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2016年10月

自分を信じろ

 疑義照会実例。

<処方>

Rp1)ランソプラゾールOD錠30mg  2錠
    分2 朝夕食後  7日分

Rp2)クラリスロマイシン錠200mg  2錠
    分2  朝夕食後   7日分

Rp3)メトロニダゾール錠250mg   2錠
    分2  朝夕食後  7日分

.

 とある病院からの処方箋。あんまり付き合いはない。
けど、これはさすがに疑義照会だよねぇ。

.

 理由?こんな処方見たことないから。w
ピロリ菌の除菌療法だろうな、と予想はつくんだけれども、
この組み合わせは初めて見た。

.

 薬歴を確認してみると、少し前にピロリ除菌処方が出ている。
その時は、Rp3)の部分がメトロニダゾールじゃなくて、
アモキシシリンカプセル250mg 6カプセル

 これは、普通の一次除菌の処方である。

.

 おそらく、一回目で失敗しての二次除菌なんだろう。

.

 でも、この組み合わせは見たことないぞ。
普通、一次の組み合わせから、クラリスロマイシンの代わりに
メトロニダゾールを入れて、アモキシシリンはそのままなんだけど。

つまり、ランソプラゾール、メトロニダゾール、アモキシシリンの3剤

 なので、疑義照会となった。

.

私「えー、ピロリ二次除菌でのこの処方は見たことないので、
  おそらくクラリスロマイシンの代わりにアモキシシリンでは
  ないかと思うのですが。」

ところが、この相手がまず医療事務さん。

医師がカルテにそう書いてます。」

.

 いや、だから、それが間違えてるなじゃないか、って指摘だってば。
強めにそう言うと、今度は看護師さん。

ピロリ菌の二次除菌療法ですよ

 いや、それは知ってるよ。
(さすがにそれを知らん薬剤師はいない、と思いたい。w)

 早く医師に確認を取らんか。

.

 この処方が間違っている、という確信はあるんだけど、
こうも否定されると「自分が間違ってるんじゃないか」という
不安感に襲われる。

 相手が素直に医師に確認をとらないから、余計にそう思う。
ごり押しで医師に通してもらって、私の方が間違っていたら、
と思うとねぇ。(汗)

.

 ピロリ除菌療法はかなり確立されてきてはいるけれども、
ひょっとしたら、私の知らない新しい治療法がある、
という可能性もなくはないので。
(まぁ、あるとしてもこの組み合わせはないだろうと思うが。)

.

 どうも、この時点で病院に担当の医師がいなかったようだった。
で、連絡を取りたくないから向こうも強硬に出ていた、と。
結局、何とか連絡を取ってもらったところ、あっさりと処方変更。
クラリスロマイシン→アモキシシリンで、通常の二次除菌、と。

.

 でも、冷静になって考えてみると
別に(自分が)間違っていても構わないんだよね。
医師にしかられるかも知れないけれども、
間違った処方で出すよりはよっぽどマシだし。
こっちの誤りをきちんと指摘してもらえれば、勉強になるし。

 わからないことがあれば、恐れずに疑義照会しよう。
自分を信じて。w

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いまさら?

 母から、珍しくLINEが入った。

「湊かなえの告白、面白い」

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私の返しはこう。

「いまさらなにを?」

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「いや、今までなんとなく読んでなかったんやって」

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 ちなみに、私を湊かなえの世界に引き込んだのは、母である。

もともとは、「告白」を借りたことに始まる。
これ、自分でも感想を記事に書いているが、5年近く前の話。

 それからも、母から湊かなえの本を借りることはたびたびあった。
「Nのために」「夜行観覧車」などなど。

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 そんな人が、なんで「告白」読んでないんだよ。おかしいだろ。w
母の読書基準はよくわからん。。

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 私は図書館(しかも地元と職場の二か所)で借りているので、
湊かなえの作品は、新作を除いてほとんで読んでいる。
だいたい、8割近く読んでしまったかな。

 何を読んでも引き込まれるし、面白い。
ただ、怖いのはあるけどね。w

 今現在、湊かなえ原作の映画「少女」が公開中だが、
特に見に行く予定は立てていない。
なんか、怖い話になっていそうな気がして。(苦笑)

 

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「特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ」

 本の紹介。

特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ
(リンク先はamazonです)

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 1945年5月11日。沖縄沖で、日本の神風特攻隊が
アメリカの高速空母部隊に襲い掛かった。
大半は空母に突入する前に撃墜されたが、
 ミッチャー中将の旗艦でもあった、空母バンカーヒルに、
爆弾を抱えた2機の零戦が、突入に成功する。
バンカーヒルは大破炎上。400名近くの戦死者を出している。

 この二機の零戦は、パイロットまで判明している。
日本側の資料は終戦直後に意図的に廃棄されているので
初期はともかく、この時期の特攻機の搭乗員まで判明するのは
きわめて異例のことだろう。

 この本は、太平洋戦争について中立的に書かれている。
バンカーヒルの将校、下士官らの話もでてくるが、
バンカーヒルを大破させた特攻隊員、小川清大尉の生い立ちから
訓練の様子などを非常に詳細に書いている。

 著者は、何度も来日し、当時を知る特攻隊員やその家族から
聞き取りを行っているらしく、
日本に関する記述は非常に正確である。

 著者はマクスウェル・テイラー・ケネディ。
J・F・ケネディ元大統領の甥にあたるそうだ。

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 この本、テーマも重いが物理的に重い。(苦笑)
650pを超える大作のノンフィクション。
一気に読むのは無理だったので、ちびちびと読み進めていた。
ただ、全体的に読みやすい文章なので、それほど苦痛ではない。

.

