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2015年11月

NHK杯、羽生が圧倒的スコア322.4点で優勝

 スポーツより。

フィギュア、グランプリシリーズ最終戦NHK杯。
男子は、羽生が圧倒的な演技を見せて、ショート、フリーとも歴代最高点を記録。
合計スコアももちろん歴代最高の322.4点で、圧勝した。

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 テレビに釘付けで見ていたけれども、この演技をどう評するべきか?
もはや言葉がないんだけれども

「2015年11月28日」
この日付が、記憶されてもおかしくないくらいの演技だった。
ソチオリンピックの金メダリストが、さらに頂点を極めた演技を見せた。
もう、伝説というか、神話というか……
神が降臨した」と言うのが一番近いかも知れない。

 しばらくの間は、NHKのサイトから動画を見ることが可能なので、
見逃した人は、ぜひとも見ておいて欲しい。
違法アップロードとかじゃなく、公式で認められてるからね。

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 ショートプログラムは、カナダの時よりもさらに難易度をあげて4回転2回。
4T-3Tのコンビネーションは、意外にも初挑戦だったらしい。
強さの源は、4Sの安定感だろう。4Sがショートプログラムでも使えるほど安定してる。
結果としてショートプログラムで100点を超えた。

 フリーでも全てのジャンプをできばえでも大きな加点が付くレベルで跳びきった。
悪いけど、羽生のフリーでノーミス演技って、あんまり記憶にない。
ソチの時もそうだったし、だいたい、少しくらいミスがあっても問題にならない
くらいの技術点の高さが武器だったから。
 ある意味「ある程度の失敗は織り込み済み」のプログラムだった訳だ。
それを完璧に演じるとどうなるか?こうなった。

 技術点100点オーバー、どころか、118点。これもすごいんだけれども、
もっとすごいのが演技構成点。97.2点

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 今のルールでは、演技構成点って「100点満点」だ。
100点満点の97.2点。もう、この上ない、っていう点だ。こんな点みたことない。
もはや「神」としか言いようがないわ。w
 この演技を上回れる人間は存在しえない。
羽生本人がインタビューで「絶対王者」と言っていたが……
すでに神の領域ではないのか、と。

 惜しむらくは、神の降臨がNHK杯でよかったのかどうか、という。w
オリンピック、できれば世界選手権にとっておいて欲しかったな。
いくら羽生でも、そうそうこれを上回る演技ができるとは思えないんだが、
これを簡単に繰り返せるのは、もはや人ではないだろう

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 さて、2位に入ったのは中国の新星、金博洋。
(この漢字で、「ボーヤン・ジン」と発音されていた。)
この選手は4回転の鬼のような存在で、羽生も跳んでいない4回転ルッツを
余裕で跳ぶことができる。ジャンプだけなら、羽生にひけを取らないかも、と。

 あくまで凡人の発想にすぎないが、
羽生がプログラムの難度をあげてきたのは、金博洋の存在が
影響していたとしても不思議ではないと思う。
オリンピックの金メダリストが、本気で叩き潰しに言った、とも言える。

 結果、50点以上の差をつけて完勝した訳だが。
フリーでは技術点、演技構成点ともに20点以上差をつけた。
憧れというよりは、もはや畏怖すべき存在になってないか?(苦笑)

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 さて、グランプリファイナル争い。
NHK杯には、1戦目で2位に入った羽生、金、コフトゥンの
3人が出場していて、この3人は上位(4位以上)に入れば
ファイナル出場、という感じになっていた。

 結果、コフトゥンがフリーで大幅に乱れて10位となりファイナルを逃した。
最後の椅子をつかんだのは、村上大介。
日本からは、羽生、宇野、村上の3人が出場することになった。

 村上って、1戦目3位、2戦目3位なんだよね。
この成績でファイナルの6人に残れるとは。
それが、ここ最近の男子の傾向なのかな。

 みんな、難度の非常に高いプログラムを組んできているから、
安定感に欠ける。結果として、その日「調子の良かった選手」が勝つ。
実力的には下と見られている選手でも勝ってしまうこともあれば、
実力者が崩れることも多い。ようは「荒れる
 神様だって、たまには人間に戻ることもあるさね。

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 ファイナルメンバーは恐ろしい面子だ。
羽生、チャン、フェルナンデスの「3強」に、
ジュニアから上がってきた金、宇野の若手が挑む。
村上は・・・まぁ、がんばれ。w

 ただ、日本男子はファイナルよりも、全日本の方が大事かも。
今シーズン最終戦の世界選手権、出場枠は「2」しかない
羽生は確実だろうから、実質残りは「1」だ。
宇野と村上が争うんだろうなぁ。無良や小塚は厳しいだろう。
そうすると、グランプリファイナルは、前哨戦かもね。

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 さて、女子。
グランプリシリーズ連勝中だった浅田がトリプルアクセルに失敗して3位。
かわって優勝したのが宮原知子。
彼女の強さは、とにかくその安定感にあると思う。
なんというか、彼女の失敗をみた記憶がほとんどない。

 NHK杯では素晴らしい演技を2本そろえて、
合計200点を超える得点で優勝。ファイナル進出を決めた。

 そろそろ世代交代?いやいや、そんなことはないだろう。
浅田真央のすごいところは、トリプルアクセル(3A)を失敗しても3位にいるところ。
これ、2本とも決まっていれば優勝だったと思うよ。
 今回は宮原が勝ったけれども、浅田が勝つ可能性の方が高かったと思う。

 復帰してまだ間もないのに、これだけの演技をするんだからすごい。
今回、ショートでは3F-3Loのコンビネーションを回転不足なしで決めたし、
フリーのルッツのエッジも「e」(大幅な減点となるエラー)ではなくて、
「!」(出来栄え点のマイナス。注意)で止まっていたし。

 練習では3Aも決まってるし。
最初の3A、3F-3Loが両方とも決まればそうそう負けることはないよ。
あとは、確率の問題だけで。

 現時点では「安定感」の宮原に対する「一発のある」浅田って感じだけど、
浅田真央に安定感が出てきたら、宮原の出番はなくなるよ。(苦笑)
二人ともグランプリファイナルに出てくる。

 去年ファイナルまで進んだ本郷は、ロシア大会で結果が残せずに
ぎりぎりでファイナルに届かなかった。でも、全日本には合わせてくるだろう。
正念場なのは、村上佳菜子かな。
 シニアデビュー以来、ずっと代表に選ばれ続けてきたが、
今年こそ本気でヤバイね。

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アボルブが出荷調整

 仕事の話。

少し前に、ラノコナゾールの全回収の騒ぎがあり、
薬の安定供給って大事、ということを書いた。

「安定供給のためには」(2015.11.05)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-684a.html

