています。」

.

 さて、機能性は3つ示されている。
脂肪の吸収を穏やかにする。糖の吸収をおだやかにする。
おなかの調子を整える。の3つ。

 最初に私の感想だが、「資料多すぎ」
これ、別に論文が添付されている訳ではないよ?
難消化性デキストリンに関する、システマティックレビューで、
論文リストとか、それぞれの論文の評価とかのデータなんだが、
これ、全部で100ページあるんですけど。。ww

.

 すでにこの時点で、萎えそうになってくる。
気を取り直して、やってみよう。

 まず、機能性3つのうち、今回検証するのは1つ目、脂肪だけにする。
というのは、糖の吸収、おなかの調子の方は、割としっかりしたエビデンス
があることを知っているからだ。

 今回も基本として、「健康食品の安全性、有効性情報」をチェックする。
「デキストリン」の項を確認してみたところ、
少なくとも、糖の吸収やおなかに関しては、肯定的な記述があった。
(更なる検証が必要、とは書いてあったが。)
 でも、脂肪に関しては何も書かれていない。
個人的な感覚としても、怪しいとすれば脂肪だ、と思ったので、
キリンさんの資料のうち、脂肪の部分だけをチェックする。
それでも27ページあるんだが。(苦笑)

.

 さすがに、トクホがたくさんでている成分だけあって、論文も多い。
中性脂肪上昇の抑制だけで、実に14本もありやがる。
14本中11本が、「薬理と治療」という雑誌のものになるんだが・・・

 この雑誌、アブストラクトすら有料である。読めない。

.

 残った3本のうち、「日本食品化学学会誌」がフルで読めたので、
それだけを確認してみた。
直接、リンクはっておく。

http://ci.nii.ac.jp/els/110007361211.pdf?id=ART0009221927&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1435070746&cp=

.

 このデータは、なかなかツッコミどころ満載で面白かった。w

 結論だけ先に書いておく。難消化性デキストリンは、
「食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」と言う分には問題ないだろう。

 ただ、以前も書いたことあるんだけど、それって臨床的に意味あるの?と。
血糖値に関していうならば、食後過血糖の状態がよくない事は分かっている。
でも、中性脂肪は、急激に上がるのってよくないの?
 おだやかにするって、結局は「おだやかに上がる」ってことなんだが。w

.

 面白かったのは、長期摂取安全性試験のデータ。
被験飲料が8人、対照飲料が10人なんだけど・・・。

        体重(0W)
被験飲料  69.4 ± 12.7
対照飲料    60.2 ±  8.9

 いや、これ、0W(0週。実験始める前)の時点で有意差あるでしょ。ww
本当にランダムに選んだのか、問い詰めたい。

ちなみに、被験者の体重は、この後14Wまで、ほぼ動かない。
被験者と対照者で有意差がでたのはBMIのみで、しかも対照者が有意に低い。w

.

 じゃぁ、コレステロールやら中性脂肪はどうなの?このデータも書いてある。
「食後6時間」では有意差があったんだが・・・
12週間続けても、有意差は全くない。予想通りだな。

 この論文では、長期試験はあくまで「安全性確認」のために実施しているので、
この結果について、結論では触れていない。
ただ、長期的な安全性は確認された、としか書かれていない。
いや、長期的に全く効果のないことも確認できるんだが。w

.

 では、キリンさんはこの論文をどう評価しているんだろう?
論文は、QL1.質が高いと評価されている。
また、全14本の論文で、ほぼ一貫して「食後血中脂肪の抑制」は認められている。

.

 さて、まとめよう。

キリンビバレッジさんの「食事の生茶」
「機能性表示食品」の提出資料の評価は、これはもう全く問題ないだろう。
さすがはキリン、と賞賛してもいいんじゃないだろうか。
(あくまで、「提出資料」はね。)

 で、私が確認した論文もね、全体として問題はないと言えると思う。
この論文、あくまで評価しようとしたのは、
「血中中性脂肪の上昇をおだやかにするかどうか」だからね。
その部分のデータは人数もかなり多かったし、体重が明らかに違うこともなかった。

 私がツッコミを入れたのは、あくまで「安全性」を確認する試験だし、
人数も少なかったからまぁ、あれくらいのゆらぎはあっても仕方ないのかも。
あのデータみる限り、長期的に効果がないようにしか見えないけれども。w

 つまり、提出資料もA評価。論文(一つだけだが)もA評価でいいんじゃないか。
商品としての評価も、それほど悪くはない。
今回はチェックしてないけど、血糖やおなかの調子に関してはそれなりの根拠あるし。
中性脂肪も、長期的には効き目が見えないけれども、吸収を「おだやかにする」ことに
私の知らないメリットがあるのかも知れない。(苦笑)

.

 さて、今回の作業だけれども、これだけ手を抜いても軽く1時間以上かかった。
キリンさんが資料をしっかり作っていたから、というのもあるかも知れないが。
もっと杜撰な資料なら、もっと早く終わったか?
いや、突っ込みどころが多すぎて、もっと時間がかかったかも。

 ただ、やってみて分かったのは、昨日の最初の意見とは違うんだけど、
これ、論文1本を検証する方が、楽だわ。w
文献レビューから検証すると、そもそも元論文にたどりつくのに時間かかるし、
たどりつけない可能性もあるし。
 まぁ、論文が英語となると、話は全然違うのかも知れないが。

.

 さて、この短期集中連載は、明日も続く。
一応、明日で一区切りつける予定。

実際に二本やってみた感想と、薬剤師が評価するための課題。
あとは、今後どうしていけばよいか……。
その辺を書いてみたいと思う。
 思ってるだけで、下書き原稿は真っ白だが。w

| | コメント (3) | トラックバック (0)

機能性表示食品を評価してみる(その1)

 先日の記事の続きになる。

「機能性表示食品の制度をもう少し詳しく」
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-1960.html

 実際に、機能性表示食品の評価をやってみよう。
という流れになった。

.

 まず、情報元から。これは、消費者庁のページでよい。
「機能性表示食品に関する情報」(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/foods/index23.html

.

 さらに、届け出内容詳細から、提出資料を全部見られる。
今回は、その中でも機能性情報に関する公開情報のみ確認した。
 
 すべての製品について、最終商品を用いた試験による論文が
ついてくる訳ではない。というか、付いている方が少ない。

 最終商品を用いた臨床試験が行われていない製品については、
その商品の有効成分の含まれる論文を紹介するだけでよい、となっている。
(その分、表示の表現が微妙に変わることになるが。)

.

 実際のところ、これ、論文をつけてもらわない方が評価は楽かも。
臨床試験の論文を見てみたけれども、日本語だとまだマシなんだが、
英語の論文となると、読み込むのにかなりの時間が必要。
英語論文を読みなれている人ならともかく、そうでない私のような
人間なら、読み込むのに1時間では利かないだろう。

 ただ、企業の立場からみると、あえて英語論文をぶつけておく方が、
消費者の目を騙しやすい、という側面はあるかも知れない。(苦笑)

.

 有効成分の含まれる論文を紹介するパターンであれば、評価は楽だ。
ただし、「元論文を検証しない」のであれば。
これ、元の論文を検証する手間をかけると、
一介の薬剤師では不可能、と言い切っていいだろう。

 ようは、「この論文による結果はこうなっている」と、
機能性情報に書かれていても、それが信用できるのか、という話。
ここに不正を紛れ込まされると、正直お手上げに近い。
例えば、「効果は極めて限定的であった」みたいな論文なのに、
メーカーが「効果はあった」と評価していた場合。

 だって、その論文を読むためには、どうにかして論文本文を手に入れる
必要があるんだけど……、これが有料だったりするんだが。(苦笑)
そんなとこにお金かけることができる薬剤師はいないだろう。
無料だったにしても、当然、論文を読み込む時間が増える訳で。
それも一本の論文ではなく、複数になってくるともう無理。

.

