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2018年12月

2018年読書記録、ほか。

 最近購入した書籍の紹介と、2018年おすすめランキング。
最近は、お金に少し余裕があるのでボーナス月以外にも買うことがあるが、
ボーナスのたびに本を買う習慣は続けている。今回は新刊多め。
 
古本
 
海の底 (有川浩) 初期の自衛隊三部作ではこれが一番好き。
夜の光 (坂木司) 高校生の青春モノだけど、テンポがよくて笑えた。
チルドレン(伊坂幸太郎) 初期の連作短編集
 
新刊
 
明日の子供たち   (有川浩) 文庫版の解説は必読!
居酒屋ぼったくり(10)(秋川滝美)そろそろラストがみえてきてる?
ノーブルチルドレンの初恋(綾崎隼)5年ぶりのシリーズ外伝
作家刑事毒島    (中山七里)未読。
プリンセス刑事   (喜多喜久)喜多さん、専業作家になったらしい。
 
薬剤師レジデントマニュアル  勉強用に。
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 もっとも、これ以外にも綾崎隼さんのレッドスワンサーガは
発売後すぐに購入したりとか、ちょくちょく新刊買ってる。
成田名璃子さんの新作とかも。気に入った作家さんは、図書館だけでなくて
書店で新刊を購入しないと、次が出てくれない。
 
特に、レッドスワンサーガは大好きなシリーズだったので全力で買った。
続き書いて欲しいなぁ。
 
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 さて、2018年のおススメランキング。
https://bookmeter.com/users/622979/bookcases/11359233
 
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20位 「ギリシア人の物語Ⅲ」(塩野七生)
   アレクサンダー大王で、まるまる一冊。
   塩野さんの長編歴史エッセイは、これが最終巻。

19位 「崩れる脳を抱きしめて」(知念実希人)
   知念さんの恋愛色の強い医療ミステリ。
   ネタばれしないで書くと、読後感は非常によかった。

18位 「朝が来る」(辻村深月)
   特別養子縁組をテーマにした作品。
   子供の存在が、まさに夜に対する「朝」だった。

17位 「少年少女飛行倶楽部」(加納朋子)
   加納さんは、今年よく読んだ作家さんの一人。
   日常の謎が得意な人だけど、これは児童書に近い。

16位 「廃墟戦隊ラフレンジャー」(竹内真)

   タイトルだけでキワモノと思うなかれ。
   これでしっかりした社会派小説なんだ。   

15位 「居酒屋ぼったくり(10)」(秋川滝美)
   美音と、要さんが結婚秒読み。
   下町の人情もので、お酒も美味しそう。

14位 「スケートボーイズ」(碧野圭)

   碧野さんも、今年よく読んだ作家さん。
   トップクラスでないフィギュアスケートがテーマ。

13位 「明日の子供たち」(有川浩)
   児童養護施設の話。最後の手紙がノンフィクションに近い。
   この本は、単行本よりも文庫本がおススメ。

12位 「盤上の向日葵」(柚月裕子)
   将棋をテーマにしたミステリだけど、将棋知らなくても読める。
   将棋知ってるとさらに面白い。今年の本屋大賞第2位。

11位 「ショコラティエ」(藤野恵美)

   ショコラティエっていう職業があるのを知らなかった。
   美味しいチョコレートには、それだけの価値がある。

10位 「夜の光」(坂木司)

   坂木さんは、今年も結構読んでいる。天文部の高校生4人が主人公。
   でも、あんまり天体観測のシーンがなかったような。

9位 「東京すみっこごはん 楓の味噌汁」(成田名璃子)

   成田さんのすみっこごはんシリーズの4巻目。
   だしまき卵が食べたくなった。

8位 「AX」(伊坂幸太郎)

   伊坂さんの「業者」シリーズ3作目。
   恐妻家の殺し屋という設定が笑えて泣ける。

7位 「ビギナーズ・ドラッグ」(喜多喜久)
   今年多くの新作を上梓した喜多さんだけど、
   この作品は、専門分野のど真ん中。

6位 「書店ガール6」(碧野圭)
   書店ガールは今年、7が出てシリーズ完結したけれども、
   個人的には6の方がよかった。

5位 「ホワイトラビット」(伊坂幸太郎)

   どんでん返しが多かった伊坂さんのミステリー
   泥棒、黒澤さんほか、怪しいキャラがたくさん登場。

4位 「君を描けば嘘になる」(綾崎隼)

   綾崎さんの単行本で、絵描きの天才たちの物語。
   ラストがとても印象的だった。

3位 「本好きの下剋上第4部ーⅢ」(香月美夜)
   このライトノベルがすごい、二年連続1位。
   マインと、下町組との別れのシーンが切ない。

2位 「レッドスワンの飛翔」(綾崎隼)

   綾崎さんのレッドスワンサーガセカンドステージ。
   ついに、ガラスのファンタジスタが真価を発揮する。

1位 「かがみの孤城」(辻村深月)