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 このなかで、グラクソスミスクライン(以下、GSK)社の
「テノゼット」という薬が中国、天津の爆発事故以来、出荷調整が続いている、
という話を書いたんだけれども、

 つい昨日、これを上回る規模のニュースが飛び込んできた。
しかも、同じGSK社。

 前立腺肥大症に使われる「アボルブ」という薬が、品薄になり、
出荷調整が入る、とのことだ。
原因はよくわかっていないんだけれども、フランスの工場で何か問題が
あったらしい。さすがグローバルな企業だわ。(苦笑)
どうも、全世界分のアボルブはここで作っていたみたいだ。

効率を求めて集約化すると、万一の時に困る、と散々言ってるのに……
まぁ、聞いていないだろうが。w

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 GSK社によると、アボルブの委託製造工場である、キャタレント社
ベントハイム工場において、「フランス当局の指摘を受けたことにより」
現在、新たな生産が停止している状況、だそうな。

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 これ以上の情報は、現時点で分かっていない。

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 いや、これ聞いた全員が突っ込んだだろう。
「いったい、どんな指摘を受けたんだよ!」

 恐ろしいことに、どんな指摘を受けたのかは、
(少なくとも日本語では)どこにも書いていないし、聞いていない。
どうも、GSKの(日本の)社員ですら分かっていないようだ。

 そこ、詳細情報教えてくれよ……。

 とりあえず、今流通している商品に問題はないらしいんだけど。

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 こないだのラノコナゾールみたいなGMPの問題なのかな?
にしても、これ、全世界規模の問題になるんじゃないのか……(汗)

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 さて、出荷調整ということだけれども、
私が聞いた感じだと、限りなく「(一時)発売中止」に近い感じに受け取った。
新規の処方を控えて、日数を調節すれば何とかなる、、とも思えない。
一言で言うと、「全然足りない

 これは処方元で抑えてもらわないとどうにもできない。

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 やっかいなことに、比較的新しい薬なので、
日本ではまたジェネリックが発売されていない。
今までアボルブが処方されていた人はどうすればいいんだろう?
似たような薬……、事実上、存在しないと思う。

 しいていうなれば抗アンドロゲン薬の
アリルエストレノールか、クロルマジノンくらい?
どちらかというと、フィナステリド(プロペシア)の方が近いんだけれども、
こいつは保険で認められていないので高額だ。(苦笑)

 アボルブの年間売上げは・・・仮に100億円としてみよう。
(承認時のデータで、ピークは181億円と見積もられている)
わかりやすく、薬価は200円ということにする。年間5000万カプセル。
ちょっと少なめに、3650万カプセルとすると、患者数が概算で10万人くらい?

 つまり、少なくとも10万人に影響が出る、と。

 私の勤務先でも、該当する患者さんは10人以上。
店に残る在庫は……半月分くらい。(汗)
これは、マジやばい。シャレにならん。

 しかも、季節はこれから寒くなる冬、ときたもんだ。
気温が低くなると、泌尿器系は症状が出やすいのに。。

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 とりあえず、GSKさんは何がおこってどうなってるのか、
今後の見通しを、すみやかに説明してもらいたいんだけど……

何か、事情があってできていないんだろうなぁ。(苦笑)

 グローバルな会社はこんなことがあるから困る。
自分の国で作ってればこんなことにはならないのに。

作り直すなら、ついでに包装規格も何とかしてくれ。w
30カプセル1箱のみって、面倒くさいことこの上ないから。
せめて、100カプセル入りを作ってくれよ。

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 このニュース、昨日(11/27)に発表されたんだけど、
実は少し前に、前兆があった。

アボルブと同じ成分の「デュタステリド」を使う新薬(ザカーロ)が、
発売延期になっているんだよね。これが11/20の発表。
その後、続報で書かれているのは、どうも今回(アボルブ)と同じ
内容らしい。

 そりゃ、同じ成分で、同じ会社に製造委託しているんだから、
同じ結果になるのは当たり前だと思う。

 ……ってことは、少なくともGSK社は11/20の時点で
アボルブもやばい、っていう情報はつかんでいたはずだよね。
まぁ、今更言ってもしょうがないけどさ。

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 時々、こういう騒ぎがあるんだけど、今回は近年まれにみる規模かも。
チラーヂン並かも知れない。ひょっとしたら大したことないのかも知れないが、
なんにせよ、詳細が分からないのでなんともいえないな。

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トルコがロシアと衝突中?

 これもニュース。

 トルコとロシアが、不穏な空気になっている。
詳しくはあまり理解できていないけれども、結構やばくないか?

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 きっかけは、ロシアの飛行機が(おそらく)イスラム国のテロによって
墜落したことだろう。ロシアは慎重に捜査を進めていたが、
この事故をIS(イスラム国)のテロと結論し、
ISに対して大規模な爆撃を行った。

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 もともと、ロシアはクリミアの併合やウクライナの問題があり、
欧米とは対立している、というか一方的に孤立している。
そこに「対テロ」という共通項ができ、ISを攻撃することによって、
少しはロシアと欧米の距離が縮まる?と思っていた矢先に、事件はおきた。

 ロシアの攻撃機が、トルコの領空を侵犯したとのことで、
トルコの戦闘機が、このロシア機を撃墜してしまった。

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 この件に関しては、ロシア側とトルコ側で、真っ向から食い違っている。
トルコ側は、ロシアによる領空侵犯があり、また、何回も警告した、と
言っている。ロシアは、そのようなことはなかった、と言っている。

 正直、どっちが本当のことを言っているか、まったくわからん。
どっちかが嘘をついているに決まっているんだけれども、
嘘をついている側は絶対に認めないだろうからね。

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 トルコは、NATOをバックにして、ロシアと対立。
ってか、トルコの戦闘機はF-16(アメリカの機種)だし。

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 よく知らなかったけれども、ロシアとトルコってのは基本的に対立している。
シリアをめぐっての話だ。

 ロシアは、基本的にシリアの体制派、アサド政権を支持している。
トルコは、反体制派を支持している。シリアの中で対立している訳だ。

 シリア、イラクを含むIS(いわゆるイスラム国)に対しては、
ロシアもトルコも、どちらも敵対としていると言ってよいんだけど、
シリア情勢はちょっとややこしいことになっているもんで、
何かのきっかけで戦闘になってしまうことはありえた、のかな。

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 まぁ、歴史を考えてもロシアとトルコは過去に戦争した仲だしな。(苦笑)
これ以上大事にならなければいいんだけど……。
国際社会は難しいね。

 とりあえず、対テロ、対ISで団結して欲しいんだけどな。
この展開って、一番喜んでいるのはISだろうよ。

 

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大阪ダブル選挙は維新が圧勝

 日曜日に投開票となった、大阪市長選挙、大阪府知事選挙。
どちらも、おおさか維新の会が推す候補が、自民党などの推薦を
受けている候補に対して、圧勝した。

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 維新は、国政ではもはやぐだぐだになっているんだけどなぁ。
大阪では、まだまだ力があるってこと??

