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2015年12月

2015年の記録とカテゴリ変更

 この1年のブログの記録

 2015年は、199本の記事を書いている。
昨年は、過去最低の年間154本だったが、そこからはかなりプラス。
ってことは、昨年よりも調子良かったってこと?w

 まぁ、途中から開き直った効果だろう。
「ここは私の雑記帳だ、好きなように好きなことを書くんだ。
 文句あるなら読まなくていい!」
 っていうスタンスに変えた(というか戻った)から、
 記事数だけは増えている。

 カテゴリ別の内訳は以下の通り(重複あり)

('14~)仕事(薬局)     43記事
('15~)日記                43記事
ニュース            25記事
スポーツ            22記事
確定拠出年金(401k)     14記事
('11~)育児          14記事
書籍・雑誌           11記事
('10~)コラム            9記事
トクホと機能性表示食品 9記事
疑義照会            5記事
ゲーム              4記事
('10~)健康情報          3記事

('11~)育児のカテゴリが全部で108記事になった。
下の子が今年で小学生になることだし、ここで切っておく。
大きくなってくると書くことも少なくなるから、
たぶん、育児のカテゴリは次が最後だろうね。

健康情報の記事は、「トクホと機能性表示食品」にカテゴリを分けたら
ほとんど記事が残らなくなってしまった。(苦笑)
コラムもあんまり分ける意味がないくらいしか記事数書いていないなぁ。

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2015年を振り返る(その2)、ほか。

 例年、1年を振り返る記事を2つ書いてから、
最後に「今年も終わり」宣言の記事を書いてしばらく放置。

で、年が明けて少し落ち着いたらカテゴリを整理して、
ブログ再開、という流れなんだけど・・・

 今年は、それをするには日が足りない。(苦笑)
(このブログには1日1記事という自分ルールがあるので)

なので、最初に告知しておく。

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 この記事が、年内最後の記事になります。
冬休みはちょっと長めにとるつもりなので、
年明け一発目の記事は2週間後の1月12日の予定です。

 コメント欄の管理は行いますが、
当ブログは、「http:」をNGワードに設定していますので、
コメント内にURLをはったり、リンクしたりすると、
管理者が承認するまで表示されませんので、ご了承ください。

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 告知は以上で終わり。

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 で、2015年を振り返る記事の続き。

 昨日は、主にニュースやスポーツを扱ったので、
今日はそれ以外、おもに個人的な話。

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 子ども達は、小学校3年生と幼稚園年長さん。

 一番の変化は、二人ともマインクラフトにどっぷりはまった、
というところだろうか。

 始めのうちは私もちゃんとマイクラやってたんだけど、
どうしても3D酔いしやすいので、長時間できない。
なので、ほとんど子ども達が遊んでる。

 サンタさんがくれたタブレットにもマイクラのPEをいれてあるので、
二人同時にマイクラとかも可能なわけだ。
タブレットとパソコンだと、協力プレイとかは無理だろうけど。

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 娘は、普通に小学校3年生をやっている。
以前にくらべて、少し積極性がでてきたように思う。
授業参観でも、手を挙げることも出てきたし。
 ただ、やることが多くて時間が足りないかなぁ、と。
ピアノの練習まで手が回ってないような。

 去年までは2週に1回くらいの頻度で娘のピアノレッスンに
つきあっていたけど、今年に入ってからは、本当に数えるほどしか
レッスンを見れていないし、私が直に教える回数も減ってる。
来年以降はどうしようかなぁ??

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 息子は、最初はどうなることかと思ったけれども、
2学期に入ってからは、少しずつマシになっている様子。
ちゃんと、縄跳びの練習もしてできるようになってきたし、
自転車にも乗れるようになったし。
 ただ、ほかに熱中するものがあると、そっちに気をとられる。
これは昔からそうかも。

 少しずつ、「春から小学生」という自覚が出てくるといいんだけど。
去年、「そんなんだったら、来年、年長さんに上がれないよ!」と
息子に脅しをかけることが多かったんだけど、
本人、本気で心配していたようだったので、
今年は、それは禁じ手、ってことにしている。w
常に、小学校に上がることを前提にして、叱る、と。

 習い事は、英語、体操、水泳と3つもやっているんだけど、
どれもまだまだ必要っぽい。小学生になると忙しくなりそうだ。
英語は本人に興味があるからやらせるにして、
体操と水泳はね、習わせておいて、
やっと人並み以下、という有様なので。(苦笑)
止めてしまうと、小学校でついていけなくなる気がする。w

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 そういえば昨日、書き忘れていたけれど、
今年から、「機能性表示食品」制度が始まったんだったね。(苦笑)
6月ごろには、私もバンバン記事を書いて批判していたんだけれども、
ここのところサボリ気味。

 最初、50くらいしかなかった機能性表示食品も、
今、みてみたらすでに150を超えているな。
こんなの、全部チェックしてたらきつすぎるわ。

 また、余裕がでてきたら、月に1回くらいは記事あげたいとこだけど。

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 仕事の方は・・・あまり順調ではない。これは個人的な話。
少し前に記事で書いたけど、体調不良の影響をひきづっている。

 仕事のレベルを落としながら対応しているんだけど。

年明けには診療報酬改定も控えているから、
色々と大変な時期なんだけれども。

 来年の今頃には、調子が戻っているといいな、と期待している。

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 それでも診療報酬改定は、来年すぐから動き始める。
薬局としても、対応を考えていかないとなぁ。

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 プライベートでは、電子ピアノを買ったのが一番大きな買い物かな。
ほか、水周りのメンテナンスとかでも色々お金かかったけど。
来年には、プリンターも買い換えないといけないなぁ。
 パソコンは・・・もう少しあとで。

 ピアノは、すっかり「趣味」になっている。
今も、娘の課題曲を(娘より先に)練習中。w

 あと、図書館に通う頻度が増えた。
図書館は、予約をしないと読みたい本がなかなか読めないので、
つねに、2,3冊くらい予約している状態。
そうなると、本が準備されるたびに図書館に出向くから・・・。

 本をよく読んだ年だったと思う。
有川浩さんや、藤野恵美さんの小説も読んでるけど、
ちゃんと、薬の勉強の本も(それなりに)読んでる。
ちょっと、積ん読状態になってるのもあるが。
 読書する時間にも限りがあるからなぁ。

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 あとは、ボードゲームのゲーム会に遊びに行くことが増えた。
だいたい、月に1,2回のペースで。
これも趣味としては非常に安上がりなので、たぶん続けていくと思う。

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 今年も色々なことがあったなぁ。
私にしては珍しく、ネガティブな印象が強い年になってしまった。
個人的にもそうだし、社会の流れ的にも。

 来年は、もう少し、ポジティブな話題が書ければいいな、と思う。
春には、息子が小学生に上がるし、そうなるとまた生活のリズムが
変わってくる。嫁と二人で遊びに行く機会も増えるかも。w

 でも、幼稚園にしばられなくなるのであれば、
嫁も仕事の仕方を変えられるかも知れないし。
なんにせよ、来年は、「変化の年」になるんじゃないかと思う。

 願わくば、よい変化であらんことを。

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2015年を振り返る(その1)

 年末恒例の記録記事。
前半は、ニュース、スポーツ編。

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「超余裕!!」の自作自演男から始まったが、こいつのことは、
いわゆる「イスラム国」による日本人人質事件でぶっとんでいった。

人質事件は、結果として二人の日本人の命が奪われる形で決着した。
イスラム国は、その後もテロの手を緩めていない。
11月にはパリで同時多発テロを決行し、多くの人が命を奪われた。

 一方で、ロシアをめぐる対立は相変わらず?
シリア上空の問題で、ロシアとトルコの関係が悪化したり……。
今年は、平和とはいかなかったようだ。

 TPP交渉はなんとか前に進んだ。
詳細は不明だが、前に進んだことに意義があるんだろう。

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 そういえば、年末に大きなニュースがあったな。
従軍慰安婦問題で、日本と韓国が歩み寄った結果として、
韓国と妥協が成立した。

 個人的には納得できない人も大勢いるんだろうけれども、
私はそれなりに評価していいと思う。
もちろん、かの国が約束を守ってくれるなら、という
大前提が必要になるが。
 感覚的には、手打ち金として十億くれてやるから、
金輪際、その件で騒ぐのはやめてくれ、ってことだな。

 少なくとも、国レベルで騒ぐのはやめてくれるだろうが、
民間レベルでは、止めようがない……よね。
もっとも、それは日本でも同じことだが。
 
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 日本国内では、安保法制が問題となった。
戦争法案、という、レッテルはりのもと、部分的に大規模なデモになったが、
結局のところ、予定通り、粛々と進んでいる。
予定通りいっていないのは、沖縄の方かな。
県知事と国が完全に対立してしまっている。。

 大阪では、大阪都構想が住民投票の結果、僅差で否決。
橋下さんは、(一応)、これで政界引退となった。

 政治の世界は、自民党の一強、というか首相だけが強いのかも。
公明党も、低減税率問題では存在感を見せたけれども、
私は低減税率についてはあまり評価していないので、なんとも。

 かといって、迷走を続けている維新や民主あたりは期待できないし。

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 東京五輪にむけての準備のやり直しが進んでいる。
国立競技場問題が一から設計のやり直しとなっているほか、
最初に発表されたエンブレムに盗作騒ぎが起きた結果、
エンブレムの選定もやり直すという、ちょっと恥ずかしいことになってる。

 あとは、関東の方で水害がおきたりだとか、
くいうちのデータ偽装でマンションがえらいことになったりとか。

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 仕事関係では、
くすりの福太郎の薬歴未記載問題も今年。
ただでさえ風当たりの強かったのに、薬剤師に対する向かい風は強くなった。
あとは、GSKの問題かな。
天津の爆発事故、フランスの委託工場の問題、と、
GSK社には(さほど)落ち度がないのに、派手に欠品をやらかしている。
業界全体として、リスク管理をやってもらわないと困るな。

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 スポーツは、今年一番もりあがったのはラグビーだろう。

 ワールドカップで南アフリカを破るという、史上最大の番狂わせを起こした。
グループリーグ3勝1敗で敗退、という珍しい記録も作った。

 なんといっても、五郎丸だろう。
あのポーズが日本中でブームになるなんて、一体だれが予想できただろうか?w

 ほか、私が一年を通して追いかけていたのはテニス。
錦織は、飛躍の一年、、とはならなかったけれども、
ずっとトップ10に入っている。
 今年はジョコビッチが圧倒的に強すぎて、何もできなかった。
もっとも、トップ10をキープしているというのも事実なので、
もう少し何かが変われば、一気に上までいけるかも。
 まずは、マスターズなり、グランドスラムでのタイトルが欲しいね。