   ぶっちぎりの1位。今年の本屋大賞受賞作。
   過去の作品含めても、辻村さんの最高傑作だと思う。

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 本屋大賞に、はずれなし。
来年は、過去の作品の再読も進めていくつもり。
もちろん、新作も追っていくけど。
 湊かなえさん、最近読んでないなぁ。

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張本が卓球グランドファイナル優勝、他。

 
スポーツの話題から。
 
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 年末にむけて、色々な競技が大きな大会を開いている。
まずは、卓球のグランドファイナル。「チョレイ!」の張本が、
史上最年少の15歳でグランドファイナルを制した。
 
 まだ15歳なのに。これからどこまで強くなるんだろうか。
東京オリンピックの年でもまだ17歳ってことだよね。
 
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 女子はシングルスでは早々に負けてしまったけれども、
ダブルスでは、「みまひな」こと伊藤、早田ペアが見事に優勝。
こちらも中国のペアを破っての快挙となった。
張本に比べれば年上だけど、二人ともまだ高校生、18歳だ。
 
 卓球って、若くして強くなるスポーツなのかな??
 
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 バドミントンでも、ツアーファイナルズが行われていた。
ツアーで活躍した上位8人(あるいは8ペア)のみで争われた大会。
日本勢は、5種目中4種目で決勝に残ったけれども、
優勝したのは女子ダブルスの松友・高橋だけだった。
シングルスは二人とも悔しい準優勝。
男子ダブルスは、決勝まで残っただけすごいと思う。
 
 男子ダブルスの遠藤・渡辺は、世界ランク8位。
渡辺は、ミックスダブルスでも出ていて、そっちも準決勝まで残ったから、
この大会、決勝除いて毎日2試合ずつ戦っていた。
よくそれだけスタミナが続くもんだ。w
 
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 女子のダブルスは、世界ランク1位から3位が日本勢。
さらに、トップ10のうち、5組が日本とか。w
 
 ツアーファイナルズって、バドミントンのツアー大会で活躍した
上位選手だけを集めての大会なんだけど、
女子の松友・高橋は、いまランク2位なんだよね。
世界ランク1位の福嶋、廣田ペアが出場できてない。
 
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 なぜ?ってなるわな。別にケガとかではない。
ルールをみると、各国1種目につき2ペアまで、と決まっている。
さらに、世界選手権優勝のペアは世界ランクに関わらず出場できる。
これで出場権を得たのが世界ランク3位の松本・長原ペア。
 
 つまり、日本の女子ダブルスは、
ランク1位の福嶋廣田と、ランク2位の松友高橋が
ツアーファイナルズの出場権をかけて最後まで争っていた。
ってことになる。
 
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 じゃ、なんで世界ランク2位のペアが出てるのか、というと、
松友・高橋ペアの方が、「ツアーでの獲得ポイント」が多かったため。
世界ランキングは、ツアーポイントの外に、世界選手権の成績による
ポイントも加味されている。
 だから、世界ランク1位の福嶋、廣田が出られなかった、という訳。
 
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 日本女子ダブルス、鬼のように強くないか?(汗)
オリンピックも、上位の2ペアしか出られないんだよね、これ。
まず、日本国内の争いの方がよっぽど熾烈だわ。
まぁ、他国からみれば日本から3ペアでればメダル独占される可能性あるから、
当然2ペアにしてもらわないと困るんだけど。
 
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 卓球も、バドミントンも、まず国内の代表争いの方が激しそうだ。
 
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 あとは、ウィンタースポーツ。男子ジャンプ、22歳の小林陵侑が覚醒してる。
今季のワールドカップ、7戦4勝、全て表彰台。しかも、勝った試合は「圧勝」してる。
もう一シーズン早く覚醒してたら、オリンピックだったのに。w
でもまだ若いから次のオリンピックまで頑張ってくれるかな?
 今週末は、いよいよフィギュアの全日本選手権。
といっても、男子は羽生が欠場するからあまり見どころはないかも。
復帰した高橋大輔がどこまでできるか。(表彰台乗れるか)くらい。
逆に女子は、凄まじい戦いが期待できそう。

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紀平梨花がグランプリファイナル初制覇

 フィギュアスケートの話題より。
 
先週末、カナダのバンクーバーで行われていたグランプリファイナル。
男子は宇野昌磨が銀メダルだったが、
女子は、今シーズンシニアデビューしたばかりの紀平梨花が、
平昌五輪金メダルのザギトワを抑えて初優勝を飾った。
 
 シニアデビュー年でのファイナル制覇は、浅田真央以来となる。
 
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 紀平の武器は、何といってもトリプルアクセル(3A)である。
グランプリシリーズのデビュー戦となったNHK杯のFSでは、
冒頭に3A-3Tのコンビネーションを決める。もちろん女子では初。
続く単独の3Aも成功させて、フリーで3A2本成功。
ショート5位からの逆転優勝となった。
 