 日本側から特攻を書いた本はたくさんあるが、
特攻を受けたアメリカ側から書かれている本はほとんどない。

 バンカーヒルは、1943年5月に進水している。
すでに、戦局はアメリカ側に傾いている時期だ。
ゆえに、特攻を受けるまで、被害らしい被害を受けたことは
ほとんどなかった。

 特攻による自爆攻撃は、本来、苦し紛れの一時しのぎの作戦だった。
それが、思った以上の効果を上げたので日本軍はこれを本格的に
進めることになる。

 実際のところ、戦局に大きな影響は与えていない
日本とアメリカの物量には非常に大きな差があった。
末期の日本軍は、普通に戦えばアメリカ軍に損害を与えることが
ほとんどできなかった。
 しかし、特攻であれば、効果は期待できたのだ。

 アメリカ軍に与えた衝撃は、色々な意味で大きかった。
日本側から見れば、戦局を一変させる可能性はあったと思う。
実際、特攻がなければアメリカ軍はここまでの被害を出すことは
なかったと思う。

 それでも、大勢に影響がなかったのは、彼我の物量差の問題だ。
大差がつきすぎていたから。それに尽きる。

.

 特攻隊員の多くは急遽招集された未来ある学生だ。
十分な訓練をする時間はなかった。
何よりも、訓練するのに必要な燃料が不足していた。
実際に飛行機で空を飛ぶ訓練は、せいぜい10回程度。
 20時間にも満たないような飛行訓練の時間で、
敵艦に突入するという困難な任務にあたることになる。
そりゃ、成功率が低いのもうなずける。

 そんな中、バンカーヒルに突入した二人。
安則と小川は、バンカーヒルに大打撃を与えることに成功した。
安則は、投下した爆弾こそ舷側を貫通して海上で爆発したものの、
突入した機体は空母の甲板上の航空機を根こそぎ巻き込んで
大爆発をおこした。

 小川は、ここしかない、というくらいピンポイントの位置に
爆弾を命中させ、格納庫までぶっ飛ばした。
(もう少しずれていれば、指揮官のミッチャー中将も死んでいた)

 そして、突入した零戦の中で息絶える。

.

 この特攻機が、小川大尉のものである、と判ったのは、
零戦はともかく、そのパイロットの遺体がかなり綺麗な状態で
残っていたからだった。小川が身に着けていた時計や写真、
手紙等の遺品を、バンカーヒルの水兵が(こっそり)持ち帰っていた。

 この水兵は、死ぬまでこのことを秘密にしていた。
何十年も後、遺品を整理していた家族が発見して、
最終的に小川大尉のものであることが確認され、
遺品は遺族のもとに戻っている。

.

 バンカーヒルは甚大な被害を受けていた。
ただ、船底に穴が開いている訳ではない。
弾薬庫に引火して大爆発でもおこさない限り、沈むことはなかった

 しかし、飛行甲板、格納庫の火災の被害は甚大で、
しかも構造上の欠陥により、船内に煙と有毒ガスが蔓延した。
どこからも空気を取り入れることができなかった。

 最下層にあたる機関部は、それでも船を動かし続けた。
これ以上攻撃を受けると、さすがに沈みかねないし、
ボイラーが動いていないと艦内の電気が全て止まってしまい、
消火活動や救助活動にも支障が生じる。

.

 ボイラー室は煙と有毒ガスにより、次々と倒れて死んでいく。
それでも、上官のカーマイケルは、避難を許さなかった。
ボイラー室は、死ぬまでボイラーを動かし続けた。
 第1ボイラー室が最後の一人になった時、カーマイケルは
(艦内電話で)この最後の一人に詳細な指示を送っている。
それは、彼が死んだ後もボイラーを動かし続けるための指示だった。
結果、第1ボイラー室は全滅したが、ボイラーは動き続けた。

 空母バンカーヒル、という全体のために、カーマイケルは
ボイラー室の水兵に死を命じた、といってもよいと思う。
仲間のため、国のために死んでいく若者、という図式は
カミカゼを受けたアメリカ側でも、あったということだ。

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 もっとも、これはバンカーヒルに限ったことではないだろうし、
もっと言うなら、特攻に限ったことでもないように思う。

 1942年、ミッドウェーからソロモン海域の戦いにおいては、
日本海軍とアメリカ海軍はほぼ互角の戦いをしていた。
特攻に限らず、「敵から攻撃を受けた」軍艦の奮闘というのは、
それほど変わらないのではないだろうか?
という疑問が残る。

 特攻も含めて、美談ではあるかも知れないが、
そもそもそんな状況になることが、おかしい。
特攻がよくないということではなく、
そんな状況になるまで戦争したことが悲劇の元だろう。

.

