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2016年6月

激動(?)の半年、ほか

 2016年も半分過ぎた。

 色々と身の回りに変化があった。
いろんな人に迷惑かけて、いろんな人に助けられて、
ようやくここまで戻ってきた。

 ここからどうなるか、まだまだわからないところもあるけれども、
もう少し、ギアをあげて、調子を戻していきたい。

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 そういえば、参議院選挙の選挙中だった。
実は、もう、不在者投票を済ませてある。

 今回から、大阪は4人区となるが、おおさか維新の会の地元であり、
結構、面白い争いになるんじゃないかと思う。
正直、選択の余地のない衆議院よりも、まだマシ、というか。

 投票時に気づいたんだけど、
比例区に「支持政党なし」という政党が候補者を出している。
選挙としては今回が初めてではないらしいのだが、、
私は、今回初めて気づいて笑ってしまった。

 ちゃんとした(?)政党らしいんだけど、
一発ネタのように思える。w
これ、万が一当選者が出たらどうしよう。

 まぁ、かつては「無所属の会」という政党もあったから、
それの亜流、というところだろうか。

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 テニス、ウィンブルドンが開幕しているけれども、
あいにく天気が悪く、雨天で中断やら、延期やら……。
なんか、ウィンブルドンで予定通りに進むことの方が珍しい?
そう思うほど、ウィンブルドンは雨が多いイメージがある。

 NHKが放送してるけど、真夜中で時差放送なもんで、
仕事している身分ではなかなか見ることができない。

 今日の錦織2回戦なんか、生中継してくれたら全然見られるのに。。
かといって、WOWOWに入るのもなぁ。。
芝は比較的苦手だし、怪我もあるし。正直、ベスト8まででも厳しそう。
ってか、今日負けとか、棄権だってありえそう。

 でも、錦織は4大大会のなかで、ウィンブルドンだけまだベスト8がない。
つまり、松岡修造の「ウィンブルドンベスト8」の記録に並べていない。
ってか、松岡のベスト8って、本当にすごいことだったんだなぁと。

 まぁ正直なところ、イギリスは今テニス見てる場合なんかじゃないと思うが。
EU脱退派の勝利を受けて、スコットランドが再び独立の動きをみせているとか。

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 体調を崩し始めてから、で考えると、そろそろ1年になるかな。

 この1年で、色々変わったけれども。
趣味でいうと、「ボードゲーム」と「読書」が新たに加わった。
(その分、ブログを書くための時間が削れている。w)

 先日は、家族でボードゲームのフリーマーケットに行ってきた。
そんなに買うつもりはなかったんだけど、ああいうとこ行くと、
やっぱり買ってしまうよね。ウチは狭いから大物は買いたくないんだが。(苦笑)
タダでもらったものも含めると、5つも増えた・・・。

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 読書についても。
今月までは、ほぼほぼ電車通勤だったので、その時間をまるまる読書に。
図書館を2館使いながら、ひたすら本を読む毎日。

 2016年6月、1ヶ月で読んだ本は33冊。1万ページの大台を超えた。
(もちろん、マンガは含んでいない)
さすがに、来月以降はそういう訳にはいかんだろうが。

 でも、本を読んでいると、悩み事なんか忘れることができる。
現実逃避かも知れないけれども、精神の安定は大切なこと。

 幸い、読書好きは子どもにも伝わりつつあるようで。
4年生の娘が「赤毛のアン」の4作目を読んでいてびっくりした。
(学校で借りてた。青い鳥文庫版)
いや、続きあるの知ってるけど私は1つ目しか読んでないよ。

 読む本がなくなったら、読んでみようかな?

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サワシリン細粒 1g分3 毎食後

 疑義照会実例。

 今回は、7歳の女の子。
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<処方実例>

Rp1) サワシリン細粒10%  1g
    分3 毎食後 7日分

Rp2) カロナール細粒20% 1g
    発熱時 5回分

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 以上

 新人の薬剤師さんが、
処方箋を見て何も考えずに秤量を始めたので注意した。(苦笑)
散剤の調剤は、秤量より前に処方量を考えようよ。

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 小児の処方箋を見慣れている人なら一目だろう。
この子、体重どれくらいだ??となる。

 カロナール細粒は10mg/kgくらいが普通だから、
そこから考えると、体重は20kg前後と考えられる。
実際に聞いてみたところ、24kgということだった。
若干少なめだけど、そこはまぁいい。

 で、それに対するサワシリンの量が問題。

 とはいえ、私でもサワシリンのプロキロなんて記憶していない。(苦笑)
だが、一目で「これは少ないよね」とわかる。
サワシリン(アモキシシリン)の成人1日量は、750mg。
大人用のカプセル(あるいは錠剤)の規格が250mgで、
これを1日3回ってのが普通だから。

 大雑把な感覚として、大人量を掴んでおくのは有用だと思う。
そう考えると、大人量の1/7ってのはいくらなんでも少なすぎる。

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 で、サワシリン(アモキシシリン)の用量を調べてみた。

通常1日20~40mg/kgを3~4回に分割経口投与する。
年齢、症状により適宜増減するが、
1日量として最大90mg/kgを越えないこと。

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 となっている。

 実は、この用量、私が薬剤師になった頃とは少し変わっている
2012年に、公知申請にて小児最大用量を引き上げたのだ。

https://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/post-138.html

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「最大90mg/kgを越えないこと」とが追加されたようだ。
ってことは、逆に考えると90mg/kgまでは問題なく使える、とも言える。

