「六花の勇者」
最近読んだ本の紹介。
「六花の勇者」(山形石雄)
(リンクはamazon)
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ラノベで、ファンタジーで、ミステリーな話。
私は知らないけど、アニメ化もされていたらしい。
リンクは1巻(無印)だけど、現在6巻+外伝らしきものが1巻出ている。
あくまで、ファンタジー<<ミステリーなので、注意。
ミステリの味付けがあるファンタジーではなく、
ファンタジーの顔をしたミステリーである。
あらすじは説明するけど、ミステリなのでネタバレはしない。
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何百年かに一度、「魔神」が目覚めるとき、
運命の神は六人の勇者を選び出す。
それが、「六花の勇者」と呼ばれる、最強の六人。
選ばれた者には、「六花の紋章」が身体に現れる。
自称「地上最強の男」アドレットは、六花の勇者に選ばれ、
魔神の復活を阻止するため、戦いへ向かう。
だが、約束の地に集まった勇者は、なぜか七人いた……。
その直後、結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。。
七人のうちの誰か一人が敵、ニセモノであると気づいた勇者たちは
疑心暗鬼に陥る。そして、まっさきに疑われたのがアドレットだった。
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で、この「七人目(=ニセモノ)の勇者が誰か?」を探すストーリーになる。
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一応、ちゃんとした敵もでてくるんだけど、基本的には
この七人の腹の探り合いだ。
この世界には「聖者」と呼ばれる特別な能力者たちがいて、
「聖者」は必ず女性、と決まっている。
今回の七人のなかにも、
「刃の聖者」ナッシェタニア、「沼の聖者」チャモ
「山の聖者」モーラ、「火薬の聖者」フレミーが登場するし、
他に話にかかわってくる聖者も多い。
(ぶっちゃけ、女性比率を高めるための仕組みだろ。w)
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で、いろいろな危機を乗り越えたあげく、アドレットは真実にたどり着き、
「七人目」を突き止め、皆の前で認めさせることに成功したが、
最終的に「七人目」には逃げられてしまう。
ところが、この本は衝撃のラストを迎える。
結界が解けたところで、もう一人遅れてきた「勇者」があらわれ、
結局、また七人に戻ってしまったところで、「次巻に続く」
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正直、そこまでして続けるのか、この話?と思った。w
いや、面白くない訳ではなく、この1巻だけで十分すぎるくらい完成されてる。
これを続けても、ぐだぐだになるだけじゃ?
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と思って読み進めていったが、杞憂だった。
この後、2巻、3巻、4巻とそれぞれのキャラに光をあてるような話が続き、
「七人目が誰か」を探っていく話が続いていく。
また、敵側の設定も徐々に明らかになっていく。
凶魔(敵)は3つの派閥に分かれている。
カーグイック、テグネウ、ドズーの三派。
それぞれがまた、争っていて協力していないという……。
6巻までは、主に「テグネウ」を相手にした戦いになる。
この敵キャラもなかなか面白い。えぐいけど。
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一応、戦闘シーンもあるんだけど、メインは謎解きである。
5巻にアドレットの象徴的なセリフがあるので紹介する。
「決着は剣じゃなくて、言葉でつけようぜ」
うん、そういう話。w
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6巻までいってひと段落なんだけど、
これももう、ここで話終わってもいいんじゃない?ってくらい。
でも、まだまだ伏線は残ってるし、最後にすごい「引き」を入れてるから、
話を続ける気なんだろうけど、、
いくらなんでも、もう無理じゃない、ここまでを超える展開って?
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ようやく3体のボスのうちの1体を倒しただけ。
魔神なんか、ほとんどでてこなかったし。
ただ、陰謀大好きなテグネウが表舞台から退場したら、
もう、濃密な頭脳戦って早々できっこないと思う。
七人目が誰かも確定しちゃったしね。
果たしてこれ、ちゃんと世界に平和が来るまで話が続くのだろうか?
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