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 というか、単に選挙に関心がない層が増えただけかも。
おおさか維新が民意を反映してるかというと、そうとも言えない。
実際、大阪都構想の住民投票は、僅差とはいえ否決された。

その結果として、橋下さんが引退……ということになっている。
実際はどうなるかわからん、というか、引退なんて嘘でしょ、
という見方の方が強いが。(苦笑)

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 維新が躍進してきて、困っていることがある。
選挙の時に、投票すべき候補がいなくなっているのだ。
今までは積極的に支持していなくても、
「こいつにやらせるくらいなら」という消去法で投票することはできた。

 ところが、維新がでてきたことで、大阪では
「維新か、自民か?」という2択になることが多い。
どっちも嫌いだという人間は、どうすればいいんだよ。(苦笑)

 都構想については対立している両者だけれども、
国政レベルで考えると、それほど対立している訳ではない。
むしろ、憲法改正なんかでは、維新は自民党と協力することもありえる。

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 いや、政策で考えれば、別にそこまで悪いという訳ではないんだけどね。
私が単に、安倍さん個人が嫌いであり、橋下さん個人が嫌いなだけだ。

 今までなら、死票になっても棄権するよりマシ、と思って、
民主や共産あたりに票を捨てて(苦笑)きたけど、
今回、その選択肢すらなかったし。

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 これは、大阪だけの問題じゃなくて全国どこでもそうなのかも知れない。
政治が、信用できなくなってきている。投票率も低いしね。

 保守が(なんとなく)嫌いとは言ってみても、
かといって、安保法案反対を叫ぶような連中をみても、
あんなのと一緒にされるのも嫌だなぁ、と思うし。w

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 支持する候補者も政党もないのなら、
自分で政党作るなり、立候補するなりしろってことなのか?
いや、そりゃいくらなんでもハードル高すぎるだろう。

 誰か、どうにかしてくれないかなぁ?
もっとも、既成政党に嫌気がさした人たちの民意を吸い上げるために、
維新ができてきた、という流れはあるんだけれども、
そういった「新政党」も軒並みぐだぐだになって潰れてる。

 じゃぁ、次は「新・新政党」でも作るの?馬鹿馬鹿しい話だ。
ってか、55年体制が崩れた頃から、ずっとそういう状況だろう。
新政党ができてば、飽きられて失望されて消えていく。

 もはや、この手の新政党は、新商品と同じで、
賞味期限があって、使い捨てられていく存在、と
認識しておいた方がよさそうだ。

 マスコミにも問題があるのかなぁ。

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プレミア12準決勝、韓国に大逆転負け

 スポーツの話題より

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 野球の国際大会、プレミア12.
日本は準決勝で、韓国相手に逆転負けを喫した。

 大谷が7回まで完璧な内容で0に押さえ、
打線は3点を先制。ただ、その後、チャンスがありながら0が続いた。
直接の敗因はここだと思う。

 9回、押さえ?の則本がつかまって大炎上。
松井、増井も抑えられず、結局4点を失っての逆転負け。

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 なかなかに悔しい負け方だと思う。(苦笑)
ストレスのたまる負け方だわ。

 もっとも、今までは日本が韓国に対してそういう勝ち方をしているので、
それを思えばこれくらいやりかえされても仕方ないのかな。

 そもそも、この大会の存在意義があやしいんだけど……。
メジャーリーガーは誰も出ていないし。
そうすると、そりゃ日本が強いにきまってるだろうに。
ま、それでも負けたわけなんだが。

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 そもそも、スポーツ観戦って、ストレスたまるよねぇ。
いつまでも勝ち続けられる訳はないし、
そもそも、いつも勝つのならそれはそれで面白くないし。w

 私は、意外にのめりこむタイプだからなぁ。(苦笑)
少し離れて見ていた方がいいのかも知れないけど。

 そんなんで体調崩したらばかばかしいわ。

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 今週は、テニスもツアーファイナルやってるんだけど、
ほとんど見ていない。今週は仕事がしんどいのもあるんだけど。
スタートが23時だと、なかなか見ることはできないね。

 それに、どうも私は錦織戦を生中継で見ると、負ける確率が
異様に高い気がして。(苦笑)
全仏のツォンガ戦から数えて、5連敗中。w

 もっとも、ツアーファイナルは負けて当然の相手ばっかりだから
気楽に見られるんだけど、それでもジョコビッチ戦を見たらえぐかった。
錦織も悪くはないんだけど、相手が強すぎた。

 2戦目はあきらめてみなかったら、ベルディヒ相手に快勝。
昨日のフェデラー戦は、負けたとはいえかなりいい勝負だったらしい。
くそぉ、素直に見ておけばよかった。w

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 ただ、この辺ものめり込みすぎると生活に支障が出るから、
ほどほどにしないといけない。

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 ちょっと疲れが溜まっているので、ブログは少しお休みします。
……少なくとも連休中はちゃんと休む。
といっても、土曜日はがっつり仕事なんだが。w

 

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残薬調節を手軽にできないか?

 仕事の話。

 薬剤師の仕事のひとつとして、「残薬の調節」がある。
「残薬」とは、文字通り「残っている薬」のこと。

 おもに、患者さんの飲み忘れでたまっていってしまった薬のことを言う。

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 特に高齢者では問題になっていて、
服用されずに残っていく薬の額は、500億円以上とも言われている。
国民医療費がどんどんかさんでいくので、こういうところで少しでも節約したい。

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 残薬が発生する原因としては、一番多いのは飲み忘れだろう。
一日三回服用する薬の、昼だけが服用忘れて余っていく、
というのはよくある話。

 実際問題、多くの薬を間違いなくのみ続けるってのは、
想像以上に難しかったりする。(苦笑)
ぼーっとしてると、のんだかのんでないかわからなくなったりして。
最近、私も毎日服用する薬があるんだけれども、
かなり意識を集中していないと、飲み忘れることもある。
マジで、一週間分の薬をセットする箱でも使おうかと思うほど。

……、私は、薬のプロであり、かつ、まだそこそこ若いはず。w
それなのに、しっかり服用するのって結構難しいんだ
実際、やってみてわかることもあるんだね。

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 さて、飲み忘れ以外に「残薬」が発生するパターンとしては、
医師の処方間違いがある。日数を間違えて出してしまったりとか。
 複数の医療機関から同じ薬をもらっていて、
片方を服用していないパターンとか。

