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スケートカナダ

 フィギュアスケート、グランプリシリーズが始まっている。
 
 初戦のロシア。
羽生はショートプログラムで、ジャンプにミスが出て2位発進。
フリーでは、4回転ルッツを初成功させたが、ショートでの差を逆転できず、
ネイサン・チェンに敗れて2位となった。
 
 まぁ、初戦だし。こんなもんだろう。
この試合は見てないのでどんな演技だったかわからない。
 
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 で、先週のカナダはショートもフリーもじっくり見た。
まず、男子。宇野昌磨の圧勝劇だった。
トータル300点オーバー、2位に40点差をつける大差
これは、オリンピックでもメダル候補間違いなしだな。
 カナダからは元世界王者のパトリック・チャンが出てきたけれども、
本来の出来とは程遠かった。特にフリーはひどくて、4回転が1つも入らないという。
 
 4回転を飛べてないのはジェイソン・ブラウンも同じだけど、
彼は最初から4回転に頼った構成じゃないので。完成度が違った。
 
 3位に入ったロシアのサマリンは、4回転ルッツこそ跳んでいたけど、
4回転はルッツとトーループの2本しか跳んでないし、
ジャンプ構成も変。最後に2Aってどういうことだよ。女子じゃないんだから。w
 
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 問題は、無良……。
これ以上悪くなることはないだろう、ってくらいジャンプをミスりまくった。
まともに跳べたのは、最初のトリプルアクセルだけだ
解説の織田くんに、「ルッツジャンプ跳びすぎで、最後のは点にならない」
と指摘される始末。(お前が言うな。w)
 
 日本男子は、代表枠が3つある。2つは羽生と宇野で決まりだけど、
残り1つは熾烈な争いなんだけど、、今回のこれで、無良は一歩(二歩以上)後退だな。
 
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 さて、女子。
本田真凛のグランプリシリーズデビュー戦ということで、
めっちゃ派手に宣伝されてた。
いやいや、本田真凛は、まだまだそこまでの選手じゃないよ?
 業界(テレビ、スケート連盟)は、真央ちゃん引退後のアイドルを探してたんだろう。
もう、大々的に本田真凛を推してきたんだけれども……。
ショートで大失敗して、5位に終わった。
 
 まだまだ実力はそんなもんだよ。デビュー前からプレッシャーかけてどうするのさ。
もう引退したけど、出てきたばかりの村上佳菜子を思い出すなぁ。
みんな、期待かけすぎだって。

 日本には他にもたくさん選手はいるんだから、
本田真凛一人に背負わすな。(苦笑)
 
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 今回のジャッジ、全体的に点が辛かったように思う。(ただし、カナダ勢除くw)
回転不足の判定が多い多い。いや、実際にそうだったのかも知れないけどさ。
 
 本田真凛のフリー。あれは会心の出来だったと思うよ。もっと評価されるべき。

技術点だけなら、十分トップクラスだった。爆上げ地元オズモンドはともかく、
ロシアのソツコワよりも技術点は上(全体2位)だったんだから。
 
 差がついたのは演技構成点だ。ここでオズモンドから10点以上離されている。
これは、ショートプログラムが悪すぎたことも原因の一つだろう。
一番滑走だったからね。
一番手に出てくる選手に、そんな高い点をつけられない。
 
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 なんというか、フィギュアって時間をかけてプログラムの評価を
高めていく側面もあるから、新人はどうしても点が出にくい。
逆に、実績のある選手なら、「あの選手が滑ったプログラムだから」
という理由で点が高くなる。w

(いや、本当に芸術点を出してるのかも知れないけど、好みの問題もあるだろうし)
 
 そんななか、初戦でこれだけの点差をつけられたのはちょっと痛いなぁ、と。
フリーは本当によかっただけに、ショートでもったいないことをしたな。
 
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 で、気が付けば日本女子で最年長のお姉さんになっていた本郷理華。
久々に演技みたけど、よかったと思う。

ただ、点数が全然でない……。なんだこれは、というくらい。
原因は、とにかく、「回転不足」が多いところ、としか。
これ、今回のジャッジだけが厳しかったのかなぁ。
 
 参考までに、女子フリースケーティングで、「回転不足」の判定数を比べてみた。
 
ロシア大会)12人で合計、7回の回転不足。
カナダ大会)12人で合計、29回の回転不足。
 
 4倍以上って……いくらなんでもひどくないか?(汗)
そりゃ、選手が違うんだから違っていて当然かもしれないけど。
ロシア杯では世界王者メドベージェワがいたし、
カナダではポゴリラヤがボロボロだったり。
 
 それでも、この数の差はちょっと偶然ではないような気がするぞ。
今回のジャッジが厳しかった傍証かな。
 
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 で、本郷理華は回転不足4回取られてた。そりゃ点数伸びないよ。
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 今回、久々に本郷の演技見たけど、世界女王のメドベージェワばりに
手をあげるジャンプが多かった。
(メドベージェワはほぼすべてのジャンプで手をあげる。w)
 
ようは、「難しくて美しいジャンプだから加点ください」のポーズな訳だ。
 
 で、その結果加点がついたか、というと……
回転不足による減点の方が大きかった、という罠。
いや、それなら手を上げる意味ないやん。
 
 実際、手をあげてジャンプして着氷が乱れた部分もあったから、
本末転倒だと思う。(苦笑)
 
 とりあえず、回転不足取られるくらいなら、手を上げるのは禁止!
厳しいジャッジにも文句言われないくらい、しっかり回り切りなさい、だね。
 
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 見た目にはいい演技だっただけに、本田真凛よりももったいない感じ。
本郷にも、オリンピックの可能性はあったんだけど、やっぱり厳しくなったなぁ。
 
 今週末、中国大会では、本田、三原、樋口の日本人直接対決がある。
日本代表争いの本番は、年末の全日本だけど、その前哨戦みたいな感じかな。
同じジャッジの、同じ試合で比べられるからね。

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