年末最終日の薬局模様
仕事の話、それも昨年末の話。
ウチの薬局は、けっこう遅くまで営業をしている方だ。
仕事の最終日が近づくにつれ、いつもとは違う処方箋が
よく来るようになる。
それまで、他の薬局をかかりつけ薬局にしていた患者さんが、
「いつもの薬局が閉まってるから」
という理由で、ウチに処方箋を持ち込まれるケースが多いため。
かかりつけ薬局目指す薬局が、早々に休むんじゃない!
と思うけれども、薬剤師だって休みが欲しい訳で。
まぁ、仕方ない。
どうしても困ることがあれば、どっかに、
「緊急連絡先」って書いてあることが多いから、
そこに電話してやればいい。(ゲス顔)
ん?ウチもちゃんと緊急連絡先書いてあるよ。
そして、ちゃんと新年1発目、元日に対応したよ。
(幸い、電話対応だけで何とかなったけどね)
.
さて、年末最終日の患者さん。
新患さんで、おなかの大きな妊婦さんだった。
処方内容はリトドリン5mg4錠7日分
なんとなく、察しはついたけど、
聞いてみたらやっぱりだった。
ずっと、切迫早産で入院していたけれども、
年末年始はどうしても退院したかったんだと。
上の子が2歳で寂しがるから。
まぁ、それはそうだよねぇ。
安全面考えると、もちろん入院継続の方がいいんだろうけど、
年越しを病院で過ごすのは、ちょっとねぇ。
まぁ、その患者さんの場合、週数的にはギリギリだったので、
最悪、出てきても何とかなる、という読みもあったんだろう。
.
さらに夕方、営業時間終了間近になって、自費処方箋
ED治療薬(シア○ス)の処方箋だった。
在庫している訳はなく、この時間だとどうやっても、
渡すのは年明けになってしまうんだけど……。
患者さん「いや、それは困る。すぐに必要」
……、うん、そうかなって思ってた。(泣)
結局、近場の開いている薬局(これを探すのも結構大変)の中で、
かろうじて在庫している薬局を見つけたので、
なんとかそっちに回ってもらうことにする。
.
さて、色々あったけど、年内の営業終了時間。
調剤室の鍵をかけたところで……
「まだ、いけますか?」と処方箋をもってこられる。
うーん、もう閉めちゃったんだけどな、と処方箋を見てみると、
糖尿や高血圧含むそこそこ、大物の処方箋。
56日分の一包化処方。
なんで、そんなのを年末ぎりぎりまで握ってたんだよ!
.
断れる訳もなく、(断ったら患者さんが路頭に迷うだけ)
調剤室の鍵を開けて、機械の電源を入れるところからやり直し。
まさかの1時間残業となった。
今年も同じことがあるといやなので、みんなに伝えておく。
年末年始、薬局は閉まるところの方が多いです!
いつまでも開いてると思わず、早めに来て下さい!
他によくあるのが、「病院がもう閉まってたけど、薬なんとかならん?」
っての。今年はなかったけどね。
それも含めて、年末は、早めに受診して下さい。
とお願いしておこう。
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