ポビドンヨードガーグル液7%「明治」発売
仕事上のネタ。
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先週末、新しくジェネリック医薬品が薬価収載されている。
今回のメインは、精神病薬のオランザピン製剤で、
後発メーカー各社(20社以上)から発売されており、その結果
薬価も先発品の3分の1ほど。
発売すぐにしては、異様に安い薬価となっている。
オランザピンは売上が多かったから、
少しでも後発に変われば医療費削減に貢献できる・・・かな。
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ほかは、降圧薬の配合剤。ARB+ヒドロクロロチアジドの後発品が
こちらは数社から出ている。
一般名だと、カンデサルタン+ヒドロクロロチアジドが、「カデチア配合錠」
バルサルタン+ヒドロクロロチアジドが、「バルヒディオ配合錠」
ちょっと覚えにくいな、この名前・・・。
昨年冬のカムシア、アムバロは、わかりやすいネーミングだったのに。
今回、カデチアもバルヒディオもそれぞれ、系列の後発品メーカーである
あすか、サンドと、(なぜか)テバからのみ発売される。
事実上、オーソライズドジェネリック、かな?
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あと、結構大きいのがモンテルカスト。先発でいうとシングレア、キプレス。
こちらは、薬価収載はされたものの、キョーリンメディオ1社での発売なので、
発売開始時期は遅れるらしい。十分な供給体制を確保してから発売したい、
ということなのだろう。表向きは。w
これも、オーソライズドジェネリックで、他社に先駆けて発売するようだ。
キプレスを作っているキョーリン製薬の系列でキョーリンメディオから。
しかしこれ、シングレア(これはMSD)にとっては単に迷惑なだけでは。w
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で、一つネタ的に気になるのは、タイトルに書いた、
ポビドンヨードガーグル液7%「明治」
である。あ、ガーグル液だけでなく、10%外用液や、ゲルなんかも発売される。
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というのも、これ、先発品の「イソジンガーグル」の販売元は、
明治さんだったから。OTCの方が一足先に変わっているんだけれども、
先発のイソジンは、明治からシオノギに販売移管される。
それにあわせて、明治から後発品を出してくるとか。w
イソジンブランドは手放すけれども、生産ラインとかは
イソジンと全く同じだろうに。(苦笑)
これも事実上「オーソライズドジェネリック」のような気がするぞ。
厳密には違うんだろうけど。
いやはや、仁義なき戦いだわ。
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コメント
ついでにカバの絵も載せておけばもっと盛り上がったでしょうに。
投稿: とおりすがり | 2016-06-20 23:52
>とおりすがりさん
医療用のイソジンって、カバくんの絵はないんですよ。
OTCの方はカバの絵で話がこじれていて、
それはそれで面白いんですが、
その辺はkurieditsさんがすでに記事にされているので。(苦笑)
http://drugstore.hatenablog.com/entry/2016/04/11/223000
投稿: kitten | 2016-06-21 00:10
あのカバくんの絵はとおりすがりさんの言う通り、画像で載せてみるべきでしたね。
返信に合わせて私のメールアドレスに送ってくださっても構いません。
投稿: サイナイ | 2016-06-23 06:54