 ひどいのになると、患者さんが勝手に薬をやめているパターンも。
副作用が嫌、とか、服用しなくても平気、と自分の判断で薬をやめて、
かつ、医師にも伝えない。
 結果、医師はちゃんと服用していると思っていて薬を出し続ける。
患者さんは、もらってるけど服用しない。
薬が余っていることを伝えると、医師が機嫌を悪くするから。

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 もったいない、よねぇ。

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 そういう訳で、去年の春の診療報酬改定から、
薬剤師による残薬の確認、ってのが、ちゃんと書かれている。

 ただ、そうやって残薬を発見したところで、
薬剤師は、勝手に薬を減らすことはできない
必ず、病院や医師に照会して、処方内容を変更してもらうことになる。

 小さな医院ならまだいいんだけど、大きい病院なら時間がかかる。
ってか、そもそもこっち(薬剤師)の相手をしない病院もあったりする。

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 病院にファックスで疑義照会だと、往復でかなり時間がかかるし。
なので、基本的には患者さんには「次回、医師と相談して」で
すますことも多い。

 ただ、こないだ「今回で治療は終わりなんやけど、薬余ってるねん」
という患者さんが来た。
このパターンだと、そもそも「次回」がないから今回で調節するしかない。

 と思って疑義照会したんだけどね。
病院は「処方箋どおり出してくれ」の一点ばり
別に、服用続けても毒になるような薬じゃないから、と言って。

 確か、エルカルチン錠だったかな。
主成分はL-カルニチン。うん、毒になるような薬ではないわ。でもね。

もったいないんだってば。

エルカルチンって300mg1錠で300円近くする。
それが一か月分もあれば・・・どうよ?
それでも、病院がそのまま、と言い張れば、こちらはどうにもできない。

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 こんな例もあった。

薬が余ってるから、と医師に相談した患者さんが医師から
「次回調整します」と言われた。

でも、その前の時も「次回調節」と言われたらしい。(苦笑)

もったいないから調節したい患者さんが薬局に頼み込む。
薬局としても、なんとかしてあげたいから、病院に電話したんだが、、

次回って言ってるでしょ!」と医師に言われて終わった。

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 次回(来春)の調剤報酬改定で、是非お願いしたいことがある。

薬局、(薬剤師)に、残薬削減権をくれ。マジで。

残薬が発生するのは確かに問題なんだけれどもさ、
発生してしまったもんはしょうがないでしょ?
次回以降、対策は考えるとして、とりあえず今回は薬減らしてくれよ。

 イメージとしては、後発品の代替に近い感じで。
薬局からは、事後報告として、病院に連絡を入れるのは必須だけど、
あくまで「事後でよい」ことにする。

 実際にどういう運用を想定しているのかは知らないが、
中医協でもそういう話があるらしい。

「後発品変更不可」と同じような感じで、「残薬削減可」という欄を
処方箋にいれてしまえば……。

 医師会側は反対しているらしいけどね。(苦笑)
反対してもいいけど、それなら薬剤師からの疑義照会にきちんと答えてくれよ。
こっちは、ちゃんと仕事で残薬調節しようとしているんだからさ。

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 個人的には、それって点数(報酬)なんていらんけど、
経営的には、点数つけないと残薬調節しない薬局もあるだろうしなぁ。

「残薬調節で削減できる点数」>「残薬調節による加算点」でないと、
医療費削減にならないのは自明。

ただ、点数つけると毎回残薬調節するような薬局が出るかも知れないから、
点数つけるにしても「月に1回まで」にしておいた方がよさそうだけど。

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アレグラFXが「要指導」から「第1類」に

 仕事の話。

 今月、11/1から、OTCのアレグラFX錠が、
「要指導医薬品」から、「第1類医薬品」に区分変更されている。

 もともと安全性が高い薬だから、どんどん規制緩和して欲しい。
「要指導医薬品」だと、かなり面倒だったけれども、
「第1類」だと、気が楽だ。

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 「要指導」と「第1類」の差を簡単に。

 まず、どちらも薬剤師の説明を受けないと、購入はできない。
ここは同じ。「第2類」まで落ちれば、薬剤師不在でも、登録販売者がいれば
購入可能。確か、「アレジオン10」がこれもつい最近、「第2類」に落ちていたな。
アレグラも、最終的には2類まで落ちると思う。

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「要指導」は、使用者本人にしか売ることができない
「第1類」は、そのしばりがない。

以前にも書いたことがあるけど、「本人しばり」は茶番になりやすいし。
本当は別人が使うとしても、「自分が使います」といえば(子どもでなければ)
問題ないからね。(苦笑)

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「要指導」は、1回につき1個しか購入できない
「第1類」は、そんな決まりはない。

 決まりはない、といっても、まとめて10個売れるか、というと、
かなり難しい判断になるんだけれども。(普通は無理かな?)

 でも、2個くらいなら全く問題なく売れるので、助かるわ。

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 最後に、「要指導」はネット販売不可。
「第1類」はネット販売可だ。

 すでに、色々なオンラインショップで、購入可能になっているようだ。
消費者にとっては、結構大きいかも知れない。
第1類だと、薬剤師から説明を受けないといけないけど、
いつでも薬剤師が店にいるとは限らない……という店も多いしね。

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パリの連続テロ事件、ISの犯行

 ニュース。

 フランスのパリで、11/13、連続テロ事件がおきた。
現時点で、少なくとも死者128人、負傷者は180人以上。
ヨーロッパのテロ事件としては、過去最悪の事件となった。

 劇場やスタジアムなどで、銃撃や爆発があり、
オランド大統領は、非常事態を宣言した。

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 いわゆるイスラム国、ISが犯行声明をだしている。

 大統領はテロリストの捕捉に全力を挙げるようだ。
国境を封鎖して、確実に犯人を逮捕するように。

 これらのテロで犯行側は8名が死亡した。
これで全員かどうかは分からないが。。

 当然、世界はフランスのために一致団結する。
テロリストに屈することのないように。

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 しかし、敵国の首都で、これだけのことをやってのけるとは……。
それほど警備が甘かったのか、敵が上手だったのか。

 こんなこと、日本でやられたらたまったもんじゃない。
テロは許してはならないが、恐れるな、というのも無理だろう。

 日本ではどのように防ぐのか、考えないといけないだろう。

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 それにしても、日本は平和だなぁ……。
普通、この規模の事件だったらテレビで特番組んでもいいんじゃないの?
NHKはおろか、BSでもやってないという……。

 そういえば、フィギュアスケートのエリック・ボンパール杯も
中止になった。SP終わって、宇野昌磨が1位だったんだけど、
これはもう、仕方ないね。ボルドーだから無理してできんことはないだろうけど、
国民がそんな気分になれないだろうから。

 9.11以来の大事件なんだけど、、
日本の反応が薄いように思う。一応コメントは出しているんだけど、
当たり前のことしか言っていないな。

 いい加減、ISをどうにかしないと。。

 

