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後発品との使い分け

 仕事の話。

 こないだ、こんな処方せんがきた。

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 <処方実例>

1 ヒルドイドソフト軟膏 50g
  1日2回 塗布

2 ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」 50g
  1日2回 塗布

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 他にもでてたけど省略。患者さんは30代の男性だった。

後発品変更可の処方箋だったけど、この処方では変更する気がおきないな。

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 というのは、これ、同じ成分のものだから。
ヒルドイドソフト軟膏の後発医薬品(ジェネリック医薬品)が、
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%になる。

 先発品と後発品。あえて二つ並べて処方されてる訳。
これはもう、使い分けるとしか考えられない。

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 患者さんにきいてみたところ、
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%(後発品)の方がノビがよい、
とのことだった。ヒルドイドソフトの方はしっとりしているそうで。

 ネットで検索しても、確かにそんな感じだなぁ。
一つリンクしておきます。

こやの皮フ科院長のブログ
「ヒルドイドvsビーソフテン」
http://koyanohifuka.blogspot.jp/2014/02/blog-post_25.html

(注:ビーソフテンは名称変更され、現在では
   ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」です。)

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 ってか、「ソフト軟膏」と「油性クリーム」が同じ物っていうね。(苦笑)
ちなみに、ヒルドイドソフト軟膏の一般名は、
ヘパリン類似物質軟膏0.3%」と処方箋に書かれてくる。
「軟膏」って書いてあるけど、これがソフト軟膏のことで、
しかも代替した後発品は「油性クリーム」という名前になる。
激しく混乱するから、勘弁してほしい。

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 外用剤は、有効成分は同じでも、添加物や製法によって、
使用感に差が出ることがある。何が何でも後発品に変更すればいい
って訳ではない。

 塗り薬のほかに、貼り薬(シップとか)もそう。

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 ヒルドイドソフト軟膏と、ヘパリン類似物質油性クリームは、
使用感が違う、とはいえ、まだ似ているんだけど、

 ヒルドイドローションと、ビーソフテンローションは、全然違う。(汗)
主成分はヘパリン類似物質だけどね。乳液と化粧水くらい違う。
この二つも、使い分ける先生がいたなぁ。。

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 「安くなるから」といって、安易にジェネリックに変えてはいけない、という話。

あと、軟膏とクリームは名前がややこしいので統一してくれ、と。(苦笑)

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('14~16)仕事(薬局)」カテゴリの記事

コメント

成分が同じからと言って、変更可とは限りません。職場でやらかしてくれました。サラゾピリンをサラゾスルファピリジン腸溶錠に変更。最初に投薬してから、1か月後に偶然発見。後始末どうしてくれよう。ホントに薬剤師か?

投稿: | 2016-09-28 21:57

後始末ってあんた管薬なの?

だったらてめえの管理不足じゃんwww

自分の力不足を他人の責任に転嫁してはいかんね。

投稿: とおりすがり | 2016-09-28 22:39

記事とは直接関係ありませんが・・・

後発品のことを知ったかぶって「ゾロ」と言う薬剤師、医療関係者が嫌いです。
あなたの記事にはそれがない!よく薬のことをご存じなのだなと思います( ^ω^ )

「後発品」は「先発品」があって、それと同成分の薬品。
それに引き換え「ゾロ」は「新薬」の特許が切れる前に「副作用が出にくくなりました」「持続時間が長くなりました」「この病気にも使えるようになりました」などなど「新薬」にオマケの効果をつけてゾロゾロと「新薬」として発売されたもの。
つまり「ゾロ」は「先発品」。これを知らないで混同して誤用している。聞いて恥ずかしいことがあります。

投稿: | 2016-10-02 07:32

「ゾロ」に対しては「ピカ新」が対義語ですかね。
ただ、最近の新薬開発は難しそうです。
そもそも、ピカ新自体がほとんどないとか、
ゾロにしてもすさまじい勢いでゾロゾロでてきたりとか。

投稿: kitten | 2016-10-02 23:17

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