 そのレベルでの不正をやられると、チェックなんて不可能に近い。
なるほど、これは厄介だわ。
そのレベルのチェックをしないのであれば、評価自体はそんなに難しくない。

.

 実際に、一つやってみよう。
実際に知っている成分の方がやりやすいだろう、ということで、
「モノグルコシルヘスペリジン」を含んでいるファンケルの「健脂サポート」。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A6-kinou.pdf

.

表示は、以下の通り。

「本品には、モノグルコシルヘスペリジンが含まれます。
 中性脂肪を減らす作用のあるモノグルコシルヘスペリジンは、
 中性脂肪が高めの方の健康に役立つことが報告されています。」

.

※注意。今回の評価は、あくまで一個人の私の感想です。
  評価は、「モノグルコシルヘスペリジン」と、ファルケンさんの提出した資料
  についての感想であり、最終製品の「健脂サポート」を否定するものでは
  ないので、ご了承ください。

 で、この商品は機能性関与成分に関する研究レビュー。

 モノグルコシルヘスペリジンの摂取による中性脂肪の変化についての
システマティックレビューである。
 採用する論文は、「RCT、ランダム化クロスオーバー試験、準ランダム化比較試験、
非ランダム化比較試験、コントロール群のない介入試験」となっている。

 つまり、ランダム化されていない試験(それどころかコントロールがないって。w)
を含んでいる。質としては、よくはない。悪い、といってもいいかも。

.

 結果としては、適格基準に合致した論文は4編。(たった?)
バイアスリスクが中、となったRCTは、血中中性脂肪低下効果を示した。
バイアスリスクが高い、コントロールのない介入試験では、
「正常域での血中中性脂肪値を維持」した。
 うち1編では、有意な低下は認められなかった。

.

 たった4本しか論文が残らないのは、この機能性表示食品は、あくまで
「健康な人」を対象にするから。つまり、病気の人を対象にした試験は、
対象外になってしまうのである。

 これも、ある種バイアスになっていると思うんだけどな。

.

 とりあえず、基本データを抑えておく方が楽なので、こういう時は
「健康食品の安全性・有効性情報」のサイトである。
https://hfnet.nih.go.jp/

 ここの、「素材情報データベース」は非常に使える。
というか、ここで評価されているような素材であれば、もう文句なしに
機能性表示食品として成立する、といってもいいだろう。

 逆に言うと、ここの評価は非常に厳しいってことでもある。
ちゃんとした雑誌に載るようなエビデンスでないと評価してくれないから。

 ここで調べたところ、「ヘスペリジン」の評価は、普通か、やや低め。

(追記:ヘスペリジンと、モノグルコシルヘスペリジンは、同じ物質ではありません。
 素材情報データベースに「ヘスペリジン」しかなかったため、代用しています。)


海外のRCT2件が触れられているが、全く効果がなかったという報告と、
炎症マーカーや総コレステロール値の低下は認められた、という報告。

 ただ、どちらも病気の人を対象にした試験のため、
今回の研究レビューの対象外になるだろう。

.

 この研究レビューでは、論文は読めなかったけれども、
大雑把な結果が示されていた。それを見る限りでは、
確かにRCT2本のほうは中性脂肪が下がっている。有意差ありで。

 対照のない介入試験の結果も、ある程度読めるけれども・・・
これ、本当に変化ないようにみえるな。(苦笑)

 ところが、ここでファンケルさん、うまいこと言ってくる。
正常な血中中性脂肪値を維持することに有効」だと。
ようは、正常な人を下げすぎることはなく、少し高めの人は下がるんだ!と。

.

 今回は、論文読まない縛りでやるけど、
ファンケルさんのレビュー読む限りでは、それ、詭弁にしか見えない。w

 介入試験の数値見る限りでは、少し高めの人も下がってないよ
まぁ、RCTでは下がってるみたいだからいいけどさ。

.

 さて、そろそろまとめに入ろう。

たった4本の論文のみのシステマティックレビュー。
しかも、うち2本はRCTどころか、対照すらない介入試験。
さらに、バイアスリスクも高く、質はあまりよくない。
(と、ファンケルさんが自己評価している)

 その上、介入試験の方は、「有意差なし」と出てしまっている。
で、結論として、「中性脂肪を減らす」と言って・・・いいの??

.

 私の結論としては、「ま、ギリギリ、アリかな?」である。
あえて評価するなら、B-といったところか。

介入試験でネガティブな結果が出てしまっているけれども、
研究の質としては、RCTの方が上なんだから、RCTを信用すべきだろう。
いくらバイアスがあるっていってもRCTだし。

 ただまぁ、自分で「バイアスがある」って言い切ってるとこもあるから、
正直、微妙なんだけど・・・。でもまぁ、根拠があると言っていいでしょう。

.

 気になるのは、「除外文献リスト」
あえて、「効果はありそうだったけど、病気の人対象だったから
泣く泣くはずしたんだよ」みたいな説明付きで載せてたんだけどね。

 それ、恣意的に選んでないかい?

本来の評価とは関係のないところで、
「じつは効果があるっていう論文もあるんです!」ってやるのはねぇ。
だって、「ほとんど効果はなかった」って論文もあるんだよ。
そういう効果のなかった論文は、単純に「除外」しておいて、
効果のあった論文だけ「本当は除外だけど、紹介します」って
言ってるんじゃないのかな。

 なんでこの文献をあえて紹介したのか、ファンケルさんに説明を求めたい。

うがった見方をするならば、そもそも「効果のあった」とされる文献だけを
集めて、効果がなかった文献は、適当に難癖つけて「除外」した可能性は
否定できないんじゃないのかな。

.

 でも、その辺を調べるのは、専門家じゃないと無理無理。
時間がいくらあっても足りないわ。
だって、1次スクリーニングだけで114件あって、こっから108件を
除外している。この「もれた」108件をチェックするなんて・・・
一介の薬剤師には不可能と言っていいでしょう。

 つまり、市井の薬剤師の30分の調査では限界がある、ということ。
メーカーが本気で不正をやったら、見破る力はない。
その成分の専門家でないと無理じゃないかな。

.

 ただ、商品としての評価は、また別。
企業の出した「届出情報」の不正は完全には見抜けないにしても、
その他の情報から、それなりの評価は可能だと思う。
 私は、(値段にもよるが)このファンケルさんの「健脂サポート」は
それほど悪い評価はしていない。

ただ、この評価って、薬剤師個人の考え方によるところが大きいかも。
つまり、客観的な評価ではないと思う。それでいいのか?
これはこれで、別の問題かな。

.

 今回は論文を読まなかったけれども、
論文を読んでみたらどんなもんなんだろう?

 という訳で、この話はさらに続く。
明日は、「論文読まない縛り」を解除して、
機能性表示食品を評価してみる。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

機能性表示食品の制度をもう少し詳しく

 「機能性表示食品」制度がスタートしている。
ぼちぼち、商品が市場に出回りつつあるのかな?

 これについては、少し前に記事を書いている。
「機能性表示食品は、劣化トクホ?」(2015.4.30)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-f86b.html

.

