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「シャーロットの贈り物」ほか。

 本の紹介。

「シャーロットのおくりもの」(E.B.ホワイト)
リンク←amazon)

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 先月、堺市立図書館主催のビブリオバトルを見てきた。
(投票には参加したけれど、発表した訳ではない。)

 テーマが、「子どもに読ませたい本」。
いい児童書がないか探している私にはぴったりかな、と。
ついでに、ビブリオバトルそのものにも興味があったので。

 結果もアップされているので、リンクはっておく。
https://www.lib-sakai.jp/bibliobattle/record/bibliobattle0029.htm

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 票数は発表されなかったけど、一回目の投票で同票で並んだ。
最終的に勝ったのは、絵本の「おへそのあな」だった。
(これもすぐに図書館で借りて読んだけど。)

 私も(嫁も)「おへそのあな」に投票したけれども、
同票で並んだのが「シャーロットの贈り物」だった。
ただ、このビブリオバトルの趣旨を考えると、(ルールはともかく)
個人的には「シャーロット」の勝ちだったと思う。

 投票者中、唯一の小学生であった娘が「シャーロット」を選んだんだから。w

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 アメリカでは定番(古典)の児童書で、映画にもなってるらしい。
主役、というかタイトルロールの「シャーロット」が誰なのか、
表紙から見つけるのは非常に困難である。
(これ、ビブリオバトルでもネタにされていた。)

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 主役は、子豚のウィルバー。
シャーロットは、子豚の命を救うことになるヒロインのうちの一匹。
最初に子豚の命を救ったのは、人間の少女、ファーン。
小さく生まれてしまった子豚は、世話をするのも面倒なだけなので、
生を受けてまもなく殺されそうになる。

 そこを、ファーンが救う。小さいからって子豚を殺すなんてかわいそう、と。
ファーンが世話をすることを条件に、大人たちは子豚を殺すのをやめる。

 でも、この豚はペットではない。
いずれ、ハムやベーコンになる運命なんだ。
(大人はそれを知っているから、子豚を殺すのをためらわない)

 ハムになる運命の子豚のウィルバーの命を救うのは、
もう一人のヒロインである、シャーロットである。

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 古典的名作らしいので、ネタバレする。読めばすぐわかるし。
シャーロットは、蜘蛛だ。元々の原題は"Sharlotte's Web"

 この小さな小さなシャーロットが、ウィルバーの友達になり、
ウィルバーのために知恵を絞り、命を救うことになる。

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 これが児童文学というのだから、恐れ入る。
作品では、蜘蛛のシャーロットも、子豚のウィルバーも、「人格」がある。
(ほかに、ガチョウやネズミにも。)
でも、この作品の世界も、私たちの世界と同じように、
子豚は食べられる運命であり、蜘蛛も邪魔に思われる運命なんだ。

 「かわいい」と「おいしい」が両立するのがおかしいだろ?
本書の最初のテーマの一つ。
肉を食べるということは、どういうことなのか。
子どもたちにも考えさせる話なんだろう。

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 とはいえ、考えすぎると何もできなくなるのだが。(苦笑)

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 同じビブリオバトルで紹介されていた本が、
まさに同じテーマの本だった。

「ぼくらはそれでも肉を食う」(ハロルド・ハーツォク)
リンク←Amazon)

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 これも図書館で借りたんだけど、これくらい読むのに苦労した本もないな。
それほど難しい話ではないんだけど、話があっちこっちに飛ぶし、
考えるのに頭を使うので……。
これは、子供が「大きくなってから」読んでほしい本だな。w

 人間と動物の付き合い方、倫理、道徳の考え方の本である。

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 人間はこの問題に、一貫性をもって立ち向かうことは非常に困難だ。
例えば、動物虐待。ここでいう「動物」はどこまで??

 ペットである、犬や猫は動物でいいだろう。
じゃぁ、アライグマは?ペットとしてなら可能かもしれないが、
野生化して害獣と化したアライグマを殺したら虐待になるのか?

 鯨を食べるのが許せない人もいる。日本人は鯨を食べる民族だ。
それは文化だし。でも、そうなると、犬を食べる文化も認めなくては。
じゃぁ、ウサギは?ネコは?

 これ、平均的な人であれば、どっかで境界線が引かれると思う。
でも、その境界線の決め方って何?論理的、倫理的なものか?
ぶっちゃけ、「かわいいかどうか」じゃないの?(苦笑)

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 例えば、殺処分されることが決まっている捨て猫。
その捨て猫を、ペットであるニシキヘビに餌として与えることはアリか?

 合理的思考に基づけば、これは「アリ」じゃないか
他の生餌を減らすことができるのであれば、救われる命は多くなる。
動物の命も大事なのであれば、死ぬことが決まっているネコを
餌にするのが合理的じゃないか?

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 ただ、これ感情的に納得できる人間はまずいないと思う。(苦笑)
それが、「一貫性がない」ということ。

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 そういう話が山ほど載ってる。
工業的に生産されているような鶏肉のニワトリの環境はひどい。
生まれてから死ぬまで、太陽を拝むことすらない。閉じ込められたまま。
それなら、牛の方がまだマシじゃないか?
 取れる食肉の量を考えると、牛一頭で済むところを、
ニワトリなら100羽以上殺さないといけない。

 そう考えると、もっとも効率のいいのは、鯨じゃないか、なんて話も。w

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 あと、被害者(?)の数が増えれば増えるほど、無視されがち。
たとえば、たった一匹の哀れな子豚の話には共感しても、
これが一日千匹処理される豚肉の話だと、どうよ?
 被害は千倍なのに、関心はむしろ下がってしまう。

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 とまぁ、そういう話である。
面白いけど、読むの疲れた。ってか、
このテーマなら「シャーロットのおくりもの」を読む方が
よっぽど楽だったわ。w

 娘はまだ「シャーロットのおくりもの」読んでいないみたい。
なぜか、先に1年生の息子がベッドにもっていってしまった。(苦笑)

 まぁ、もう一回借りてもいいし。
この本、今年の読書感想文の候補に考えている。

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