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ハーボニー配合錠の薬価は80171.3円

 仕事の話。

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 C型肝炎の新薬、ハーボニー配合錠が8月31日付けで薬価収載された。

1錠、80171.30円

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 ついに8万円超かぁ・・・。もう訳わからんわ。

ソバルディが、ジェノタイプ2型に使える薬だったのに対し、
このハーボニーはジェノタイプ1型に対する薬、となる。
日本では1型の方が多いことを考えると、ソバルディよりも患者さんも多い。

 1錠8万円。これを12週間続ける。
8万x84=672万円

 なんかもう、感覚がマヒしてきたな。

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 包装はソバルディと同じ28錠包装のみ。
えーっと、一瓶で200万円を超えるってことだよね。

3割負担なら、薬価だけで67万。
(薬価以外に調剤基本料などもつくけど、もはや誤差範囲でしかない。w)
肝炎公費もそうだけど、高額療養費使わないと厳しいな。

 先に手続き終わってればともかく、そうでない場合は、
一旦、自己負担金を払う必要があるのかな??(苦笑)

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 もっとも、最初から「0割負担」の人なら、その辺を気にしなくてよい。
実際、生活保護の患者さんに対しては、通常の健康保険の患者さんよりも
早く処方されるかも知れない。(手続きいらんから)

 それでいいのか、という議論はあるかも知れないが。(苦笑)

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 しっかし、こんな高額な薬が出てきたら、医療費削減なんて無理でしょ。
ピーク時で予想患者数が1万8000人、と書いてるんだけど……
単純に薬価をかけると、1200億円。
 薬剤師がどれだけ後発品を勧めたとしても、こんな新薬が出てくれば
焼け石に水、と言わざるを得ないな。

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 まぁ、それだけ「いい薬」ってことでもあるんだけどね……。
治験で著効率(SVR12)が最大100%(n=157)っていうとんでもない成績だから。

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('14~16)仕事(薬局)」カテゴリの記事

コメント

今、治療中です初めの一週間でHCVコア抗原の値が5649.3有ったのが52.9になりました、本当に魔法の薬です。

投稿: | 2016-01-01 08:40

ただ薬価が高いので扱っている調剤薬局が少なく、確認しないと扱っていない店も有ります。
なぜなら店が一旦負担しないといけないと言われました

投稿: | 2016-01-01 08:50

>上のかた

 コメントありがとうございます。
無事に治療がうまくいくといいですね。

さて、取り扱いが難しい理由を解説しておきますね。
調剤報酬って、請求してから入金されるまで、
2~3ヶ月かかるんですよ。
 ハーボニーを3ヶ月続けるとすると、
健康保険の方からの入金(収入)なしに、
ハーボニーを3箱、薬局が用意することになります。
たかだか660万円くらいなんですが、
大企業ならともかく、小さな個人薬局では厳しいところもあるでしょう。
 それだけの運転資金が必要ってことです。

 もちろん、それを何とかする技もあるんですけど、
(一番簡単なのは借金ですね。)
売上は大きくても利益はそれほど多くないので、
扱わない薬局も多いと思います。

投稿: kitten | 2016-01-03 17:37

薬局も大変ですね!

投稿: さくらんぼ | 2017-01-20 11:31

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