 また、若手もでてきている。ダニエル太郎とか、西岡とか。
女子も、奈良だけじゃなくて、土居とか、日比野がトップ100に入ってきている。
他にも大阪という期待の若手もいるし(日本人離れしてるけど)

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 バレーボール、男子に勢いのある若手が出てきたのもいいニュース。
特に、石川、柳田とサーブ力のあるアタッカーがでてきている。
女子は、まだまだ木村沙織にたよりっぱなしだけど。。

 来年はリオ五輪があるから、まずはオリンピックに出ることが目標。

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 そういえば、サッカーもオリンピック予選かな?
そろそろ本気でやらないとまずいでしょ。
こないだのロンドンは、なぜかベスト4まで残ったんだよね。
今回は、まず出場することが第一だけど。

 女子ワールドカップは、アメリカ相手に大敗。
こないだ、レジェンド澤が現役引退を表明したなぁ。
本当に色々なことがあった現役生活だと思う。
 こっちも、まずはオリンピックに出ることが目標かな。w

 最後にフィギュアスケート。

 女子は浅田真央の復帰という大きなニュースに隠れていたけど、
3月の世界選手権で宮原が銀メダルを取っている。

こないだの全日本を見ても分かるとおり、宮原はもう立派なエースだ。
今シーズンになって、さらに一段階磨きがかかっている。
浅田真央も、このまま黙ってる選手じゃないと思うけどね。

 男子は、今年からシニアに上がった宇野昌磨の活躍……よりも、
オリンピック金メダリスト、羽生の神がかりの異次元スコア。
採点制度そのものが変更になるかもしれない。w

 フィギュアスケートというスポーツの質が変わる、
そういう節目になっているのかも知れない。

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フィギュア全日本

 フィギュア全日本選手権の感想。
これも、毎年書いているなぁ。

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 まず男子。羽生は珍しくショート、フリーとも転倒が続いた。
4回転はともかく、絶対の自信がある後半の3Aを転倒するなんて、
ちょっと考えられない。それでも優勝してしまうんだが。
 グランプリファイナルで一つのピークを迎えて、
そこから下り坂、なのかなぁ。
まぁ、あのまま進化を続ければ、本当に人でなくなると思うので、w
ここらで人間っぽさをアピールしておいてもいいだろう。

 これで全日本4連覇。
点数は286.36点と、自己ベスト(330点)から40点以上も下。

って、これ、自己ベストの点数がおかしいのであって、(苦笑)
286点という得点は、全日本優勝するのに十分すぎる点数である。

 幸い、四大陸選手権の代表は外れたので、
しばらく休んで、世界選手権に備えて欲しい

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 2位には、予想通り宇野昌磨が入った。
とはいえ、3位の無良とは僅差だった。
フリーの演技順は、無良、宇野の順だったけど、
無良は、序盤で3Aがすっぽぬけて1Aになるミスがあったが、
そこからのリカバリーは素晴らしかった。
 無良にとって、3Aは自信のあるジャンプで、得点源でもある。
ここから、ジャンプ構成を変更して3Aを2回ねじこむ。
結果、3A→1Aだったミスが、2S→1Aまで差を縮めることができた。
経験のなせる技だろう。

 宇野も、序盤で4Tを失敗して2Tになってしまった。
この時点で、無良とほぼ同じ状況なんだけれども、
宇野は、最後の2A-1L-3Fの3連続のところで、
2回目の4Tに挑戦してリカバリーを狙う賭けに出た。
 結果、これも失敗して2Tになり、裏目った。

 正直、私はこれは無良の方が上に行くんじゃないかと思ったが、
ショートでのリードが効いて、わずかに無良を上回った。
世界選手権の代表、二人目は宇野に決まった。

 いや、羽生、宇野の二人の楽勝で決まり、と思っていたけど、
無良がよく追い上げたなぁ。本当に「ムラがある」よ、彼は。w
無良は、四大陸選手権の代表の方に選ばれたので、頑張って欲しい。
四大陸は、宇野、無良のほか、(なぜか)田中刑事が選ばれている。

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 村上、小塚はあまり元気がなかった、という印象。
どっちも、もっとできるはずなんだけどなぁ。
ジュニアの山本も、年齢の割りにすごいとは思うけど、
今回は不本意な成績に終わったんじゃないだろうか。

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 さて、女子。

 昨年女王、宮原がショート、フリーとも他の選手を圧倒して2連覇。
ここまでノーミスを貫けるのは本当にすごいと思う。
去年までと違って、表現面でも進化しているのがありありと分かる。

 ちょっと、手に負えない強さだわ……。
今の日本女子で勝てるとすれば、ノーミスで通した浅田真央だけだろう。

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 浅田は、というと、うーん。
うまく歯車がかみあっていないなぁ。
練習ではしっかり決まっているトリプルアクセルが、試合では決まらない。
ルッツが決まったかと思えば、フリップからのコンビネーションがうまくいかない。
 表現面で評価されているから、なんとか表彰台確保したようなもんだ。

 本人的に、全然納得できる演技ができていないと思うが、
表彰台に乗れたことで、なんとか格好がついた……のか?
しかし、ジュニアの樋口に上にいかれているんだが。

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 本郷は、ジャンプにミスがあり4位で表彰台を逃した。
ただ、これは本郷を責めるよりも、2位に入った樋口を褒めるべきだろう。
樋口がシニアに上がってきたら、怖いことになるが。

 個人的には、鈴木明子の流れをくむ本郷は、好みなんだけどね。
世界選手権の代表に選ばれたので、もう一度良い演技を期待したい。

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 さて、問題の村上佳菜子。
フリーで傍目にもわかる失敗をやらかしてしまい、6位。
世界選手権の代表を逃した。
 ここで完璧な演技をされたら、代表争いは難しかっただろう。
ショート終わったときから、宮原を除いて、浅田、本郷、村上は横一線で
誰が落ちてもおかしくなかったから。

 正直、選ぶ側は失敗してくれて助かったと思っているのでは。w

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 それにしても、女子はジュニアの層が厚いってもんじゃないね。
連続3回転は、ジュニアでもみんな当たり前のように入れてきている。
連続3回転がデフォルトになっての、安定性や表現力勝負、というところ。

 上位の選手で連続3回転を安定して跳べてないのは、浅田だけだな。
あ、宮原もフリーでは連続3回転跳んでないね。
でも、宮原の場合は後半に2A+3Tを2回跳ぶ構成になってるからなぁ。

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 これだけ若い子達が育って、活躍している現状で、
浅田が復帰する意味ってあるの??と思われても仕方ないかも知れない。
実際のところ、次の五輪までやるかどうかはちょっと疑問なんだけど。

 でも、浅田真央はこんなとこで終わるようなスケーターじゃない。
私は、そう信じているんだけどね。
今はまだ歯車がかみあっていないだけで。
そんな状態でもちゃんと表彰台のってくるんだから。

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 そういえば、女子は四大陸の代表も世界選手権と同じなんだよね、
宮原、浅田、本郷の3人。結構なハードスケジュールだなぁ。
浅田は、試合勘を取り戻すために出した方がいい、という判断かな?
宮原は、正直休んでいてもいいと思うけど。

 ……羽生が休むなら、真央ちゃんが出ざるを得ないとかいう
スポンサー向けの理由がからんでいそうな気もするけど。(汗)

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アボルブはどうなっている?

 先月の末に、グラクソスミスクライン社(以下、GSKと省略)の
前立腺肥大症治療薬、アボルブが出荷調整に入っている、と記事を書いた。

「アボルブが出荷調整」(2015.11.28)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-2441.html

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 さらに、続報がでて、アボルブを製造委託しているフランスの工場で、
通常ではありえないような混入事故があったため、
製造が全てストップしている、という。

「アボルブの出荷調整も、工場のGMPの問題?」(2015.12.04)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/gmp-6072.html

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 で、その後どうなっているのか、という話。

アボルブはその後、出荷調整どころか、
ほぼ、出荷が止まっている状況となっている。

処方元の先生には、もうどうにもならないので処方を止めてください、と
GSK社から連絡がいっているはず。

 少なくとも、基幹病院のレベルでは全処方ストップ。
街中の開業医とかだと、ほそぼそと出し続けているところも
あったかも知れない。

 というのは、調剤薬局に在庫が残っていれば出せるからね。
応需している薬局に在庫があれば、処方は継続されるだろう。
また、大きな病院クラスだと全て処方がストップしたので、
残りわずかなアボルブも在庫に、ほんのわずか余裕ができたため、
そういう小さな薬局の分は残っていたかも知れない。

 処方元の病院が完全に処方中止したら、その病院の分の在庫は
必要なくなるからね。
ただ、それにしてもなくなるのは時間の問題だった。

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 で、ここからが問題。

 アボルブを中止しました。かわりに出す薬は、原則、ない。
んだけれども、あえていえば、似たような薬としてクロルマジノン、になる。
先発品は、あすか製薬さんの「プロスタール」

 基本、中止するだけで変更しない先生もいるんだけれども、
全面的にプロスタールに切り替える先生もいたらしい。

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 通常時の出荷量は、アボルブ>>>プロスタールである。
プロスタールには各社から後発品が出ているけれども、それにしたって
そんなに在庫がある訳ではない。

 結果として、
先発のプロスタール、後発のクロルマジノン製剤の全てが品薄になり、
出荷調整がかかっている状態になった。

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 これ、以前からそっちを服用していた患者さんには、本当に迷惑な話。
自分の服用している薬と似た薬を作ってたフランスの工場の問題で、
自分の薬が手に入りにくいとか……
意味がわからん、ありえない、ってなるよね。

 なので、メーカー側はアボルブからクロルマジノンへの切り替えは
出来る限りやめてもらいたいらしい。
今までクロルマジノンを服用していた患者さんが困ることの無いように、と。

 とはいえ、こちらは完全に在庫がない、という訳でもないので難しい。

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 そういう状況で、未確認ではあるが、以下のニュースである。

アボルブの供給が、一部再開されるらしい。

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 メーカーさんに聞いたところによると、
国内の在庫で出荷しても問題のないアボルブが存在していて、
それらを順次出荷していけるかも知れない、と。

 いや、いいニュースなんだけどね。

 それ、どのくらいの量になるの??
少なくとも、この騒動が終わるほどの量でないのは確実。
余った在庫を使い果たす前に、問題の工場が再開できるとか、
そういう甘い見通しは誰ももってない。

