同性愛は異常か?
少し前から話題になっている話。
とある県議が「同性愛は異常だ」とツイッターでつぶやいたとか、
ヤジを飛ばしたとかで、各地から批判を受けている。
また、一方では同性パートナー証明なるものを、
行っている自治体もあるし、それを批判する人たちもいる。
パートナー証明、というとわかりにくいんだけど、
結婚証明のかわり?だろうか。
.
この辺の話題は、少しずつ浸透しつつあると思う。
10年も前なら、考えられなかったんじゃないだろうか。
今も、テレビでは同性愛に向けてお笑いに近い扱いを
しているところもあるけど。(おねぇタレントとか)
実は、昨日紹介した本にも、同性愛者は出てくる。
まとめて、LGBTというのが正式なのかな。
L=レズビアン(女性同性愛者)、G=ゲイ(男性同性愛者)
B=バイセクシャル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(性別越境者)
セクシャルマイノリティ(性的少数者)に近いけれども、
厳密には微妙に違うらしい。
.
ビジネスの世界では、少しずつ取り上げられつつあるところだろう。
表には出ていないけれども、決して「少数」ではないので、
たとえば、LGBTの人たちをターゲットにした商圏だとか、
逆に、LGBTで有能な人が働きやすい職場環境を作ってあげるとか。
今年の調査で、どこまで信用できるか分からないけれども、
LGBTの割合は、「7.6%」というデータがある。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0423-004032.html
30人いれば、2人ぐらいいてもおかしくない。
学校のクラスなら、2,3人くらい。
左利きの割合より少し少ない程度、だろうか。
少なくとも、AB型でかつ左利き、という人(ウチの息子)よりは
全然珍しくないだろう。
なので、無視してよい数でないんだ。
もっとも、私の周りには(私含めて)LGBTの人はいないかな。
いや、いるかも知れないけれども、カムアウトしている人はいない。
ほとんどの人が隠しているだろうからねぇ……。
.
同性愛は異常、という発言について。
これが差別かどうか?
うーん、文脈によるんじゃないかな、と思う。
生物学的には、正常とは言えないだろうけど。
「同性愛者は異常なんだから、でかい顔すんな」
みたいな発言だと、差別になってしまうんじゃないかな。
そりゃ、どんな言葉でもそうだろうよ。
あくまで例なので、目くじら立てて欲しくはないんだけれども、
「障害者は異常か?」と言われるとどうだろう?
生体機能としては、異常だ、と言うしかないでしょ。
でも、悪意をもって言えば、差別になるだろうね。
.
私の認識なんだけどね、
その人が自分の努力でどうにもならないこと、で差別してはいけない。
例えば、肌の色とか、出身地とか、性別とか、血液型とか。
LGBTも含まれるんじゃないかなぁ?
ゲイになろうとして、ゲイになった人は、そうそういないでしょ。
その人にとっての自然な形がそうなのであって。
「正常」な人であれば、男性が女性を好きになるのが自然。
逆に「正常な」男性に、「男性を好きになりなさい」と言っても、
そりゃ無理だ、ってのは、自分で考えてもわかるでしょ。
ゲイの人に対して、「正常になりなさい」と言っても、
んなもん、無理に決まってるだろうよ。
そういう、「本人にはどうしようもないこと」
で差別するのは、やっぱり問題だと思う。
同性愛を批判する人は、その辺、理解できないのかな??
.
じゃぁ、自分の友達にLGBTの人がいたらどう思うか。
少なくとも、理論上は全く、何も気にする必要はないよね。
例えば友達がゲイだったとしてさね。
そもそも、その友達が自分と交際する訳はないんだから。w
「相手から迫られそうで嫌」ったって、相手にも好みはあるし。
それに、恋愛関係に発展するかも知れない相手と友達になれない
というのなら、私は(ノーマルの)女性の友達が作れないことに
なってしまう。
ってか、友達とか、同僚や部下や上司ってさ、
恋愛を前提に付き合うわけないでしょうが。
稀に恋愛に発展するかも知れない、というだけで。
なら、相手がどのような人であっても問題なくないか??
.
まぁ、実際に会ってみたらどうなるのかはわからんけど。
「理屈では分かっているけど」って思うかも知れない。
極論を言うなら、自分の子どもが同性愛者だったらどうか?
うーん、一人までなら許すが、二人ともそうだったら困るな。
孫の顔が見れなくなるじゃないか。(苦笑)
でも、「正常」であっても絶対に子ども作れる訳ではないから、
そこんとこも差し引かないとダメかな。w
| 固定リンク
「('10~)コラム」カテゴリの記事
- 国会はどうなる?(2024.11.03)
- 衆議院選挙2024(2024.11.02)
- 不幸な事件(2022.07.17)
- 震災から10年(2021.03.11)
- 東日本大震災と新型コロナ(2020.03.11)
コメント