糖尿病からの卒業
糖尿病は、あまり「治る」ということがない病気である。
「治る」という言葉の定義にもよるんだけれども。
ただ、がんばれば「薬を服用する必要がなくなる」ことはありうる。
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私の父の話なんだけどね。w
40歳でこのままだと10年後に糖尿になる、と言われ、
50歳で予言どおりに糖尿病になり……、
65歳で、糖尿の薬を服用する必要がなくなった。
薬全て中止して、HbA1cが6.0である。
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もともと、薬は多く服用していたけれども、
血糖値はしっかりコントロールできていた。
私が把握している時点で、一番多い時に、
ピオグリタゾン15mg、アログリプチン25mg、ボグリボース0.3mg
を服用していた。まぁ、立派な糖尿病患者だ。w
で、医師から勧められた訳ではないのに、
インスリン注射に踏み切る。
(何かのテレビで、その方がいいとか見たのかも。)
結果的に、さらに厳格に血糖をコントロールしたのが
よかったんだと思う。少しずつ薬が減っていき、
低血糖の頻度も増えてきたので、インスリンも中止した。
外部からインスリンを入れることによって、すい臓を休ませる効果が
あったのかも。そもそも、高血糖状態自体がインスリン分泌能力を
低下させるので、血糖値は低いにこしたことはない。
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今年の春から、SGLT2阻害薬による治療を開始。
最終的にはこれが決め手になった……のかな。
血糖値もさることながら、体重が落ちた。
SGLT2阻害薬だけでも、低血糖を起こすことがでてきたので、
これも中止。あとは食事療法だけで様子見ることに。
おそらく、今の体重を維持できれば薬はいらないんじゃないかと。
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いったん、薬を服用し始めた糖尿病の患者さんが、
薬なしでコントロールできるようになる例は、珍しい。
私が経験した中では、10年で2例目。(苦笑)
いやね、厳格に血糖がコントロールできる人は……
そもそも糖尿にならないと思うんだ。w
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薬が減るどころか、徐々に薬が増えていって、
最終的にはインスリンの注射が始まって、糖尿病の合併症がでてきて、
という方が、よくあるパターンだね。
あとは、もう少し運動できるようになればいいんだけど……、
まだ難しいかなぁ。
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