 むしろ、今の状況で「あと少しだけアボルブありますよ、どうします?」
と言われても、医療機関としても困ってしまう。
全員にいきわたるだけの量がないのは確実で、
しかも、すでに中止している人も大勢いる。

 かといって、代替しようにもクロルマジノンも在庫がないし……。
少しだけ在庫残ってるって、一番対応に困るんだが。
あるなら、先に出しておいてくれよ。

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 そういえば、こないだウチに薬を取りに来た患者さんも
アボルブが中止になってた。医師から話は聞いていたらしいから、
大した問題にならなかったんだけど……

患者さん「実は、ウチに飲み忘れてたアボルブがたくさん余ってるねん。
      これ、高値で売れたりせえへんかな??」

 ……。

 とりあえず、ある分は、なくなるまで服用続けといてください!w

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 でも、意外にそういう残薬ってたくさん残ってるかもね。
そういうのを引っかき集めて、どうしてもアボルブが必要な人に、、
ってのは、やっぱり無理だろうね

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クリスマス2015

 2015年のクリスマスプレゼント記録。

 いちおう、サンタさんから、ということで。
3年生の娘は、そろそろサンタさん卒業かも知れないけれども。

 今回、娘からはリクエストがあった。
わたあめを作るおもちゃがいいんだと。

 ところが、息子からは直前までリクエストが来なかった。

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 去年は、妖怪ウォッチしかなかったからわかりやすかったんだけど、
今、彼の興味のあることって、ゆっくり実況動画とか、
マインクラフトなんだよね……。
 今更、普通のオモチャで遊ぶ気がしない。
本人も、それが分かってるからリクエストしなかったんだろう。

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 結果。

娘には、「Newあめdeわたあめ」
http://www.happinetonline.com/NASApp/mnas/MxMProduct?Action=prd_detail&KIND=0&SHOP_ID=1&PRODUCT_ID=4907953813564

 普通の飴だまで、(小さめの)わたあめが作れる機械。
去年もクッキングトイだったなぁ。二年連続か。

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 そして、息子には、これで文句あるか、と大奮発。

7インチタブレット、ASUS ZenPad7.0 https://www.asus.com/jp/Tablets/ASUS_ZenPad_70_Z370C/

こっそり購入して、wifiの設定をしておいた。
ついでに、マインクラフト(PE)もいれておく。

 これで、彼の大好きなマイクラも、動画も見られるだろうよ。

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 ……いくらなんでも、奮発しすぎじゃないかな。(汗)
来年は予算を思い切り削ってやる。w

 実際のところ、そろそろ携帯ゲーム機とか、WiiUとか言い出しても
おかしくない年頃なんだけど、あまり興味がないのか、何も言い出してこない。
もし買うにしても、子どもが頼んできてからでもいいかな、と。

 それに、タブレットってかなり長く使えるから、あってもいいかな、と。
去年の妖怪ウォッチは1ヶ月もすれば飽きてたからなぁ。

 一応息子に、ということだけど、これは子ども達二人で使ってもらおう。
どうせ、わたあめにしても息子も食べるだろうし。

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 使いすぎないように、子供用の設定にしておいた方がいいかも。
私のパソコンにも、設定した方がいいんだろうけど。

 子ども達二人で、私のパソコンの取り合いをすることが多かったから、
片方がタブレットで我慢してくれれば、けんかにならずに済むかな?

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「阪急電車」

 水曜日恒例の、本の紹介。来週はさすがに更新しないので、今年最後の一冊。

 今年は例年よりもたくさん本を読んだほうだと思うが、
その中でも、いちばん(回数を)読んだ本は、
有川浩の「阪急電車」だろう。

http://www.amazon.co.jp/%E9%98%AA%E6%80%A5%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%89%E5%B7%9D-%E6%B5%A9/dp/4344415132

上記リンクは、アマゾン。

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 例によって、初めて読んだのは図書館で借りて読んだ。
とにかく、読んでるとほっこりする。
心がささくれた時には、ありがたい。おだやかになる。
ある意味、精神安定剤がわり。w

 という訳で、文庫版で買いなおした。
いや、こういう本はいつでも読める状態じゃないと困るでしょ。

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 映画化もされていたらしいけど、映画では見ていない。
地上波で放映されたときに、少しみたかな、と記憶のある程度。

 阪急の今津線という非常にローカルな路線を走る電車。
電車内で、色々な人が、色々な人と出会う。

 恋の始まりもあれば、元彼の結婚式をぶちこわした女性、
その女性にアドバイスする、おばあちゃん。
彼氏のひどい扱いに別れる決心をする女子大生、
アホでも優しい彼氏の話をする女子高生。
大学デビュー?に失敗した者同士のカップル?

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 前半は、宝塚→西宮北口で、ここまでで一息。
後半は、折り返しで西宮北口→宝塚に帰っていく。
前半と後半で、1年近く時間が空いていて、
前半にでてきたキャラクターたちの後日談、が語られる。

 ここでも、それぞれのキャラが少しずつ関わっていく。

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 特に大きな役割をするのは孫娘と一緒のおばあさんかな。
前半では討ち入りした女性にアドバイスするし、
彼氏にひどい目に遭わされた女子大生にも別れたら?と。

 後半では、このおばあさんに助けられた二人が
それぞれ、別の二人を助けて友達になったりする。

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 個人的に好きだったのは、高校生、えっちゃんの彼氏。
漢字の読めないアホな社会人だけど、
えっちゃんのことを大事に思っているのがよく分かる。
一般的にはアホだし、決して格好よくはないと思うが、
いい彼氏だと思う。

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 後半のストーリーはほとんどハッピーエンドで終わる。
前半で出会ったカップルがちゃんと幸せになっていたり、
前半で不幸だった女性二人も幸せにやりなおしているし。

 あと、話がずーっとつながっている訳ではなくて、
小さな話がいくつかつながっている感じだから、
どこからでも読めるし、いつでも止められる。

 この「読みやすさ」と、「読後感のよさ」が絶品で、
体調の悪いときには、とりあえず阪急電車を読んでると、
嫌なことを忘れることができた。w

 やっぱり、物語はハッピーエンドで終わるほうがいいよね。

 

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今年の体調不良の理由

 今年は、ずっと体調が悪かった。
これも、自分自身の記録だから書いておこう。

 特に、6月以降は。

ひとつには、クセになりつつある腰痛。
実はこれが原因で、子ども達との外遊びの頻度が激減した。

 今年の前半は、自転車の練習とか頑張っていたのになぁ。

.

 まぁ、こっちはいいとして、精神的にまいっていた。
7月くらいから少しずつ仕事を休んだりして調整。
主症状は頭痛だったんだけど、色々検査してもわからず。

 結論から言うと、うつ、だったんだろう。
病名がついたところで、何か変わるわけでもないんだが。

 睡眠、食事がしっかり摂れていたので、
それほどひどい状態でもないんだろうけれども。
結局、うつだ、と理解できたのは、薬が効いたから、だったりする。

.

 薬で症状をある程度押さえ込めるようになってからは、
なんとか、仕事をしてきたんだけれどもね。
ずっと薬服用してるけど、それでもいいかな、と。
それほど高い薬は使ってないし。w

.

 原因は、ストレスしか考えられないんだけど、
問題は、私に「自覚できる」ストレスがなかったことだ。
これも、診断が遅くなった理由。

 私は楽天的、かつ、理論的に前向きに考える性格なので、
普通の人の「ストレス」を「ストレス」と理解していなかったようで。
ストレスを受けても、見た目ノーダメージで振舞えるので、
他人もそうだけど、自分自身もストレスに強い、と思い込んでいた。

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 今の私の感想を言うと、
自分の感情を騙すようなことはせず、しっかりとストレスを自覚して、
かつ、ストレス発散していればよかったのかも。

 でも、自覚できないストレスに対処するのは難しかった。
きがつけば、見えないところからがんじがらめになっていったのかも。

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 今年の後半は、色々としんどいこともあったけれども、
しんどかっただけじゃない。病気によって失ったものも多いけど、
新たに得たものも多い……、
って、こういう考え方が「ストレスを見えなくしている」んだけどね。w
まぁ、事実、そう感じるので。

 私が弱っていても、職場のスタッフは私を助けてくれたし、
何よりも、家族、特に嫁のサポートはありがたかった。
自分だって、色々しんどいだろうに。

 なにか、ストレス発散に、と。趣味が増えた。
ピアノは去年から弾いていたけど、図書館を利用した読書も、
もはや趣味と言っていいレベルだと思うし。
ってか、ここ半年ほどはまっているゲームがない状態だから、
ともいえるけど。

 コンピュータゲームとはちょっと離れている状況だけれども、
ボードゲームの方は月に1,2回のペースで遊んでいる。
これも、趣味の一つといって良いだろう。

.

 あとは、病気の方とどう向き合っていくか。
長い目でみていかないとしょうがないかな、と思っている。
焦ってもしょうがないし。

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平成28年度診療報酬改定

 ニュースより。

来年度の診療報酬改定、改定率が発表された。
全体ではマイナスだけど、本体部分はなんとかプラス。

診療報酬本体 +0.49%

医科 +0.56%、歯科 +0.61%、調剤 +0.17%

.

 調剤も、一応はプラス改定らしい。

薬価はというと、▲1.22%

トータルでは、もちろんマイナスになる。

.

 なお、この改定率に含まれない数字として?

新規収載された後発医薬品の価格の引下げ、
長期収載品の特例的引下げの置き換え率の基準の見直し、
いわゆる大型門前薬局に対する評価の適正化、
入院医療において食事として提供される経腸栄養用食品に係る
入院時食事療養費等の適正化、医薬品の適正使用等の観点からの
1処方あたりの湿布薬の枚数制限、費用対効果の低下した
歯科材料の適正化の措置を講ずる。

 とされている。

 前々から聞いていた財務省の案なんかみていると、
調剤はどうやっても本体プラスになりっこないと思っていたが、
かろうじて?本体プラス、になったのかな?

 とはいえ、この改定率に関係ないところで、
「大型門前薬局に対する評価の適正化」
とか
「1処方あたりの湿布薬の枚数制限」
とかが入るから、この辺の影響まで考えると、プラスといえるかどうかは謎。

.

 しかし、湿布薬の枚数制限、って本気で言ってるみたいだね。w
まぁ、以前にあった「予防目的のうがい薬のみの処方禁止」に比べると、
まだマシかも知れないけどさ。
 そんな細かいところを叩いてどうするってのさ。w

.