 バンカーヒルが大破したのち、
指揮官のミッチャー中将は旗艦をエンタープライズに移した。
エンタープライズは太平洋戦争初期から華々しい活躍をしている、
また、いくたびも日本軍の攻撃にあい被害を受けながら、
修理され、前線に復帰している歴戦の空母である。
 しかし、わずか2日後の5月14日、
エンタープライズも1機の特攻機の突入を受け大破炎上。
歴戦の艦だけあってダメージコントロールも優秀だったので、
火災はすぐに消し止められ、死傷者も少なかったが、
飛行甲板の損傷により、戦闘続行は困難となり、旗艦の任をとかれ
本国に帰ることになっている。

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 さて、なんでこの本を手に取ったかというと、
例によって山本弘さんの「BISビブリオバトル」シリーズで
紹介されていたから。
 このシリーズから読まされた本は非常に多い。(苦笑)

 最後に、BIS部長の聡が、この本を紹介したプレゼンの
最後の言葉を引用しておく。とても印象的な言葉である。

「日本人もアメリカ人も、同じ人間なんです」

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宇野昌摩、スケートアメリカ圧勝

 スポーツより。

 フィギュアスケートはいよいよシーズン本番。
グランプリシリーズが始まっている。

 世間的な興味は女子の方が高かったと思う。
浅田真央がどこまで点数を伸ばせるか、と。

 しかし、結果として浅田はまさかの6位。
トリプルアクセルを回避することは事前に発表されていたが、
その他のジャンプも万全とは程遠いものだった。
 ひざの痛みがあるらしい。

 とにかく、シーズン終盤に向けて立て直すことが必要。
これで、グランプリファイナルの可能性はほぼ消えたので、
照準は、年末の全日本選手権だろう。
 ここで復活できないと、浅田真央といえども、日本代表から外れる。

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 かわって表彰台に上がったのは三原舞依。
って、聞いたことないし・・・。そんな選手がいたのか。(苦笑)
採点表を見たが、フリーの前半と後半に、連続3回転、
しかも3Lz+3Tを跳ぶという高難度な構成。
 演技自体はまだチェックできていないけど、
GPシリーズ初戦3位は、次に頑張ればGPファイナルもありえる。
この調子をキープできれば、世界選手権の日本代表も夢ではない。
楽しみな選手がまた一人でてきた。

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 一方、もっと残念なのが村上佳奈子。……。10位て。
これじゃもう全然、若い子と戦えないよ。
今年は、樋口新葉がシニアデビューするってのに。

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 さて、一方の男子。日本の「鬼」宇野昌摩が、圧巻の演技を見せた。

 SPでも成功させた4回転フリップをフリーでも簡単に成功させる。
さらに4回転トーループ、後半にも4回転トーループからのコンビネーション。

4回転を3回とも、きれいに成功させている。

 動画みたけど、これは鳥肌もんだ。
ひょっとすると、羽生を超えるんじゃないか??
最後に3Aからのコンビネーションを失敗したが、それでも技術点100点超え。
これ、ノーミスだったらとんでもない点数になっていた。
 羽生、フェルナンデスに続き、合計300点の大台にのっていただろう。

 まだシーズン序盤でこの出来って……。
この調子を維持できればとんでもないところまで行ってしまいそうだ。

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 去年、宇野のライバルだったボーヤン・ジンも出ていたが、
ジャンプにミスが続いて5位と振るわなかった。
まぁ、まだシーズン序盤だし。このまま終わるとは思えないかな。

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鳥取地震

 昨日の昼間。鳥取で地震がおきた。

最大震度は6弱。結構大きいよねぇ、と思ったけれども。
今年は熊本地震で震度7が観測されているので、
感覚がマヒしている。

6弱くらいなら大したことないかな、と思ってしまったり。

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 今のところ、死者は出ていない。
結構広い地域で揺れたらしい。
らしいってのは、私はいまいち感じることができなかったので。(苦笑)

 大阪でも震度3はあったはずなんだけど。

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 ただ、熊本の例もあるから、しばらくは警戒しないといけない。
これから余震が来るんじゃなくて、実はここまでが前触れでした、
という展開になったのが熊本地震であるからして。

 それにしても、本当に地震の多い国だこと。
人的被害はともかく、建物はさすがに被害を受けているから、
結構な大事ではあるんだけど。

 みんな慣れちゃってるからなぁ。
震度6くらいでは別に、、くらいか。
地震に強い国、というか、地震に慣れた国になってる。

 他の国でおこれば、もっと大事になるんだろうなぁ。

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 昨日の昼間、一斉にスマホが鳴り出したので、
そっちの方がびっくりしたなぁ。
あちこちの職場とか、学校とかで、同じような騒ぎがあっただろう。

