「阪急電車」
水曜日恒例の、本の紹介。来週はさすがに更新しないので、今年最後の一冊。
今年は例年よりもたくさん本を読んだほうだと思うが、
その中でも、いちばん(回数を)読んだ本は、
有川浩の「阪急電車」だろう。
上記リンクは、アマゾン。
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例によって、初めて読んだのは図書館で借りて読んだ。
とにかく、読んでるとほっこりする。
心がささくれた時には、ありがたい。おだやかになる。
ある意味、精神安定剤がわり。w
という訳で、文庫版で買いなおした。
いや、こういう本はいつでも読める状態じゃないと困るでしょ。
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映画化もされていたらしいけど、映画では見ていない。
地上波で放映されたときに、少しみたかな、と記憶のある程度。
阪急の今津線という非常にローカルな路線を走る電車。
電車内で、色々な人が、色々な人と出会う。
恋の始まりもあれば、元彼の結婚式をぶちこわした女性、
その女性にアドバイスする、おばあちゃん。
彼氏のひどい扱いに別れる決心をする女子大生、
アホでも優しい彼氏の話をする女子高生。
大学デビュー?に失敗した者同士のカップル?
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前半は、宝塚→西宮北口で、ここまでで一息。
後半は、折り返しで西宮北口→宝塚に帰っていく。
前半と後半で、1年近く時間が空いていて、
前半にでてきたキャラクターたちの後日談、が語られる。
ここでも、それぞれのキャラが少しずつ関わっていく。
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特に大きな役割をするのは孫娘と一緒のおばあさんかな。
前半では討ち入りした女性にアドバイスするし、
彼氏にひどい目に遭わされた女子大生にも別れたら?と。
後半では、このおばあさんに助けられた二人が
それぞれ、別の二人を助けて友達になったりする。
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個人的に好きだったのは、高校生、えっちゃんの彼氏。
漢字の読めないアホな社会人だけど、
えっちゃんのことを大事に思っているのがよく分かる。
一般的にはアホだし、決して格好よくはないと思うが、
いい彼氏だと思う。
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後半のストーリーはほとんどハッピーエンドで終わる。
前半で出会ったカップルがちゃんと幸せになっていたり、
前半で不幸だった女性二人も幸せにやりなおしているし。
あと、話がずーっとつながっている訳ではなくて、
小さな話がいくつかつながっている感じだから、
どこからでも読めるし、いつでも止められる。
この「読みやすさ」と、「読後感のよさ」が絶品で、
体調の悪いときには、とりあえず阪急電車を読んでると、
嫌なことを忘れることができた。w
やっぱり、物語はハッピーエンドで終わるほうがいいよね。
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