 薬価の方は▲1.22%だけど、このほかに、

市場拡大再算定による薬価の見直しで▲0.19%、
年間販売額が極めて大きい品目に対応する市場拡大再算定の特例
の実施により、▲0.28%

 って、これはメーカーにとってはかなり厳しいんじゃないかなあ?
ようは、「売れすぎた医薬品や、高い医薬品は値段を下げますよ」ってことでしょ。
でも、湿布やうがい薬なんかよりも、確実にお金を節約できるよね、これ。

.

 細かいところは、年明けから徐々に決まっていくんだろうけど、
調剤はプラスになりそうなところがあんまりなかったような。
ってことは、マイナスにするところを緩めてくれるのかな?
そうでなけりゃ、どうやっても本体プラスになりそうにないからな。

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同性愛は異常か?

 少し前から話題になっている話。

とある県議が「同性愛は異常だ」とツイッターでつぶやいたとか、
ヤジを飛ばしたとかで、各地から批判を受けている。

 また、一方では同性パートナー証明なるものを、
行っている自治体もあるし、それを批判する人たちもいる。
パートナー証明、というとわかりにくいんだけど、
結婚証明のかわり?だろうか。

.

 この辺の話題は、少しずつ浸透しつつあると思う。
10年も前なら、考えられなかったんじゃないだろうか。
今も、テレビでは同性愛に向けてお笑いに近い扱いを
しているところもあるけど。(おねぇタレントとか)
 実は、昨日紹介した本にも、同性愛者は出てくる。

 まとめて、LGBTというのが正式なのかな。
L=レズビアン(女性同性愛者)、G=ゲイ(男性同性愛者)
B=バイセクシャル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(性別越境者)

セクシャルマイノリティ(性的少数者)に近いけれども、
厳密には微妙に違うらしい。

.

 ビジネスの世界では、少しずつ取り上げられつつあるところだろう
表には出ていないけれども、決して「少数」ではないので、
たとえば、LGBTの人たちをターゲットにした商圏だとか、
逆に、LGBTで有能な人が働きやすい職場環境を作ってあげるとか。

 今年の調査で、どこまで信用できるか分からないけれども、
LGBTの割合は、「7.6%」というデータがある。

http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0423-004032.html

30人いれば、2人ぐらいいてもおかしくない。
学校のクラスなら、2,3人くらい。
左利きの割合より少し少ない程度、だろうか。
少なくとも、AB型でかつ左利き、という人(ウチの息子)よりは
全然珍しくないだろう。

 なので、無視してよい数でないんだ。

 もっとも、私の周りには(私含めて)LGBTの人はいないかな。
いや、いるかも知れないけれども、カムアウトしている人はいない。
ほとんどの人が隠しているだろうからねぇ……。

.

 同性愛は異常、という発言について。

 これが差別かどうか?
うーん、文脈によるんじゃないかな、と思う。

 生物学的には、正常とは言えないだろうけど。
「同性愛者は異常なんだから、でかい顔すんな」
みたいな発言だと、差別になってしまうんじゃないかな。

 そりゃ、どんな言葉でもそうだろうよ。
あくまで例なので、目くじら立てて欲しくはないんだけれども、

「障害者は異常か?」と言われるとどうだろう?

 生体機能としては、異常だ、と言うしかないでしょ。
でも、悪意をもって言えば、差別になるだろうね。

.

 私の認識なんだけどね、
その人が自分の努力でどうにもならないこと、で差別してはいけない
例えば、肌の色とか、出身地とか、性別とか、血液型とか。

 LGBTも含まれるんじゃないかなぁ?

 ゲイになろうとして、ゲイになった人は、そうそういないでしょ。
その人にとっての自然な形がそうなのであって。
「正常」な人であれば、男性が女性を好きになるのが自然。
逆に「正常な」男性に、「男性を好きになりなさい」と言っても、
そりゃ無理だ、ってのは、自分で考えてもわかるでしょ。

 ゲイの人に対して、「正常になりなさい」と言っても、
んなもん、無理に決まってるだろうよ

 そういう、「本人にはどうしようもないこと」
で差別するのは、やっぱり問題だと思う。
同性愛を批判する人は、その辺、理解できないのかな??

.

 じゃぁ、自分の友達にLGBTの人がいたらどう思うか。
少なくとも、理論上は全く、何も気にする必要はないよね。

 例えば友達がゲイだったとしてさね。
そもそも、その友達が自分と交際する訳はないんだから。w
「相手から迫られそうで嫌」ったって、相手にも好みはあるし。

それに、恋愛関係に発展するかも知れない相手と友達になれない
というのなら、私は(ノーマルの)女性の友達が作れないことに
なってしまう。

 ってか、友達とか、同僚や部下や上司ってさ、
恋愛を前提に付き合うわけないでしょうが。
稀に恋愛に発展するかも知れない、というだけで。
なら、相手がどのような人であっても問題なくないか??

.

 まぁ、実際に会ってみたらどうなるのかはわからんけど。
理屈では分かっているけど」って思うかも知れない。

 極論を言うなら、自分の子どもが同性愛者だったらどうか?

うーん、一人までなら許すが、二人ともそうだったら困るな。
孫の顔が見れなくなるじゃないか。(苦笑)
でも、「正常」であっても絶対に子ども作れる訳ではないから、
そこんとこも差し引かないとダメかな。w

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「ぼくの嘘」の感想(ネタバレあり)

先週書いた、「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」の記事。

http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-7210.html

 今回はその続き。
「ぼくの嘘」の方の感想である。

 この作品は、ラストの収束が本当に美しいんだけど、
おおっぴらには書きにくかったりする。

「わたしの恋人」がチャプター1から24まで。
「ぼくの嘘」も同じく、24チャプター。

 「ぼくの嘘」のラスト、チャプター24のためだけに、それまでの47チャプターがある。
作者は、このラストシーンを書くためだけに、チャプターを47も積み重ねた。

 そんな内容を、ネタバレで書いて良いのかよ?と。w

.

 すでにアラフォーに含まれる30代後半のおっさんである私が、
不覚にも涙して感動した。
これ、前もってネタバレされたらきついわなぁ。

 なので、もし、未読の方で、
少しでも気になって「ぼくの嘘」を読もうかな、という人は、
この感想を読むべきではない。

 じゃぁ書くなよ、って感じもするんだけど、
私がネタバレ書きたいんだからしょうがない。

.

 さて、もうしばらく、ネタバレにならない文章を続ける。

.

<ネタバレまで、あと130行くらい> 

.

文庫版の「ぼくの嘘」の発売は、今年の初めだったようだ。
私が持っている文庫本には、帯に「カドフェス」と書いている。

出版元の角川文庫が今年の夏に行ったキャンペーンのようだ。
対象は、100冊弱になるのかな。

藤野恵美さんの本では、
「わたしの恋人」
「ぼくの嘘」
が両方入っている。

.

「ぼくの嘘」は、「書店員が選んだ第1位」に選ばれていた。

.

 いや、他にもたくさん紹介されているんだけれども、
有川浩とか、東野圭吾とか、名だたる作家に混ざって
選ばれているのが、ちょっと意外だったので。w

 この作品に「やられた」のは、自分だけではなかったのか、
とちょっと安心した。

.

<ネタバレまであと100行くらい>

.

 もう少し、情報。

「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」は
続編、というか、スピンオフというか、
(少し)話がつながっている程度なんだけれども、

.

 いや、これは2冊で1つでしょ、という作り方をしてある。
それは、先週も書いたんだけどね。

.

 ただ、今年、シリーズ第3弾「ふたりの文化祭」が
雑誌で連載されていたらしい。

少なくとも「ぼくの嘘」は、後でネタバレするけれども、
もはや「続く」話は残っていない。
あれで、きれいに完結している。

 じゃぁ、何を書いたんだろう?
気になるけど、さすがに雑誌はちょっとねぇ……。

そのうち単行本になって、文庫になると思うけど。
読めるまでに時間がかかるなぁ。(苦笑)

 普通のスピンオフかな、と想像してる。
さすがに、ここまでの2作を枕にしての、完結編、
なんてのは、論理的に無理だろうと思うので。w

「わたしの恋人」の方は続編書けないこともないが、
「ぼくの嘘」はちょっとどころでなく厳しい。
というか、「文化祭」なんてタイトルには絶対にならないので。

 また、男子目線と女子目線がくりかえしで語られる
高校生の恋愛物語なのかな?

 とある情報だと、ヒロインは八王子さんらしい。
「ぼくの嘘」の脇役だけど、推理力のある図書館の主、ってイメージかな。

<ネタバレまであと60行>
 
.

 あ、行数稼ぎのどうでもいい話の追加。

「わたしの恋人」なんだけど、
なぜか、「医薬品学習研究所」さんに感想が載ってる。w
(以前、ウチにもコメントくれたことあります。)

http://iyakuhingakusyu.net/2015/06/28/watashino/

 薬学系?のサイトで、この作品を紹介したのは、
たぶん、私で二人目のはずだ。
そんな狭い世界で、趣味がかぶることってなかなかないよね。

しかも、(たぶん)それなりの年齢の男性なのに。ww

.

 私がこの作品を読むきっかけの一つになっている。

もともと、藤野恵美さんは子どものつながりで知っていたけど、
一般書もあるのか、と。

「ぼくの嘘」は読まれてるのかな?

ってか、あのサイトにこの恋愛小説の感想は、
相当「浮いてる」かな、書きにくいかもね。w
ウチみたいな「雑記帳」じゃないから。

.  

 さて、そろそろ。

ネタバレに入ってもいいかな。

.

.

.

.

こんだけ警告しておけば、
もういいよね?

.

.

.

.

.

<ネタバレします>

.

 一言で感想を言うと「してやられた」になる。
なんで「ぼくの嘘」というタイトルなのかさえ、忘れていたわ。

 物語の概要。

 主人公は、前作の古賀くんの親友であった、笹川くん
前作でも、なんかそんな感じは読み取れていたんだけれども、
彼は、古賀くんの彼女、森さんに恋心を抱いていた。

 絶対に好きになってはいけない相手に対する恋、になる。
そんな彼が失態を犯す。
たまたま、森さんが忘れていったカーディガン。
学校の屋上で、周りに誰もいない。

 思わず、森さんのカーディガンを抱きしめた。

.

 ここに登場するのが、もう一人の主人公、結城さん
笹川くん、森さんと同じクラスで、文武両道、
モデルまでやってる「学校一の美少女」である。

 なぜか、写真が趣味だった結城さんは、学校の屋上で偶然にも、
ひとりの男子が
祈りを捧げるような姿勢でカーディガンに顔をうずめている
のを発見し、思わず携帯で写真を撮る。

 笹川くんは、シャッター音を聞いて愕然とする。w

以下、一部引用。(笹川くん目線)

.