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加工肉のがんリスク

 少し前に、国際がん研究組織(IARC)が、加工肉の発がん性について、
「人に対して発がん性がある」Group1に分類した、と、ニュースで話題になった。

 これを受けて、ハムやソーセージの加工肉業界が反発している、と。(苦笑)

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 この手のニュースって時々でるんだけど、少し難しいかもね。
ポテトチップスなんかによく含まれるアクリルアミドは、確かGroup2Aで
「人に対して発がん性がおそらくある」だったかな。

 誤解されがちなのは、IARCの分類は、危険性の大きさを示すものではない
というところだろう。あくまで、確実性だけの問題である。
といっても、わかりにくい……。

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 仮に、犯罪者にたとえてみようか。

IARCの評価は、「Aは確実に犯罪者である」と言っているようなもの。
犯罪の中身を問うている訳ではない。

 これで、Aが連続強盗殺人犯だとすれば、そりゃヤバイわ。
でも、例えば道に落ちてた10円を警察に届けず横領したとかは?
誰も見ていないところで、こそっと信号無視したとかは?
こういうケースでも、「Aは確実に犯罪者」であることに変わりはないけど、
Aの危険性は、犯罪の種類によって全然違うでしょ?

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 では、加工肉の危険性はどんなもんか?
毎日50g食べると大腸がんになるリスクが18%増えるらしい。

冷静に考えてみよう。
毎日50gって、かなりの量だと思うぞ。
海外ならともかく、日本人でそれだけ食べる人ってなかなかいないでしょ。

2013年の国民健康・栄養調査によると、日本人の加工肉の摂取量は、
1日あたり平均13gだそうな。

日本人平均より4倍くらい食べていて、ようやく問題になるかも知れない量、
ということだ。

 ちなみに、加工肉の発がん性に関して、日本人でも調査されたことがあるが、
この研究では一般的な日本人に対して、加工肉は、がんリスクとはならない、
という研究結果になっているそうだ。

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 また、こんなことも言われている。
全世界のがん死亡のうち、喫煙を原因とするのは年間100万人
アルコールは60万人、大気汚染は20万人
加工肉では、3.4万人

全世界と言われると、ぴんとこないかも知れないけれども、
だいたい「タバコの3%くらいの発がん性」という評価だとどうだろう?
喫煙も加工肉の「人に対して発ガン性がある」Group1だけど、
危険性の大きさは、かなり違いがある、ということだ。

 もう一つ、気をつけて欲しいところは、
アルコールはタバコの60%くらいの危険性があるというところだ。

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 参考サイトとして、国立がん研究センターの情報をあげておく。

「赤肉・加工肉のがんリスクについて」
http://www.ncc.go.jp/jp/information/20151029.html

がんに関しては色々な情報が飛び交うけれども、
公的機関の情報が、いちばん確実と思われる。

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 研究者から見れば、加工肉にがんリスクがあるのなんて「当たり前」で、
いまさら何を騒いでいるんだ?という感じなのかもね。w

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「患者のための薬局ビジョン」

 少し前の話だけど、厚生労働省から「患者のための薬局ビジョン」
という文書が発表されている。

 厚生労働省(国)が、「薬局はこうあって欲しい」と示したビジョン、かな。
当然、今後の診療報酬改定もこのビジョンを目指す方向で進めるんだろう。
……少なくとも、厚労省はそのつもりなんだね。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/vision_1.pdf

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 ざっと目を通したけれど、それほど新しい内容はなかった。
でもまぁ、厚生労働省が「これを目指す」という姿勢は見えたかな。

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 今後、全ての薬局が「かかりつけ薬局」として、地域の医療に貢献できるように。
具体的には、地域包括ケアシステムへの参加だとか、24時間対応、在宅対応等
が求められていくことになるんだろう。

「門前からかかりつけ」というのが、一つのキーワードなんだけど、
これはまぁ、厚生労働省が昔から言っている、と思う。
それこそ、私が薬剤師になる(10年以上)前からの話。

 いや、ちょっと待ってよ。
規制改革会議は、門前から、門内薬局へと規制緩和するんじゃなかったか?

これって、かかりつけ薬局への流れと逆行してるよね??

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 この辺、今回の「ビジョン」では……

さくっと無視。

あー、やっぱり、厚労省的には不本意なんだね。あの規制緩和は。w

一応、このビジョンが作られた経緯では、規制改革会議での内容を受けて、
ということになってるけど、その会議で厚労省が目指す方向とは逆の
規制緩和が行われたことへの説明は、まるでなかった、と。w

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 将来的には、団塊の世代が70代、80代となっていくと、
要介護状態の高齢者の在宅での医療を進めていかないといけない。
当然、薬剤師にも積極的に関わってもらわないと困る、と。

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 理屈では分かるんだけど、現実にどう動くか、となると、
なかなか難しいと感じる。
病院のキャパシティを考えると、今後は在宅に進まざるを得ない、
ということになっているけど、実際問題、まだそれほど進んでいるように
見えない……。
 まぁ、以前に比べると在宅をやっている先生も増えてきたし、
在宅医療に携わる薬剤師も増えているんだろうけれども。

 じゃぁ、国はどうやって制度を動かしていくのか、作っていくのか。
その辺をうまくやってくれるのかどうか……。
やらざるを得ないんだろうけどねぇ。
現状の業務を考えると、とても在宅まで手が回る気がしないんだが。

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 とりあえず、20年先の姿までは書かれているので、
20年後も薬剤師をやっているつもりの人は、ちゃんと読んでおいた方が
いいと思う。10年もやる気ない人なら別に読まなくてもいいかも知れないが。w

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浅田真央、カムバック

 たいてい月曜日に書いてるスポーツ記事だけど、
グランプリシリーズ第3戦、中国杯が土曜日で終わったので、
今日、記事を書いてしまう。

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 今回、なぜか誰も日本人が出場していない男子だけど、
優勝は昨シーズン世界王者のフェルナンデス。
ただ、注目はそっちではなくて、中国の新人、金博洋、18歳だ。

 ショート、フリーとも2位だけど、合計261.23は、スケートカナダの羽生より上。
何よりびびったのは、その内容だ。いや、テレビでは流されてないから、
採点表しか見ていないが、こいつ、やばいぞ。

 ジャンプだけ書き出しておく。
前半、4Lz、4S、3A+1Lo+3S。
後半に、4T+2T、4T、3Lz+3T、3A、3F

 4回転を計4回、しかも初っ端は最難関のルッツ(Lz)だ。
これを成功させてしかもGOEでプラス評価。ジャンプ1回で15点以上を
たたき出している。

 ってか、技術点、ベースで100点超えてる。異常だわこれは。
もっとも、出来栄えが悪くて最終の技術点はギリギリで100点届いていないが。
演技構成点で、フェルナンデスよりも20点近く低い評価だから2位だけど、
技術点だけならダントツだわ。
 金の次戦はNHK杯の予定になってるから、実際に演技チェックできそうだ。
下手したら、羽生を食ってしまう可能性も十分にあるだろう。

