参議院の意義はなに?
選挙制度について。
少し前の話になるが、選挙権の拡大、というか引き下げがあった。
今までは20歳以上の成人男女だったのが、18歳に引き下げられる。
まぁ、今現在の多くの国民にとってはほとんど関係ない話なんだけどね。
すでに20歳以上の人はもう選挙権もってる訳で。
今、18歳未満の人にしか関係のない話。w
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ただ、なんで引き下げられたのか、とか。
その辺の理由は、あまり聞かないなぁ。なんで引き下げられたんだろう。
個人的には、特に反対する理由はないからいいんだけど。
できれば、若い人には棄権せずに選挙にいってもらいたいな。
高齢者しか選挙に行かない状況は色々とまずいから。
新聞を取らなくなったので、どの程度の注目度があったのか判らないけど
選挙権の拡大、とくくると、70年ぶりの話になるんだけどな。
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さて、それよりも大きなニュースになってるのが、
参議院の「一票の格差」の是正である。
結局、「10減10増」で決着したらしい。
大きくニュースになったのは、ついに都道府県の「合区」が実現したこと。
参議院は、原則として都道府県単位の選挙区だったんだけれども、
鳥取と島根、高知と徳島が「合区」になることが決まった。
人口の少ない県が定数「2」をもっていると、
どうやっても一票の格差が縮まらない。
ここ40年ほど、格差が5倍前後に高止まりしていたけれども、
10増10減で、ようやく3倍前後まで落ちてくる。
いや、それにしてもまだ格差は大きいんだが……。
これもう、抜本的な改革が必要な時期だよね?
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合区になってしまう鳥取や高知などからは、不満の声が上がっている。
まぁ、気持ちはわからんでもないけどさ。
今の参議院議員って、国民の代表であって、地方の代表ではないのよ。建前上は。
「国民の代表」という建前を押し通すと、一票の格差が問題になる。
そりゃ、平等じゃないもん。実際、地方を優遇する政党が有利な制度でしょ?
今の参議院選挙は(比較的)有権者の少ない、(=一票の価値の高い)、
一人区で全体の勝敗が決まる。
ようは、人口の少ない地方を優遇しないと、選挙で勝てないんだわ。
それって、都市部の人間からみると、不公平この上ないよ。
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参議院議員は地方の代表だ、と主張するんなら、
参議院自体をそういう風に変える必要があるだろう。
そもそも、参議院って必要なのか?という話から始まることになるが。w
衆議院の優越という話もあるけれども、参議院はかなりの力を持っている。
一票の格差が大きく不平等であっても、県単位の選挙区を守れというなら、
参議院の権限をもっと大きく削るべきである。
参議院は色々なところに問題を抱えているから、
一度、0から考え直してみたほうがいいと思うんだけど。
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現時点で、参議院議員は「国民の代表」であり、「地方の代表」ではない。
まぁ、衆議院議員であっても同じことなんだが。(苦笑)
国民の代表なんだから、地元(地方)のことばっかり考えてちゃダメだし。
もっとも、それは有権者の意識から変えないといけないだろうけどね。
有権者の方が、国会議員は地方の代表、と思っているんなら、
そりゃ、そういう人が当選する訳だから。
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新しく選挙権を持つことになる若い人たちは、そこだけは押さえておいて欲しい。
国会議員は、国民の代表であって、地方の代表ではないんだ、と。
地元のことばっかり考えてる人は、選ぶべきではないよ、と。
それくらいは、学校の授業で教えても問題ないんじゃないのかな?(苦笑)
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