屋上でこっそりクラスの女子の服を抱きしめているところを写メに撮られた。
人生オワタ。
これ以上に、今の心境を適格に表現できる言葉があるだろうか。

.

 引用終わり。
さすが、オタクの笹川くんらしい表現である。ww
確かに、人生オワタとしか言いようがないわな。w

 この二人の話は、こんなところからスタートする。
前作とのあまりの違いに、おののくわ。

 この後、女王様気質の結城さんは、笹川くんを下僕として使いたおす。

.

 結城さんは、小学校からの親友である、かすみちゃんに恋をしている。
そう、結城さんは真性の同性愛者である。
もちろん、かすみちゃんには想いを伝える訳にはいかない。

 そんなかすみちゃんに彼氏ができた。変な相手じゃないかどうか確認したい。
そこで、笹川くんを(偽の)彼氏にして、かすみちゃんとWデートをした。

.

 いやいや、学校一の美少女で女王様な結城さんが、
地味な二次元オタクの笹川くんを彼氏にするって、ありえないでしょう?w

 でも、結城さんは男子に全く興味がない。
「男子はみんなカボチャにみえる」ので、
偽の彼氏がイケメンである必要はなかった。
 また、笹川くんが森さんに片思いしているのも知っているので、
自分を好きになる恐れもない、と。
確かに、条件として都合がいい、か。
ま、ご都合主義に見えなくもないが。w

.

 でも、この二次元オタクと女王様のカップルが、
意外にちゃんと成立しているから面白い。
もちろん、お互いに「まね事」とわかってはいるんだけれども、
二人だけの買い物シーンとか、食事のシーンなんかは、
ごくごく普通の気の合うカップル、といってもよさそうなくらいだった。

.

 最終的に、ダブルデートの結果がひどいことになる。

 かすみちゃんの彼は、実は奥さんがいることが発覚する。
結城さんは、何としてでも二人の仲を切り裂こうとして、
一応、それには成功した。

 笹川くんも、(意外にも?)役に立って活躍したので、
結城さんは、彼を束縛する原因となっていた写メを削除した。
これで二人の関係も解消。

 しかし、結城さんにとっては最悪の結末で終わる

 二人の仲を邪魔したことで、かすみちゃんから決定的に嫌われ、
絶交されてしまう。大好きな初恋の人であり、かつ、
「一生モノ」であったはずの親友に、拒絶されてしまった。

.

 笹川くんは、といえば、ダブルデートの最中に結城さんにときめいてしまう。
また、彼の冷静な自己分析の結果、自分は
「他に誰か好きな子のいる女の子」の笑顔に惹かれることに気づく。

 それでも、彼は二次元オタク。問題の写メさえなければ、
もう結城さんに関わる必要はない。オタクに戻ればよい
どうせ、結城さんは笹川くんを必要としていないのだし。

 物語はそこで終わる、BadEnd。

 ……な訳ないよね。w
いかにもゲーム好きな笹川くんの想いが描かれている。

以下、一部引用(笹川くん目線)

.

それなのに、胸の奥が、ざわめく。
どこかでルート選択を間違ったような……
これは、トゥルーエンドではない。真実の結末が別にあるような……。

.

引用終わり。
ここから、話は一気に急展開、、ということもない。
彼は、もう一度結城さんに関わることを決めただけで。

今度は、下僕ではない、友達として
だって、彼女は同性愛者。自分は、さえない二次元オタク。
告白して成功する可能性は、「今は」ゼロだから。

.

 で、最終章、チャプター24.

ここで、異常な年代ジャンプが入る。
結城さん34歳の誕生日。

は??

「ぼくの嘘」では、キャラクターの学年は書かれていないけれども、
前作「わたしの恋人」では、高校1年生だったはず。
つまり、せいぜい16歳だった二人が、最終章で34歳になってる

 そして、笹川くんの執念は、このラストで実る。
実に18年もの間、ただの友達の一人として付き合った後、
絶好のタイミングを見計らっての愛の告白を決行する。

 ラストから、一部引用。(結城さん目線)

.

全身全霊、彼のすべてが、全力で、あたしのことが好きだと伝えてくる。
こんな顔、これまで一度だって、見せたことなかったくせに。
こいつ、とんでもない、嘘つきだ。

.

 引用終わり。
タイトル「ぼくの嘘」は、ここにつながる。
高校1年生で好きになり、それまでの人生よりも長い18年間、
想いを隠し続けたことが、「ぼくの嘘」だ。

 笹川くんは、二次元オタク。そもそも、リアル彼女なんていなくても平気。
最後までタイミングが来なくても、別に構わなかった訳だ。

 先週も書いたとおり、この恋は実を結び、
「最後はキスシーン」で終わる。

.

 で、感想。

このラストがなければ、結城さんはBadEndで終わってるよねぇ。
というか、このラストでもBadEndに近いと思う

 親友であり、初恋の人でもある、かすみちゃんを失ったということは、
高校生の結城さんにはあまりにもひどい話だ。
で、TrueEndになるのは18年後って・・・おぃ

.

 最後に年代ジャンプ、という手法はよく使われると思う。

最近読んだ本では、有川浩「海の底」なんかもそうだった。
でも、せいぜい「5,6年」の年代ジャンプが普通じゃないの?

 なんで、18年もの間、TrueEndにできなかったのか。

.

 物語の作者は、この年数を選ぶことができる。
最終章は、「それから10年後」、とかでも書けたはずだ。
二人が社会人になっていればいいんだから。

 あえて18年後。結城さんを34歳にさせたのはなぜ?
一番、感動的な年齢、という計算は確かにそうなんだけど。
恋愛を重ねて、婚期を逃して、でもオバサンには入らない、という。
34という年齢は、そんなギリギリの年齢だろう。

 そこまで、結城さんを「不幸」に留めおいたのはなぜ?
かすみちゃんの彼の「呪いの言葉」のせい??

 うーん。

 もちろん、笹川くんの「執念」を描くためには、
長ければ長いほどいいんだけどさ。

.

 以下、私の解釈。

「わたしの恋人」の森さんの父親、今作の二人の父親。
(おそらくは)、みんな浮気している。

 当然ながら、浮気は良くないこと、として書かれている。
特に浮気されている女性から見ると。
でも、浮気だって、恋愛の一つの形なんだ。

 かすみちゃんは、騙されていたとはいえ、
好きになった人が既婚者だった。彼からみると、立派な浮気だ。
結城さんは許せなかったので二人の恋をつぶしたが、
好きになるのに理由なんかいらない」というのも、恋愛の一つの真理。
浮気だからといって、好きな気持ちを簡単に消せる訳じゃない。

 そして、笹川くんも、結城さんも。
二人とも、最初から「相手のいる人」を好きになっているんだ
その恋は、成就すればすなわち相手から見ると「浮気」なんだよ?
もちろん、二人とも成就させる気はなかったけどさ。

.

 浮気は許せないけれども、
立場を変えれば自分だって「浮気」を誘っているようなもんだ。

 私は、ラストの18年もの「時間」は、
作者から、笹川くん、結城さんにあてた、罰というか、試練だったのかな、
と思った。

 以上。

.

 という訳で、論理的にというか、時間軸的に「ぼくの嘘」の
続編を書くのは非常に難しい。

 3作目のタイトル「ふたりの文化祭」ってことは、
どう考えても高校時代の話でしょ。
また、別の二人の話になるのかな?

 ひょっとしたら、「嘘をつき始めた頃」の笹川くんの姿が
(話の片隅で)描かれているかも知れない、くらいかな。w
がんばれ、笹川くん、君が報われるまでにはあと18年かかるぞ。ww

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フィギュアグランプリファイナル、羽生3連覇

 当然のようにグランプリファイナルの話題。

フィギュアスケート、グランプリファイナル。
男子シングルは羽生が前人未到の3連覇を達成した。

 でも、大事なのは3連覇ではなくて、
私が「神が降臨したとしか思えない」と評した世界歴代最高を、
2週間であっさりぬりかえてしまったことだ。330.43点

 フィギュアスケートの神様は、まだ天に帰ってなかったらしい。

.

 今回のファイナル、女子もそうだけど、男子もとんでもない争いだった。
フリーで技術点100点オーバーが4人とか・・・。
宇野昌磨の鬼気迫る演技もすごかったし、現世界王者、フェルナンデスも
フリーで200点を超えて、人外の仲間入りをした。

 そういう、鬼や怪物を全て支配してみせたのが、
陰陽師を演じた羽生。まさしく「神」にふさわしい。
フェルナンデスは羽生を崇め奉っていたし。ww

.

 ショート、フリーとも、あのNHK杯を上回った。
フリーでの演技構成点が100点満点の98.56。
全ての要素で、GOE(出来栄え点)てんこ盛り。

 GOEが「+3.00」ってマックス評価なんだけど、
羽生は、冒頭の4回転2つと後半の3A+2T(両手上げるやつ)で
「+3.00」を出している。この上ない、完璧な出来栄えってこと。

 今回のグランプリファイナル、ジャンプのGOEで「+3.00」を
出したのは羽生だけだ。普通、でるもんじゃないんだって。
一つの要素で完璧に出来栄え点をもらうことすら至難なのに、
全ての要素で、完璧に近い出来栄え点をもらう羽生。
もはや、人の形をした、別の何かとしか思えない。

 エキシビジョンで、4Lo成功させてた。もう、人外認定でいいよね。w

.

 今回、フェルナンデスもすごい演技をしたんだけどなぁ。
羽生に続く、人類二人目のフリー200点突破。
最初のジャンプでちょっとミスがあったけど、ほかはほぼ完璧だった。
演技構成点も非常に高い数字が出ているし。
 普通なら圧勝している点数(合計292,95)だけど、かすりもしない完敗。
ひれ伏すしかないわ。

 3位に入った宇野くんも、ものすごくいい演技をした。こちらも技術点100点超。
ミスらしいミスといえば、後半のルッツがエッジエラー取られた程度。
シニア1年目でファイナル表彰台は、男子では史上初の快挙。

 演技そのものも、非常によかった。
ジャンプが跳べるだけじゃなくて、表現力がある。魅せる。

言っちゃ悪いが、その後の金博洋の表現力の無さが際立ってしまうわ。w
表情、動き、全てにおいて、宇野の方がはるかに上。
ジャンプだけなら金の方が上なんだろうけど。

 かつての世界王者、パトリックチャンは4位。
フリーでは、4回転の予定が一つ3回転になったくらいで、
あとは完璧、自己ベストに迫る点数だった。

 だけど、ジャンプ構成がね…。
4回転はトーループしかないし、3Aも1回しか跳んでない。
いや、今まではそれで十分だったんだけど、今回は全然足りなかった。
もう少しジャンプのレベルをあげないと無理だけど、
果たしてチャンにそれができるかな?

