「検査値×処方箋の読み方」
本の紹介
「検査値×処方箋の読み方」
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血液検査などの検査値を処方箋に書いてくる病院がある。
(まだまだ、数えるほどしか見たことがないけど)
腎障害や肝障害等の副作用って、基本的には血液検査しないと
わからないんだから、薬の副作用をチェックするためには、
検査値があった方がわかりやすい。
また、薬によっては腎機能や肝機能によって用量の調節が必要な
ものもあるので、そこをチェックするためにも検査値は必要。
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ということで、処方箋に検査値を載せてくる病院が出てきた。
(さすがに大病院が多いかな。個人の医院では無理だろう。)
保険薬局の薬剤師も検査値をチェックして、
副作用や処方内容の確認を行うべき、という流れなんだろう。
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といっても、今までまともにそんな勉強をしていない薬剤師も多い。
そんな薬剤師にとっては、検査値書かれたところで、
プレッシャーにしかならなかったりする。(苦笑)
恥ずかしながら私もそれほど詳しくなかったので、
この本を買って勉強してみた。
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内容はかなり難しいところもあるけれども、
実例が多いので、検査値をどう活用するのか、想像しやすい。
もっとも、疑義照会の実例を果たして自分ができるのか、
と考えると、なかなか難しいと思うんだが。(苦笑)
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印象に残った内容としては、
1、とりあえず、腎機能、肝機能をチェックする。
保険薬局にくる患者さんとしては、ここが一番多いと思う。
白血球や貧血なんかは、抗ガン剤治療してると問題になるけど、
町の薬局ではそれほど調剤することないし。
凝固能に関しても、ワルファリン自体の使用頻度が下がってるし。
町の薬局では、腎機能、肝機能のチェックができれば十分かな、と。
2.添付文書を熟読する。
特に腎機能に問題がある場合、どのように減薬するかなどは、
たいてい添付文書にちゃんと書いてある。
疑義照会の実例も、ほぼ添付文書の内容からになる。
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という訳で、なかなか勉強になった。
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ただ、まだまだ検査値を書いてくる病院は少ない。
もうちょっと時間が経てば、もっと多くの病院が書いてくるかも。
勉強するのは、それからでもいいかも知れない。
また、後になればなるほど、もっといい本がでてくるかも。w
現時点では、この本は(自分の中で)かなり高評価だけど、
何年も経てば、もっといい本が出てくるかもしれない。
本当に必要になるまで、待つというのもアリかもしれない。
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