 これって、相当多い量までいける、ということ。
体重24kgなら、最大で1日2160mgまで可能ってこと。
大人量を遥かに越えている。
さすがにこの量は多すぎて服用がツラいんだが。

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 どうも、もともとの小児用量が少なすぎたのかな、と。
アモキシシリンにクルブラン酸を配合した、
「クラバモックス配合ドライシロップ」という薬品があるんだけど、
これの小児用量って、アモキシシリンは90mg/kg/dayで計算されてる。
仮に、体重12kgの子どもでも、アモキシシリンは1日1200mg。
すでに大人量を越えている。
 耐性菌の問題なんかもあって、量が多い方が望ましいんだろうけど、
効果もともかく、それくらい服用しても副作用はそれほど問題ない、という
ことでもあるんだよね。

 そういえば、オーグメンチンにサワシリンを追加するDrとかいたなぁ。

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 さて、処方せんに戻る。
体重24kgでサワシリン細粒10%を1日1g(アモキシシリン100mg)ってのは、
あまりにも少なすぎる。

 で、疑義照会した結果、変更になった。

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サワシリン細粒10% 10g
分3毎食後 7日分

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 普段見ている数字からすると、こっちの方がびびってしまうけど
(1日量10gもある小児用の散剤なんて、ほかに知らん)
サワシリン(アモキシシリン)に関しては、こっちが正解である。

 ようするに、最初の処方は1桁間違ってた訳。
いや、もしかしたら、医師は成分量(アモキシシリン1000mg)の
つもりで書いたのかも知れないな。

 でも、成分量で書くのなら単位はmgにしておいて欲しい。(苦笑)
てか、次のカロナールを成分量で書いてないんだから、
それは苦しい言い訳かな。

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 サワシリンは独特の匂いがあって、服用しにくい。
私も子供のころたくさんのんだけど、大嫌いな薬だった。w

 味はともかく、量を減らしたいのなら、後発品に変える手がある。
ワイドシリン細粒なら20%だから、量は半分にすることが可能だ。
まぁ、味はいかんともしがたいが。(苦笑)

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イギリス、国民投票でEU離脱へ。

 今日はニュースより。

 EUに残るか、離脱するか。
イギリスが国民投票にかけていた。
結果、離脱派がまさかの勝利。キャメロン首相が辞任した。

 これ、正直いって、離脱派が勝つとは思っていなかった
なんやかんやいっても、イギリスはEUに残ってくれるだろうと。
スコットランドがイギリスから独立しようとしても残っていたように。

 正直、どうなるかなんて全くわからない
すぐにどうこう、という話ではないらしいけれども、
これが、全ての始まり、となる可能性はある。
そうなると、6月24日が、歴史が変わる転換点となるかも知れない。

 あ、現地時間で言うと6月23日か。

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 ただ、幸い?イギリスはユーロを導入していない。
ずっと、自国通貨のポンドを使い続けている。
その点、他の国とはちょっと事情が違うけれども。。

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 市場としては、ほとんど予期していなかったようだ。
なんやかんや言っても、残留するだろう、と思っていた。
予想外のショックで、為替相場、株式市場は大荒れに荒れた。

 円高が急速に進み、日経平均は一日で1200円以上値を下げ、
15000円を割り込んだ。もちろん、年始からの最安値。

 一番、割を食ったのは日本じゃないか?(苦笑)

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 私の確定拠出年金も大ダメージだ。
たぶん、今日1日で5%は目減りしたと思う。w
スイッチの指示を入れたとこだったのに……。

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 今後の影響がどうなるか。
アメリカ大統領選挙もどうなるかわからないなぁ。
正直、「あの」トランプ氏が勝つことはないだろう、と思っていたが、
今日のような結果を見てしまうと、決して油断できないことが分かる。

 あれ、そういえば日本も、選挙やってるんだったっけ?ww
日本の選挙結果に影響を与えることは……ないかと思う。
まぁ、与党の要職の方々は忙しくなっただろうけど。

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電子書籍のメリット

 電子書籍について

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 今のところ、私は電子書籍を利用していない。
読書のメインが図書館だから、という理由が一番だけど。
でも、将来的には電子書籍もありかなぁ、と思っている。

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 紙の本の一番の弱点は、場所を取ることじゃないだろうか。
広い家に住んでいる人ならともかく、
そうそう本棚を増設するとかできないし。
いくら品目を絞って買うにしても、やっぱり場所は取る。

 あとは、モノによってだけど、単純に重い、というのもある。
ハードカバーの大物だと特に。

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 あとは、読んでいる時にどう見えるか、という……。
重い本を読んでいるよりも、スマホ等の端末を覗いている方が、
気にされない、というか。
別に本を読んでもいいんだけど、休み時間に本を読むと、
周りとの交流を断っているように見えるかも。
逆に、本について話しかけられても困るし。

 その点、スマホをいじってるだけなら、みんなやってるし
見慣れているから、読書してるってばれないんだよね。

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 もちろん、問題点も色々あるんだけど。
端末に依存してるから、端末が使えないと読めないとか。
字の大きさはさほど気にならないとして、
前の部分読みたいと思っても、ぱっと戻れないとか。
アプリが改善されるかな?