 演技構成点では、羽生やフェルナンデスと差がつかなくなってる。
技術点勝負になると、チャンはまず上位陣に勝てないよ。

.

 さて、最後に村上。うん、がんばったと思うよ。
なんだろう、鬼や悪魔や神が跋扈してる中に迷い込んだ人間、
って感じだったけど。w

 今回は4回転で2回とも失敗だったのが痛かったな。
全日本では厳しい戦いを強いられるだろう。
世界選手権出場枠は2.日本には、神が一人と、若い鬼が一人いる。
人間には勝ち目ないと思う……。残念ながら。

.

 さて、女子。
日本選手では、宮原がとんでもないスコアを出して、2位に入った。
本当に、安定感がハンパないわ。今回、フリーの演技で
GOEがマイナスになったところが一つもなかった。完璧な演技だった。
いや、マジで強いぞ。浅田相手に2連勝ってなかなかできることじゃない。

 ソチのあと、宮原、本郷、村上の3人が争ってきたけど、
今回の演技で、宮原が完全に上にいった、といってよいと思う。
完璧にやればフリーで140点出る、ってのはすごいな。

.

 問題の浅田真央なんだけど……。
結果だけ見れば、最下位に終わった、と言えるんだけど。
いや、全然悲観することはないよ。

 休養明けのシーズンなんて、そんなもん、というかね、
今回のメンバー、レベルが高すぎるんだわ。
ショート、フリーあわせて194点で最下位って、
昨年までなら、とうてい考えられない話じゃないかと。

 あんだけノーミスで滑られたら、
ミスの多かった浅田が勝てなくても仕方ない。

.

 浅田は、今回大きな収穫があった。
ここんところ、3Lzに苦しんできたけれども、
今回のフリー、3Lzに成功している。
出来栄えはあまりよくなかったけど、今回、エッジエラー取られてない。
注意(!)すら出ていない。ひょっとしたら、初めてじゃないのかな?
ルッツジャンプでエッジに文句言われなかったのは。

 NHK杯では、3F-3Loのコンビネーションを、回転不足なしで認定されている。
トリプルアクセルも、安定していないけど決まるときは決まるし。

 全部がぴたっとはまれば、とんでもないスコアが出る可能性は十分あるよ。
まだまだ、浅田真央はこんなもんじゃないよ。
もう少し時間はかかるかも知れないけれども。

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在宅の終わり

 初めての在宅に関する短期連載、最終回。

.

 在宅の終わりは、突然やってくることになった。
2週間に1回の訪問頻度だったけれども、
予定の日に医院からFAXが来なかったので、先生に連絡してみた。

 結果、1週間も前にIさんが亡くなっていたことを知らされた。

.

 詳しいことは分からない。
というか、医師も最期にはほとんど関わっていないらしい。
急性心不全、としか言いようがないという。

 全身状態はそんなに悪くなかったはずなんだけど。。
かなりの高齢だったから、そんなこともあるのかも知れない。
ってか、ケアマネもこっちに連絡くれればいいのに。
(きっと、仕事が積もってて忘れていたんだろう。)

.

 実際、私がIさんに関わったのは1年と少し。
自分の受け持ちの患者さんが亡くなった、というのは、
ひょっとしたら初めてだったかも知れない。

 通常の薬局業務だと、患者さんが亡くなったことは
わからないことが多いんだ。
誰かが教えてくれない限り、わからない。

 まぁ、そもそも「受け持ちの患者さん」ってのも
通常の薬局業務では明確ではないしね。
なんとなく受け持ち、みたいな患者さんはいるけれども、
自分が休んでる時に来たら、そりゃ別の薬剤師が対応する訳で。
そういう意味で「かかりつけ薬剤師」って難しい。

.

 お葬式があったかどうかも分からない。
まぁ、医師や薬剤師がそんなとこまで関わることはないと思うが。
実際のところ、どうなんだろう?
 受け持ちの患者さんが亡くなった場合って、
お焼香くらいするものなのかな?

.

 在宅だけに限らないけれども、
一般に介護職っていうのは、薬剤師よりも死に近い職場だと思う。
Iさんの場合も、ヘルパーさんが訪問したら亡くなっていた、
って話だったから。

 在宅の仕事は、基本的には患者さんが亡くなることで終了する。
いや、もちろん入院したりすることもあるんだけれども、
無事に退院してくれば、また在宅に戻るからね。

.

 それ以降、私は転勤したこともあり、在宅とは関わっていない。
今の職場は忙しいから、在宅まで手が回りそうにないし。

 それでも、ケアマネから「在宅できる?」と聞かれたら、
「はい、できます。」と答えるしかない訳だけれども。w

 在宅は、本当に大変だったけれども、やりがいはあった。
一回も経験していないよりは、一回でも経験しておいた方がいいだろう。
失敗したこともたくさんあったけれども、
その失敗を次に活かさないとね。

.

 以上、初めての在宅の話。

色々苦労するけど、やってみないと分からない。
二の足を踏んでる薬剤師もいるかも知れないので、
自分の体験談を書いておこうと思っていた。

 ただ、ちょっと話を寝かせておかないと、
私が何者か、職場の人にばれるかも知れないから、
かなり時間をおいている。

 患者さんのプライバシーの問題もあるけど、
もう亡くなった方だし、家族もいなかったしね。

.

 この話は、いつか書こうと思っていてなかなか書けない、
いわば、「宿題」みたいな形で残っていた。
何とか、年内に終わらせることができてホッとしている。
これを書ききるところまでが、「初めての在宅」だったのかも。

さて、二回目はいつになるのかな?
一回目よりもうまくいくと良いけど、もっとぐだぐだになったりして。(苦笑)

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在宅が安定するまで

 昨日の話の続きである。

.

ようやく、契約が成立して、実際に在宅医療が始まる。
2週間に1回くらいの訪問ペースが普通なんだが、
最初は1週間に1回、医師が訪問していた。
当然、処方箋も1週間に1回。

 最初は本当に大変だった
Iさんは基本的に寝たきりに近いんだけれども、
まともに生活できるようにするまでが苦労した。

  もっとも、このあたりはケアマネの力が大きい。
ほぼ毎日、ヘルパーさんなり看護師さんなりが訪問して
様子をみて、世話をする。

 体の状態は、寝たきりの状態はもう仕方ないとして、
主に栄養状態に問題があった。まともな食事が少ない。
なので、処方箋としてはラコールなどの栄養剤が多かった。

.

 ただ、これがなぜか途中で足りなくなるという。(汗)
これは結局最後までナゾだったなぁ。
カギをかけない家だったから、誰かが勝手に取ってた
可能性が一番高いけれども。(苦笑)

 もともと、どこか別の病院で薬をもらっていたようだが、
本当に適当に服用していたので一旦全部削除。
実際に必要な薬はあんまりなかったなぁ。(苦笑)

.

 夏になって問題発生。エアコンがなかったため、
水分がとれないと熱中症の危険があり。
ケアマネ含めて何回か注意したんだけれども、
なかなか改善されず。

 見た目にもこれはまずい、という感じがした。

……結果として、熱中症で倒れて、
一時入院することになった。

.

 正直、ホッとした。
状態が不安定な時期は、本当にこちらとしても心配で、
通常業務をしていても、頭のどこかでIさんのことを考えてた。
常に、脳内リソースの数%をIさんに使ってるような状態。

 熱中症の危険は分かっていたけれども、
結果としてみると、対策を進めるためには何らかの
イベントが必要だった。
入院は、本当にいい契機になったと思う。

 しぶる本人を説得してエアコンを設置。
実際に倒れてしまった、という経験をしたので、
こちらの言うことも少しずつ聞いてくれるようになってきた。

 薬とは全然関係ない雑用を頼まれることも多かったが。
まぁ、それなりに信用してくれている、ってのもあるだろう。

 退院してからは、かなり状態は安定していて、
訪問頻度も2週間に1回のペースになった。

.

 ケアマネだけでなく、医師や訪問看護師とも
少しずつ連携が取れるようになってきた。
訪問の報告は、医師とケアマネの両方に
書類をFAXで送っていた。

 正直、医師はどこまで読んでいるのかわからんかったが(苦笑)
少なくとも、残薬調節くらいはできてたかな。

.
 
 最初は大丈夫かいな、と思っていた医師との関係だったが、
向こうもなれてきたのか、Iさん以外の仕事をふってくることもあった。

 医師は、最初は「薬剤師嫌い」だったんだと思う。
それで院内処方でやってた訳だし。
でも、(それなりとはいえ)一緒に仕事をするうちに、
少しは慣れてきてくれたのかも知れない。

 結局、居宅療養管理指導という形ではIさんしかなかったけれども、
麻薬とか、一包化とか、めんどうな処方箋をウチの薬局に
回してくれることもあった。

 もちろん、仕事としては通常業務とやや異なるので気を使うが、
医師との信頼関係を少しずつ築いていくのは
やりがいもあった。

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在宅の始まり

 今日から3日間の予定で、私が過去に関わった在宅医療についての話を書く。

薬剤師にとって「在宅」というと、「居宅療養管理指導料」になる。
患者さんのおうちに出向いて、お薬を説明し、服薬支援する、と。

 ただ、単なる「お薬の運び屋」になってしまうことも多い。
以前の職場では、そういう「運び屋」としての在宅に関わったことはあったが、
こんなんで点数もらっていいのかよ、というレベルだった。
最初に失敗してしまうと、途中からちゃんと仕事をするのは
なかなか難しい。

.

 在宅が始まるパターンは色々あると思うが、
今回紹介するケースは、本当に「突然」ふって沸いたように始まった。

ケアマネージャーさん(以下、ケアマネ)が店を訪ねてきて、
「こちらでは、在宅はできますか?」と聞かれたのだ。

「在宅できるか?」と聞かれたら、「できる」としか答えようがない
だって、いつでも在宅ができるように、届出は全部済ませてあるわけだし。
会社としても、今後、在宅医療に関わっていくことは必須になる訳で。

 また、(当時はともかく)現在であれば、
在宅医療に関わることが、基準調剤加算の条件のひとつになっている。
もし、ケアマネさんから「在宅できますか?」と聞かれて、
「できません」と答えるようなら、そこは基準調剤加算を取れないだろう。

 なので、たとえ経験なんかほとんどなくったって、
「在宅できます」としか答えようがない訳だ。

.

