レインツリーの国
映画「レインツリーの国」をみたので、その感想。
(ネタバレ含む。)
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念のため、改行しときます。
見たくない方は立ち去ってくだされ。
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もともと、原作を読んでいた。
あの作品を、どうやって映画化するんだろう、と思って興味があったので、
実際にみてみたかった。
というのは、メールのやり取りで話が進んでいくところが多いため、
それって、映像的にはどうすんのよ、と。
もともと、ライトノベル「フェアリーゲーム」の感想の話から進んでいくんだけど、
主人公、「伸」が「ひとみ」を気に入ったのは、容姿なんかどうでもよくて、
「中身」=「真摯な言葉」なんだよね。
つまり、メール、言葉のやりとりが非常に大事なわけだけれど、
映画ではそんなこと悠長にやってらんないわな。(苦笑)
で、どうするんだろう?と。
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おおまかな感想から言うと、普通によかったと思う。
普通の、恋愛モノとしても十分に楽しめると思う。
そこは、原作者の有川さんの意図通りかな?
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もともと、原作は「図書館戦争」シリーズに出てくる架空(だった)小説で、
聴覚障害者が出てくる、恋愛小説、という位置づけだった。
それを有川さんが実際に書いてしまったのが「レインツリーの国」
もちろん、ひとみが聴覚障害をもっていることが話の肝なんだけれども、
聴覚障害者だから特別、という訳でもなく、ごく普通の恋愛モノとして
読んで欲しい、と。
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聴覚障害をもっていても、ごく普通の人間なんだ、という当たり前な話。
一部、ひとみ目線な場面もあって、こういう風な世界なんだ、と思うところも。
原作は、基本的に伸の立場で話が進んでいくので、
ひとみの側がどう考えてるか、どう思ってるか、というのは、
(想像はできるものの)わかりにくかった。
映画では、ひとみ側のシーンも多かったので、そこは面白かった。
まぁ、ターゲットの客層考えると、女性目線の方がいいだろうな。w
ただ、映画なのでどうしても「言葉」の重要性は落ちるなぁ、と。
そこは、小説の方が描きやすいかな、やっぱり。
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恋愛モノとしてみるならば、むしろ小説よりも映画の方がよかったかも。
髪を切った効果なんかは、映像の方がよっぽどわかりやすいわ。
ラストシーンは、やや唐突な感じがしたけれども、
映画としてするならば仕方ないか。
原作の方のキスシーンは、ちょっと、絵にならないもんで。w
きれいな絵を作るためには、ああしなければしょうがないかな。
そうでないと、映画としてどうよって話になるし。
映画は映画でよかったし、原作は原作でいいと思う。
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主人公の関西弁は、ネイティブの私が聞いても
それほど問題ないレベルだったと思う。w
ってか、有川さんって関西在住だからか、よく関西弁を作品で使うよなぁ。
活字で読むと違和感ある場合もあるんだけど、映像化されれば、、
そんなもんかな。
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ただ、一つ加えるなら、、
「聴覚障害」だからややこしくて面倒くさいんじゃなくて、
ひとみ本人も十分、ややこしくて面倒くさい。
その辺をもう少し見てみたかったけれども。
その辺は、映像では表現が難しいかな。
その分、わかりやすい恋愛モノとして、見やすくなっているんだろう。
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