 今回のファイナルは、ザギトワとの直接対決。
ザギトワは、やや硬さはあったかも知れないが、
オリンピック金メダリストにふさわしい演技をしている。
自己ベストに届かなかったとはいえ、SP77.93、FS148.60は、立派な点数。
単に、紀平がそれを上回っただけだ。
 
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 くしくも、舞台がバンクーバーなんだよね。
浅田真央が銀メダルを獲得したバンクーバー五輪の地。
その時の記事を見返してみた。
 
「浅田真央、涙の銀メダル」(2010.2.26)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-4d3d.html
 
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 浅田真央は、バンクーバー五輪で、ショート、フリーで3本の3Aを決めている。
これは、前人未到の記録であり、おそらくは不滅の記録となるであろう、と。
 また、キムヨナのフリー150点超も、10年は破られないんじゃないか、と書いた。
 
 オリンピックではないけれども、紀平梨花は、この二つを並び立たせた。
3Aに3回挑み、フリーで150点を超えて、金メダルを獲った。
まだ、10年も経ってないのにね。とんでもない才能だと思う。
 
 もっとも、FSでの150点越えは、紀平よりさきにメドベージェワやザギトワも
出しているし、紀平はまだ、1試合で3本、クリーンな3Aを揃えたことないけどね。
 
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 紀平の強さは、やっぱり何をおいてもトリプルアクセルになる。
ファイナルのフリーのジャンプ構成を、ザギトワと比較してみる。
 
紀平   3A/3A+2T/3Lo/3Lz+3T//3F/3Lz+2T+2Lo/3S
ザギトワ 2A/3Lz+1T/3S/2A//3Lz+3Lo/3F+2T+2Lo/3F
 
 紀平のすごいところ、それは、ダブルアクセル(2A)を跳ばないところだ。
ようは、ザギトワが2回入れている2Aが、紀平はどちらも3Aになってるんだ。
3Aは基礎点8.0点。2Aは3.3点。5点近く違う。
さらに、基礎点の高いジャンプはGOEの上げ幅も大きい。
 
 3AはGOEの評価高ければ、単独でも10点を超えるが、
2Aでは、せいぜい4点にしかならない。ここまでくると6点差。
全部成功すると仮定すると、3Aと2Aの差だけで、技術点10点以上差がつく。
これはとんでもなく大きいよ。
 
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 紀平の強み、二つ目はルッツもフリップも問題なく跳び分けられるところ。
浅田真央は、ルッツジャンプのエッジでマイナス点がつくことが多かった。
今でも、Lz,Fの片方が苦手、という選手はそれなりにいるけど、
紀平にはその弱点がない。連続3回転も問題なく跳べる。
 
 最後に、演技構成点の高さ。シニア一年目の選手で演技構成点70点台って。
ザギトワとほぼ互角だもんなぁ。宮原よりも上ってどういうことだよ。(苦笑)
そりゃ、ジャンプが決まれば負ける訳ないわ。
 
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 ザギトワは、昨シーズンは「すべてのジャンプを演技後半に跳ぶ」という
戦略で、技術点を稼いでいた。演技後半のジャンプは基礎点1.1倍だから。
ただ、今年のルール改正で、基礎点1.1倍は、「後半の3つのジャンプ」に
限定された。これは、ザギトワつぶしのルールと言えなくもない。(苦笑)
 
 それでも、ザギトワは難度の高い3Lz+3Loを後半に持ってくるとかの
工夫はしている。序盤に基礎点の低いジャンプを集めて、後半勝負にしてる。
 
 ただ、それだけでは紀平の3Aに対抗できなかった、という訳だ。
3Aの強さが、暴力的に思えてくる。w
 
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 もっとも、次のオリンピックでどうなってるかはわからない。
二人ともまだ16歳だし、女子は年齢が上がって身体が成長すると、
今まで跳べたジャンプが跳べなくなることが多々あるから。
 
 それに、ロシアのジュニア選手で4回転を跳べる選手も出てきている。
むしろ、そっちの方が脅威になるかも知れないし。
女子選手は、15,16歳のころに一つのピークを迎えるところがあって、
運よくその頃にオリンピックがあれば、って感じがある。
 
 紀平は次のオリンピックまで3年以上もある。
3年以上もトップ選手でい続けるのは、女子では大変じゃないかな。
紀平の才能をもってしても、どうだろうか。
 
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 しかし、今年の全日本選手権、女子は面白そうだ。
紀平が頭一つ抜けているのは確かだけど、選手層はめちゃ厚い。
グランプリファイナルに出場した、紀平、坂本、宮原。
出てないけど、実績も実力もある、三原、樋口。
他に、本田(真凛)、白岩、山下、と若手も多い。
 
最終グループの6人に残るのも大変な争いになりそうだ。
 

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