 この制度のポイントは、
事業者の責任において」科学的根拠に基づいた機能性を表示する、というもの。
トクホは、国が審査を行って許可していたんだけれども、
機能性表示食品は、国は審査していない。

.

 たとえば、難消化性デキストリンを含む食品がある。
メッツコーラとか、ペプシスペシャルとか。三ツ屋サイダープラスとか。
この辺は全部「トクホ」で、個別の商品について、機能性を評価するための
実験が行われており、それを国が審査している。

 結果として、同じ「難消化性デキストリン」が入っている食品でも、
試験の内容と結果によって、許可表示が異なる。

例えば、ペプシスペシャルはこちら。

本品は、難消化性デキストリン (食物繊維) の働きにより、
食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、
食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする

(後略)

.

一方、同じ難消化性デキストリン配合でも、
「からだすこやか茶W」だとこうなる。

本製品は難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、
脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする

(後略)

.

 からだすこやか茶Wの方は、「糖の吸収をおだやかにする」
がついている。これは、そういう試験結果が出ているからだ。

難消化性デキストリン配合のトクホはいくつかあるけれども、
「糖の吸収をおだやかにする」と「血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」
のどちらかのみ、あるいは両方を謳っている商品がある。

.

 では、「機能性表示食品」ならどうなるか?

キリンから出る、機能性表示食品「食事の生茶」の表示はこうなる。

 本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。

難消化性デキストリンは、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加
させる
とともに、糖の吸収をおだやかにするため、食後の血中中性脂肪や血
糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。さらに、おなかの調
子を整える
ことも報告されています。

.

 これ、キリンはこの製品についての試験はしていない
あくまで、「難消化性デキストリン」の効果を報告しているだけだ。
(しかも、キリンは論文検索して、リスト提出してるだけ)

 国は、この内容について審査はしていない。

 ってか、おなかの調子までよくなるのかよ。
万能すぎだろ、難消化性デキストリン。w
いや、食物繊維なんだから、当たり前なんだけどさ……。

 ぶっちゃけ、難消化性デキストリンを配合すれば、どの会社であっても
キリンと同じ表示はできるってことだ。

 なんというか、苦労してトクホにするのが馬鹿馬鹿しくなる。
まぁ、それが規制緩和、といえばそうなんだけど。

.

 国は審査しないんだけれども、申請書類は全て公開されている。
つまり、消費者はそれを見て判断することができる訳だ。

 問題は、消費者がそれを見て本当に判断できるのか?という点である。
プロが見れば判断できるだろうけど、素人でもできるの?

.

 全て事業者の責任でやっているんだけれども、
科学的根拠、になっているはずの論文が、
どうしようもなくお粗末、という例が実際にあるようだ。

 でも、論文が「お粗末」であることを理解するためには、
ある程度理系の素養が必要になる。一般の消費者には難しいだろう。
国はチェックしない。一般の消費者には難しい。

 ってことはここは手を抜いたモン勝ち、やったもん勝ち。
まっとうな企業なら、ちゃんとやるだろうけれども、
倫理感のない企業が、不正をやる可能性は高いよね。
(不正、という言葉も微妙な感じだけど)

.

 国が論文をチェックしないなら、誰がチェックするの?
今はまだ数が少ないからいいけど、今後、膨大な数になってくるよ。
やったところで、どこからもお金が沸いて出ないので、
(むしろ、企業に訴えられるリスクがありうる。)
これを仕事にすることはできない。

 じゃぁ、どうする?

.

そこで、「それこそ薬剤師の出番じゃないの?」と、
「ドラッグストアとジャーナリズム」のkurieditsさんは書いている。

「機能性表示食品が効くかって?それ、薬剤師に聞いたら?」
(ドラッグストアとジャーナリズム)
http://drugstore.hatenablog.com/entry/2015/06/19/220000

.

 kurieditsさんは、以下のように書いた。

「機能性表示食品の論文のトリックを誰がチェックするかという問題点が
 ある。んー、薬局薬剤師の出番じゃない?」

.

 個々の薬剤師が、お客さんに対して、単一の商品について答えるのであれば、
確かに、薬局薬剤師が最も適任だと思う。

 問題は、「薬剤師が、機能性表示食品を科学的に評価できるのか?」
という一点にある。(苦笑)
また、評価できるとしても、どの程度の手間隙がかかるのか。
業務を考えると、一件で1時間もかかるようなら厳しい。
できれば30分くらいで何とかしたい……。

 これはもう、一回やって見なくちゃわからんでしょう。
どのレベルの薬剤師が、どの程度のことなら、どれくらいの時間で調べられるのか。
実践して確認してみようじゃないか。

 という訳で、試しにやってみて、結果、感想を発表したいと思う。
この記事でやろうと思ったが、長くなりすぎるので分ける。
(たぶん)今週中にはアップする予定。

.

 ただ、私は国が審査しているトクホですらぶった切ってる人間だからね。
機能性の評価を、どのようにするかは非常に難しいと思う。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

マインクラフト購入

 この記事のカテゴリは……ゲーム?それとも育児?

悩んだ挙句、大して重要な記録でもないので、「日記」にしておく。

.

 子ども達が私のパソコンを使うことが多くなっている。
色んな動画を見ているんだけど、最近はマインクラフトの実況動画を
見ることが多かったようだ。

 ただ、マインクラフトの実況動画って、幼稚園児が見ていいものか?w

.

 変な実況動画を見るくらいなら、実際にやる方がまだいいかな?と、
試しにマインクラフトの体験版を入れてみた。(もちろん、PC版)

 操作難しいけど、小学生の娘は何とかゲームできるよう。
幼稚園児には厳しいかも知れないが。

 私も色々と動画を見ていたが、割と面白そうだった。
いろいろなものが作れるし、大人が本気出すと何でもできそう。

 マインクラフトは、海外製(スウェーデン)のゲーム。
日本語化できるけど、操作説明とかチュートリアルはかなり厳しい。
日本語のwikiを読む方が早いな。

分類としては「サンドボックスゲーム」
小さい子どもが、砂場でお山やお城を作るようなイメージだろうか。
敵らしきものもいるけれども、自由度は非常に高い。

.

 ただ、私は長時間プレイできない。動画も無理。
3Dでぐるぐる回るため、酔ってしまう。(苦笑)
子ども達はあれくらい平気なんだな。

 体験版は、ゲーム内時間で5日間のみ。
私のPCでも動いたので、購入しようか、どうしようか、と迷っていた。
追加して課金が必要になることもなさそう。
子ども達の誕生日とか色々考えたけど、
どうせ購入するのなら、今、購入しても同じことだ。

.

 PC版の値段は、26.95ドル。(クレジットカード払い)

 上の娘に1000円、下の息子に1000円出させて、私が残りを出す。

 娘は、お小遣いの貯金があるので、そこから。
(100点テスト1枚につき、100円のお小遣いがもらえるシステム。)

 問題は、息子の方で、彼には定期的にお小遣いをあげていない。
「何か、頑張ったときに」お小遣いをあげていた。
頑張って歯医者行ったとか。w

.