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 さて、女子。浅田真央のグランプリシリーズ復帰初戦である。
中国は時差があまりないので、まともな時間にテレビ中継してくれるので
見やすくてありがたい。w

 ショートプログラムで、浅田は衝撃的な演技を見せた。
代名詞のトリプルアクセル(3A)に、連続3回転(3F-3Lo)、
さらに後半に3Lzというジャンプ構成。

 これ、ジャンプ構成としては、女子でダントツ。
トップクラスなんてレベルでなくて、ぶっちぎりのトップ。

 見た目はきれいにジャンプできていたけれども、
案の定、エッジエラーや回転不足を取られていた。
今シーズンも厳しいな。
 特に、ルッツのエッジエラーはかなり減点が厳しくなっている。
基礎点がかなり減らされた上に、GOEでも訳わからんくらい原点されるので。
そこまでしてルッツにこだわらなくてもいいんじゃないかな。(苦笑)
むしろ、一番簡単なトーループジャンプを綺麗に決める方が。w

 ジャッジから減点をくらいまくってるのに、70点超えて1位発進。
これ、もはや異次元のスコアだよ。

3Aを跳べるのは、浅田と昨シーズン世界女王のトゥクタミシェワの二人だけ。
連続3回転のセカンドジャンプをトーループじゃなくてループで跳べるのは、
現役選手では浅田だけ。
 実際、何が回転不足かわからなかったあの3F-3Lo、
テレビで見てて鳥肌たった。なんかもう、点数なんか関係ないわ。
あれだけのことができるんだから。

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 で、今日のフリーなんだけど……。
今日の主役は、浅田ではなくて、本郷理華だった。
いや、今年の本郷は去年よりもはるかにいいわ。

 昨日のSPもよかったけど、今日のFSは本当にすごかった。
目だったミスがほとんどなかったし、ステップの盛り上がり方もよかった。
絶対130点いった、と思ったけど、わずかに届かず。(129.97点w)
 採点表をみると、Lzのエッジエラーを2回取られてるなぁ。うーん。

 ってか、あの演技はスタンディングオベーションで迎えようよ>観客
誰が見ても、今日の女子は本郷が1位で間違いなかっただろう。
最終的には浅田に抜かれて2位になったけれども、
次もこれくらいの演技してくれたら、グランプリファイナルは当確だろう。

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 で、浅田なんだけど、ジャンプ構成はソチの時と同じ。
今年は連続3回転を3F-3Tに挑戦するって言ってたけど、
今のところソチと同じ3F-3Loなんだよね。
基礎点は3Loの方が上だから、別にこのままでもいいんじゃないかと。w
ただ、異様なまでに回転不足とられるから、3Tで挑戦するのかな?

 もっとも、3F-3Tができるのなら、SPでもそっちの方がいいかも。
そうすれば、後半の3Lzのところで、3Lo使えるし。

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 今日は、トリプルアクセルは綺麗に決まったんだけど、
そのあと、3F-3Loで転倒してから、ちょっとくずれてしまった。

 特に、後半の3連続ジャンプ、3F-2Lo-2Loが抜けてしまったのが
痛かったなぁ。あれを失敗するのって初めて見たかも、ってくらい、
失敗しないジャンプなのに。

 それでもショートプログラムの貯金で逃げ切って、復帰戦で優勝。
フリーでは3位だったけど、まだまだ浅田は健在ってことを世界に示した。

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 私は、もともと復帰には懐疑的だったんだけど……。
予想以上の演技を見せてくれた。
本当に、天才はどこまでいっても天才だわ。

 グランプリファイナルはまず間違いないだろうし。
あそこから、まだ進化してレベルアップするなんて、本当にすごい。
15歳の時から世界のトップ。もう10年になるんだよね。

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 さて、最後にテレビ中継に苦情。

 引っ張りすぎだろ。

ショートの演技を何回も何回も流して。
最終的な、浅田の演技が9時過ぎってどういうことだよ。
それだけ時間あるのなら、男子のフリーも見せて欲しかったよ。
上位6人だけでいいからさ。

 あとは、勝負が決まった後の、リプレイ。
浅田はノーカットなのに、なんで本郷の演技を編集したよ?(苦笑)
少なくとも、今日の演技内容は浅田よりも本郷の方がはるかに上だったぞ!

 ……、まぁ、テレビは視聴者の望むものを流すもんだからなぁ。
日本人の出ていない男子FSとか、本郷の演技なんか全く興味のない人の方が
人数多いんだから、仕方ないのかも知れない。



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安定供給のためには

 先日の、ラノコナゾールの回収で思った事。

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 原薬メーカーの問題で、日本中のラノコナゾールの大半が使えなくなった。
(一部、ジェネリックメーカーで販売続けてるとこはあるけど)

 医療用、OTCまで含めて、一発で供給が止まったわけだ。
これ、命に関わるような薬じゃないからいいけれども、(水虫の薬)
もし、命に関わるような薬だったら、と思うと恐ろしい。

 もっとも、本気でヤバイ薬なら、回収しなかった可能性はあるかも。
製品として、健康被害をおこすようなことはないらしいので。

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 東日本大震災の時には、チラーヂンSが問題になったなぁ。
私も、何回か記事に書いたけれども。
多くの人が必要としている薬だったが、作っていたのは実質一社のみ、
それもいわきの工場でしか作っていなかったので、被災して供給が止まって
えらいことになってしまった。

 もう少し、「余裕」というか「遊び」を持てないものだろうか?
と書いた記憶がある。
徹底的に効率化、無駄をそぎ落としていった結果として、
こういうトラブルに弱くなってしまっている。
 ラノコナゾールにしても、原薬メーカーが一社でなければ、
これほど問題にはならなかったのにね。

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 そういえば、グラクソ・スミスクラインのテノゼットはどうなった?
と思って調べてみたが、まだ安定供給できていないらしい。
これも、一歩間違うともっとひどいことになっていた可能性が高い。
まだ、シェアが少なかったから問題が大きくなっていないだけで。

 知らない人の方が多いだろうから解説。
グラクソスミスクライン(略してGSK)という製薬会社が、
B型肝炎向けの新しい抗ウイルス剤として、
テノゼットという薬を発売した。
 特に、今までの薬が効かないタイプのウイルスに効果が高いとされ、
これから徐々に、シェアを伸ばしていこう、という矢先に事故はおきた。

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 8月12日。中国の天津で爆発事故がおきた。
もう、3ヶ月近く前の話なんだけど、みんな覚えているかな?

