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「健康食品のことがよくわかる本」

書籍の紹介。
「健康食品のことがよくわかる本」(畝山智香子)

http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%81%A5%E5%BA%B7%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC-%E7%95%9D%E5%B1%B1-%E6%99%BA%E9%A6%99%E5%AD%90/dp/4535586802

上記リンクはアマゾン。

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 畝山先生は「食品安全情報blog」として、
食品の汚染などのさまざまな情報を一般に紹介してくれている。
ここでも、何回か紹介したことある。

 畝山先生の新作ならば、こりゃもう買うしかないでしょう。

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 今回のテーマは、「健康食品」全般について。
帯に「機能性食品は気のせい食品!?」なんて煽りが入ってる。w
他にも、機能性表示食品のほかは、トクホとか、いわゆる健康食品の
安全性や有効性や、表示について、多くの事例を元に
詳しく書かれている。

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 特徴は、第1章まるまる使って、健康食品ではなく、
「医薬品」の安全性について説明しているところ。
「医薬品」の開発にどんだけの手間とお金がかかってるかを
読者に紹介しておいて、一方で、健康食品は??
という流れになっている。

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 著者は、表向きは健康食品を全否定していない
少なくとも、この本の中では。
ただ、一部の健康食品の安全性は、医薬品よりも劣る。
もちろん、有効性はもっと劣る。
だって、それだけ試験していないんだもの。

 今でも、農薬とか食品添加物を批判する人がいるけれども、
健康食品は、農薬や添加物よりもはるかに安全性が低い

安全性の試験は、そういったものの方がはるかに厳しいから。
中には、とんでもない健康被害を出すようなものもあるかも、
というか、実際にそういった事例が報告されている。

 というか、畝山先生はそれを調べるのが本業、かな。

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 添加物や農薬よりも危険なものなのに、
使う人はそれを気にしないのが不思議でならない、
と著者は主張している。

 どれだけ長期に使われたものであっても、
健康被害が後でわかることもあるし、
普通に食べる分には問題なくても、サプリメントとして
高用量を抽出して服用するとまずいものもある。

 もちろん、医薬品でもそういうことはあるが、
医薬品の場合は、メーカーが市販後調査を行うし、
報告制度もある。守らなかったメーカーは、行政処分を食らう。
(実際に、処分されたメーカーもある。)

 健康食品の場合は、そもそもメーカーがそういった調査を
しているのかどうかも疑問だし、きちんとした報告制度もない。
健康被害があっても、健康食品が原因とは考えないかも知れない。
時々あがってくる報告は、氷山の一角じゃないか、と。

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 個人的には、健康食品の有効性にはかなり疑問を持っているが、
安全性にはそこまで気を使っていなかったなぁ。
しょせん、健康食品だし、という感覚だったけど、
思っている以上に、安全性に問題があることが分かった。

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 でも、こういう情報って、、
本当に必要な人のところには、なかなか届かないんだよね
それが一番の問題だと思う。

 専門家は警鐘を鳴らしているんだけれども、
メーカーは利益を追求して、バンバン宣伝、広告を入れる。
そして、情報のない消費者が被害にあってしまう、と。
売る側の人間としても、正直、困る。

 自信を持って売れる商品であって欲しいんだけど、
そうでもないものが大量に混ざっている状態だから。
専門家でも、そこを見分けるのは難しい。

 結局、一番簡単な方法は、(以前にも書いたが)
健康食品を利用しない
これに尽きるんじゃないだろうか。(苦笑)

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 この本は、多くの人に読まれるべきだと思う。
私はもう読んだから、近くの図書館に寄贈してみようかな。
そうなると売り上げが落ちるから困るか?w

それでも、少しでもこの情報が
必要な人に届いて欲しいと思う。

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