 ケアマネに状況を確認する。
患者さん(仮名、Iさん)は、明らかに介護が必要な状態でありながら、
今まで介護保険を利用していなかった、男性の独居老人。

 Iさんは非常な医者嫌いであったため、今までまともな医療を
受けてこなかった。ケアマネは、近くで在宅医療をやってくれる医師と、
薬局に声をかけた、という訳だ。

 ケアマネ主体で在宅医療が始まる、というケースは、
薬局としては珍しいかも知れない。
こういうケースで始まったため、医師とはまったく面識がない状態から
在宅がスタートすることになった訳だ。

 患者さん宅も、医院も、薬局からは自転車でいける距離だが、
それほど近いわけではない。どちらも、自転車で5分以上かかる。
しかも、薬局からみると真逆の方向だったりして。

 とりあえず、医師に挨拶にいってみたが、一歩目から躓いた。(苦笑)
この先生、基本的には院内処方するので、薬局とつきあったことがない。
在宅の場合は、処方箋を出していたようだけれども、
薬局に訪問を依頼したことは全くなかったらしい。
「ケアマネかヘルパーが薬局に薬を取りにいけばいいだろう」と。

 なので、医師はそもそも薬局が介在することに反対だった。

 いや、それでもこっちはケアマネから依頼を受けている訳で。
介護のプランは、基本的にケアマネが決める訳だから、
先生が嫌だと思っていても、ケアマネが薬局を使うと決めたのなら、
薬局としては動かなくてはならない。

 正直に書くと、面倒くさいことはやりたくないので、
処方箋をもってきてくれる形の方が楽なんだけどね。w

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 なんとか先生を説得したものの、問題となったのは
処方箋の受け渡し」の方法である。
医師は、あくまで患者さんに処方箋を渡す、と言っていた。
薬局にFAXは送ってくれるものの、原本は後で。

まず、先生から患者さんに処方箋をわたして、
その後、患者さんから薬局に渡す、ということになった。
処方箋の原本が薬局に届くまでには、かなりのタイムラグが発生する。

 最初からつきあいのある医師であれば、もう少しやりやすい形で
やらせてもらうんだけどね。
処方箋は、医院から直接薬局に郵送してもらうか、取りに行った方が
わかりやすいんだけど、、先生が強硬に反対したために断念。
結局、そこのところは医師に押し切られる形になった。

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 実は、以前にも在宅の話が出たことがあったんだけれども、
病院があまりにも遠すぎて処方箋の受け渡しが困難、となって
話がポシャったこともある。
 先生についてる門前薬局とかなら、この辺が問題になることは
ないだろうけれども、面で色々なところから処方箋を受ける薬局だと
在宅時の処方箋の受け渡しは、問題になることも多い気がする。

.

 なんとか医師との話をまとめると、今度は患者さんの相手。
Iさんは、気難しいおじいちゃんだった。
基本、医療者を信用していない、という。(苦笑)

 それでも、ケアマネに間に入ってもらいながら契約をまとめる。
在宅をするときは、色々と契約の書類が必要。
このあたりは、ウチの会社のサポートを受けながら作ったけど、
個人でやってるとこはしんどいかもね。
薬剤師会とかで相談にのってくれるかな?

 幸い、ケアマネはなれていたので(当たり前だ)、
書類さえそろえばあとはさくさくと進んだ。
説明こそしたけれども、実際は患者さんから判子を借りて
押しまくっていたが。(苦笑)

 始まるまでで、一苦労。
慣れてくればもう少し楽にいけるんだろうけどね。。

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「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」

 本の紹介。
藤野恵美さんの、「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」

わたしの恋人

ぼくの嘘

 リンクはamazonにはってある。
どちらも、図書館で読んでから、文庫版で買いなおした。

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 この二つは、基本的には別の話なんだけれども、
一部登場人物が重なっている。時間軸的には、「わたしの恋人」→「ぼくの嘘」だけど、
別に「ぼくの嘘」から読んでも話を理解できないことはない。
 ただ、後述の理由によりお勧めはしないけど。

 藤野さんの本も結構読んでる。娘と一緒に
子ども向けの青い鳥文庫の本が多くて、娘もお気に入りで読んでいる。
「お嬢様探偵ありす」のシリーズは、結構、気合入れて読んでいたようだ。
(こないだ、シリーズ完結した)

 児童書の多い藤野さんだけれども、そうでないものも書いている。
「わたしの恋人」も「ぼくの嘘」も児童書ではない。
ティーン向けの本だと思う。もっとも、対象年齢は「ぼくの嘘」の方がやや上かな?

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「わたしの恋人」

 感想を一言で言うと、「べったべたに甘い恋愛小説」。甘すぎて胸焼けするくらい。w
よくいえば微笑ましい恋愛と言えるんだけど、悪くいえば、なんだろう?かゆい?(苦笑)

 いや、アラフォーのおっさんが読む本じゃないわ。
私は、時々本を読むくらいで、それほど読書量は多くないけど、
こういう、純粋な恋愛小説って、下手したら人生初かも知れない。
(プラスアルファで恋愛要素のある本はそれなりに読んでるとは思うけど)

 この本も、次の「ぼくの嘘」も、主人公は男子と女子の二人。
チャプターごとに、男子目線と、女子目線の話が交互につながっていく。
読者としては、どっちに感情移入するかで話の見え方はかわるかも。
両方みえてるから、かなり早い段階で両想いなのは読者からは見えてるんだが。w

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 主人公の古賀くんが、ヒロインの森さんを好きになる理由がちょっとアレだけど。
(くしゃみがかわいかった、ってなんだよ。w)
一目ぼれとしか言いようがないからな。
でも、好きになるのに理由なんかいらない、ってことかな。
 逆に、森さんから見た、古賀くんの魅力の方がわかりやすいかも。
良好な家庭環境からくる、真っ直ぐなところだろう。

 で、最後まで大きな波乱はなく、ほのぼのとしたいい話で終わる。
読後感はいいんだけど、あんまり心に残らないかも知れない。

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 古賀くんと森さんは、家庭環境が対照的。
古賀くんは、両親の仲がよく、特に父親がよく話に出てくる。
ジャズピアニストなんだけど、昼間は家にいることも多いから。
変わっているけれども、理想的な両親として描かれている。
べったべたに仲のよい両親を見て育った彼は、
恋愛とは素晴らしいもの、という認識でいる。

 森さんは、両親の夫婦関係が破綻している。
父親は浮気をしていて、家によりつかず、
母親は父親とけんかしてばかりだが、絶対に離婚しようとしない。
相手を傷つけることしか考えていない夫婦関係。
そんな彼女は、恋愛感情を信じることができない。

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 登場人物は多くない。古賀くんとその両親、友達の笹川くん、森さん、
あとは保健の先生くらいか?本当に、シンプルな恋愛小説なんだけど、
少し、存在感のあるキャラとしてでてくるのが、笹川くん。

 古賀くんの親友で、古賀くんに色々とアドバイスをする役目なんだけど、
どうにも、彼の行動が、なんというかギャルゲーっぽいと感じた。w

実際、「わたしの恋人」のなかでも、笹川くんは変にキャラが立っている。
二次元を愛するオタクとして。言葉遣いもちょっとおかしいし。

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 で、次の「ぼくの嘘」は、笹川くんを主役とした話になる、と。

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「わたしの恋人」は、野球で言うならば、直球、ど真ん中ストレートな話。
なぜこうまでも甘く、真っ直ぐな話にしたか、というと、
次の「ぼくの嘘」がとんでもない変化球だから、だろうな。w

 次に変化球を投げる予定があるから、見せ球として真っ直ぐを投げた。
そういうことだろう。

 森くんと古賀さんも対照的なんだけれども、
「わたしの恋人」の二人と、「ぼくの嘘」の二人もものすごく対照的。

「わたしの恋人」の二人は、ものすごく庶民的で地味。
デートにしても、映画はともかく、無料で入れる美術館とか、
図書館とか。あるいは、古賀くんの家とか。日常の想像しやすい世界だ。

「ぼくの嘘」は、「わたしの恋人」と対照的に作られているので、
非日常のようなお金の使い方をする。w
デートのための服や眼鏡をそろえるのに10万くらい使ったり、
食事にしても、気軽に4桁のお金を使う。本当に高校生か?こいつら?

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 なので、読む順番は「わたしの恋人」→「ぼくの嘘」でなければならない。
「ぼくの嘘」については、来週にでも詳しい感想をアップする予定。

 最後にネタバレを一つ。

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 どちらも、キスシーンで終わります。
これもめっちゃ対照的だったりする。
「わたしの恋人」の方のラストは、笑えるけど結構好きだなぁ。

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どうなる?お薬手帳(H28改訂)

 来年4月の診療報酬改訂に向けて、議論が進んでいる。
年内に細かい話が出てくることはあんまりないかな?
まずは、大枠として改定率がプラスかどうか。

 全体としてマイナス改定なのは既定路線だから仕方ないとして、
本体部分がどうなるか?微増?という報道もあるけれども、
調剤に関しては本体もマイナスを覚悟しておく方がよさそうだ。

 前回(昨年)の改定も実質マイナス改定だったから、
2回連続のマイナス改定ということになるのかな。

.

 かわりそうなところは色々あるんだけれども、
現場で気になるのは、やっぱりお薬手帳の話。
これ、毎回のように変わって混乱するからなぁ・・・。

中医協が、12/4の資料を公開している。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000106118.pdf

これがまた、92pもある大作なんだが。
で、実際の議論がどうなっているかの議事録はまだでてきていない。
あくまで資料だけだけど、ここでお薬手帳について面白い議題があがっている。

.

「対人業務の評価の充実について」(資料内73p)に、お薬手帳についての論点がある。
以下、引用。

○薬剤服用歴管理指導料は、業務の実態も考慮しつつ、
 服薬状況の一元的な管理のために患者が同じ薬局にお薬手帳を持参して
 繰り返し来局することのインセンティブを与えるため、2回目以降に手帳を
 持参して来局する場合の点数を低くする
ことについてどのように考えるか。

 引用終わり。(強調は引用者による)

.

 へー。このインセンティブは新鮮だ、と思った。
患者さんが「お薬手帳をもって繰り返し来局する」インセンティブを与える、と。
このインセンティブって、薬局ではなく、患者さんに与えているよね?