この事故で、GSKの天津の工場が被災し、操業を停止した。
今でも、まだ復旧のメドは立っていないようだ。
日本向けのテノゼットは、この工場でのみ生産していたので、
日本への供給はストップしてしまった。

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 とりあえず、新規処方や長期処方を制限して、
残り少ない在庫をちびちびと使っている状態。

あと、天津が復旧しないなら、他から輸入する方向でも動いているし、
日本国内での製造も検討されている。
年内に何とかなればいいけど……。

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 安定供給できないものは、それは薬にはなりえない、って、
学生の頃に教わった記憶がある。
必要なときに、いつでも供給できないと、困る。
病気によっては、命に関わることもありえる。

 そのためには、色々なところで複数の供給源が必要だろう。
原薬メーカーも、一社だけだとラノコナゾールみたいに全滅するし、
工場も一箇所しかなければ、チラーヂンのようなことになる。

 テノゼットに至っては、日本国内の話ですらない。(汗)
海外の工場が被災するだけで、一気に困った訳で。

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 可能な限り、複数の供給ルートがあった方がいい。
また、それほど売れなくても(苦笑)
何かあったときのために代替薬も残しておいて欲しい。

 でも、そういうのって何の事故もおきなかった場合、
単なる無駄にしかならない……よね。
無駄は極限までそぎ落とすべき、という風潮の現代では、
やっぱり維持するのは難しいのかな?

 そういう「安定した供給のための」コストって、どうすればいいんだろう。
薬価として評価できればいいんだろうけど、
それって医薬品がまた高くなるということで。(苦笑)

 痛い目にあった時は、そういう仕組みが必要って思うけれども、
何事もない平穏な日々が続けば、とたんに疑問視されるよね、そういうの。
最終的に、困るのは患者さんだから、何とかしておきたいんだけど。

 

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確定拠出年金記録

月初恒例の、確定拠出年金記録。
今回は、11月初頭の記録となる。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

            先月   拠出金  今月  収益
海外株式   3988       20       4331    +323
海外債券   4246       10       4278     +22
国内株式   4100       30       4363    +233
国内債券    4274       40       4325     +11
定期預金  4103         0      4103        0
合計         20714      100     21401    +587

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 相場はほとんどチェックしてなかったけど、
今月はかなり反発していて、大幅なプラスとなった。

先月の時点で債券の方が株式よりも高くなっていたので、
この傾向が続くようなら、購入割合を変更するか、
スイッチするか……と思っていたんだけど、
株式が反発して上がってきたので、必要なくなったな。

 先々月にド派手に下がった分はまだ回収できていないけど、
半分くらいは戻してくれた計算だ。
相場がどうなるか、なんて読めるもんじゃないね。
下手に動かなくてよかったと思う。

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アベカエサルとインカの黄金

  (ボード)ゲームの話。

 実は、数ヶ月前からとあるボードゲームサークルにお邪魔している。
すっかり、趣味の一つとなりつつある。
こういうゲームって、遊ばせてもらうだけならお金がほとんどかからない。
図書館と並び、お金のかからない娯楽である。

 ただし、そのうちに自分でもゲームが欲しくなって、
お金を使うようになると思われる。w
一応、自分ルールではボーナスのたびに1つ、と決めてるんだけど。
(つまり、年間で2つだけ)
 

.

 先日もゲーム会に、娘(9歳)と二人で行ってみた。
そこで、「アベカエサル」と「インカの黄金」を遊ばせてもらった。

いや、ほかにもたくさん遊んだけど、あえてこの二つを記事にするのは、
つい最近、そんな記事を書いたからだ。

 山本弘さんの小説「詩羽のいる街」の2話に出てくるボードゲームが、
「アベカエサル」と「ダイヤモンド」の二つ。
いつかやってみたいなぁ、と書いたのだが、それが叶った。

「ダイヤモンド」の方は入手が困難なんだけど、リメイク版として
出てきたのが「インカの黄金」になる。ルールは全く同じ。

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 アベ・カエサルの説明は・・・「詩羽のいる街」をそのまま引用してしまおう。
(以下、文庫版、P187より引用)

 スゴロクみたいにコースを3周する。ただし、サイコロじゃなく数字を
書いたカードを三枚持ち、そこから一枚出して進む。進めるのは前か斜め
前だけで、横に動いたりバックはできない。他の人が止まっているマスは
通過できない。カードは一枚使うたびに補充。いちばん大きいのは六の
カードだけど、先頭を走っているときは六を出せない……。

確かに簡単で、すぐに覚えられた。あたしはちょっとしらけた。
こんな単純なゲーム、面白いわけじゃない。

 でも、ゲームがはじまってしばらくすると、甘かったことを思い知らされた。
単純だけどけっこう奥が深いのだ。特に、「他の人が止まっているマスは
通過できない」という制限がきびしい。コースの幅が一マスしかないところ
に誰かが止まってしまうと、後の人は前に進めない。幅が二マスのところ
でも、誰かに内側のコースに入られてしまうと、マス目の多い外側の
コースを走らなくてはならなくなって、遅れてしまう。

.

 引用終わり。

 このゲーム、カードのセットは全員同じだし、全部のカードを使うので
最後は必ず熱戦になる。ただ、外側のコースばっかり走っていると、
カードが足りなくなってゴールできない、という事態が発生しうる。
 今回は、私と娘(9歳)を含む5人でプレイしたけれども
私は、娘にはその辺はあえて教えなかった。
案の定、娘だけがゴールできずに最下位になってしまった。(ひどい)
 でも、このゲームではみんな、必ず最初に通る道だろうから。w

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「インカの黄金」は、さらに単純なゲーム。
宝石の眠っている洞窟に、プレイヤー全員がもぐっていくんだけど、
プレイヤーが選択するのは、「まだ進む」か「キャンプに帰る」の二択だけ。

 これも、詩羽から引用する。(文庫版P186-)

.

 こっちは坑道に入って宝石を掘るゲーム。深く潜るほどたくさんの
宝石が手に入るけど、どこかで引き返さないと、そのうちサソリやヘビが
出てきたり、落盤事故が起きたりして、それまでに手に入れた宝石を全部
失うことになる。どこで引き返すかという決断が悩ましい。これを五回
繰り返して、獲得した宝石の合計を競う。
 面白いことに、男の人たちは欲が深いと言うか冒険好きと言うか、
一攫千金を狙って深くもぐろうとして自滅することが多い。
あたしは適当なところで引き返して、着実に宝石を稼いでいった。

.