 で、彼に頑張って欲しかったのは、縄跳び。
練習すれば上手になるのに、練習しようとしないもんだから。
上の娘が幼稚園の時は、泣きながら練習したもんだけどなぁ。

 個人差があるとはいえ、練習すればできるようになるもんだ。
でも、苦手だからやらない。それじゃ、いつまで経っても無理。

 実は少し前にも、発奮材料として使った。

「縄跳びの練習をしましょう。うまくいったら、
 連続で跳べた回数x100円のご褒美をあげます。
 そのお小遣いは、ゲームセンターでもガチャガチャでも
 好きにしていいです。」

 先月の話だったかな。彼はこれで、5回の壁を突破して、
連続6回に成功。600円を手に入れて、ぱーーっと使った。w

.

 そのペースなら、連続10回くらいすぐだろう、と思っていたんだけど、
なかなかそうはいかなかったらしい。

 そこで、
「連続10回できたら、1000円のお小遣いをあげます。
 それで、マインクラフトを買いましょう。」

 と子ども達に宣言した。

.

 結果。

上の娘が、全力で下の息子に縄跳びを教えた。w
結果として、何とか連続10回をクリア。
晴れて、マインクラフト購入に成功した。

 何でもできる娘は、教えるのも意外に上手だった。
ひょっとしたら、私や嫁よりも上手いんじゃないか?(苦笑)

 自分の利害も絡んでいたから、かなり厳しく教えてたみたいだけど。

.

 縄を回すフォームが、格段によくなっていた。
あれなら、もう少し練習すれば何回でも跳べるようになるだろう。
……少しでも練習してくれたらね。

 マインクラフトは、いずれ買ってもいいとは思っていたし。
娘から1000円せしめて、(いや、これも元は私のお金だけど)
息子への指導もやってもらって、息子も頑張って、跳べるようになった。
 まだまだ、常に跳べる訳ではないんだけれども、
もう少し頑張れば何十回でも跳べるレベルまでいけると思う。

 あとは、ゲームをやり過ぎないように注意しないとな。
私のPCなんで、最悪の場合はパスワード設定という手段もあるし。

.

 これをエサにして、子ども達を動かすのもありかな。
「約束を守らなければ、PCを使えなくする」といえば、
言うこと聞いてくれるだろう。
 たぶん、今回のように、娘が息子を指導してくれると思う。w

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロピドグレルは個人差が大きすぎ。

 昨年、売上高日本一の医薬品は、「プラビックス」である。
一般名(=成分名)はクロピドグレル。
年間売り上げは、1000億円を超えている。

 そのプラビックスが、今月、特許切れとなり、
ジェネリック医薬品が発売されることになっている。

 ただ、先発と後発で微妙に適応が異なる部分もあって、
ちょっと使いづらいんだが。それでも、高い薬なんだから
後発品を待っている患者さんも多い。

.

 先発品のプラビックスは、適応を3つ持っている。
1)虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制

2)経皮的冠動脈形成術が適応される下記の虚血性心疾患
  急性冠症候群(不安定狭心症、心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

3)抹消動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制

.

 基本的に血栓を抑制するお薬なんだけど、
ようは、1)脳血管障害 2)心疾患 3)抹消動脈疾患 の3つがある。

後発品の多くは、このうち1)脳血管障害の適応しか取っていない。
オーソライズドジェネリックであるサノフィ・日医工のみ、1)と2)を持っている。

 もし、3)抹消動脈疾患でプラビックスが使われていた場合は、
後発品への代替は不可能、となる。

 薬局では、保険病名がわからないので、厳密に言うと、
代替する時には疑義照会が必要になる?・・・のかな。

.

 さて、後発品が30社くらいから出ている訳なんだが。
以前にもやったことあるんだけど、体内動態パラメータを調べてみた。
自分の過去記事の二番煎じである。(苦笑)

以前にやった時の記事はこちら。

「これ、本当に同じ薬か?薬物動態のデータに驚愕」(2012.11.22)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-811b.html

 アレジオンと後発品で薬物動態のデータを比較してみたんだが、
アレジオンのデータと、生物学的同等性試験で使われた「標準製剤」の
データが違いすぎて、びっくりした、という記事。

.

 で、久しぶりにプラビックスでもやってみようか、と思った訳なんだが……

ぐだぐだになった。(苦笑)

.

 何がわからんかというと、プラビックスの薬物動態のデータって、
すべて「活性代謝物」のパラメータを測定しているのね。
それに対して、今回発売される後発品は、クロピドグレルの濃度を測定している。
ようは、試験方法が異なる訳だ。
 これじゃ、比べようがないなぁ。残念。

 それでも、がんばって後発品同士で比べてみた。

「SANIK」はオーソライズドなので、生物学的同等性試験を実施していない。
(同じもの、という扱い。)

今回は、「AA」、「テバ」、「JG」、「KN」で比較してみる。
単位が違うのもあったけど、そろえてみた。

「AA」
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/33990A0F1111_1_03/
「テバ」
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/33990A0F1170_1_03/
「JG」
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/33990A0F1081_1_02/
「KN」
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/339903YF1026_1_03/

         AUC    Cmax     tmax     t1/2

「AA」    3.64±4.00    1.92±1.67    0.8±0.3    2.5±1.5
標準製剤    3.55±3.35    1.94±1.84    1.0±0.4    2.9±4.1

「テバ」       4.56±3.44    2.61±2.90    0.9±0.3    7.2±2.0
標準製剤    5.29±4.16    2.38±2.26    1.3±0.9    6.7±2.2

「JG」         5.92±8.62    4.33±6.19    0.7±0.5    3.5±1.3
標準製剤    5.89±6.43    5.02±9.51    0.9±0.6    3.5±1.1

「KN」         3.21±1.30    1.18±0.54    1.0±0.2    7.6±12.1
標準製剤    3.31±1.46    1.24±0.68    1.0±0.2    6.7±10.6

すべて75mgの絶食単回経口投与の試験。
単位は、AUC0→24hが、ng・h/ml
Cmaxが、ng/ml   tmaxとt1/2は、h。

 青字の「標準製剤」は、全て同じ薬(プラビックス)なんだけどなぁ。
これって、そもそも同じ試験じゃないよね、きっと。(苦笑)
AUCもCmaxも違い過ぎる。測定方法が違うとしか思えないような。

 予想はしていたが、予想以上だった。
この薬物動態データは、何の役にも立たない。

どのデータでもいえることだが、「±」のあとの数字=標準偏差が大きすぎる。
これは、「それだけ個人差が大きいよ」ってことを意味する。

.

 結局のところ、結論はいつも通りでいいんじゃないかな。
メーカーによる差よりも、個人差の方が圧倒的に大きい
だから、メーカーなんて気にするだけ無駄。

.

 なんで個人差がこんなに大きいのかについては、
「プラビックス」の添付文書を見ればわかる。

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3399008F1025_1_21/

 Cyp2C19の遺伝子多型の問題らしい。
PM(代謝能力の低い人)だと活性代謝物の濃度が約1/3になる。
日本人におけるPMの頻度は、約2割。

 分かりやすく言うと……
日本人の20%は、クロピドグレルが1/3しか効かない

 人によってこれくらい血中濃度が上下するんだけど、
それによって、薬を変える先生っていない・・・よね。
これだけ個人差が大きくても、臨床上は、ほぼ無視されている。

 それに比べれば、後発品への代替による変化なんて、
全く無視していいんじゃないかな。
先発と後発の差よりも、個人差の方が圧倒的に大きいんだから。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

身内バレする可能性

 最近、プラウザのホームページ(立ち上げた時に最初に表示されるページ)を、
このページ(自分のブログ)から、Yahooに変更した。

 ブログ開始してから、基本的には自分のブログをホームページに設定していた。
これは、コメント欄の状況などを定期的にチェックするため。
ただ、最近はスマホでコメントチェックしているので、
あえてホームページを自分のブログにする必要性がなくなってきた。

.