……みんな、ちゃんと避難したのかな?(苦笑)
せっかくの緊急地震速報も、活用されなくちゃ意味がないんだけど。

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「ストロングメディスン」

 本の紹介。

ストロング・メディスン」アーサー・ヘイリー

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 最初に読んだのは、私が高校生の頃になる。
母がアーサー・ヘイリーが好きだったので、読ませてもらった。
(ほかに、ニュースキャスターとか、エネルギーとか読んだ記憶ある)

 日本語訳の文庫本が出たのは昭和63年。
アメリカで発表されたのは30年以上前なんだろうなぁ。

 主人公のシーリアは、アメリカ大手製薬企業のプロパー。
物語は、シーリアが夫のアンドルーと結婚する直前。
1957年から1985年までの約30年間の話
製薬企業の中で、「直感」と「良識」を武器にのし上がっていく話だ。

 シーリアの父親は、1941年12月7日に亡くなっている。
ハワイ、パールハーバー。戦艦アリゾナにて。
このとき、シーリアは10歳の女の子だった。

……これだけで、おいおい、いつの話だよ、と思ってしまった。
月日の経つのは早いもんだ。

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 この作品は、製薬企業の光と闇を描いている。
また、女性の進出も。ちょうど、アメリカで女性が社会進出を
始めた時代に重なっているので。
 現在の日本では、MR(製薬企業の営業職。昔のプロパー)は
女性が増えている。日本でも15年くらい前なら圧倒的に男性が
多かったと思うけど。最近はひょっとしたら女性の方が多いかもね

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 物語の序盤で、「サリドマイド」事件が発生する。
一般的にはもう忘れられているのかなぁ?サリドマイド。
薬学にかかわった人間で忘れている人はいないと思いたいが。

 あれだけ悪名高かった「サリドマイド」。
実は、復活しているんだよね。妊婦に使う馬鹿はいないけど。
この作品では、副作用で死亡事故を起こした薬はもう未来がない
みたいなイメージだけれども、そこも、現在では違うなぁ。
 あくまで、リスクと利益を天秤にかけるようになった
妊婦が使うと奇形を生じる薬でも、とある病気の人には有用なら
生き残ることはできる。

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 高校生の私に、大きな影響を与えた本だと思う。
私が薬学を志した原点かもしれない。
古い話だけれども、それほど変わっていないことも多く、
現代でも通じるところが多いかも。

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 シーリアがOTC部門部門の本部長になった時、
彼女が部下に、OTC(市販薬)と処方薬の違いを聞いた。

以下、引用

「あなたはこの商売の両面を知ってるわ。処方薬とOTCと。
 あなたの見るところ、両者の違いはなにかしら?」

「その答えはいたって簡単だ。OTCの大部分はインチキだよ。」

引用終わり。(文庫版・上巻p174)

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 私のOTC批判の源流はこれかもしれないなぁ。(苦笑)
さすがに、この時代に比べればマシになってるんだけど、
OTCにインチキの要素が多いのは変わってないな

 実際、シーリアは売上のパッとしない既存の商品の
宣伝を女性目線に変えるだけで大成功を収める。

 やったことは、「包装を変える」とか。
(実際に中身はほとんど変わっていないのに)名前を変える、とか。

「製品を変えるのは難しいことじゃない」
「薬の成分を変えるだけでいい、さほど重要でない成分、
 例えば香料を変えるくらいで十分だ」

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 もはや、医薬品のほとんどは発見され、作られている。
使われたことのない新成分なんか、もう出てこないんじゃないかな。
でも、宣伝、セールスのために、新製品が投入される。

 最近、便秘薬のCMで「酸化マグネシウム便秘薬」が宣伝されてるが。

いまさら、酸化マグネシウム?

 医療用では便秘薬の基本。ずっと昔からある薬だよ?
化学式も超簡単。MgO
そんなのが新製品って言うんだから。推して知るべし。

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 薬剤師になってから、改めて読み返してみると、また違う感想が出る。
血圧の薬「レセルピン」って、とか。(古すぎる!)
そんな時代から「フリーラジカルの抑制」の研究をしている人もいるし。

 80年代に書かれた話としては先見の明がありすぎじゃないか?(汗)
(現実世界で同様の薬が生まれるのは2000年前後の話)

 本来、別の作用を狙っていた薬が、思わぬ「痩身作用」があったり
「性欲増進作用」があったりとか。w
いや、似たような例は現実にもあるからねぇ。w

 本来、副作用であるはずの眠気を利用した睡眠薬とか、
「まつ毛が太くなる」副作用を利用したまつ毛増毛薬とか。
前立腺肥大の薬が、男性型脱毛のための薬になったりね。

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 物語としては、もちろん薬害の恐ろしさも書かれているんだけど、
素晴らしい薬が、多くの人を救っているところも書かれている。

「薬」ってのは、良くも悪くも、「強い」ものなんだろう。

さすがに話の大部分は忘れていたけれども。
今読んでも、十分に面白い話だった。

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今年のノーベル賞は

 少し遅れているけど、ニュースより。
先々週から先週にかけて、ノーベル賞が発表されていた。

まず、医学生理学賞に、大隅さんが選ばれた。

「オートファジー」の研究によって、だそうな。

.

