ラノコナゾール全回収
仕事上のニュース。結構な、おおごと。
水虫の薬である、「ラノコナゾール」が全回収になった。
これ、ラノコナゾールの原薬の製造業者が、
GMPに問題があったらしい。
GMPとは、[Good Manufacturing Practice]の略語で、
医薬品の、製造管理及び品質管理の基準。
これは絶対に遵守されるべきものなので、
これに問題があると、その下流の商品が全て止まってしまうことになる、
ってことでいいのかな?(汗)
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ラノコナゾールは、医療用では、アスタット(軟膏、クリーム、液)。
これが、市場に流通している分が全て回収となった。
さらに、GMPに適合している原料が手に入らないことから、
しばらくのあいだ、市場にはまったく流通しなくなる。
医薬品に不具合があって、回収されるってのはよくある話だけど、
全Lot回収で欠品を起こすような話は、非常に稀である。(苦笑)
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さらに、ラノコナゾールは一般用医薬品でも使われている。
ようは、薬局やドラッグストアで売られている、OTC医薬品も、
ラノコナゾールが含まれるものは、全て店からは回収となった。
いや、使ったから健康被害が出るとか、そういう話ではないらしいんだけど。
それにしても、これだけの規模の回収って、ちょっと記憶にないなぁ。
この原薬メーカー、すさまじい損失を出しそうだけど大丈夫なのか?(苦笑)
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ちなみに、同じような成分で「ルリコナゾール」も一部回収になっている。
たぶん、同じ原薬メーカーのGMP不適合だと思う。
ただ、こちらは全LOT回収とはなっていない。
他の原薬メーカーから作った分があったのだろう。
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アスタット(ラノコナゾール)は全回収になるんだけれども、
代替薬として、「ルリコン(ルリコナゾール)」をあげているんだけど、
いや、ルリコンも一部回収されてるし。w
これ、品薄になったりするかもしれないな。
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