 別に、ホームページは、Yahooである必要はないんだけど。
とりあえずYahooにしてあるだけで。

 なぜ変更したか、というと、自分のブログを隠したかったから。

.

 昨日も少し書いたけれども、
最近、子ども達が私のパソコンを勝手に使うことが多くなってきている。
当然、プラウザを立ち上げると、私のブログが表示されていた訳だ。

 漢字が多いし、さほど面白い訳でもないので(苦笑)
子ども達はすぐに移動してしまう、と思っていたんだけれども。

 ただ、8歳の娘だとそれなりに読みこなされる可能性がある。
漢字が多いとは言っても、それほど難しい漢字を使いまくってる訳じゃないし、
彼女は少しくらい分からない漢字があっても、推測で読む力がある。

そして、私が書いている、ということまでばれる可能性があった。
(ひょっとすると、すでに気づかれている可能性もある)

.

 で、問題になったのは先日の記事だ。
娘の猫アレルギーの話。あの記事、娘本人には見せられないことが
書いてあるんだよね……。(苦笑)

 いずればれるのは仕方ないんだけど。まだばれたくない。
子ども達に読まれる可能性を考えると、自由に書けなくなってしまう。。
という訳で、とりあえずホームページから外した訳だ。

 これ、いつまで書けるかなぁ。
ホームページには入れてないけど、お気に入りからは外してないから、
操作を覚えられて本気で探されたら見つかってしまうんだけど。

 まぁ、そうなったら、そうなったで、育児系の記事を書かなきゃいいか。
それくらい大きくなったら、ネタも少なくなってくるだろうし。(苦笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

異色ファンタジー

 最近読んでいる本の話。

 実は、子ども達が私のパソコンを使う時間が増えている。
(この辺の話は、またそのうち書くつもり)
結果として、私が本を読む時間が増えている。w

 もちろん?勉強用の真面目な本も(たまに)読んでいるんだけど、
読みやすい、軽いラノベを読むことも多々ある。
最近はもっぱら図書館で借りているけど

.

 図書館で借りてもお金が発生しないので、
あまり気にせずに本を選ぶことが出来る。失敗してもダメージないし。

 表紙とタイトルだけで本を選んでも問題ないから。w

.

 という訳で、最近読んだ本を2つ。
どちらもファンタジー、といえばファンタジー。

入れ替わりのその果てに
(上記リンクはamazon)

 最近はこういうの流行なのかな?
現在から、異世界、ファンタジー世界にトリップする話。
私が読んだことある話で言うと、ログホライズンぐらいなんだけど、
たぶん、いまこの手の話って山ほどあるように思う。
一発ネタとしてならアイデア勝負になるのかなぁ。

 で、この「入れ替わりのその果てに」は、普通ではない。
なんせ、主人公が子持ち(養子だけど)の30代OLと来たもんだ。w
で、剣や魔法のあるファンタジー世界の、毒殺されたお姫様と入れ替わる。

 奇をてらいたかった、のかなぁ?
ちょっと、設定が斜め上すぎると思うんだが。
今まで読んだ感じでは、その設定である必要性もあまり見えてこない
いや、もっと普通でよかったんじゃないの?と。w

.

 ただ、話が先に進んでいくと、普通に面白かったりする。ww
設定をきちんと活かしているようには見えないんだけどねぇ。

 結局のところ、設定は最初のきっかけに過ぎないんだろうな。
それなりに話が進んでいくと、キャラクターの魅力やら
「物語」で面白く読めるようになるので。

 今のところ、6巻まで出ているらしい。(5巻までは図書館で借りた)
ここまで来ると、普通のファンタジー小説としても成立してそうな
気がするんだけどなぁ。ってか、この話終わらせられるのか?(苦笑)

.

 もう一つ。これは最近借りたとこ。

勇者様にいきなり求婚されたのですが
(リンク先はamazon)

 これも、ファンタジーなんだけど、
私が読んだ中では「まおゆう」に近いかな。
いわゆるコンピュータゲームにありそうな勇者のいる世界での話だから。

 設定はやっぱり一発ネタとしか言いようがなくて、
「勇者様が魔王を倒して、お姫様を救って城に戻ってきた。
 勇者様は、その後、お姫様に求婚・・・せずに、
 なぜか、お姫様の侍女Aにプロポーズした」

 という話。主人公はいわゆる「モブキャラ」であるところの侍女Aである。

 かなりメタい話だなぁ、と。主人公が「世界のお約束」を理解している。
なんせ、自分自身で「私はモブキャラなんですけど」みたいに言うんだから。
どっちかと言うと勇者側がお約束を無視しているんだけどね。

.

 勇者様のやることはかなり無茶苦茶に見えるんだけど、
実は、勇者側から見るとそれなりに筋が通っているようにも見える。
(侍女Aは気づかないだけで)
その辺、世界設定やキャラ設定はしっかりしてる。
 まぁ、「なぜ勇者様は主人公が好きなのか」という一点は
何の説明もないんだけどね。それはまぁ、そういう設定なんだからしょうがない。w

.

 これも、基本アイデア勝負の一発ネタなんだけど、
それでも、アイデアだけに頼っている訳ではないし。
それほど奇抜なタイトルつけなくても、しっかりしたファンタジー小説
書けるんじゃないかなぁ、と思う。

 ただ、売れようと思うと、最初のとっかかりとしては、
「奇抜な設定」が必要なんだろう。

 逆にどれだけ設定やアイデアが優れていようが、
下手な作家が書くと駄作になってしまうはずで。
私は、今回紹介した二作に関しては、共通の感想を持っていて、

「この作者の普通のファンタジーが読んでみたい」
いや、変な設定なくても普通に面白く読めるよ。

.

 どっちの作品も、アマゾンの評価はやや厳し目。
確かに、読む人は選ぶかも知れないなぁ。
私はどっちも面白いと思うけど。
 まぁ、お金出して買っている訳じゃないから、私の評価は基本、甘い。w

 そんなに色んな作品を読んでいる訳ではないからかも知れないが、、
私は基本、「物語」が好きなんだろうな。
たぶん、40歳になっても50歳になってもラノベ読んでると思う。(苦笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホタルの話

 先週末、ホタルを見に行った。
時期的には、たぶんベストに近いと思う。
これ以上遅くなると、ホタルの数も減ってくるし。

.

 このところ、ホタルを見に行くときはだいたい貝塚市、ほの字の里近辺。

 今年は、天気が悪かったせいか、数は少なめだったように思う。

もっと「ほたるのおおくとびちがひたる」状態が見たいんだけど、
せいぜい、「ただ一つ二つなど、ほのかにうちひかりてゆく」程度だったかな。

.

 毎年……は見に行っていない気がする。
まず、この季節のホタル鑑賞というイベントを覚えていることが第一条件で、
かつ、スケジュール、天気に恵まれること、という条件がつくので。

 自然の状態でホタルを見るという経験は、
たぶん、あえて作ってやらんと子ども達は体験できないと思うので、
大人になってからも(かすかに)記憶に残るように、行ってるんだけどね。

.

 ちなみに、子ども達へのミニクイズとなっている、
私のパソコンのパスワードだけど、今は……

ヒント「このきせつにみれる、ひかるむしはなに?(ろーまじ6もじ)」

 となっている。
難しいかな?と思ったけど、家にあるローマ字表に、そのまんま答えが
のっていた(苦笑)。8歳の娘はもちろん、5歳の息子にもあっさりクリアされたようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アレルギー発覚

 上の娘の話。

.