オートファジー、聞いたことがあるような、ないような。(苦笑)
エネルギーが足りない状態になった細胞が、
自らのたんぱく質を分解してエネルギー源にする、らしい。
比較的わかりにくいなぁ。

 研究自体は、30年近く前の研究、かな。
やっぱり、若いころの業績が今になって評価されているんだろう。
近年の研究で目覚ましい発見があってノーベル賞、
というのは、とくに理系分野に限ってはそうそうあることじゃない、と。
ips細胞の山中教授が割と近年の研究かなぁ、くらいで。

.

 理由は簡単で、科学で多くのことが明らかにされてきた結果、
「目覚ましい発見」自体が少なくなっているから、じゃないかな。

 そりゃ、昔の方がそういう「大発見」は多かったさ。
でも、もっと大きな発見があれば、ノーベル賞はそっちに行くから。

 日本人の受賞者が続いているといっても、ほとんどみんな
「過去の遺産」を評価されているだけなんだよね。
現在の研究者で、将来的に評価される人が現れるかどうか。
それこそ、中国や韓国に遅れを取るかも知れないね。
2,30年後は。

.

 物理学賞の内容は、よく理解できない。(毎年のことだが。w)
化学賞は、分子マシン(molecular machine)。
ナノテクノロジーなのかな。これもよくわからない。

 大きなニュースになったのは、文学賞。
毎年のように村上春樹が取り上げられるけど、今年も受賞できず。

でも、一回受賞してしまうとそれまでだけど、
受賞するまでは毎年騒いでもらえるんだったら、お元気な間は
もうしばらくノーベル賞取れなくてもいいんじゃないかな?w

.

 まさかの、ボブ・ディランである。
悪くはないと思うけど、、うーん。

「文学」って何?

 って思った。w


 

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エチゾラム、ゾピクロンの投与上限適用は11月から

 少し前から話題にしていたが、
本日、10月14日から、エチゾラム(先発:デパス)、ゾピクロン(先発:アモバン)
は、第三種向精神薬に指定された。

.

 それに合わせて、投与上限も30日制限に設定されたんだけど、

この投与期間上限の適用は、11月1日(火)からである。
つまり、現時点で向精神薬であるけれども、投与上限は
まだ設定されていない=無制限、ということ。

.

 まぁ、保険請求は月単位で行われるので、
保険請求明細(レセプト)をチェックするときに、月の真ん中で
投与上限が変わると、チェックが困難、という理由なのかな?

 それか、単純に決まったのが遅かったから猶予期間を
くれたのかも知れないが・・・

.

 この、「投与制限の適用は11月から」って情報が出たのは、

10/13(木)

(保医発1013第1号 平成28年10月13日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T161013S0010.pdf

いや、14日から向精神薬になるってのに、なんでそんなに情報遅いんだよ。
私は今朝になるまで把握してなかったわ。(苦笑)

.

 というわけで、今月中は向精神薬だけど、
投与上限はないので、30日超えていても大丈夫です。

 来月以降は30日制限になるので、
10月の処方箋を月をまたいで11月にもっていくと、
30日までしか調剤できなくなりますのでご注意を。

追記、コメント欄にて追加情報がありました。

 日薬からの発表によると、
10月の処方箋を11月に調剤しても、投与上限の縛りはかからない
ということになったようです。
(向精神薬加算は、10/14から算定可能です)

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配達だけでは在宅医療ではない

 以前、初めての在宅経験を3日にわたって書いたけれども、

在宅の始まり(2015.12.10)
在宅が安定するまで(2015.12.11)
在宅の終わり(2015.12.12)

そのほかにも、話は上がったことがある。
結果的に、在宅は始まらなかったケースが、2つ、3つほど。

 それもついでに書いておこう。

 まず言いたいのは、
在宅はただの配達ではない!
ということだ。

.

 とある医院から、いきなり処方箋がFAXで送られてきた。
普段は処方箋を発行する医院ではない。

たまに処方箋を見かけることがあったけれども、
自分とこにはない薬を出す場合だったり、
一包化したい場合だったり。

.

 で、処方箋の内容は、循環器の薬が何種類かと、
エンシュアリキッドという栄養剤。
でも、一包化の指示はなかった。

 医院に確認してみると、薬を配達してほしいとのこと。
で、処方箋原本は本人が持ってる、とのこと。
住所確認すると、それほど遠くない。徒歩圏内。

.

