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選挙で気になったこと

 
 選挙結果で気になったことをいくつか。
 
 まずは投票率から。53.68%らしい。
過去最低だった前回をやや上回ったとはいえ、投票率は低い。
台風の影響もあったとはいえ、政治不信の結果じゃないかな。
政治家はみんな、反省するべきだ。
 
 期日前投票が多かった。天気のせいもあるけどね。
期日前投票だけで、20%くらいあったと思う。
 
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 でね、投票日当日に「〇時現在の投票率は」とか発表されるけど、
あれって、期日前投票入ってないからね。
ニュースで何回も「〇時現在の投票率は前回を下回ってる」って流れたけど、
私は、最終的には前回を上回ると読んでいた。
期日前投票が1.5倍になってるんだから。w
 
 まぁ、投票を促すのは悪いことではないから、
それほど深く突っ込まないけどさ。(苦笑)
 
 今回の全投票者数は56,952,672。
前回、2014年の時が、54,741,352。だから、200万くらい増えたのかな。
有権者数は、18歳、19歳に選挙権が与えられたからちょっと増えてるはず。
まぁ、人口は減ってるから、たいして増えてないけど。
 
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 次に、希望の党の惨敗っぷり。
 いや、あれはもう、見事な惨敗でしょう。
だって最初は、「政権交代目指す」って言ったんだよ?
無理やりがんばって、候補者を集めたんだよ。
 それで、当選者はほぼ民進党出身者のみって。(苦笑)
そりゃ、もともと地盤があった人だけってことやん。
 
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 特にひどかったのが、若狭さん。
小池さんの側近で、小池さんの地盤を引き継いだはず。
民進党からの合流組も、審査したのはこの人でしょ。
 
 にも関わらず、本人は大差で負けて比例復活すらできないって。
名前は結構知られてたのに。知られてたのは名前だけだったのか。
「若狭さん?希望の人でしょ。で、誰よ?」みたいな感じか。w
 
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 最初は勢いがあったもんだから、
「排除」した元民進党議員の選挙区にも「刺客」を送り込んだりとか。
誰一人として当選してないよ。ほとんどが共倒れになっただけ。
あんたら、野党の足引っ張っただけやん。w
 
今回の自民党の圧勝をささえたのは、希望の党で間違いないかも。
 
 与党の全体の得票率、比例区も選挙区も、50%ないんだよ。
(実は、前回もそうなんだけど。)
それなのに3分の2を取れてしまう不思議
そういう制度だから仕方ないけど。
 
 ようは、死票が多いのが原因かな。
選挙区での死票が多いし、比例区でも結構多い。
わざわざ、比例でも選挙区分けてるせいだ。(苦笑)
 
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 さて、一番気になったのは、公明党が議席を減らしたことだ
それも、35から29.一気に6議席も。
投票率は前回を少し上回ったとはいえ、与党の公明党がなぜ減らしたんだろう?
ちょっと調べてみた。
 
 まず、選挙区では前回9の今回8.一つ負けちゃったってことだな。
比例区だけであと5減らしているってことか
今回、定数削減もあって比例区は180から176に減っている。
減ったのは、東北、北関東、近畿、九州。
 
 このうち、公明党は東北、北関東、九州で議席を一つずつ失っている。
あと、南関東と東海で、一つずつ奪われた。
奪ったのは、立憲民主党、と考えてよさそうだな。
 
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 比例区での各政党の得票数を並べてみる
 
           2017年   2014   2012
 
自民党     1856万   1766万  1662万
 
公明党      698万    731万   712万
 
立憲民主党  1108万    977万   963万  (2014以前は民主)
 
希望の党     968万
 
日本維新の会  339万    838万   694万 (2014は維新の党)
 
共産党       440万    606万   368万
 
社民党       94万    131万   142万
 
幸福実現党   29万    26万    22万
 
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 あれだけ安定していた公明党が、ついに700万を切ってるなぁ。
むしろ、自民党が徐々に伸びてるのが意外だったが。
 
 これって、支持基盤の創価学会の力が衰えてるんじゃないのか
学会員でも、高齢化が進んでいそうな気がする。(苦笑)
とはいえ、それほど落としている訳でもないので、
今回は運悪く議席が減ってしまった面もありそうだ。
 
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 共産党は、前回が多すぎただけ。
でも、前回比例で20議席。今回は11と、ほぼ半減。
得票数自体は3割減っただけなのに。
この辺が、「比例を全国11ブロック」に分けてるマジックかと。
 
 社民党はすごい勢いで萎んでいる。これは単純。
もはや、九州以外で議席取れないのが分かってしまったから。
死票になるのがわかってて、あえて社民党にいれる?
 
 幸福は、徐々に得票数伸ばしてるね。w
この得票数て、ほぼ実際の信者数を表していそうだ。
 
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 さて、希望の党あたりなんだけど。
 
 野党再編の流れをおさらいすると、、
維新の党が分裂して、半分くらいが民主党とくっついて民進党に。
で、そのあと民進党が分裂して、希望と立憲民主に、という流れ。
 
つまり、立憲+希望+維新で、だいたい旧民主+旧維新になる。
計算してみると・・・
2014年で1815万。2017年は2414万。
え、ざっと600万増えてる計算。
 
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 上の表に入ってない政党もある。
たとえば、2014年にあった生活の党は102万票。
これは、全部希望に流れた、と思ってよさそう。
 
 共産、社民からあわせて200万、生活の党から100万。
あと300万どっから来た?投票者数が増えてたか。200万。
 
 増えた票数が全部、旧民進系に流れたとも思えないけど、
基本的にその辺は浮動票だと思う。18歳、19歳の票にしても。
増えた200万のうち、かなりの部分を希望、立憲が取ったんだろう
 
 その結果、公明、共産が議席を減らしたってことなのかな。
 
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 自公政権の継続は決まっているけど、
野党がどうなるのかは全然わからないな。
 
 日本維新の会も、大阪以外では賞味期限切れ。
希望の党と立憲維新はどうするんだろう?
安易に合流とかしたら、また勢いが止まってしまいそう。
 
 とはいえ、立憲民主にしても、中身のメンバーは……。
なんであれで選挙に勝てたのかわからんわ。w
 

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