 上の娘(8歳)だが、このところ、目がかゆいと訴えることが多かった。
私はアレルギー体質だから、まぁそろそろアレルギーが出るのかな?
と調べてもらった結果……

 ばっちり、でました。

.

 ダニ、ハウスダストは、もう完璧にアレルギー。
(ちゃんと掃除しなさい、って話なんだが。w)

 ほかに、スギやヒノキも少し。
食べ物にはアレルギーはなかったけど、花粉症っぽい感じは
昔からあったような気もする。

 ただ、主症状は目だから、私はそれほど気にしてなかったけど。
喘息なんかと違って死ぬことないし。(苦笑)

.

 で、本人が一番恐れていたことがついに発覚。

猫アレルギー」でした。

.

 動物好き、特に猫好きな彼女にはショックだったかも知れない。
いつか、猫を飼おうと計画していたんだけれども、
まぁ、夢がかなうことは(たぶん)ないだろう。

 私の実家も、嫁の実家も猫飼ってるんだけどね。
体のことを考えるとあまり近づかない方がいいだろうね。。

.

 もっとも、実は私も猫アレルギー持ってるんだけどね。
それでも、ウチの実家は私が小さい頃から猫を飼い続けているんだが。ww

……この件は、娘には内緒にしておこう。(苦笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

門内薬局はOK.院内薬局はNG

 ニュースより。

 政府の規制改革会議が、病院の中に調剤薬局(院内薬局)を作れるように
規制緩和を目指している、という話があった。
私も記事を書いたけれども、

「院内薬局とかかりつけ薬局」(2015.5.11)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-ffa4.html

.

結局、厚生労働省は認めなかったらしい。
そのかわり、構造面での規制緩和は実現するよう。
今までは、病院と薬局の間には、病院から直接薬局に行けないように、
フェンスを設置したりとか、一回公道に出なきゃいけなかったりしたんだけど、
その規制は緩和される。

 いわゆる、「門前薬局」は、「門内薬局」になることができるようだ。

産経の記事があったのでリンクしておく。

「病院と薬局の敷地内併設容認へ」
http://www.sankei.com/life/news/150610/lif1506100009-n1.html

.

 以下、一部引用

.

厚生労働省は9日、病院の敷地内に薬局を併設することを認める方針
を固めた。これまで同省は「医薬分業」の一環として、病院と薬局を
同じ建物や敷地内に併設することを認めない参入規制を省令で定めて
いたが、患者の利便性を考慮して、薬局の経営の独立性確保を前提に、
敷地内に併設する「門内薬局」を認める方針に転じた。

(中略)

ただ、病院の建物内に薬局を併設するのは「母屋と店子(たなこ)
の関係になり、薬局の独立性が保てるか疑問」と難色を示しており、
敷地内の併設にとどめる見通しだ。

同省は医療費を抑制するため、複数の病院の処方箋を受け付け、薬の
重複投与を防いだり、薬の飲み合わせを確認したりする服薬指導や
24時間対応などに取り組む患者本位の「かかりつけ薬局」の普及を
促している。

.

 引用終わり。

.

 厚生労働省は、「かかりつけ薬局」を推進したい。
そのためには、門前薬局が邪魔だ。みんなが門前薬局でもらえば、
かかりつけ薬局制度が根付かないから。

 なので、門前薬局に対する嫌がらせ(?)として、
構造上、明らかに分離していること、という規制があり、
結果としてフェンスで区切ってあったり、一回公道に出なきゃいけなかったり、
という、状況になっていた訳。

 でも、規制改革会議の顔を立てて、そっちの規制は緩くしますよ、と。
ただ、院内薬局は、やっぱり論外。そんなことしたら、「かかりつけ薬局」
なんて成り立たなくなってしまう。

 で、この規制緩和と同時に、「かかりつけ薬局の強化を!」と頑張って
旗振りをしている、ってとこかな。

.

 ただねぇ。門内薬局の調剤報酬を低く設定して、かかりつけ薬局の
調剤報酬を積み増すってのはねぇ。それで成功していないでしょう?

こないだのTVタックルでも言っていたけど、その結果として、
「門前(内)薬局の方が、安くなる」「かかりつけ薬局は、高い」
という状況を生み出すんだよ。

 結果として、患者さんはかかりつけ薬局を選ばない、という
悪循環に陥るんだけど……。この矛盾、昔っから全然解決してないよね。
そこの制度設計をしっかりしてもらわないと。
なかなか、「かかりつけ薬局」が育たないんだけど。

.

 もっとも、10年前に比べると、だいぶ状況は良くなっていると思う。
ウチの薬局は、面で処方箋を受けている方だと思うけれども、
1ヶ月あたりの受付医療機関数は右肩上がりだ。
10年前は50もなかったと思うが、今は100を軽くこえている。
「かかりつけ薬局」を選ぶ人も、少しずつ増えてきているんじゃないかな。

……その分、在庫管理は大変なんだが。(涙)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

安保法制は違憲?

 少し前のニュースなんだけど、記録として残しておく。

 安倍政権は、集団的自衛権の行使を含めた
安全保障関連法案なんだけど・・・これが予想外に盛り上がっている。

.

 事の始まりは、昨年の憲法解釈変更の閣議決定。
私はこの件に関しては、あまり明確な見解を持っていないので。(念のため)
絶対賛成、という訳でもないし、何が何でも反対、という訳でもない。

 日本が現在おかれている状況を見る限りでは、
「何が何でも反対」と言うじょうきょうじゃないと思うから。
ただ、安倍さんのやり方(憲法解釈の変更で済ませる)のはどうなの?と。

 解釈の変更なんて小手先で逃げるんじゃなくて、
堂々と改憲すればええんとちゃうの?
それができないってんなら、そもそも安倍さんのやろうとしていることが、
民意を反映していないってことなんじゃないの??

 それとも、安倍さんの高邁な思想は、日本の愚民どもには理解できないから、
改憲なんて不可能だ、とでも思っているんだろうか。(苦笑)

.

 で、これが合憲か違憲か、という話なんだけど、
まさか今更蒸し返されるとは思わなかったな。
法律、憲法って難しいから、私みたいな素人にはよくわからん。

 ってか、素人が読むとそもそも自衛隊が存在する時点で違憲だ。w

 でも、政府(安倍さん)がああいう手段を取った以上、
それは、学者が無理やりにでもなんとかするんだろう、と思っていた。
思っていたんだけれども・・・

 国会に参考人として呼ばれた憲法学者3人が、3人とも「違憲」と言った。

.

 いやいやいや、何がおこったのさ。(苦笑)
野党が呼んだ学者が「違憲」というのはわかるよ。
でも、なんで与党が呼んだ学者まで「違憲」と言うのさ。
そこは、むりやりこじつけてでも「合憲」と言わなきゃいけないでしょう?w

 ってか、なんでそんなこと言う学者を呼んだの?
そこが一番の問題のような気がする。

.

 普通に読めば「違憲」。んなことはわかってるんだって。
そこを、無理やり合憲にする方法があるから、政府はゴリ押ししたんでしょ。
自衛隊を「合憲」とした実績のある憲法学者さんたちなら、
それくらいはお手の物でしょう?

 この考えが、そもそも素人考えなのかなぁ?