 こういう場合、いきなり居宅療養管理指導料を算定する、ってことは、ない。
状況がわからないし、そもそも介護認定を受けてるかどうかもわからない。

 介護保険をもっていたとしても、
先に契約書をかわさないといけないし、
医師からの指示書もいるし、ケアマネとも連絡とりたいし。

 でも、薬はいるだろうから、とりあえず届けるだけは届ける。
この時点では在宅ではない。
(あとから点数取ることはあるかも知れないが)

.

 薬をもってお邪魔したところ、
70代くらいのご夫婦で、患者さんはご主人の方。
お二人とも、見た目は普通で、お元気そう。
薬を服用するくらいだから病気は病気なんだろうけど。
ただ、認知症とかいうことはなさそうだった

 で、お話を伺ったところ・・・
エンシュアを持って帰るのが厳しいから、在宅を頼んだ」
とのことだった。

 介護認定は受けていない。
うん、そうだね。どうみても問題なさそうだもん。
エンシュアリキッドは、2週間分で10kg近くになるので、
徒歩で持って帰るのはきついし、車はもってない、と。

 で、医師が在宅訪問している訳でもない。
普通に医院にまで歩いていって、帰ってきてる。(苦笑)
つまり、本当に「重いのがしんどいから持ってきて」という。

.

 いや、これ在宅でやる必要ないんじゃないか?

 医療保険の方でやったら、自己負担金は650円だから、
配達料としてはそんなもんかな、という感覚かもしれんが。

それは1割負担だからそうなんであって、医療費としては6500円
10kgを家に運ぶだけで6500円。

 薬剤師による在宅医療には、他に服薬支援であったりとか、
残薬整理だったりとか、いろいろあるんだけれども、
そういったことは、全く必要なさそうだった

.

 結局、この在宅はこっちから断った。
エンシュア運ぶだけで650点も取っていいのかよ、と。
(契約や毎回の書類も面倒だし)

 割と近隣だったし、期間限定だったこともあって
(近いうちに子どもの家の近くに転居予定だった)
それくらいならサービスで配達だけしますよ、と。

.

 そうでなくても、配達だけなら宅配便という手もあるし。
自己負担は似たようなもんかも知れないけれども、
この患者さんに必要なサービスは「配達」だけだからね
それならその道のプロでいいんじゃないか?w
医療費削減にもなるし。

 まぁ会社的には、そういう在宅受けてほしいかもしれんけど。
在宅の実績が必要になる点数もあるしね。
でも、薬剤師のプライドとして、配達するだけでお金とるのは
ちょっとね。。

.

 この患者さんは予定通り3か月ほどで終了になった。

.

 今、また別の患者さんに配達を行っている。
こっちは、医師の在宅訪問が入っているんだけど、
やっぱり薬の管理には何も問題がなくて、問題なのは
「団地の3階に、20kg弱の栄養剤を持ち上がれない
という。もちろんエレベーターなし。(苦笑)

 介護保険持ってる患者さんだったから、
こっちは居宅療養管理指導とってもよかったんだけど、
ケアマネさんとも相談した結果、自己負担があるなら
できれば避けたい、とのことで。

 これはもう、宅配便で対応した方がいいかも知れない。
階段で3階ってのは、私の腰薬剤師にとっても厳しい。

 その点、宅配便のお兄さん達ならプロだしね。w

 

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処方箋のフリーコメント

 厳密には、疑義照会が必要かも知れない話。

.

 手書きではない処方箋で、たまーに、
医師のコメントが入っているような処方箋がある。
全く無意味なコメントの場合もあるが、
医師が病院のシステムに反抗しているようなケースもある。

<処方実例>

 60代女性

Rp1) チラーヂンS50   0.5錠
     分1 朝食後    28日分
    ※チラーヂンS25 1錠でも可

.

 いや、それならチラーヂンS25、1錠と書けばいいだろう、と思うだろうが、
どうも、この病院の採用薬の都合で、チラーヂンSは50しか使えないらしい。
 それでも25が使いたい医師(あるいは患者さんの希望かも)により、
処方箋の様式と関係ないフリーコメントをぶっこんできている。
それが、

 ※チラーヂンS25 1錠でも可

 というコメント。

.

 もちろん、処方全体として「後発品変更不可」ではないので、
チラーヂンSの後発品を在庫していれば、後発品代替にすることで、
50から25に規格変更することはできるんだけれども、
 そもそも、チラーヂンSの後発品を在庫している薬局が、少ない。(苦笑)
それに、規格変更(50→25)を医師の許可なしで行うためには、
「薬剤料が高くならないこと」という条件がつく。

 50の0.5錠を25の1錠にすると、高くなってしまう可能性がある。
(この処方では問題ないが)
高くなる場合、結局疑義照会が必要になる。

.

 ってか、これ、変更するのに疑義照会いるのか?という話。
厳密にルール通りにやるのであれば、少なくとも最初の一回は
疑義照会が必要なんじゃないだろうか。

「患者様希望により、チラーヂンS50の半錠ではなく、
S25を1錠で調剤してもよいでしょうか?」

.