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 あと、これはメリットかデメリットか分からないけど……。
暗くても読める。

 寝る前に本を読んでいるときとか、眠たくなったから寝ようとしても、
紙の本だと電気を消す必要があるんだけど、
電子書籍なら、そのものが明るいから最初から電気消して読めるし、
眠たくなったら端末切ればいいだけ。

 あんまり、目にはよくないし、そもそも寝る前にスマホいじるのは
眠りの質が悪くなるとか言われてるけどね。w

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 ただ、電子書籍はまだまだ高いような気がする。
もう少し、安くなってくれればいいのに。

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「ふたりの文化祭」

「わたしの恋人」「ぼくの嘘」とつづいた、
藤野恵美さんの「神丘高校」シリーズ3作目。

「ふたりの文化祭」(amazon)

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 シリーズ1、2作目はここでも絶賛したので、
3作目も紹介しないと。発売は今年の3月。
もう図書館に入ってきてたので読んでみた。
 最終的には買うつもりなんだけど、前2作を文庫で買ってるから、
できれば文庫に落ちるのを待ちたい。(苦笑)

勝手に「神丘高校シリーズ」と書いたけど、
実は、高校名が判明したのは今回。
それまでは、高校名すらわかっていなかった

 それどころか、第1作「わたしの恋人」の頃は、
「県内屈指の進学校」という設定もあったかどうか微妙。
古賀君がそれほど頭よい印象がないので。w
次の「ぼくの嘘」では、明らかに進学校だったけど。
女王様の結城さんが入学してるんだからそうだろ。

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 続編、というよりは、スピンオフ、といった方が近い。
時間軸は、「わたしの恋人」→「ぼくの嘘」→「ふたりの文化祭」の順で
間違いない。

 前作から引き続き、結城さん、笹川君、森さんが脇役として登場している。
文化祭の演目に「お化け屋敷」があがったときの結城さんの反応は、
今回の話が「ぼくの嘘」の遊園地エピソードの後であることを示している。

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 例によって主役は男女一人ずつ。
で、男子目線、女子目線の話が交互につづられていく。
この辺、前作までを踏襲している。

 男子は、新キャラ。バスケ部イケメンの九條くん。
女の子に優しく、気配りはできるけど、計算高い。
自分がイケメンで、女子からもてることをはっきり自覚している。
なかなか、いやな感じの主人公だ。(苦笑)

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 女子は、前作の脇役、図書委員の八王寺さん。
前作ヒロインの結城さんの友達?というポジション。
本をこよなく愛する、地味な文学少女。

 前作を読んだときは、結城さんと普通に会話していたし、
結構かっこいいキャラに見えていたけれども、
主役になり、八王寺さん目線の話になると、ちょっと印象が変わった。
自分に自信がない、訳ではないんだけれども、
自分には決定的に何かが欠けていることを知っている。

 少し引用する。

「なにしろ、私の好みのタイプは太宰治である。
 どうしようもなく繊細で、圧倒的な才能を持ちながらも、
 弱くて自堕落なダメ人間。嗚呼、太宰好きすぎる」(P22)

 引用終わり。

 はっきり言って、恋愛に向いてないタイプの人間だ。(苦笑)
このシリーズ、前2作は恋愛モノだったんだけど、
今回、九條くんはともかく、八王寺さんでいいのか?w
というか、この二人が結ばれる話がありうるのか?

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 一応、この二人、「幼馴染」という設定がついている。
ただし、気づいているのは八王寺さんだけ。
九條くんは、八王寺さんに言われるまで気づかなかった。
保育園では一緒だったけど、小学校に入ってから八王寺さんは
転校して、しかも親の離婚で苗字が変わっていたので。
 ただ、苗字が変わっていなかったとしても、
九條くんは気づかなかったんじゃないかな?
明るく人気者の九條くんと、ひっそりと地味な八王寺さんは接点がないから。

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 この辺までは序盤で語られるので問題ないかな。

 終盤にかけての話も書きたいので、
例によって、改行する。

 ネタバレがいやな人は、読まないように。

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 で、行数かせぎの雑談。

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この作品、YA(ヤングアダルト)向け。

ようは、中高生くらいをターゲットにした話。

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 最近、私は児童書もよく読んでいる。

こないだ紹介した、

「わからん薬学事始」なんかは、

むしろ、小学校高学年でも読めそうな話。

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 なんか面白い本があれば、

大きくなってきた子ども達に見せてみたいな

と思うわけだけれども。

 実際のところ、親の勧める本なんて、

そんなに読むわけないかも。

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 でも、自分の読書遍歴を思い出してみると、

母親の影響はかなり大きいと思う。

アガサ・クリスティは家に大量にあったから

よく読んでいたなぁ。中高生の頃。

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 小学生の頃で記憶に残っているのは、

氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」である。

今、冷静に考えると、うちの母、ちょっとおかしい。

これ、少女向けのコバルト文庫なんだが。w

 私が読んでいたのは小学生時代なんだけど。

普通、小学生向けの本ではないよなぁ。

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 話がそれた。

で、今回の「ふたりの文化祭」は、って言うと、

これが、少し子どもには勧めにくいんだ。

なぜなら、八王寺さんの友達、アリサが、

筋金入りの腐女子で、しかもかなりきわどいことを

べらべらとしゃべるので。

 以下、アリサと八王寺さんの会話(LINE?)内容。

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「あやたん、きいて」
「どうしたの?」
返事を打つと、すぐにメッセージが帰ってくる
「4Pにめざめた」
「おちつけ」
「3はまだしも4は無理だろと思っていました。穴の数的に」
「いきなりなんの話を……」(P76-77より引用)

 本当に。(苦笑)

「あやたんは、初めて好きになったキャラとかBLに目覚めたきっかけとか覚えてる?」
<中略>
「教科書に載っていた『おてがみ』のがまくんとかえるくんの関係にきゅんときた」
「あーっ、それ知ってる!」
「もうね、ふたりの相思相愛っぷりが可愛くて」
「初めての萌えが教科書とか両生類とか、やっぱあやたんはちがうわ」(P79より引用)

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 この「おてがみ」の話は後々の伏線になってる。

 それはさておき、少なくとも小学生に読ませる本ではないと思う。(苦笑)
穴の数的に、って、そんなもん説明できんわ。

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 さて

 そろそろ

 ネタバレ解禁

 します。

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 もういいかな?

