ミノマイシン錠100mg販売中止決定!
昨日の記事では、いくつかの医薬品の販売中止の情報を書いた。
特に、ラスボス「ポンタール錠」の販売中止はうれしかった。
特に、ラスボス「ポンタール錠」の販売中止はうれしかった。
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でも、実際に困ってる人が多い医薬品として、
もう一つあっね。これも過去に記事を書いてる。
「ミノマイシン錠100mg」だ。
もう一つあっね。これも過去に記事を書いてる。
「ミノマイシン錠100mg」だ。
「ミノマイシン錠100mgは、薬価削除すべきでは?」(2013.10.10)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/100mg-f653.html
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/100mg-f653.html
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この記事を書いた時点で、回収騒ぎから5年が経っていた。
世の中に存在していない薬の薬価が残っているおかげで、
(間違って)処方せんに書かれてしまい、各方面に迷惑をかけていた。(苦笑)
世の中に存在していない薬の薬価が残っているおかげで、
(間違って)処方せんに書かれてしまい、各方面に迷惑をかけていた。(苦笑)
誰も困らないんだから、早く販売中止を決めて薬価削除してくれよ、と。
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ちょっと引用する。
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ミノマイシン錠100mgは、長期保存試験において溶出性の低下が認められたため、
2008年9月に当時市場に出荷しておりましたすべての製品を自主回収しました。
2008年9月に当時市場に出荷しておりましたすべての製品を自主回収しました。
(中略)
その後、溶出性の改善を検討してまいりましたが、溶出性を改良した製品の
開発には至れず、この度、当該製品の製造・供給の再開を断念し、
販売を中止することに致しました。
開発には至れず、この度、当該製品の製造・供給の再開を断念し、
販売を中止することに致しました。
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引用終わり(強調は引用者)
ちなみに、この文書の日付は、「2017年7月」である。
定期的に調べてたつもりだったけど、4か月も見逃していたのか。w
定期的に調べてたつもりだったけど、4か月も見逃していたのか。w
まぁ、これくらい「誰も困ってない」医薬品はなかったので。
なんで、もっと早く諦めなかったのかが理解できないが。
苦節9年、ついに念願かなって販売中止とあいなった。
なんで、もっと早く諦めなかったのかが理解できないが。
苦節9年、ついに念願かなって販売中止とあいなった。
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普通、販売中止する製品は、最終出荷時期とか、経過措置時期とか
書いてあるんだけど、このお知らせにはどこにも書いてないね。
書いてあるんだけど、このお知らせにはどこにも書いてないね。
そりゃそうだ。最終出荷時期は9年以上前。
製品はもう存在していないんだから。w
製品はもう存在していないんだから。w
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別に、溶出性の改良自体はそんなに難しい話ではなかったと思う。
50mgの錠剤はあるし、100mg錠だって、後発品は存在しているし。
50mgの錠剤はあるし、100mg錠だって、後発品は存在しているし。
単に、「お金かけて開発する価値があるか?」という話だろう。
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前に調べた時(多分、1年くらい前)には、表向きはまだ
販売再開のための努力を続けていることになってたと思うんだけど。
まぁ、あれも文書上でしか努力してなかったんだろうな。
販売再開のための努力を続けていることになってたと思うんだけど。
まぁ、あれも文書上でしか努力してなかったんだろうな。
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しかし、ここのところ販売中止になる医薬品が続いている気がする。
なくても困らない薬が大半だから問題ないんだけど、、
なくても困らない薬が大半だから問題ないんだけど、、
続いているのは偶然なのか、それとも何らかの理由があるのか。
どこの製薬会社も、合理化でムダをそぎ落とさないと厳しいのかな?
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コメント
ミノマイシン錠100mgは必要です。
以下に限らず様々な面での薬効が認識されてきています。
引用
『強迫性障害へのSSRIへの補完療法(200mg/day)としての使用でも効果を認めている。』
こんなこと患者でも知っています。
なまじっか知識の薬剤師はただ厄介なだけです。
「薬剤情報提供料」
むしろこっちによこせやw
と言いたいです。
投稿: | 2017-12-05 07:15
>上の方
辛辣に言うと、こんなこと言う人がいるから
薬剤情報提供料が必要なんです。
せめて、本文中にリンクされた記事くらい読んで下さい。
読んでなお、このコメント書けるのなら、読解力がなさすぎです。
それだけじゃ厳しすぎるので丁寧に説明しますね。
ミノマイシンは、錠剤とカプセルが存在してます。
で、錠剤の方は不具合があり、2008年9月に全回収され、
その後製造再開に至っていません。
つまり、9年前からもう存在していないのです。
錠剤がなくてもカプセルがあるので、誰も困りません。
にも関わらず、ファイザー社は、名目上だけは
「販売再開に向け努力している」と言い続けてました。
その結果、保険薬のリストに残り続けていたのです。
その弊害として、回収騒ぎを知らない若い医師が、
保険薬のリストにあるから、という理由で
「ミノマイシン錠100mg」を処方することがあるのです。
その処方箋を受けて、
「いや、その薬もう世の中に存在してないから!」
って、すぐに突っ込めればまだいいんですけど、
回収騒ぎを知らない若い薬剤師が、必死になって
ミノマイシン錠という世の中に存在しない薬を探し回る
という無駄な苦労が発生します。
存在しない薬を、保険薬リストから外せよ、
と私は昔から言い続けてました。それが過去記事です。
で、念願かなって、ファイザー社があきらめたよ、
これで保険薬リストから消えるよ!万歳!!
って記事がこれです。理解できましたか?
投稿: kitten | 2017-12-05 18:18