イグザレルトが包装変更
仕事の話。
お薬の包装が変わることは、ちょくちょくある。
お薬の名前自体が変わってしまったり、
メーカー名が変わってしまったり。
お薬の中身は変わっていないんだけどね。
.
昨年の話だけれども、
かなりよく処方されているコレステロールの薬、
「クレストール」が大幅な包装変更を行った。
今までのシートがちょっと特殊で、錠剤を出しにくかったけど、
それが、通常の(よく使われる)PTPシートに変更になった。
ついでに、箱も小さくなった。
.
服用されている患者さんも多かったので、
これはたくさん説明した記憶がある。
見た目が大幅に変わると、「違う薬じゃない?」と
不安になる方もいるだろうからね。
クレストールに関しては、箱のサイズ(患者さんが見ることはないだろうけど)
もかなり小さくなって、扱いやすくなっている。
錠剤も出しやすくなっているので、これは、「改良」と言えるだろう。
.
で、だ。まだ現物を見ていないからアレなんだけど。
血栓を予防する薬、イグザレルトも、包装変更されることになった。
(上記リンクは、バイエルのHP上のデータ)
.
写真でみる感じだと、患者さんに渡すPTPシートは
あまり変わっていないように見える。
今のPTPシートは、少し出しにくい印象があるから、
その辺が改良されているといいんだけど。
.
で、シートのサイズはほとんど変わっていないのに、
包装箱のサイズが大幅に変更されている。
イグザレルトの箱って、他の薬と違って、小さかったのに。
他の薬(普通の薬)に近づけられて、大きくなるようだ。
これはちょっと残念。
イグザレルトの何がいいって、その箱の小ささに感動していたのに。w
いや、効果も悪くないんだろうけどさ、現場としてはね。
.
まぁ、比較対象がプラザキサだったから、というのもあるが。
本当に、あの大きさは薬局にとって厳しかった。(大きすぎ)
似たような効能の薬で、「どっちか片方を選べ」と言われると
迷わずイグザレルトを選びたい。それくらいの圧倒的大差があった。
うーん、小さすぎて視認性が悪かったりするんだろうか?
あの大きさは気に入っていたのに。その辺、メーカーに理由を聞いてみたいな。
現場としては、「箱の大きさ」ってかなり重要なんだけど、
それってメーカー側からは見えにくいから、どうしても後回しになるのかな。
現場から言われて?かどうかは知らないが、
企業努力で箱が小さくなった薬は色々ある。
クラリチンレディタブとか、フォサマック35とか。
アマリールも、昔は箱が無駄に大きかった記憶がある。
.
ただ、これって「返品対策」の側面もあるよね、きっと。
(包装変更が入った薬は、返品されにくくなる。)
何度も何度も改良するくらいなら、
最初から改良しなくていいようなものを作ればいいのにね。w
| 固定リンク
「('14~16)仕事(薬局)」カテゴリの記事
- 2016年の記録とカテゴリ変更(2016.12.31)
- カルボシステインが出荷調整?(2016.11.14)
- 抗がん剤、オプジーボが大幅値下げ?(2016.11.12)
- 武田テバの失策(2016.11.05)
- エチゾラム、ゾピクロンの投与上限適用は11月から(2016.10.14)
コメント