薬剤師国家試験の合格基準が変わるらしい
仕事・・・とは直接関係ないけど、間接的に関係あるかな?
薬剤師国家試験の話。
今年の国家試験は前代未聞の大幅補正(得点水増し)が行われ、
全体の合格率をなんとか6割台にのせた。
でも、やっぱり「無茶」だったんだろう。
少なくとも、無茶をやった自覚はあったんだろう。(苦笑)
来年から、合格基準が変わることになったらしい。
まだ、公式の情報は確認できていないんだけど、
とりあえず大手予備校の情報ではそうなっている。
「薬学ゼミナール」
http://www.yakuzemi.ac.jp/p-a2466.html
.
簡単にまとめると、今年、1000人以上を奈落に叩き落すところだった、
必須問題の足きりが、各50%から、30%まで引き下げられた。
今年の鬼門だった「物理、化学、生物」15問。
足きり50%をクリアするためには、8問正解が必要だった。
来年からは、5問正解でよいことになる。
また、全体の合格基準も、今までの「得点率65%以上」から、
「平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上」と変わる。
ただし当面の間は、今までの基準も併用する。
ぶっちゃけ、足きりなしで65%以上の得点をとっていれば、
平均点がクッソ高くても合格させてあげる、ということだろう。
.
一言でまとめると、「合格率を国がコントロールしますよ」ということだ。
ようは、ここ2年ほど低くなりすぎてしまったので、何とかします、ってことだろう。
企業や病院からの要望が強かったのかな。w
受験者としては、対応は難しいんだけれども……。
ようは、今まで「65%取ったら合格」だったのが、来年からは、
このボーダーライン自体を、平均点と偏差値を見ながら国が設定しますよ、
ってことだね。
恐ろしいことに、どういう基準で設定するのかは書かれていないんだけど。w
まぁそれでも、得点率65%以上であれば合格、とされているので、
どれだけ高くても、それ以上にボーダーが上がることはないんだろう。
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明確にどういう基準になるのか分かりにくいけれども……、
ぶっちゃけ、合格率を堂々とコントロールできる訳だ。
国が「合格率70%くらいにしよう」と思えば、
そうなるようにボーダーラインを設定すればよい。
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今年みたいに、後出しで不自然な補正をかけるよりはマシだろうけど。
やってることは同じようなことだ。
.
でも、平均点や偏差値を合否の判定基準にするんならさぁ、
受かる見込みのないような成績の悪い人たちがたくさん受けた方が、
ボーダーライン下がるからありがたいかもね。w
大学の合格率は下がるけど。ww
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コメント
う~ん、どうなんでしょうね。
絶対基準であれば自己採点終了時に合否がほぼ確定しますが、
相対基準だと最悪結果発表まで合否わからないですからね。
各予備校が今年のボーダーライン 225±2/345
な~んて予想する試験になってしまうんでしょうか。
ボーダーラインぎりぎりの人はたまらないでしょうね・・・。
投稿: とおりすがり | 2015-10-08 21:02
合格率 8~9割ならともかく6割台で発表当日まで
合否が判明しない人が多くなったのでは困りますね・・・。
投稿: 採用担当 | 2015-10-10 18:43
>とおりすがりさん
コメントありがとうございます。
当面の間は、「得点率65%以上」で確実に合格ですので、
受験者はそこを目指すことになるんでしょう。
予備校は、受験者の平均点や標準偏差を計算できるだけの
サンプルが集められる大手は、かなり正確な合否判断が出せる
かも知れません。
・・・もっとも、合格ラインは偏差値○○以上、というような
基準が発表されないと、一年目(来年受験)は無理ですね。
二年目(再来年)以降は、もう少し精度が上がるでしょう。
>採用担当さん
コメントありがとうございます。
今年のような大幅補正をやってしまった以上、
もう、元の時代には戻れないでしょう。
確実に65%とってくれればいいんですけど、
今度は遠慮なく問題が難しくなる可能性があるので、
厳しいかも知れませんね。
投稿: kitten | 2015-10-11 21:49