 いや、回答はすでに処方箋に書いてあるんだが。(苦笑
ってか、医師はその疑義照会を受けるのが嫌で、
わざわざ処方欄のフリーコメントという裏技使ってるんだと思う。

 これ疑義照会したら、「お前は字が読めないのか」って
怒られるだけじゃないかと思う。w
ルール的には疑義照会が必要だけど、なんら、「疑義」は存在しない。
あえていうと、このコメントが真実かどうかくらい。
薬剤部の方でうまいこと処理してくれることを期待してFAX送るかなぁ。

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 さて、次のケース。

<処方実例2>

(般)ヘパリン類似物質外用液0.3%  100g
   1日1回 塗布
※ヒルドイドローションで出してください。

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 ……。絶句。

 いや、これ処方意図はよくわかるのよ。
こないだも「後発品の使い分け」という記事で書いたんだけど。

http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-0e40.html

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 このヘパリン類似物質外用液0.3%って、
先発はヒルドイドローション。後発は日医工さんのビーソフテンローションが
有名なんだけど、この二つって、使用感がかなり違う。
主成分は同じでも、別物と言っていいくらい。

 だから、ヒルドイドローションで出してほしい、という医師の意図はわかる。
というか、後発品に変えてほしくないんだよね。

.

 なら、一般名処方で書くなよ。

.

 ヒルドイドローションと書いて、変更不可にチェック入れればいい
それで、医師の処方意図は明らかだし、後発品に代替も不可能になる。

 おそらく、この病院は一般名でしか処方できないルールになってるんだろう。
で、一般名で処方しておいて「変更不可」ってのは、不可能だ。(苦笑)
それこそ、意味わからんし、ってことになる。

 そのためのフリーコメントなんだろうけどね。。

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 これ、一般名処方加算をかすめ取ってるだけだよね?

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 そう、病院側は一般名で処方を書けば2点だか3点だかの加算が取れる
(おそらく、そのために一般名処方しかできない設定になってるんだと思う)

 でも、このコメントを入れれば、それはもう一般名処方じゃないわ。(苦笑)

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 これは、疑義照会の余地は全くない。
ヒルドイドローションを出してほしいという処方意図は明確だから。
連絡するとすれば……、それこそ当局かな。w
いや、これは反則でしょ。

 まぁ、こんな微妙な薬まで含めて全部一般名使う病院が悪いんだが。
(おそらく、医師に悪意はない、、と思いたい。)
そこまでして加算ほしいかねぇ??


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誕生日と模様替え

 昨日は嫁の誕生日だった。

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 うーん、正直、毎年祝っていた覚えはあんまりないかも。
たいがい、どっかに軽くランチにいってると思うんだけど。

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 子供たちに手がかかっていたころは、そもそも
「二人で出かける」ということ自体がめったに無かったことだ。
だから、軽くランチとか、映画を見に行くとかでも、
十分、非日常(当社比)だったんだけど。

 子供が二人とも小学生になって、
結構、夫婦二人の時間が増えていたりする。
二人でまったりネカフェとか、カラオケいったりとか。
のんびりすごしたりとか。

 まぁ、平日に休みを合わせることができるからこそ、だけど。

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 なので、普通にランチくらいだと、もはやスペシャル感が出ない。w
もうちょっと遠出しようかとも思っていたが、
直前まで台風18号の行方が問題になっていて、
動きにくかった。

 まず、学校が休みになれば二人の時間はなくなるので。(苦笑)

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 だいぶそれたので、いきなり学校休みはなかったけれども、
油断してると暴風警報が出るおそれもある。
(実際、神戸や和歌山はなぜか暴風警報が出ている)

 とっとと出かけることにする。

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 今回は、ホテルでランチ。
本当は神戸の方にまで行きたかったが、何かあるとまずいので、
(比較的)近い、りんくうタウンに出かけた。
りんくうのスターゲートホテルの最上階でランチ。

 夜になるとビアガーデンになる場所。
夜だと夜景がすごいだろうなぁ、と思った。
もちろん、昼間でも景色はいいんだけど。

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 そんなに高すぎることなく、お手頃価格でいろいろと
食べられたので、悪くなかったと思う。
生ハムがなかったのが残念だったけど。

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 帰りに、家具屋さんに寄る。
リビングを片づけたい、ということで。
少し収納を増やしたい、と。

 私も、パソコンラックの買い替えが必要だったので、購入。
かなり大がかりな部屋の模様替えになった。
棚の位置を動かして、ソファの位置を動かして、と。

 新しいパソコンラックは、前のものより一回り小さかった。orz
コンパクトになって、収納はおきやすかったけれども、
マウスを使うスペースが難しい……。

 ってか、そもそもパソコン本体の入るスペースがなかった。
足元か、上しかないのか。。プリンタをどうするかも考えないと。
プリンタは、今年の冬で買い替え予定。

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 もうちょっとコンパクトなサイズのパソコンだといいのに。
DELLのデスクトップだと、拡張性が高い分どうしても
大きくなってしまうようで。
 拡張性を低くして、サイズを小さくしたいなぁ。
今のPCを購入したのは記録によると2010年。
6年前かぁ。うーむ。もう少し粘るべきか。