 でも、それなら最初に閣議決定する前に、
いや、安倍さんそれはいくらなんでも無理ッス」っていわなあかんでしょ。w

 なんか、政府、首相が憲法にド素人で右往左往しているように
見えてしまうんですけど……。

.

 最後にもう一度念のため。

 この件に関しては、私は政治的には中立である。
少なくとも、安倍さんのしようとしている事自体を批判できるだけの知識、
意見は持ち合わせていないので。

 ただ、やるんなら堂々と改憲しろよ、とは思っているだけで。
改憲してしまえば、そもそも「違憲」とは言われないんだから。

.

 憲法の専門家から見ると、どうなんだろうなぁ?
「いやいや安倍さん、それはいくらなんでも無理っス」っていうレベルなんだろうか?

 それとも、単に自民党が参考人の人選を誤っただけなのかな?

政治的主張に関係なく、学問的に実際のとこをを聞いてみたいけど、
マスコミは常に政治的主張と絡めてくるから、中立な意見が存在しない。
産経や読売は政府擁護だし、朝日は批判しまくってるし。w

| | コメント (7) | トラックバック (0)

TVタックルで薬局の話題

 何気なく深夜放送を見ていると、
ビートたけしのTVタックルで医療SPをやっていた。

「知らないうちに高く払っている!?お薬の値段」
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/backnumber/0063/

.

 番組全体としては、ぎりぎりバランスは取れていたと思う。
薬剤師側の人間も出ていたし(笑ってたけど)

 お薬手帳の話とかは、まぁ許容範囲内かな。
ただ、「もらう場所によって薬代が2.5倍になる!」ってのは、
かなり悪意を感じる言い回しだな、と思った。

 かぜの内服薬6日分を、
院内調剤でもらうと210円、かかりつけ薬局でもらうと590円。

このケースだと、2.5倍(以上)になってるのは事実なんだけどね。
これ、規制改革派の長谷川さんがかなり飛ばして「2.5倍」を連呼してたけど、
ミスリーディングにもほどがあるだろう、と。

.

 なにがおかしいか、というと、「割合」で論ずるのがおかしいんだ。
院内と院外で調剤料も異なるから厳密ではないんだけれども、
これ、「2.5倍」というよりも、「400円高くなる」の方が近いんだけど・・・。

 国の決めた「薬価」は、院内だろうが院外だろうが同じだからね。
それにつく加算や点数が院内と院外で異なるだけで。
だから、院内と院外の差は、「掛け算」ではなくて「足し算」
薬剤師側に都合よい例を出してしまえば、
「院内で20000円、院外で20400円。たった2%しか増えない」ってやっても
いいんじゃないの?そういう問題じゃないでしょ??

 常に「2.5倍」になる訳はない。
例えば、院内で薬代が5000円なら、院外だと・・・せいぜい5500円~6000円
ってとこじゃないかと。あとは後発品に変えて1000円下げられるかどうかの
勝負なんだが、薬によっては1000円も下げるのは不可能かも。
ってか、そもそも院内で後発品使ってくれてれば下がらないしね。

(この辺は、土曜日の記事に書いた内容と関連するな)

.

 おそらくその辺の反論は、番組に出ていたえらい薬剤師の先生達も
やってくれたんじゃないかとは思っているんだが……。
放送されないだけで。(多分、カットされるだろう。)w

 編集権はテレビ局にあるからしょうがないね。

 あの流れだと、長谷川さんが薬剤師を論破するところが面白い訳で、
その逆は、(薬剤師はともかく)一般の視聴者がみても面白くないだろうし。
その分、薬剤師の仕事の拡大というVを入れて、バランスを取ったんだろう。

 最近、テレビを見るときは編集の意図まで考えるようになってきた。w
基本「面白く」なるように編集するからね、あの人たちは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

院内の先発vs院外の後発

 仕事の話。

.

 ここのところ、市役所が後発品普及の仕事を頑張っているようで、
患者さんから言われることが多い。
「なんか、市役所がジェネリック使えって言ってるから」と、
後発品を希望する患者さん。

.

 ウチの薬局はそれほど積極的ではないけれども、
それなりに後発品を勧めているので、変更してもよい人は
すでに変更しているんだよね……。

 患者さんが希望していても、処方箋が「変更不可」だったりする
パターンが多い。そう考えると、市役所もそろそろ作戦を変えた方が
いいんじゃないだろうか。(苦笑)
変更不可を出す医師を何とかしないとね。

.

 さて、先日来られた患者さん。
市役所から「あなたの薬代は後発品にするとこれくらい安くなります」
みたいなはがきを受け取って、医師にお願いしてみたらしい。

 すると、その医師はいきなり不機嫌になり、
「後発品は品質が悪い、効き目がよくない」みたいなことを言った、と。
……正気か?と思った。w

.

 ってのは、この病院は基本、院内調剤なんだけど、
お薬手帳を見る限りでは、がんがんジェネリック使う病院だから。
(たまたま、この患者さんの薬だけ先発だった)

 あれだけジェネリック使っておきながら、その言い草はなかろうよ。w

.

 まぁ、その辺の事情を患者さんは知らないからなぁ。
多分、この医師はジェネリックが嫌なんじゃなくて、
薬局に自分の処方を変更されるのが嫌なんだろう、と思うけど。

 ところで、院内調剤で先発使う患者さんが、わざわざ処方箋切られて
院外処方にして、後発品にしてるんだけど……。
これって、医療費削減の観点から見ると結構微妙なラインなんだが。

 むしろ、院内調剤で残しておいた方が安いんじゃないかな?(苦笑)
かなりがっつりと後発品に変更できないと、損だと思われる。

.

 市役所もできればそこまで考えて後発品紹介して欲しいな。
院内調剤から院外調剤にすると、これくらい値段が高くなります、
みたいな情報もあわせて載せておかないと、
逆効果になりかねないぞ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

錦織、全仏もベスト8

 スポーツより。
テニス4大大会のフレンチオープン。
第5シードの錦織は快調に勝ち上がりベスト8まで進んだが、
昨日行われた準々決勝で、地元フランスのツォンガに敗れて
ベスト8で終わった。

 早期敗退はないんだけど、ベスト4より先も行けないなぁ・・・。
今回は、対戦相手にも恵まれていて、大チャンスだったんだけど。

 このツォンガ戦。テレビ東京系で放送されていたので、
結局全部見てしまった。おかげでめちゃくちゃ寝不足だ。(苦笑)

.

 ツォンガは、今でこそ世界ランク15位だけれども、
怪我でランキングを落としているところがある。
実際、2,3年前は普通にトップ10の常連だった。
 地元、フランスということもあり、簡単に勝てる相手ではない。
実際、強かった。

 ただ今回の敗戦は、錦織の自滅、と言ってよいと思う。

 第1セット、錦織はサービスゲームを一つもキープできずに落とす。
第2セットに入ってもミスを連発して、調子が上がってこない。
いくらスロースターターとはいえ、エンジンかかるの遅すぎ。。

 流れが変わったのは、第2セット終盤。
5-2とツォンガのツーブレイクアップの状況で、
事故が発生した。電光掲示板を支える板が強風で落下して、けが人が出た。
安全性の確認のため、試合は30分ほど中断。

 この中断が、錦織にとって吉、と出た。
帰ってきた錦織は、全く別人のようなプレイを見せる。
というか、いつもの錦織に戻っていた、という方が正しい。
(今までが、おかしかたっただけで)

 ツォンガのサービスゲームをあっさりブレイクし、次のサービスゲームもキープ。
これで5-4まで追い上げた。次のツォンガのサービスをブレイクできれば
このセットの行方は分からなかったんだけれども、ここでツォンガが踏ん張って
第2セットもツォンガが取った。

 結果論だが、ここが一番の勝負どころだったように思う。
ここで第2セットを逆転で取れていれば、錦織が勝っていただろう。

.