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 主役の二人、八王寺さんと九條くんの共通点。
それは、どちらもシングルマザーであるという点だ。

 でも、関わり方はまったく違う。
八王寺さんは、男にだらしない母親を軽蔑している。
九條くんにとっては、、どうだろう?
今はともかく、幼稚園の頃は母親べったりな子どもだった。
今でも、関係は悪くないように見える。
(親の恋人の話とかも出てくるけど)

 やっぱりこのシリーズ、親との関係も問題になるね。

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 今作では、主人公二人が文化祭の準備をするシーンが多い。
とはいえ、男子は九條くんが中心であるが、
八王寺さんは完全に脇役。
女子の中心は実行委員の森さんであり、完璧美少女の結城さんだ。
なので、九條くんと八王寺さんがからむシーンはあまりない。

 むしろ、九條くんは結城さんに好意を抱いている
ただ、読者からみれば、「それって本当に恋か?」と見えるのだが。
相手を想うような描写はまるでなくって、
「あの結城さんを彼女に出来たら、俺かっこいい」という
俺様根性が見えてるんだよね。
まぁ、気になっている、といえば気になっているんだろうが。

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 色々あるんだけれども、そこは割愛して、
クライマックスのシーンが、すごくよかった。
事前準備シーンにたくさん書いてあったクラス企画ではない。

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 八王寺さんは、学園祭の2日目を、結城さんのお兄さんと回る。
これは、結城さんからの依頼で。超絶美形イケメンで変人なお兄さんだが、
八王寺さん的には、好みのタイプ。
(この辺、前作にも出てきている)

 八王寺さんは、結城さんに「友達」と認められていたことも嬉しい。
結城さんは、「八王寺さんは安定しているから、兄を任せられる」と。
欠点は多いけど、それを他人で補おうとしないから。

 そこで、最後に事件がおこる。
学園祭のイベントの「ビブリオバトル」に、
図書委員の原先輩のかわりに、急遽出場することになった。

 八王寺さんは、舞台の上で、今までの自分なら考えられなかったような
見事なスピーチをこなし、ビブリオバトルの優勝をかっさらう。
この時に八王寺さんが紹介した本が、「ふたりはきょうも
がまくんとかえるくんのシリーズ最終作。

 第一作目、「ふたりはともだち」に収録されている「おてがみ」は、
小学校の教科書に出てくる話。つーか、実際に聞いた覚えがあった
娘の音読の宿題で。w
 おてがみが来ないことを嘆くがまくんのために、
かえるくんががまくんに、おてがみを書いた。
ただ、配達を頼んだのがかたつむりだったので、w
がまくんは、かえるくんと一緒におてがみが届くのを待った、という話。

 八王寺さんのスピーチのラストを引用する。

「ここには五つの短編が収録されているのですが、『あしたするよ』
 『たこ』『がたがた』『ぼうし』と続いて、最後のエピソードは
 『ひとりきり』というタイトルなのです」

「ずっと、ふたりは仲良しだったのに、ここにきて、まさかの『ひとりきり』
 という展開。いったい、ふたりのあいだに、なにがあったのか……。
 そして、ひとりきりになったあと、伝えたいと思ったことは……。
 気になる方は、ぜひ、読んでみてください」

.

 引用終わり。

 気になったから、図書館で全部借りて読んだ
まんまと、八王寺さんの発表に負けたわ。w

 で、これに「挑発」された九條くんはミスターコンテストで優勝する。
もともと、ミスターコンテストでは、九條くんは別の特技を行う予定だったが、
直前で(八王寺さんの、文化祭の熱気にあてられて?)変更する。
 これも、まさに「青春!」って感じだ。さすがにここは隠しておくが、
優勝した後のラストシーンがすごくよかった。

 九條くんと八王寺さんは、(今までのシリーズと違って)
最後までカップルにならない。
むしろ、途中まではこの二人、険悪な雰囲気ですらある。
それが、文化祭、(あと、結城さんのお兄さん)にあおられて、
八王寺さんが殻を破って輝く。
 それにあおられて、九条君も、今までの彼ならば決してしない
ようなことをやって、喝采をあびる、と。
最後は、お互いを認め合う形で終わる。

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 今作の欠点をあえて言うならば、
どこにも、シリーズものであることが書かれていない」点だ。
なので、この本だけ読んだ人は、どう感じるだろうか?
 もちろん、今作だけでも楽しめるとは思うが、
(嘘をつきはじめた頃の)笹川くんと、結城さんの関係は、
見ててもわからないんじゃないかな?

