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パイロンPL配合顆粒とPL配合顆粒

 
 医科向けの総合感冒薬といえば、
圧倒的に「PL配合顆粒」じゃないかと思う。
 
 症状に合わせて薬を変える医師なら、
あんまり使わないかも知れないけれども。
(事実、私の勤務先ではほとんど使わない)
 とりあえず風邪薬、という感じならば、
PL出しておけば、っていう医師も多いと思う。
 
.
 
 で、つい最近、これがスイッチOTCされた。
今まで市販されてなかったのが不思議なんだが。
「パイロンPL配合顆粒」
シオノギから発売されている。
http://www.shionogi-hc.co.jp/pylon-pl-karyu/
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 医療用との違いだけれども、
一包が、医療用1gに対して、OTCでは0.8gになっている。
よって、成分もすべて5分の4だ。
少し弱くされていると思って間違いない。
 
 あと、用法も(一応)変更されている。
1日3回毎食後、だ。
 
.
 
 ほとんどの人は知らないだろうけど、
医科向けのPL配合顆粒って、添付文書上では、
1日4回経口投与」である。
 
 ひょっとしたら、医師ですら知らない人いるかもね。
ほとんどの医師は、1日3回毎食後で処方するし。w
 この辺は減量というよりも、
実際の処方の実情に合わせただけじゃないかと。(苦笑)
 
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 医科向けのPL配合顆粒が、体によくあっている人なら、
OTCという選択肢もあるよってことかな。
 
 使用上の注意としては、特に眠気に注意
このPL配合顆粒、人によってはトンデモなく眠くなる人がいる。
睡眠薬のかわりに服用するって人もいるくらい。って昔書いた気がするな。

あったあった。
 
「PL配合顆粒 1g 分1 寝る前」(2012.11.12)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/pl-2b0e.html
 薬学的には、代謝酵素の関係で。
自分の書いた記事もヒットしたけど、
お医者さんのブログも引っかかったので、リンクはっておく。
 
「CYP2D6からPL顆粒を考える その2」(野口内科BOLG)
http://jushinkai.doorblog.jp/archives/36321384.html
.
 
 さて、問題はお値段である。
 
12包で1350円。
風邪薬で4桁いくと、かなり高いイメージ。
しかもこれ、4日分だよね……。(汗)
 
1包0.8gで計算すると、140.625円/g
医療用の薬価は、6.4円/g
 
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 薬価の20倍以上。www

 いや、医療用から一般向けに切り替わって高くなるのはよくあるけど、
20倍以上ってのはなかなかないよ。びっくりした。w
 
 こういうのって、原価で考えちゃダメなんだよね。
原価はタダ同然のものを、いかにして高く売るか。
それが商売ってもんだから。(苦笑)
 
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 うーん、私なら何かのついでに(風邪気味の時に)
医師にPL処方お願いするかなぁ。(苦笑)

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