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2019年7月

公明党の凋落

 参議院選挙の結果について

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 ほぼほぼ、現状維持といった感じの結果で、特筆すべきところはない。
あえて言うなら、投票率が50%を切ったのが衝撃的だったくらいで。
どうやったら投票率を上げることができるのか。これ、本気で取り組むべき課題だ。

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 3年前の選挙の時に、政党別得票数について記事を書いている。

「政党別得票数の記録」(2016.7.12)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-00dc.html


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 今回、新政党が出てきたり、民主党が分裂したりして訳わからんことになっているが、
一つ、明らかな兆候が出てきている。それは、公明党の凋落である。

 凋落、っていっても、公明党議席伸ばしてるやん?その通り。
ただそれは、投票率の低下や、選挙区で議席を伸ばしているから。
公明党の比例区得票数は落ちているのである。

公明党比例区得票数の推移

2010年 764万(6議席)
2013年 756万(7)
2016年 757万(7)

2019年 653万(7)

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 いや、投票率は確かに下がったよ。でも、それ以上に得票率下がってるよね。
公明党の強さは、投票率に関わらず750万程度の得票数を誇っているところだった。
前回の衆議院総選挙から陰りは見えていたけど(700万票に届かず)
今回で、一気に得票数が落ちているのが目に見えてわかる。

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 創価学会の力が落ちていると推測される。
思うに、学会員も高齢化が進んでいるんじゃないのかなぁ。
新しい世代が入ってきていないか、政治に関心が少ないか。

 公明党はずいぶん長いこと自民党と組んで政権を担っているけど、
本当にそれでいいのかな?
まぁ、安部政治に対する一つのブレーキにはなっていると思うけれども。
参議院では、自民党単独で過半数取れてないしね。

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 今回、自民と公明の得票率は、合わせて50%に届いていない。
得票率だけなら、与党は過半数に達していない。

 議席で過半数を超えているのは、一人区で大きく勝ち越しているせいだ。
一票の価値の高いところで議席を獲得しているだけで、有権者全体の半分の支持もない。
有権者の半数以上が投票のいってないことも加えると、安倍政権を支持しているのは4分の1に満たない。

 これでも「勝った」って言えるのかな?

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 あとは、弱小政党、諸派の得票数。

れいわ新選組 228万(2議席)
社民党    107万(1)
NHKから国民を守る党 99万(1)

安楽死制度を考える会 27万(0)
幸福実現党      23万(0)

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 社民党は、今回は生き延びた。でももう、崖っぷちもいいところだ。
投票率が高かったら今回で議席を失っていた可能性が高い。もう、潮時だと思う。

 れいわ新選組に関しては、ノーコメント。
驚きは、N国党。まさかの議席獲得である。こんなのに国費使っていいのかよ。(苦笑)

幸福実現党は、そろそろ政治から完全に撤退した方がいいと思う。
公称1100万の信者は、いったい何をしているのか?w

 ぽっと出の安楽死制度を考える会にすら負けるなんて。

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 そういえば、「支持政党なし」という政党はもう消えてしまったのかな?
前回の参院選では65万の票があったのに。
N国党みたいなふざけたのに議席与えるくらいなら、まだ支持なしの方がマシだろうよ。

 しかし、N国党ってネタだと思うんだけどなぁ。w
それくらい、既存の政治に対する不信感が高まっているということ。
政治家には大いに危機感をもってもらいたい。

 

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Lama -ラマー

L.a.m.a ラマ。
Long Acting Muscarinic Antagonist。長時間作動型抗コリン薬。
慢性閉そく性肺疾患(COPD)の治療薬として使われる。

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 って、そんな話をしたいんじゃない。w
ただ、薬剤師としてLamaと聞くとその言葉がまず頭に浮かぶだけ。

 今回紹介するのは、カードゲームである。
ゲームデザインは、(この業界で有名な)ライナー・クニツィーア。

http://www.mobius-games.co.jp/Amigo/LAMA.html

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 カードは1~6と、ラマの絵のカード。それが各8枚ずつ。
色やマークも関係なし。たった7種類のカードしか使わない。

 ルールは、基本的に手札を出し切れば勝ち。初期手札は6枚。

出せるカードは、場のカードと同じカードか、1大きいカードの2種類。
場のカードが3なら、3か4が出せる。
6の上には6かラマ。ラマの上には、ラマか1が出せる。つまり、ラマでループする。

 カードを出せない、もしくは出したくないときは、山札から引く。
山札がなくなれば、もう引くことはできない。

 あと、ゲームを降りることもできる。残ったカードが失点になるんだけど、
カードを引いて続けるよりも、降りた方が失点が少なくてすむことが多い。
降りるか続けるか。ここが、基本的にジレンマになってる。

 みんなが降りてしまって、残り一人になってしまった場合、
そのプレイヤーは山札を引くことができなくなる。
手札を出すことはできるので、手札によっては出し切ることも可能。(ずっと俺のターン)
出せなくなれば強制的に降りることになる。

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 誰かが手札を出し切るか、全員が降りればラウンド終了。
残っている手札がマイナス点になる。数字のカードはその数字の点数。
ラマのカードは10点。ただし、同じカードは何枚持っていても一度しか点数を数えない。

 1が3枚、2が1枚、ラマが2枚で終わった場合、
1+2+10で、13点になる。1は3枚でも1点。ラマは1枚でも2枚でも10点。

 例えば、手札が残り1枚で上がれなかったとき、山札から引くと失点が大きくなる可能性が高い。
小さな数字ならそこで降りてしまえば、失点が少なくて済む。
手札3枚で全部1なら、たとえ降りても1点だ。カード引いてラマだったら10点、と考えると
降りるのも悪くないだろう。

 得点はチップで管理されてる。1点チップと10点チップ。
で、手札を出し切って上がった場合、失点チップを1枚場に返すことができるボーナスがある。
10点を返せたら大きい。

 誰かが40点以上とったらゲーム終了。その時点で一番点数の低い人の勝ち。

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 ルールは非常に単純である。
こんな単純で面白いの?と思うんだけど、これが面白いから不思議だ。
ドイツ年間ゲーム大賞という非常に権威ある賞にノミネートされている。

 運の要素も強いんだけど、立ち回りの部分も大きい。
失点を抑える為にはさっさと降りた方がいいけど、出し切りを狙うならむしろカードは貯めるべき。
ただ、カードをたくさん集めたところで、誰かに上がられてしまうと大量失点につながる。w
(最高で、1+2+3+4+5+6+10=31点だ)

 そこまでカード貯める意味あるの?と思うかも知れない。これが意味がある。
自分以外が全員降りたときに、カード全種類もっていれば出し切り勝ち確定なのだ。
(同じ数字と、一つ上の数字が出せる、というルールなんだから)
早めに降りて失点を少なくしていくか、一発逆転の出し切りを狙うか。

 ただ、相手が降りてくれなかった場合、泥沼の争いになるんだけどね。
山札が尽きたら補充はされないので、そこから先は手札勝負になる。

 あとは、カードがたった7種類、8枚ずつとわかってるんだから、
やろうと思えばカウンティング(何のカードが残ってるか数える)もできる。

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 何回か、ゲーム屋さんで遊ばせてもらったけど、これは買い。
ただ、今は人気が先行していて売り切れ続出で手に入りにくくなっている。
ラマ難民という言葉が出回るくらい)
少しずつ流通は改善されているらしいので、普通に手に入るようになれば買うかな。

 ひょっとしたら、UNOに匹敵するくらいの大ヒットゲームになるかも。

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 なぜ、ラマなのか?

それは考えてはいけないらしい。w

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