 引用終わり、と。

 こちらは6人でプレイしたけれども、娘がトップで終わった
偶然なんだろうけど、娘の引き際が絶妙すぎる。

 最初に帰るようなチキンではないし、かといって最後まで残っていて
0点で終わることもない、という……。
というか、娘が帰るとだいたい、その直後にアクシデントが発生した。
未来(カード)が読めているかのような引き際のよさに、
最後は、「この子(娘)が引き返したらもう危ない」という雰囲気になって、
全員がびびって引き返して終わった。w

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 ちなみに、いつでも子どもと一緒に参加するわけじゃない。
子どもが混ざってしまうと、どうしても難しいゲームはやりにくいし。
人によっては、手加減してしまうこともあるだろう。

 子ども相手に、妨害プレイはちょっとやりにくい。
もちろん、勝つためになら躊躇しないだろうけれども、
攻撃する相手を選択する余地があるなら、
あえて子どもを狙う人は少ないんじゃないかと。
 大人ばっかりの中に娘が入り込んであっさり勝つのは、
運だけじゃぁないだろうよ。(苦笑) 
まぁ、子どもだと油断してやられる、というパターンもあるけど。w
 

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体操世界選手権、男子は金メダル4つ

 月曜日なのでスポーツの話題。

 スコットランドで、体操の世界選手権が行われていた。
女子は、無事にオリンピックの切符を手に入れた。
メダルにこそ手が届かなかったけれども、
種目別の床とか、もう少しでメダル、ってとこもあった。

 男子は、ついに団体で優勝。
ここんとこ、ずーーっと2位だったけど、やっとのことで優勝。
今回のメンバー、最年長が内村で、あとは若手ばかり。
 リオというより、東京を狙えるメンバーも多そう。

 ひねり王子の白井はともかく、今回、種目別あん馬でメダルを取った萱は18歳。
補欠から出場した早坂も19歳と、10代の選手が3人もいる。

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 今回、ようやく団体で優勝できたけれども、これ、中国がミス連発してる。。
あん馬の技の難度(Dスコア)は中国の方が上なのに、
得点は、日本が中国を3点以上上回っている。
 平行棒、鉄棒では日本がミスしたから、かなり追い上げられたし。
最終的には3位中国、2位のイギリスとの差は1点もなかった。

 オリンピックは、どうだろうねぇ。
オリンピックだと、団体のルールが違うからなんとも言えないけど。
世界選手権では6人チームだけど、オリンピックでは4人になるのかな?
そうなると、スペシャリストが入る余地が少なくなるなぁ。
オールラウンダーが多い日本に有利かも、という声はあるけど、
日本だって、萱(あん馬)、白井(床、跳馬)はスペシャリストに近いしなぁ。

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 個人総合、内村が前人未到の6連覇。
体操の世界選手権って、オリンピックのある年は開催されない。
北京オリンピック(2位)の次の年から、3連覇、ロンドンオリンピックで金、
さらに連覇を6まで伸ばしたってことは、この7年、ずっと世界一ってことか。

 これ、前人未踏どころか、空前絶後の記録じゃなかろうか。(汗)
技の難易度だけ見るならば、内村よりもDスコアの高い選手は何人もいる。
でも、出来栄え(Eスコア)では内村が圧倒している。
着地が象徴的だけれども、やっぱり圧倒的に「美しい」体操なんだろうな。

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 個人総合、日本からはもう一人、萱が出場して10位に終わった。
健闘、といえば健闘なんだけど、
世界選手権の個人総合って、内村のほかにもう一人メダルってのが
多かったから、むしろ、いつもよりもレベルは落ちているんだけど。

 去年、2位だった加藤が個人総合出場してないからなぁ。
怪我か何かがあったのかな?
内村が鉄壁なのはいいとして、できればもう一人メダルに絡みたいところ。

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 種目別の床。これは「ひねり王子」白井の独壇場だった。
なんせ、16点台を出したのは白井一人だけ。
他の選手がみんなDスコア(難易度)6点台なのに、白井のDスコアは7.6.
こんなもん、よほどミスしない限り、白井の金メダルは動かないよ。

 代名詞の「4回ひねり」だけじゃなくて、最高難易度であるG難度の
リジョンソン(後方抱えこみ2回宙返り3回ひねり)まで普通に決めてくるし。
ちなみに、内村も「リ・ジョンソン」はできる(ってか、これで金メダル取った)けど、
内村の場合は、それこそ種目別の決勝だけの「とっておきの技」という位置づけ。
失敗するリスクが高いからだろう。

 白井は、「普通に」リ・ジョンソンを決めてくるからなぁ。化け物だ。
種目別の床で白井が金メダルをとる確率って、ひょっとしたら
個人総合で内村が金メダル取る確率よりも高いかもしれん・・・。

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 さて、他のスポーツの話題。

 フィギュアスケート、グランプリシリーズのスケートカナダ。
羽生はショートで失敗して6位から、フリーで2位まであげてきたが、
パトリック・チャンに及ばなかった。

 ショートで出遅れたといっても、他の選手もミスが多かったから、
せいぜい7,8点差。羽生にとってはその程度の差はなんでもない。

 ただ、フリーでもチャンに負けたのはちょっとなぁ……。
地元というのもあるかも知れないが、チャンの得点が高すぎる。
特に芸術点、ちょっとおかしいくらいのレベルの点数がついてる。
 カナダだけだったらいいんだけどねぇ。
今回の羽生のプログラム、あまり評価されていないのかな?

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 ショートでまさかのトップにたった村上大介は、
フリーでも頑張ったけど、3位に終わった。
これ、次に2位くらいに入れれば十分、ファイナル狙えるんだけど、
出場予定のエリック・ボンバール杯は、恐ろしいメンバーが揃ってる。w

 スケートカナダ優勝のチャンに、スケートアメリカ優勝のアーロン、
さらにスケートアメリカ2位の宇野昌磨。
この中に混じって表彰台に上るのは厳しそうだなぁ……。

 女子は、永井が初出場で3位表彰台。4位には村上佳菜子。
ただ、得点はかなり低いんだよね、先週のスケートアメリカに比べると。

先の話になるけれども、世界選手権の出場枠は3人。
昨年は、宮原、本郷、村上の3人だったけど、今年はここに
復帰した浅田真央が入ってくるだろうから……。
昨年の代表選手3人のうち、1人が外れる可能性が非常に高い。
 昨年の成績考えると、村上が一番危うい気がする。

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 あとは・・・テニスかな。
錦織が2年連続でツアーファイナル出場を決めている。
今年は、去年ほどの成績ではないけれども、
それでも年間通してトップ10から落ちることがなかった訳で。
 去年、上がってきていたラオニッチとか、チリッチはトップ10から
落ちていることを考えると、十分な成績と言えるかも。

 もう若くはない、とはいっても、トップ10の中では最年少。
上位の選手が強すぎてなかなか落ちてこないから、
世代交代が進まない。(苦笑)
 ナダルも復調してきたみたいだしね。

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