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「阪急電車」

 水曜日恒例の、本の紹介。来週はさすがに更新しないので、今年最後の一冊。

 今年は例年よりもたくさん本を読んだほうだと思うが、
その中でも、いちばん(回数を)読んだ本は、
有川浩の「阪急電車」だろう。

http://www.amazon.co.jp/%E9%98%AA%E6%80%A5%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%89%E5%B7%9D-%E6%B5%A9/dp/4344415132

上記リンクは、アマゾン。

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 例によって、初めて読んだのは図書館で借りて読んだ。
とにかく、読んでるとほっこりする。
心がささくれた時には、ありがたい。おだやかになる。
ある意味、精神安定剤がわり。w

 という訳で、文庫版で買いなおした。
いや、こういう本はいつでも読める状態じゃないと困るでしょ。

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 映画化もされていたらしいけど、映画では見ていない。
地上波で放映されたときに、少しみたかな、と記憶のある程度。

 阪急の今津線という非常にローカルな路線を走る電車。
電車内で、色々な人が、色々な人と出会う。

 恋の始まりもあれば、元彼の結婚式をぶちこわした女性、
その女性にアドバイスする、おばあちゃん。
彼氏のひどい扱いに別れる決心をする女子大生、
アホでも優しい彼氏の話をする女子高生。
大学デビュー?に失敗した者同士のカップル?

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 前半は、宝塚→西宮北口で、ここまでで一息。
後半は、折り返しで西宮北口→宝塚に帰っていく。
前半と後半で、1年近く時間が空いていて、
前半にでてきたキャラクターたちの後日談、が語られる。

 ここでも、それぞれのキャラが少しずつ関わっていく。

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 特に大きな役割をするのは孫娘と一緒のおばあさんかな。
前半では討ち入りした女性にアドバイスするし、
彼氏にひどい目に遭わされた女子大生にも別れたら?と。

 後半では、このおばあさんに助けられた二人が
それぞれ、別の二人を助けて友達になったりする。

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 個人的に好きだったのは、高校生、えっちゃんの彼氏。
漢字の読めないアホな社会人だけど、
えっちゃんのことを大事に思っているのがよく分かる。
一般的にはアホだし、決して格好よくはないと思うが、
いい彼氏だと思う。

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 後半のストーリーはほとんどハッピーエンドで終わる。
前半で出会ったカップルがちゃんと幸せになっていたり、
前半で不幸だった女性二人も幸せにやりなおしているし。

 あと、話がずーっとつながっている訳ではなくて、
小さな話がいくつかつながっている感じだから、
どこからでも読めるし、いつでも止められる。

 この「読みやすさ」と、「読後感のよさ」が絶品で、
体調の悪いときには、とりあえず阪急電車を読んでると、
嫌なことを忘れることができた。w

 やっぱり、物語はハッピーエンドで終わるほうがいいよね。

 

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