 第3セット、第4セットは錦織のペースで、2セット連取してタイに戻す。
このあたりのゲームは非常に拮抗していたが、わずかに錦織が上回っていた。
おそらく、この二人の基本的な力関係はそういうことなんだろう。

 ただ、この日のツォンガは素晴らしかった。
0-2の状況から、3セット連取して大逆転することは難しかった、と思う。
(だから、第2セットが勝負どころだった、という結論になる。)

.

 おそらく、最初から錦織が「普段の」錦織であれば、
試合は3-1で錦織の勝ち、くらいの力関係だったんじゃないかと思う。
ツォンガも良かったから、3-0のストレート勝ちは難しかっただろう。
ただ、地力としては錦織の方が上だったように感じる。

 アウェーの洗礼か、風の影響か、自分を見失った錦織は、
自分を取り戻すまでに時間がかかりすぎてしまった。そこが敗因だろう。

 まだまだ、錦織には足りない部分がたくさんある、ってことだな。
もちろん、ベスト8はそれほど悪い結果ではないんだけど。
チャンスがあっただけに、残念な敗戦だ。

 次の大きな大会はウィンブルドンになるんだけど、
芝はあまり得意ではないだろうしなぁ・・・それこそ、ベスト8まで
残れれば御の字じゃないだろうか。(苦笑)

.

 さて、フレンチオープンは続いている。
準々決勝残り2試合。絶対王者のジョコビッチと、クレーキングのナダルが、
準々決勝で対決する訳で。この試合は、さすがに地上波でやってくれないかなぁ?w
まぁ、寝不足がひどいから見るわけにいかないけどさ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

確定拠出年金記録

月初恒例の、確定拠出年金記録。
今回は、6月初頭の記録となる。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

            先月   拠出金  今月   収益
海外株式   4316        20       4512     +176
海外債券   4225        10       4335     +100
国内株式   4313        30       4596     +253
国内債券    4063        40       4079      -24
定期預金  4103         0       4103         0
合計         21020      100      21625    +505

.

 なお、今月から拠出額が変わっているので、
1pの金額が微妙に変わっている。
「先月」の項は、先月の実績を新しい係数で計算し直している。

.

 ここ数日で円安が進んだ結果として、
海外資産の収益もプラス。
日経平均株価も2万円をキープしているので、
国内株式も大幅なプラス。

 一方で、国内債券はややマイナス。気にするほどではないけれども。
トータルでは大幅なプラスになっている。
ってか、こんだけ高くなって日本経済は大丈夫なのか?
そっちの方が気になるわ。ww

 もう少し様子をみながらだけど、この調子が続くようなら
また、定期預金にスイッチして行こうかな。。
相対的に国内債券がへこんでるから、そっちの方がいいかも知れないが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

我が家に新聞がなくなった日

 6月になって変わった事。

 家に、新聞が届かなくなった。
(契約解除した)

.

 いや、最近本当に読んでなかったし。
情報収集って、ネットがあれば事足りてしまう。
新聞には、新聞ならではの魅力があるのも判っているんだけど、
それにしても読まないので、もういいかな、と。

 一人暮らしをはじめてから、ずっと新聞をとってきた訳だから、
15年以上になるのかな。毎日読んでたのは子どもが生まれる前くらいまで。
スマホを持ち出して、さらに新聞を読む回数は減った。

 じゃぁもういいかな、と。
古新聞片付けるのも面倒くさいし。ww

.

 新聞に変わるもの、、どうしよう。
電子版の新聞を購入するのも、いいかも知れない。
それはちょっと検討中。スマホを見る時間はある訳だし。

 あとは、子供向けに何かあった方がいいかも、とも思うけど……。
それも時代遅れっちゃ時代遅れな気がする。
「新聞」というメディアのあり方が問われているんじゃないかな、と思う。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

結婚12周年

 5月末で、入籍して12年の記念日。
ちょうど日曜日だったので、子ども達を預けてしまって、
嫁と二人で出かけることにした。

.

 まず、どこに行く?
とりあえず、「肉」(いつもそうだが。w)
あとは、適当にドライブしよう、と。

 せっかく子どもがいないので、子どもがいると行きにくいところ。
ということで……。

今回は、近江牛。彦根から、長浜の散策となった。

.

 実は、このコース、9年前にも経験済み。
ちょうど、上の娘がまだおなかのなかにいるころで、
このブログにも記録が残っている。

旅行メモ(5/3)、(5/4)、(5/5) (2006年)

http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5eb1.html
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_32e0.html
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_7cf0.html

.

 余談だけど、こういった記録って、
「あとで見返す」ためにつけているんだけど、自力で探すのはかなりしんどい。
最初から、何か別のカテゴリを設定しておけば探しやすいんだけど、
かといって、今からカテゴリ設定しても、過去記事を全て見返す必要があるので、
それはそれで面倒くさい。で、今に至る、と。w

 前の時に、どこに行ったかなぁ、と簡単にわかる程度でいいんだけどね。
ここんとこ、二回目、三回目、なんてことも増えてきたし。

.

 で、彦根、長浜だけど、今回は日帰り。
とりあえず高いところが好きな私たちは、まず彦根城に上る。
前にも書いているけど、このお城は本当に高いところにある。

天守に上がるまでも結構な坂道だし、天守の中もたいがいな角度の階段。
その分、眺めもいいんだけど。

.

 彦根で近江牛にありつく。
今回は、近江牛レストラン、千成亭に。ここは老舗らしい。

ランチだったけど、ステーキと、ローストビーフ、和牛寿司とそろっている。
単純な肉の量はやや少なめだったけど、年齢的にもがっつり食べられなく
なりつつあるしなぁ。
 普通に、うまかった。

.

 その後、長浜に移動して黒壁スクエアに。
前回は駐車場に悩んだ記憶があるんだけれども、今回は割りとすんなり。
観光客の数が減っているのかも。(前は大河ドラマがあったから)
貸し店舗になってるような建物も、結構多かった。

 ここで2時間ほどお店を回りながらだらだら。

 こういう、だらだらと歩き回るってのが、子供連れでは不可能に近い。
特に娘は、(私に似て)「無計画に歩き回る」のを極端に嫌うから。

 私も基本的には好きじゃないんだけれども、
黒壁スクエアは変わったものも多いので、楽しく回れる。

.

 少し時間が余ったので、彦根に戻ってみた。
目的は、移動中に見かけた猫カフェに行ってみるため。
彦根は、猫の町らしいし。
 猫カフェは初めていったけれども、猫のいる空間でまったりと。
人に慣れているけれども、積極的に絡んでくることはない。猫だし。w
ただし、触られてもそれほど嫌がらないし、手触りもよい。

 でも、家で飼うとなると、いろいろ面倒くさいなぁ、と及び腰。(苦笑)
たまに遊ぶ、くらいの距離感がいいんだけど。 

.

 きっかり、夜8時に帰還。日帰りだと忙しいなぁ。
でもまぁ、そんなもんだろう。
次に二人きりで遠出するのは、たぶん、来年、かな?(苦笑)
(「遠出」でなければ、ちょこちょこチャンスはあるけどね)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »