痛みに耐えてよく頑張った?
スポーツの話。
テニス、ウィンブルドン。
昨日、4回戦が行われ、男子では錦織、女子では土居が出場したが、
そろって敗れ、ベスト8とはならなかった。
NHKが地上波で生放送してくれたが、残念な結果になってしまった。
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とはいえ、女子でベスト16まで進んだのは杉山愛以来の話。
土居がそこまで残っただけで素晴らしい、とも言える。
土居の試合をまともに見たのはほとんど初めてだったが、
ちょっとケルバーには勝てそうになかった。
相手は世界4位なんだから、当たり前っちゃ当たり前だけど、
半年前の全豪の時はもうちょっと際どい勝負だった。
今回は、完全に力負けだろう。
左利き同士の戦い。攻める土居に、守るケルバーの展開だけど、
守りが堅すぎた。より、際どい攻めをするしかないので、
必然的にエラーが増える。仕方ないね。
それでも、ベスト16という結果は残した。
上位選手相手でも、十分戦える可能性はありそうだ。
日本人トップはここのところ奈良、日比野と変わってきたが、
しばらくは土居が日本人トップに居座るだろう。
もっとも、現状維持にあまんじていると、大坂なおみがやってくるから、
ぐずぐずしてられないだろうが。w
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さて、男子、錦織圭である。
かなり厳しい戦いになることは分かっていた。
相手のチリッチは、勝ち越しているとはいえ、芝では強いだろう。
さらに、錦織は怪我をかかえている。
結果、一方的に打ち込まれてから、棄権した。
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この辺、テニスファンの中でも評価が割れそうだ。
私は、「痛みに耐えてよく頑張った」というフレーズを思い出した。
(小泉元総理の名言だ)
その後の錦織の話からすると、
状態は初めからかなり悪く、ウィンブルドンという、
ある意味一番重要な大会でなければ最初から棄権していただろう。
そんな中、ファンの期待にこたえるために痛みに耐えて、頑張った。
だましだましではあるものの、3つも勝ってベスト16まで来た。
正直、1回戦の様子を見るだけで、「これは厳しいだろう」と分かっていた。
サーブのスピードがいつもよりかなり遅かった。
1回戦の相手がストロークがヘタクソなビッグサーバーだったから、
あの程度のスピードで何とかなったけど。
2週目以降、上位陣相手だとあのサーブでは太刀打ちできないと思っていた。
そんな状態で3つも勝ってくるところが、錦織のすごいところだ。
でも、チリッチ相手に通用する訳がない。
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もう、ウォーミングアップの時点でダメなのはわかっていた。
サーブ練習みただけで、ほぼほぼ無理なのは、チリッチにも分かったと思う。
チリッチの調子がよかった、というのもあるけれども、
錦織の反応も悪かった。
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なぜ、最初から棄権しなかったんだろう?
今までみたいに、誤魔化して何とか勝てるような相手じゃないよ。
今年は、リオオリンピックもあるから、いつもより厳しい日程だ。
世間的には「オリンピック」の方が大事かも知れないが、
プロテニスプレイヤーとしては、それよりも、その後の全米オープンの
方が大事だろう。
怪我をどこまで治せるかは分からないけれども、
全米オープンに照準を合わせた方がいいんじゃないだろうか。
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痛みに耐えるのが、日本人の美徳、という感覚でもあるのかな?
プロとしてはどうだろう?というところが気になる。
コンディションを整えるために、棄権するのも、プロの姿勢だと思う。
おそらく、コーチ陣は棄権を主張したんじゃないかな?
選手本人がやりたがったから、無理を押し通したんだろう。
とにかく、怪我が長引くことのないように。
無理して、オリンピックに出なくてもいいよ。
万全な状態で、帰ってきて欲しい。
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ってか、芝の前哨戦(ハレ)で怪我をして、ウィンブルドン棄権、
という流れが2年連続なんだけど。(苦笑)
ジョコビッチみたいに前哨戦すっ飛ばして、ぶっつけ本番で
ウィンブルドンの方がいいんじゃないだろうか。
芝になれるよりも、休養して怪我をしないほうがプラスのような気がする。
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コメント
「なんってしまった」という誤字を見てしまいました。修正してもらえませんか?
投稿: サイナイ | 2016-07-06 06:30
>サイナイさん
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
できるだけ誤字、脱字は見てるつもりなんですけど、
今回の記事はほぼノーチェックだったので、
冒頭に派手なのが残ってしまいました。w
投稿: kitten | 2016-07-06 10:01