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「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」

 本の紹介。
藤野恵美さんの、「わたしの恋人」と「ぼくの嘘」

わたしの恋人

ぼくの嘘

 リンクはamazonにはってある。
どちらも、図書館で読んでから、文庫版で買いなおした。

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 この二つは、基本的には別の話なんだけれども、
一部登場人物が重なっている。時間軸的には、「わたしの恋人」→「ぼくの嘘」だけど、
別に「ぼくの嘘」から読んでも話を理解できないことはない。
 ただ、後述の理由によりお勧めはしないけど。

 藤野さんの本も結構読んでる。娘と一緒に
子ども向けの青い鳥文庫の本が多くて、娘もお気に入りで読んでいる。
「お嬢様探偵ありす」のシリーズは、結構、気合入れて読んでいたようだ。
(こないだ、シリーズ完結した)

 児童書の多い藤野さんだけれども、そうでないものも書いている。
「わたしの恋人」も「ぼくの嘘」も児童書ではない。
ティーン向けの本だと思う。もっとも、対象年齢は「ぼくの嘘」の方がやや上かな?

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「わたしの恋人」

 感想を一言で言うと、「べったべたに甘い恋愛小説」。甘すぎて胸焼けするくらい。w
よくいえば微笑ましい恋愛と言えるんだけど、悪くいえば、なんだろう?かゆい?(苦笑)

 いや、アラフォーのおっさんが読む本じゃないわ。
私は、時々本を読むくらいで、それほど読書量は多くないけど、
こういう、純粋な恋愛小説って、下手したら人生初かも知れない。
(プラスアルファで恋愛要素のある本はそれなりに読んでるとは思うけど)

 この本も、次の「ぼくの嘘」も、主人公は男子と女子の二人。
チャプターごとに、男子目線と、女子目線の話が交互につながっていく。
読者としては、どっちに感情移入するかで話の見え方はかわるかも。
両方みえてるから、かなり早い段階で両想いなのは読者からは見えてるんだが。w

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 主人公の古賀くんが、ヒロインの森さんを好きになる理由がちょっとアレだけど。
(くしゃみがかわいかった、ってなんだよ。w)
一目ぼれとしか言いようがないからな。
でも、好きになるのに理由なんかいらない、ってことかな。
 逆に、森さんから見た、古賀くんの魅力の方がわかりやすいかも。
良好な家庭環境からくる、真っ直ぐなところだろう。

 で、最後まで大きな波乱はなく、ほのぼのとしたいい話で終わる。
読後感はいいんだけど、あんまり心に残らないかも知れない。

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 古賀くんと森さんは、家庭環境が対照的。
古賀くんは、両親の仲がよく、特に父親がよく話に出てくる。
ジャズピアニストなんだけど、昼間は家にいることも多いから。
変わっているけれども、理想的な両親として描かれている。
べったべたに仲のよい両親を見て育った彼は、
恋愛とは素晴らしいもの、という認識でいる。

 森さんは、両親の夫婦関係が破綻している。
父親は浮気をしていて、家によりつかず、
母親は父親とけんかしてばかりだが、絶対に離婚しようとしない。
相手を傷つけることしか考えていない夫婦関係。
そんな彼女は、恋愛感情を信じることができない。

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 登場人物は多くない。古賀くんとその両親、友達の笹川くん、森さん、
あとは保健の先生くらいか?本当に、シンプルな恋愛小説なんだけど、
少し、存在感のあるキャラとしてでてくるのが、笹川くん。

 古賀くんの親友で、古賀くんに色々とアドバイスをする役目なんだけど、
どうにも、彼の行動が、なんというかギャルゲーっぽいと感じた。w

実際、「わたしの恋人」のなかでも、笹川くんは変にキャラが立っている。
二次元を愛するオタクとして。言葉遣いもちょっとおかしいし。

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 で、次の「ぼくの嘘」は、笹川くんを主役とした話になる、と。

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「わたしの恋人」は、野球で言うならば、直球、ど真ん中ストレートな話。
なぜこうまでも甘く、真っ直ぐな話にしたか、というと、
次の「ぼくの嘘」がとんでもない変化球だから、だろうな。w

 次に変化球を投げる予定があるから、見せ球として真っ直ぐを投げた。
そういうことだろう。

 森くんと古賀さんも対照的なんだけれども、
「わたしの恋人」の二人と、「ぼくの嘘」の二人もものすごく対照的。

「わたしの恋人」の二人は、ものすごく庶民的で地味。
デートにしても、映画はともかく、無料で入れる美術館とか、
図書館とか。あるいは、古賀くんの家とか。日常の想像しやすい世界だ。

「ぼくの嘘」は、「わたしの恋人」と対照的に作られているので、
非日常のようなお金の使い方をする。w
デートのための服や眼鏡をそろえるのに10万くらい使ったり、
食事にしても、気軽に4桁のお金を使う。本当に高校生か?こいつら?

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 なので、読む順番は「わたしの恋人」→「ぼくの嘘」でなければならない。
「ぼくの嘘」については、来週にでも詳しい感想をアップする予定。

 最後にネタバレを一つ。

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 どちらも、キスシーンで終わります。
これもめっちゃ対照的だったりする。
「わたしの恋人」の方のラストは、笑えるけど結構好きだなぁ。

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