 さて、今後はどうなるのかな。
シリーズとして続けていくんだろうか?
前作とは違って、この二人なら続編が書けるんじゃないかと思うが。
殻を破った二人のその後とか、見てみたいな。

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ポビドンヨードガーグル液7%「明治」発売

 仕事上のネタ。

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 先週末、新しくジェネリック医薬品が薬価収載されている。
今回のメインは、精神病薬のオランザピン製剤で、
後発メーカー各社(20社以上)から発売されており、その結果
薬価も先発品の3分の1ほど
 発売すぐにしては、異様に安い薬価となっている。
オランザピンは売上が多かったから、
少しでも後発に変われば医療費削減に貢献できる・・・かな。

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 ほかは、降圧薬の配合剤。ARB+ヒドロクロロチアジドの後発品が
こちらは数社から出ている。
一般名だと、カンデサルタン+ヒドロクロロチアジドが、「カデチア配合錠」
バルサルタン+ヒドロクロロチアジドが、「バルヒディオ配合錠」

 ちょっと覚えにくいな、この名前・・・。
昨年冬のカムシア、アムバロは、わかりやすいネーミングだったのに。

 今回、カデチアもバルヒディオもそれぞれ、系列の後発品メーカーである
あすか、サンドと、(なぜか)テバからのみ発売される。
事実上、オーソライズドジェネリック、かな?

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 あと、結構大きいのがモンテルカスト。先発でいうとシングレア、キプレス。
こちらは、薬価収載はされたものの、キョーリンメディオ1社での発売なので、
発売開始時期は遅れるらしい。十分な供給体制を確保してから発売したい、
ということなのだろう。表向きは。w

 これも、オーソライズドジェネリックで、他社に先駆けて発売するようだ。
キプレスを作っているキョーリン製薬の系列でキョーリンメディオから。

 しかしこれ、シングレア(これはMSD)にとっては単に迷惑なだけでは。w

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 で、一つネタ的に気になるのは、タイトルに書いた、

ポビドンヨードガーグル液7%「明治」

 である。あ、ガーグル液だけでなく、10%外用液や、ゲルなんかも発売される。

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 というのも、これ、先発品の「イソジンガーグル」の販売元は、
明治さんだったから。OTCの方が一足先に変わっているんだけれども、
先発のイソジンは、明治からシオノギに販売移管される

 それにあわせて、明治から後発品を出してくるとか。w
イソジンブランドは手放すけれども、生産ラインとかは
イソジンと全く同じだろうに。(苦笑)

 これも事実上「オーソライズドジェネリック」のような気がするぞ。
厳密には違うんだろうけど。
いやはや、仁義なき戦いだわ。

 

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イチロー、日米通算4257安打

 スポーツより。

 イチローが、日米通算で4257安打を達成した。
参考記録ながら、ピート・ローズのメジャーリーグ記録4256を抜いた。

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 イチローは、記録を作るたびに過去の偉人を掘り返していく。
おそらく、ピート・ローズが最後になるんじゃないかな。
当然、参考記録だからローズの方が上という意見もある。

 それでも、参考記録でもローズの記録に並んだというのは、
とんでもないことだと思う。

 年間最多安打記録の更新、10年連続200本安打。
これまでにも、考えられないような記録を生み続けてきた。
さすがに、27歳からメジャーに挑戦したイチローが、
ローズの記録を抜くのは無理だろう。

 次の記録は、メジャー3000本安打。
これも、今年中に達成できそうだ。

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 今のイチローは、レギュラーではない。
控え外野手、という位置づけになる。
ずっと試合に出続けられるわけではない。
代打で1打席だけ、ということもある。

 そんな状況でも、今年はここまで55試合で、
44安打、打率.349は、規定打席いってないけどチームトップ。
これで42歳ってんだから、信じられんわ。

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 イチローがメジャーに挑戦したとき、
ここまで活躍できる、と思った人間がどれだけいただろうか?
いや、日本にいた時からイチローの成績は尋常ではなかったが。

 それでもメジャーでどこまでできるかは、全く未知数だった。
3割も打てないんじゃないか、とか言われてたこともある。
今となっては、考えられないことだけど。

 でも、実際は、日本にいた時よりも、メジャーの方が
成績いいんだよね。大きな怪我もなく今年でメジャー16年目。

 まず間違いなく、私が生きている間に、
イチローを超える日本人選手なんか出てくることは無いだろう。

 というか、日本人に限らなくても出てこないかもしれないな。

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ベゲタミンが販売中止に

 仕事の話。

 シオノギ製薬の向精神薬、ベゲタミン配合錠が販売中止になる予定だ。
2016年末で、塩野義製薬からの供給が停止
以降、流通在庫品限りでの販売中止となる。

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 詳細は、シオノギ製薬のHPから探っていける。

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 なんでも、日本精神神経学会から「薬物乱用防止の観点からの販売中止
の要望が提起された結果、らしい。なるほどねぇ。

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 私が薬剤師になってから今までで、
ベゲタミン配合錠の処方箋を見た回数と、
ベゲタミンをニュースで見た回数と、どっちが多いか、と聞かれれば、
ちょっと悩んでしまう。w

 つまり、実際に処方されることが少ない割りに、
薬物乱用などでニュースになることが多い薬、という訳。

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 昨年も、乱用が多くて問題になっていた「エリミン」が
販売中止になっている。

「エリミンが販売中止」(2015.8.20)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-282b.html

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 エリミンは、通称「赤玉」と呼ばれていたらしいが、
元祖「赤玉」は、ベゲタミンAではなかろうか?(苦笑)

 ベゲタミンは、AとBがある。
含まれている成分は、クロルプロマジン、プロメタジン、フェノバルビタール。
で、A(赤玉)の方がBよりも含有量が多い。

 販売開始が1957年11月。60年近く前の薬である。

 使われている成分をみてもわかる。
薬理の教科書の最初に出てくるような古典的な成分だ。

 特に問題なのは、フェノバルビタールかな。
睡眠目的でバルビツール系って、まず使うことないから。
ベンゾジアゼピン系の方がまだ安全だから。

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 たぶん、エリミンと同様の理由だと思う。
今時、こんな薬を使う理由は見当たらない。(苦笑)
もっとほかに安全な薬、ナンボでもある。

 さらに、薬価が非常に安くなっているため、
メーカーとしても作り続けることにメリットはない
むしろ、乱用されるデメリットの方が大きい。

 それなら、販売中止にしてしまう方がみんなのためだろう、と。

 未だにベゲタミン使ってる患者さんもいるんだろうけど、
どうにかして、他の薬にスイッチするしかないかな?

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舛添さんの政治資金問題

 ニュースより。

 東京都知事の舛添さんが、窮地に追い込まれている。
政治資金の問題で、「違法とは言えないが不適切」な
政治資金の使い方だ多数指摘されている。

 何年か前に有名人になった某県会議員は、
あれは、基本的に「カラ出張」疑惑であって、
行ってない出張に行ったことにして、政治資金を浮かせていたから
そりゃ、詐欺罪になるんだろう。

 でも、舛添さんの場合、領収書に不備がある訳ではない。
つまり「違法」とまではいえない。

 ただ、非常に苦しい言い訳をしないと
「これは政治活動だ」と言えないだけであって。w

 明らかに家族で私的に使ったようなものを、
苦しい言い訳をして、政治活動だ、と言い張っている訳で。

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 ここまで批判されて、まだ知事でい続けられるのかなぁ?
正直なところ、別にどうでもいいんだけど。
ちゃんと仕事さえしてくれれば、ね。

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 さて、薬剤師免許(たぶん、他の医療職も)には、
申請した時点での厚生労働大臣の名前が入る。

 今なら、塩崎さんになるのかな。

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 別にどうでもいいんだけど、資格もちが集まると、
「私の免許に書いてある大臣は○○」みたいなネタになることがある。

 割と有名な人だと「アタリ」と言われる。
例えば、後に総理大臣になった人。

 橋本龍太郎、小泉純一郎、菅直人

 まぁ、菅さんは今はあまりイメージよくないけど。

.

 イメージが悪い人で言うと、第一次安倍内閣の時の柳澤さん。
「女性は子どもを生む機械」という失言で袋叩きにあった。(苦笑)

 その柳沢さんの後に厚生労働大臣になったのが、舛添さん。

 厚生労働大臣時代は、割とずけずけとモノを言う人で、
人気も高かったんだけどなぁ。
自民党から飛び出してしまって、失敗したけど。

 でも、今回はそれ以上の醜態だわな。w
柳澤さんは、失言はあったけどもともと有名じゃなかったし。
でも、舛添さんは元々有名人でスキャンダルおこしちゃったからなぁ。

 今となっては、「舛添」さんは、ハズレになるんだろう。w
こっから一発大逆転って難しそうだし。

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「週刊現代」は死人が出ても売上を優先する。

 もう、あちこちで話題になってるから、
あえて書くこともないかな、と思っていたんだけれども、

自分とこにも被害がでてきてしまったので。

 週刊現代の問題の記事について。

「ダマされるな!医者に出されても飲み続けてはいけない薬」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48812

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 以前にもゲンダイは似たようなことを何度もやってる。
現場の薬剤師としては、
え、週刊現代が書いてることなんて、信じる人いるの?
くらいなんだけど、実際に影響があるから困る。

 で、薬剤師や医師が、そんな患者さんの相手をする訳で。
余計な仕事を増やしてくれるな、ゲンダイ。(苦笑)

.

 実は、この一連の記事の問題点、
ほとんど、見出しだけなんだ。

この「医者に出されても飲み続けてはいけない」というフレーズ、
これが本当に大問題になる。

 記事の内容は、私がみた限りそれほどおかしくない、
むしろ正しいことの方が多い。ただ、その情報から、
「飲み続けてはいけない」という結論にはならないだけで。

 今回のシリーズ、ようは売上高の高い薬に絞ってdisってるのね。
で、その批判は当たっているところも多い。

 例えば、製薬企業のドル箱になってるARBという種類の降圧薬。
これ、ゲンダイがどうやって批判しているのか、というと、
薬価が高い、もっと安い薬を使え」ってことなの。

 少なくとも、この主張は賛成するよ
「飲み続けてはいけない」ってか、「別の安い薬に変えなよ」ってことだから。

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 ほかにも、
第3世代経口セフェム(これディスってるの岩田先生だったw)とか、
花粉症にケナコルト(注射)とか、セレスタミンとか。
確かに、あんまり出して欲しくない薬も多い。

 アボルブに関しては、浜センセーが暴走してるだけだけど。(苦笑)

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 ただ、今回のゲンダイでどうしても許せなかったのが、
プラビックス、イグザレルトまで含めてひとくくりで
飲み続けてはいけない」と見出しで煽ってしまったことだ。

 他の薬はまだしも、それだけはあかんやろ。

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 プラビックス、イグザレルトは、脳梗塞の予防に使われる薬だ。
これ、ゲンダイの記事を信じて勝手に薬をやめた患者さんが出ると、
マジで命に関わるよ。

 本当に、何人か死んでてもおかしくないよ。
ゲンダイさん、それ責任取れるのか?

 しかも、イグザレルトに関してのコメントは、
「こわごわ出している医師もいる」ってんだから、ふざけてる。
ナニそれ?こわごわ出すのが問題なの?
むしろ、慎重にやってる、とほめるべきじゃないの??

 どんな薬だって副作用はあるし、確かにこの系統の薬は
リスクが高いよ。でも、服用しない方がもっとリスク高いんだよ

 ゲンダイさんは「薬で死ぬのはダメだが、病気で死ぬのは仕方ない
って思ってるのか?

 それこそ、医療経済の観点からイグザレルト批判するならまだわかるわ。
ワルファリンの方が安上がりなのは確かだから。
でも、ゲンダイさんが思ってるほど医師や薬剤師が添付文書も相互作用も
知らない馬鹿ばっかりだったら

それこそワルファリンみたいな薬、危なすぎて使えないだろう?

.

 今回、週刊現代の見出しだけが、新聞広告で載ったらしい。

まだ、全文をじっくりと読んでもらえれば、
見出しだけで煽ってることが理解できるかも知れないが、
新聞広告で見出しだけ見た人が、不安に思って薬をやめるかも知れない。
実際、電話は何件かかかってきてるからね。

 ゲンダイさんは、自分たちのやり方で死人が出ることを認識してるか?

週刊誌なんて、煽ってナンボ??あとは読者の自己責任???

それって、人命よりも雑誌の売上優先ってことだよね。

製薬企業よりも、よっぽどタチ悪いわ

.

 患者さんは、「絶対に」自分の判断だけで薬をやめないように。
どうしても不安なら、医師と相談して決めてもらいたい。

 ちなみに、先ほどリンクしたゲンダイさんの記事は、
こう締めくくられている。

以下、引用

.

まずは自分のお薬手帳を見て、なんとなく安易に飲み続けている薬が
ないか確かめよう。そのうえで、信頼できる医者と相談しながら、
飲み続けるべき薬、やめてもいい薬を仕分けする

——それが健康への第一歩だ。

.

 引用終わり。(改行位置変更、強調は引用者)

 この文章には、全面的に同意する。

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確定拠出年金記録

月初恒例の、確定拠出年金記録。
今回は、6月初頭の記録となる。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

             先月  拠出金  今月  収益
海外株式   4340      30       4549    +179
海外債券   4149      20       4283    +114
国内株式   4192      30       4331    +109
国内債券    4674      20       4689      -5
定期預金   3053       0       3054      +1
合計         20409    100      20905    +396

.

 今月から、拠出金額が少し増えたので、1pの額が変わっている。
今回の「先月」の数字は、補正済。

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 今月もスイッチできなかった……。
相場は動き続けているなぁ。
国内債券が落ちているのは、消費増税延期の影響?違うかな?

 もうちょっと落ち着いてくれないと、スイッチするのも難しい。
もう少し、定期預金を切り崩してもいいんだけど。
相場が落ち着いてくれないと、資金を動かすのが怖い。

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 んー、少しずつ資金移していくかな。

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「植物図鑑」

 今日は休み。

 珍しく?映画をみにいってきた。
「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」

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 原作は有川浩。なので、すでに読んでいる。
原作の感想は……甘い。w
まぁ有川さんの時点で甘いに決まってるんだけど、
その中でもかなり甘いほうだと思う。

 そっち方面はいいとして、気になっていたのは、
その辺(河川敷とか)で狩ってきた野草を、料るところ。
(料る、なんて言葉は、この本でしか見たことがない。
 普通、野草を「狩り」とも言わないけどね。)

 いったい、どんな料理になんだろう?と気になっていた。
これはさすがに、本だけでは分からないからね。
特に、ノビルのパスタは気になっていた。

 ようは、この作品を見たかったのは、
野草の料理を「映像で」見たかったから、と。
え、恋愛?そんなもん、甘いに決まってるから別に。ww

.

 その観点からのみ、映画を見ると、
少し期待はずれかな、と言ったところ。
もうちょっと料理のシーンが多くてもよかったのに。
ノビルのパスタ、完成品見たかったのに。

 ただ、そんなマニアックな見方をする原作ファンなんて
放置するのが、映画監督としては正しいんだろう。

 原作よりも、さらに甘い話になっていた。

もともと甘い話を、さらに恋愛方面を強化したら
そうなるに決まってるわな。w

.

 一緒に見に行った嫁(原作未読)から見ると、
普通に恋愛モノとして安心して見られたらしい。
ややこしい展開もないし、だいたい予想通りだった、と。
最初からハッピーエンドが見えてる話だから安心感はある。

 原作とは別物、と割り切ってみたら、普通に楽しめると思う。
最近、原作既読の映画しか見てないなぁ。
展開が全然読めないような映画もたまにはいいかも。

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 ヒロイン、さやか役の女優(高畑充希)は、とてもよかった。
その分、いつき役の俳優(岩田剛典)は、ちょっと……。(苦笑)
あわせて、プラマイ0かと。

 まぁ、私(男性)から見た評価だから。

でも、いつきはもっと、ファンタジーなイケメンがよかったな。
もともとが、料理も家事もできる万能イケメンを道端で拾うっていう、
ファンタジーな話なんだし。w

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 いやぁ、甘い話だったけど、この甘さは原作どおりだからしょうがないわ。
電車の中で読みながら身悶えていた記憶があるくらいだから。(苦笑)

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図書館×2

 最近の趣味は、読書。

 児童書やラノベも多いけど、ここ2ヶ月の読書量はちょっとおかしい量。
2ヶ月で56冊。ほぼ1日1冊のペースである。

 大半は図書館で借りた本なんだけれども。

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 最近、図書館カードをもう1枚作った。
今までもっていたのは、自宅近くにある図書館だったんだけど、
もう1枚、勤務地に近い図書館でも利用者登録した。

 これで、晴れて図書館を2つ利用することになった。

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 お気に入りの作家さんの本で、
地元の図書館にない本がいくつかあったけれども、
勤務地の方で取り寄せが利くようになった。

 しかし、これだけ図書館に通っていると、
買った本を読む暇がないな。(苦笑)
買った本はいつでも読めるけど、
図書館の方は少なくとも返却日までに読まなきゃいけないし。

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 ほとんどは予約で借りているけれども、
幅を広げるために、図書館のオススメ本を借りることもよくある。

 最近、ツボにはまったのがこれ。

「あの素晴らしい日ペンの美子ちゃんをもう一度」
(リンクはamazon

 図書館でみかけて、「こんな本があったよ」と嫁に話したら、
「なぜ借りてこなかった?」と言われた。w
日を改めて図書館にいったが、すでに借りられた後だったので、
予約して借りた。

 20代から40代まで、女性なら誰もが「懐かしい!」と感じる
日本一有名な広告マンガ「日ペンの美子ちゃん」
超異色なマンガ研究本、だってさ。

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 だいたい9コマのマンガなんだけど、うち3コマは日ペンの
宣伝文句(だいたい同じw)にあてられるので、
他の6コマでどう遊ぶか、に作者のこだわりがあるんだろう。

 初代から4代目まで、20年以上続いたらしいけど、
さすがにこのご時勢、ペン字習う子は減ってるよね……。

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バレー男子、リオ逃す

 男子バレーボールのリオオリンピック世界最終予選。

 日本は初戦でベネズエラに勝ったが、その後、
中国、ポーランド、イラン、オーストラリアに4連敗。
昨日、オーストラリアにストレート負けしたことで、リオの可能性はなくなった。

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 もともとの実力からして、厳しいとは思っていた。
地元の地の利をいかしても、確率は5割ないだろう、と。

 負けた試合は全体的に力負けだ。
ただ、「もう少し、歯車が組み合っていれば」と思うところが多かった。
今の日本の実力だと、歯車ががっちりとかみ合わなければ
なかなか勝つことは難しい。

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 「あと1枚」コマが足りないように思った。

 昨年のワールドカップで善戦できたのは、
石川、柳田の若手二人の活躍が大きかった。

 今回、柳田はおそらく100%の状態ではないだろう。

そうなると、負担は全部石川にかかってくることになる。
日本バレー史上の逸材とはいっても、
エースが一人ならそりゃ、止められるよ。

 石川と柳田、この二人が万全であったならもっと勝負になっただろう。
昨日のオーストラリア戦、第3セットは怪我で石川を欠いた状態。
かわりに入った柳田が頑張ったけれども、届かなかった。

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 あとは、センター。ミドルブロッカー陣。
二人ともとは言わない、一人でいいから、エース級が欲しい。

 セッターは、深津、関田とも悪くなかったと思う。
欲を言えば、関田にもう少し身長があれば、というところだが。

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 あとは、サーブ力。
サーブミスが多いのは仕方ないにして、入っても簡単にセッターに返されちゃね。
ブロックもできないんだから、サーブで崩さないとどうにもならん。
やっぱり、あと何か一つがたりない。

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 4年後は、東京。ってことは、開催国枠で出られるってことか。
でも、そんなのに甘えていてはいけないだろう。
メダルとは言わないまでも、せめてベスト8に残るくらいの実力はつけて欲しい。

 幸い、若手にいい選手が多い。
彼らが伸びてきてくれれば、4年後は世界相手に戦えるはずだ。

 

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C肝の薬が1,2位。

 IMS-ジャパン社から、2015年度の医薬品売上ランキングが出ている。

https://www.ims-japan.co.jp/japanese/topline/dl/ToplineData_FY_2015.pdf

 かつて、薬剤師りくさんが、毎回発表してくれていたなぁ。

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 今回は、ランキングに激震が走ったので紹介してみる。
結果は、タイトルに書いたとおりなんだが。(苦笑)

10位  ジャヌビア(MSD)    771億円

 9位  モーラス(久光)      790億円

 8位  レミケード(田辺三菱)  855億円

 7位  オルメテック(第一三共) 864億円

 6位  リリカ(ファイザー)     877億円

 5位  ネキシウム(アステラス)  992億円

 4位  プラビックス(サノフィ)   999億円

  3位  アバスチン(中外)     1179億円

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 ここまでは、昨年もトップ10に入っていた薬たち。
で、1位、2位は初登場になる。

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 2位  ソバルディ(ギリアド)   1508億円

 1位  ハーボニー(ギリアド)   2693億円

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 と、ギリアド社のC肝の新薬が1位、2位をかっさらった。

しかも、ぶっちぎり。

ハーボニーなんか、発売して7ヶ月くらいのデータなんだが。(苦笑)
2つあわせて4200億か。やれやれ。

 今年4月の薬価改定で、この二つの薬は大幅に値段を下げられた。

ソバルディ  61799.3円 ⇒ 42239.6円
ハーボニー 80171.3円 ⇒ 54796.9円

 発売2年目でここまで値段を下げられるって、普通なら考えられない。
でも、そうでもしなきゃ医療費が高すぎるので。(苦笑)

 あわせて4200億のほとんどが、保険料、もしくは税金から出ている。
患者さんの負担金なんて、全体から見ればスズメの涙もいいとこだ。

 後発品を推進して医療費削減なんて、焼け石に水としか。

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 こんな状態で、消費税増税延期なんて、
社会保障費は破綻しないのかねぇ?(苦笑)

 医療の進歩が、経済を破綻に追い込むとは、皮肉なもんだ。

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