「君といたカルカソンヌ」
書籍の紹介。
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「君といたカルカソンヌ」(小川光一)
(amazon)
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世界初のカルカソンヌ小説。
てか、カルカソンヌといって通じる人が果たしてどれだけいることやら。(苦笑)
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といっても、どの程度有名なゲームなんかはわからんよね。
一応、毎年、世界選手権が開かれている。
一応、毎年、世界選手権が開かれている。
それこそ星の数ほどあるボードゲームの中では、五本の指に入る。
最近、少しずつ露出が増えてきたとはいえ、まだまだマイナーなボードゲーム界。
そんな中で出てきた、まさかの小説。w
そんな中で出てきた、まさかの小説。w
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ごきげん文庫というところから出ているけれども、
これはさすがに一般の書店で販売されることはなさそうだ。
基本的には、電子書籍の形で配布されている。
(私も、kindleで買った)
これはさすがに一般の書店で販売されることはなさそうだ。
基本的には、電子書籍の形で配布されている。
(私も、kindleで買った)
本という形では、オンデマンドのペーパーバックってことは、
ようは注文を受けてから製本してますよってことかな。
ようは注文を受けてから製本してますよってことかな。
値段は、kindleで540円、紙の本で1588円。うーん。
この値段差だと、自分が読む分にはkindleでいいかな、となるね。
この値段差だと、自分が読む分にはkindleでいいかな、となるね。
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ただ、kindleで購入してしまうと、他人に貸せないのがネック。
そう考えると、紙のほうがよかったかも。
そう考えると、紙のほうがよかったかも。
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アマゾンのレビューでは軒並み高評価になっている。
まぁ、そうなるだろうなぁ。
まぁ、そうなるだろうなぁ。
だって、こんなのボードゲーマーしか読まないでしょ?
普段、本を読みなれていないゲーマーが読めば、面白いに決まってる。
普段、本を読みなれていないゲーマーが読めば、面白いに決まってる。
ただ、カルカソンヌを全く知らない人がこの小説を読んで
どう思うのか?それは、カルカソンヌを知っている私では
想像することはできないね。
どう思うのか?それは、カルカソンヌを知っている私では
想像することはできないね。
カルカソンヌ知らなくても、話は理解できると思うけれども。
「なんでこんなマニアックなゲームをテーマにしたの?」
って思うだろう。なぜ?そんなの、
「なんでこんなマニアックなゲームをテーマにしたの?」
って思うだろう。なぜ?そんなの、
作者がカルカソンヌを愛しているからに決まってる。w
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作者の小川光一さんは、ガチのカルカソンナー。
2016年のカルカソンヌ日本選手権で準優勝の実績がある。
しかも、カルカソンヌ新興勢力、「カルカソンヌTRAPS」主宰。
日本を代表するカルカソンナーの一人、といってもいいんじゃないかと。
2016年のカルカソンヌ日本選手権で準優勝の実績がある。
しかも、カルカソンヌ新興勢力、「カルカソンヌTRAPS」主宰。
日本を代表するカルカソンナーの一人、といってもいいんじゃないかと。
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私は、年間300冊は読む読書家でかつ、ボードゲーマー。
実は、2017年カルカソンヌ日本選手権予選にも参戦していた。
(予選敗退w)
私より本を読んでる人なんて、たくさんいるだろうけれども、
カルカソンナーで、という限定をつけると、ほとんどいないんじゃないかと。
カルカソンナーで、という限定をつけると、ほとんどいないんじゃないかと。
という訳で、純粋な読書家の目から、この作品をレビューしてみる。
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カルカソンヌがテーマだけれども、ものすごく王道の青春ストーリーだ。
むしろ、少年漫画のようなわかりやすさがある。
ヒロインはかわいく、個性的なライバルがたくさんいる。
ヒロインはかわいく、個性的なライバルがたくさんいる。
主人公たちは、訓練によりどんどん強くなるが、現実の壁にうちのめされる。
そこから、合宿による特訓を経て、カルカソンヌ日本選手権の出場権を目指す。
そこから、合宿による特訓を経て、カルカソンヌ日本選手権の出場権を目指す。
カルカソンヌ日本選手権は、現実世界とはちょっと違う設定。
これは、わかりやすさを優先している。
現実では、予選会をハシゴすることが可能だからね。
これは、わかりやすさを優先している。
現実では、予選会をハシゴすることが可能だからね。
そしてたどりついた大舞台で果たされる、ライバルとの対決。
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正直、「これでもかっ!」てくらい、設定を盛っている。
ちょっとやりすぎかな、と。(苦笑)
もうちょっとスマートな話にもできたと思うんだけど。
まぁ、熱くなるのは間違いないかと。
ちょっとやりすぎかな、と。(苦笑)
もうちょっとスマートな話にもできたと思うんだけど。
まぁ、熱くなるのは間違いないかと。
ラストもものすごく現実的だし。
始めて1年で優勝できる訳はないわ。w
(でも、初めて1年でも日本選手権に出ることは可能だ。)
(でも、初めて1年でも日本選手権に出ることは可能だ。)
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カルカソンヌを知らない人が読むと、月並みのラノベだと思う。
基本は抑えてあるけど、王道過ぎて陳腐な感じがする。
基本は抑えてあるけど、王道過ぎて陳腐な感じがする。
ただ、一定の水準は満たしているので……
カルカソンヌを知っている人から見ると、大傑作になる。
カルカソンヌを知っている人から見ると、大傑作になる。
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いや、「ジブラルタル」と名付けられたあのタイルに感動するとは。
(ジブラルタルってのも一般的な名称じゃない。TRAPSの命名らしい。)
(ジブラルタルってのも一般的な名称じゃない。TRAPSの命名らしい。)
もう一つのライバル対決の勝敗を決した「十字路」タイル。
もうね、ルール知ってると、緊張感が伝わってきて半端ない。
72枚中、たった1枚のタイルに伏線を張ってドラマにする。
もうね、ルール知ってると、緊張感が伝わってきて半端ない。
72枚中、たった1枚のタイルに伏線を張ってドラマにする。
こんなの、カルカソンヌ愛がないと絶対にできないわ。
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本気で練習して、来年は本気で日本選手権出場を狙ってみるか?
日本選手権を制したら、次は世界選手権が待っている。
(渡航費は自腹)
日本選手権を制したら、次は世界選手権が待っている。
(渡航費は自腹)
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