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「君といたカルカソンヌ」

 書籍の紹介。
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「君といたカルカソンヌ」(小川光一)
amazon)

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 世界初のカルカソンヌ小説
てか、カルカソンヌといって通じる人が果たしてどれだけいることやら。(苦笑)
 


 まずは、カルカソンヌの説明。これ、ボードゲームである。
2000年に発売されたドイツのボードゲームで、
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞している。
とりあえず、wikiにリンクしておく。

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といっても、どの程度有名なゲームなんかはわからんよね。
一応、毎年、世界選手権が開かれている。

 それこそ星の数ほどあるボードゲームの中では、五本の指に入る

最近、少しずつ露出が増えてきたとはいえ、まだまだマイナーなボードゲーム界。
そんな中で出てきた、まさかの小説。w
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 ごきげん文庫というところから出ているけれども、
これはさすがに一般の書店で販売されることはなさそうだ。
基本的には、電子書籍の形で配布されている。
(私も、kindleで買った)

 本という形では、オンデマンドのペーパーバックってことは、
ようは注文を受けてから製本してますよってことかな。

 値段は、kindleで540円、紙の本で1588円。うーん。
この値段差だと、自分が読む分にはkindleでいいかな、となるね。

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 ただ、kindleで購入してしまうと、他人に貸せないのがネック。
そう考えると、紙のほうがよかったかも。

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 アマゾンのレビューでは軒並み高評価になっている。
まぁ、そうなるだろうなぁ。

だって、こんなのボードゲーマーしか読まないでしょ?

 普段、本を読みなれていないゲーマーが読めば、面白いに決まってる。

 ただ、カルカソンヌを全く知らない人がこの小説を読んで
どう思うのか?それは、カルカソンヌを知っている私では
想像することはできないね。

 カルカソンヌ知らなくても、話は理解できると思うけれども。
「なんでこんなマニアックなゲームをテーマにしたの?
って思うだろう。なぜ?そんなの、

作者がカルカソンヌを愛しているからに決まってる。w

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 作者の小川光一さんは、ガチのカルカソンナー
2016年のカルカソンヌ日本選手権で準優勝の実績がある。
しかも、カルカソンヌ新興勢力、「カルカソンヌTRAPS」主宰。
日本を代表するカルカソンナーの一人、といってもいいんじゃないかと。

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 私は、年間300冊は読む読書家でかつ、ボードゲーマー。
実は、2017年カルカソンヌ日本選手権予選にも参戦していた
(予選敗退w)

私より本を読んでる人なんて、たくさんいるだろうけれども、
カルカソンナーで、という限定をつけると、ほとんどいないんじゃないかと。

 という訳で、純粋な読書家の目から、この作品をレビューしてみる。

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 カルカソンヌがテーマだけれども、ものすごく王道の青春ストーリーだ。

むしろ、少年漫画のようなわかりやすさがある。
ヒロインはかわいく、個性的なライバルがたくさんいる。

 主人公たちは、訓練によりどんどん強くなるが、現実の壁にうちのめされる。
そこから、合宿による特訓を経て、カルカソンヌ日本選手権の出場権を目指す。

 カルカソンヌ日本選手権は、現実世界とはちょっと違う設定。
これは、わかりやすさを優先している。
現実では、予選会をハシゴすることが可能だからね。

 そしてたどりついた大舞台で果たされる、ライバルとの対決。
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 正直、「これでもかっ!」てくらい、設定を盛っている。
ちょっとやりすぎかな、と。(苦笑)
もうちょっとスマートな話にもできたと思うんだけど。
まぁ、熱くなるのは間違いないかと。
 ラストもものすごく現実的だし。

始めて1年で優勝できる訳はないわ。w
(でも、初めて1年でも日本選手権に出ることは可能だ。)

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 カルカソンヌを知らない人が読むと、月並みのラノベだと思う。
基本は抑えてあるけど、王道過ぎて陳腐な感じがする。
 ただ、一定の水準は満たしているので……
カルカソンヌを知っている人から見ると、大傑作になる。

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 いや、「ジブラルタル」と名付けられたあのタイルに感動するとは。
(ジブラルタルってのも一般的な名称じゃない。TRAPSの命名らしい。)

 もう一つのライバル対決の勝敗を決した「十字路」タイル。
もうね、ルール知ってると、緊張感が伝わってきて半端ない。
72枚中、たった1枚のタイルに伏線を張ってドラマにする

 こんなの、カルカソンヌ愛がないと絶対にできないわ。

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 本気で練習して、来年は本気で日本選手権出場を狙ってみるか?
日本選手権を制したら、次は世界選手権が待っている
渡航費は自腹


 

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