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 結局、夜10時くらいまでがさがさ、ごそごそと作業していた。
せっかくの誕生日なのにね。w

 お互いに年をとったなぁ、と思うのは、
嫁は、すでに私と付き合い始めてからの期間の方が、
付き合う前の時間よりも長くなっている、ということ。
人生の半分以上を私と過ごしている、と。

 ちなみに、私はまだ人生の半分を彼女と過ごしてはいない。(苦笑)
さて、二人の年齢は何歳と何歳でしょう?
って、中学生の数学の問題みたいやな。w
(この条件だけでは解けないが)

 

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確定拠出年金記録

月初恒例の、確定拠出年金記録。
今回は、10月初頭の記録となる。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

            先月  拠出金  今月  収益
海外株式   4752     +30      4704    -78
海外債券   4597     +30      4538    -89
国内株式   4687     +30      4720     +3
国内債券    4685     +10      4706    +11
定期預金   2241        0      2241      0
合計         20962    +100    20909   -153

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 なんか、いろいろあっていろいろ動いたんだけど、
結果として円高になった結果、海外資産がマイナスになった。

 今回は、ちょっとタイミングがつかめなかったのでスイッチなし。
マイナスが続いているので、定期預金を崩してスイッチしてもいいんだけど、
売ることができない(正確には売ると損をする)債券にはあまり
動かすべきではない。

 なので、1:1:1:1のバランスを気にせずに、
国内と海外の株式に少しずつ突っ込んでいこうかな。。

……覚えていたら。(苦笑)

 忙しくて忘れたら、その時はその時。w

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フィギュアシーズン、開幕

 スポーツより。

 まずはテニス。今週は楽天オープン。
結構豪華なメンツがそろったけど、錦織は勝ち抜けるかな?

 ワウリンカにデルポトロが欠場となってしまって残念。
デルポトロは、デビスカップで力尽きたっぽいな。

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 女子テニス。先週、タシケントオープンだったが、
前年の優勝者、日比野奈緒がするすると決勝まで勝ち上がり。
まさかの2連覇あるか、と思ったが、
決勝で負けてしまった。

 ってか日比野はよっぽどこの大会に合ってるのか、と。w
ツアーで決勝まで残ったのは前回と今回のタシケントのみ。
他の大会ではそれほどぱっとしない。
グランドスラムは全部一回戦負けだし。
 タシケントオープンのポイントが大きかったから、
この大会でこけると、トップ100から落ちる可能性も高かったが、
準優勝なら上等だろう。

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 で、本題。
フィギュアスケートの開幕戦があった。

とはいえ、まだまだ調整というか、新プログラムの披露
くらいの意味でしかないので、結果は割とどうでもよいが。

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 昨年、世界選手権こそ逃したものの、
グランプリファイナルではまさに「異次元」の演技を見せた「神」
羽生は、カナダでの今シーズン初実戦。

 新技、4回転ループをショート、フリーともに成功させている。
これは、世界初成功ということでいいみたい。
VTRでみたけど、「本当に4回転してる?」って思うくらい、
違和感なくきれいに降りている。

 ただ、演技の後半で乱れて思ったほどの得点は出なかった。
去年、フリーで4回転3回の構成でも十分「異次元」だったんだが、
今年はさらに4回転ループも加えて4回転4回とか。

 ちょっと気になるのは、トーループでなくてサルコウを2回とんでるとこ。
サルコウの方に自信があるのか、トーループに自信がないのか。

 プレ五輪のシーズン、どんなプログラムなんだろうか。
昨年の「SEIMEI」が素晴らしすぎたから、
今年はちょっと不安な感じ。あれを超えるのはなかなか難しそう。

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 去年の、ボーヤンジンのインパクトはすごかった。
4回転ルッツからのコンビネーションというとんでもないジャンプで、
フリーで4回転を4回入れてきていた。

 今年の羽生は、ボーヤンジンにあわせてあげてきたってことだろう。
もはや、男子は4回転を複数種類跳べないと戦えないのかも知れない。

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 で、もう一人の日本の「鬼」宇野昌磨。
宇野くんは、4回転フリップを成功させたらしい。
確か、昨シーズンの最後で一回成功していたと思う。
今年は、本気で使っていくのかな?
こっちは映像みてないのでわかんないけど。

 宇野くんは、4回転のサルコウは持ってなかったはずだから、
フリップとトーループの二本立てなんだろう。

 同世代のライバル、ボーヤンジンとの大きな違いは、表現力の差。
今年のプログラムはどんなのかな?

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 女子の方はどうなんだろう?
ジュニアの方でトリプルアクセルを成功させた選手がいる、
って記事を読んだ気がするけど。。信じられないね。

 日本のジュニアの選手層はかなり厚くなってるなぁ。
お姉さん方も油断してるとあっという間に追い出されそう。

 

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