 これって、(2回目以降なら)お薬手帳をもっていった方が、点数が低くなる、
つまり、安くなる、ということだよね?
この発想は今までなかったから、素直に関心した。w

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 お薬手帳をもってきた方を点数を下げる、と。
ってことは、忘れてきたら高くなるってことかい?
うーん、薬剤師としてはみんながもってきてくれた方がありがたいけど、
薬局としてはどうなんだろう?(汗)

 利益だけを考えると、薬局がお薬手帳を勧めない、とかもありえるかもね。
どうやってバランスを取るのか、難しいところ。
例えば、基準調剤加算の要件に、「お薬手帳を活用していること」という
文言を入れてしまう、とかかなぁ。
こうすれば、手帳を(あえて)算定しない薬局は、基準調剤加算が取れなくなる。

 でも、今までと全く逆になるから、現場は大変かも。
一薬剤師としては、みんなが手帳もってくれる方がありがたいんだけど。
経営面を考えると厳しいかも知れない。(苦笑)

.

 そうそう、もうひとつ、電子お薬手帳についても論点があった。
電子版の手帳であっても、算定上神媒体の手帳と同様の取り扱いを可能にしては?
というもの。これは是非、通してもらいたいね。

 今の電子版のお薬手帳は、お薬手帳としての点数を算定できないので、
紙の手帳と併用してください」という、ナンセンスとしか言いようのない
アナウンスをしているからな。(苦笑)

 そうすれば、今までなかなか持ってくれなかった層も持ってくれるし。
その方がお薬代が安くなるとなれば、なおさらもってくれるだろう。

.

 ま、どのような議論がなされたのかは(まだ)わからんし、
最終的にどうなるかは、まだまだわからんのだけど、
「持ってきたほうが安くなる」というのは、面白いアイデアだと思う。 

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M-1、11代目王者はトレンディ・エンジェル

 久々に、全く何にも予定のない日曜日だった。

.

 M-1グランプリが5年ぶりに復活するとかで、ぼーっとテレビをみていた。
たしか、このブログって過去のM-1の際にも記事書いていたはず。

……今となっては、そんなにお笑いに興味はないんだけれども、
復活したM-1の感想でも。

.

 優勝は、トレンディ・エンジェル。
敗者復活も(本読みながら)見てたけれども、
ものすごく安定感があると思う。

 とりあえず、笑える飛び道具(容姿)もってるからな。w

.

 今年は敗者復活の発表が8組のネタ終了後、という
なかなかにひどい進行。w
発表されて、ココロの準備するヒマもなくM-1本戦ステージ、
さらに、決勝に残ればもう1ネタ、と。

 これ、よっぽどの実力がなければできるもんじゃないわ。

 なので、優勝はトレンディエンジェルで問題ないだろう。

.

 決勝に残った、銀シャリ、ジャルジャルも面白かったんだけどね。
同じようなネタを2つかぶせてきてたのが気になった。
どうせなら、全く違うネタをやってくれればいいのに。

 銀シャリはともかく、ジャルジャルはねぇ、もうこんな賞いらんでしょ?

.

 ただ、見ていて思ったのは、なんか、エネルギーが足りないなぁ、と。
ヤバイ奴も多かったけど、突き抜けるようなコンビはいなかったんじゃないかと。
私の年齢があがったせいかも知れないけれども。

 私の中では、歴代最強チャンプは、チュートリアル。
好きだったのは、笑い飯。笑い飯の出場してないM-1って……。

 初期の頃のM-1って、優勝者もそうだけど、
そうでなくても決勝に残ったことでブレイクしたコンビも多いよね。
南海キャンディーズとか、オードリーとか。
今回残ったメンバーで、ブレイクしそうなコンビが見当たらなかった。

.

 まぁ、単に自分の好みが本流から外れてきているだけかもね。

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アボルブの出荷調整も、工場のGMPの問題?

 ようやく情報が出てきたので。

 グラクソスミスクライン(以下、GSK)が、
前立腺肥大に効果のある「アボルブ」という薬を発売していたのだが、
「フランス当局からの指摘を受け」生産停止となっている。

.

 で、ようやくどういう指摘だったのかの情報をGSKが出してきた。

「前立腺肥大症治療薬「アボルブカプセル0.5mg(デュタステリドカプセル)」
の出荷調整に関する追加情報につきまして

https://www.healthgsk.jp/content/dam/global/Health/Master/ja_JP/documents/news/avolve-notification2.pdf

.

 以下、一部引用する。

.

 フランス当局は、今年11月12-13日に行ったキャタレイト社のペントハイム
工場における工場査察の際、一製品のソフトジェルカプセルが別の製品に
混入したという逸脱について指摘を行い、当工場のGMPライセンスを一時
停止しました。

(中略)

 GSKグローバルは、現時点での最善の措置として、今回の問題の原因究明
並びに影響の範囲が明確になるまでの期間、全世界的に6月20日以降に同
工場で生産された製品については
、(一部略)すべての製品の出荷を停止しま
した。
現在国内において流通しているアボルブは、6月20日以前に生産された
もの
であり、ANSMの判断に基づいて品質は問題ないと判断しております。

.

 引用終わり。(強調は引用者)

 フランス当局の指摘内容は分かったけれども、原因は分かっていない。
ただ、この工場はGMP不適格になってしまったので、原因がわかるまで
生産が止まってしまうし、6月20日以降に作られた製品も全て出荷が止まって
いる、と。

 工場のGMP違反ってーと、ラノコナゾールと同じような感じなのかな。
ただ、発表された事例は、結構深刻だと思う。
別の製品に別のカプセルが混入したってのはねぇ……。

 原因が究明されるのはかなり時間がかかりそうな気がする。
原因が究明されないと、この工場で製造を再開することは不可能だし、
かといって他の工場で作るってのも、すぐにできることではないのだろう。

.

 予想通り、問題の長期化は避けられそうにないだろう。
原因が分かればなんとかなるのかも知れないけれども、
別のカプセルが混入って、普通には考えられそうにない事態だ。
ってか、人為的な犯罪じゃないのか?(汗)

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 査察の時期がフランスのテロ事件がおこった日なんだけど……
これは、単なる偶然だよね?
(ネット上ではテロ?という噂もあるみたいだが。)

 ただ、もしも人為的な犯罪行為だとしたら……
その悪質さはテロ行為に匹敵するかもしれない。

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レインツリーの国

 映画「レインツリーの国」をみたので、その感想。
(ネタバレ含む。)

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 念のため、改行しときます。
見たくない方は立ち去ってくだされ。

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..

...

....

.....

....

...

..

.

.

 もともと、原作を読んでいた。
あの作品を、どうやって映画化するんだろう、と思って興味があったので、
実際にみてみたかった。

 というのは、メールのやり取りで話が進んでいくところが多いため、
それって、映像的にはどうすんのよ、と。
もともと、ライトノベル「フェアリーゲーム」の感想の話から進んでいくんだけど、
主人公、「伸」が「ひとみ」を気に入ったのは、容姿なんかどうでもよくて、
「中身」=「真摯な言葉」なんだよね。

 つまり、メール、言葉のやりとりが非常に大事なわけだけれど、
映画ではそんなこと悠長にやってらんないわな。(苦笑)
で、どうするんだろう?と。

.

 おおまかな感想から言うと、普通によかったと思う
普通の、恋愛モノとしても十分に楽しめると思う。
そこは、原作者の有川さんの意図通りかな?

.

 もともと、原作は「図書館戦争」シリーズに出てくる架空(だった)小説で、
聴覚障害者が出てくる、恋愛小説、という位置づけだった。
それを有川さんが実際に書いてしまったのが「レインツリーの国」

 もちろん、ひとみが聴覚障害をもっていることが話の肝なんだけれども、
聴覚障害者だから特別、という訳でもなく、ごく普通の恋愛モノとして
読んで欲しい、と。

.

 聴覚障害をもっていても、ごく普通の人間なんだ、という当たり前な話。
一部、ひとみ目線な場面もあって、こういう風な世界なんだ、と思うところも。

 原作は、基本的に伸の立場で話が進んでいくので、
ひとみの側がどう考えてるか、どう思ってるか、というのは、
(想像はできるものの)わかりにくかった。
映画では、ひとみ側のシーンも多かったので、そこは面白かった。
まぁ、ターゲットの客層考えると、女性目線の方がいいだろうな。w

 ただ、映画なのでどうしても「言葉」の重要性は落ちるなぁ、と。
そこは、小説の方が描きやすいかな、やっぱり。

.

 恋愛モノとしてみるならば、むしろ小説よりも映画の方がよかったかも。
髪を切った効果なんかは、映像の方がよっぽどわかりやすいわ。

 ラストシーンは、やや唐突な感じがしたけれども、
映画としてするならば仕方ないか。

 原作の方のキスシーンは、ちょっと、絵にならないもんで。w
きれいな絵を作るためには、ああしなければしょうがないかな。
そうでないと、映画としてどうよって話になるし。

 映画は映画でよかったし、原作は原作でいいと思う。

.

 主人公の関西弁は、ネイティブの私が聞いても
それほど問題ないレベルだったと思う。w

 ってか、有川さんって関西在住だからか、よく関西弁を作品で使うよなぁ。
活字で読むと違和感ある場合もあるんだけど、映像化されれば、、
そんなもんかな。

.

 ただ、一つ加えるなら、、
「聴覚障害」だからややこしくて面倒くさいんじゃなくて、
ひとみ本人も十分、ややこしくて面倒くさい。
 その辺をもう少し見てみたかったけれども。

 その辺は、映像では表現が難しいかな。
その分、わかりやすい恋愛モノとして、見やすくなっているんだろう。

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確定拠出年金記録

月初恒例の、確定拠出年金記録。
今回は、12月初頭の記録となる。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

            先月   拠出金  今月  収益
海外株式   4331       20       4426     +75
海外債券   4278       10       4286       -2
国内株式   4363       30       4606    +213
国内債券    4325       40       4364       -1
定期預金  4103        0       4103        0
合計         21401     100     21785    +284

.

 先月も、事実上放置していただけ。
パリのテロ事件や、ロシアとトルコの緊張などがあり、
一時的には値を下げていたものの、
国内株式が(なぜか)好調。
 昨日のニュースだけど、
日経平均が2万円台まで回復したらしい。

 私の資産状況を見ても、
夏場の世界同時株安前の数字に戻っている。

 そろそろ動きたい気もするんだけど……。
もう1ヶ月様子見るかなぁ。うーん。
定期預金を買いましてバランスを取るのが定石だけど、
逆に定期預金を崩してリスクを取りたい気もする。w

 で、結局何もしないで時間だけが過ぎるのが
いつものパターンかな。

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