公明党の凋落
参議院選挙の結果について
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ほぼほぼ、現状維持といった感じの結果で、特筆すべきところはない。
あえて言うなら、投票率が50%を切ったのが衝撃的だったくらいで。
どうやったら投票率を上げることができるのか。これ、本気で取り組むべき課題だ。
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3年前の選挙の時に、政党別得票数について記事を書いている。
「政党別得票数の記録」(2016.7.12)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-00dc.html
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今回、新政党が出てきたり、民主党が分裂したりして訳わからんことになっているが、
一つ、明らかな兆候が出てきている。それは、公明党の凋落である。
凋落、っていっても、公明党議席伸ばしてるやん?その通り。
ただそれは、投票率の低下や、選挙区で議席を伸ばしているから。
公明党の比例区得票数は落ちているのである。
公明党比例区得票数の推移
2010年 764万(6議席)
2013年 756万(7)
2016年 757万(7)
2019年 653万(7)
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いや、投票率は確かに下がったよ。でも、それ以上に得票率下がってるよね。
公明党の強さは、投票率に関わらず750万程度の得票数を誇っているところだった。
前回の衆議院総選挙から陰りは見えていたけど(700万票に届かず)
今回で、一気に得票数が落ちているのが目に見えてわかる。
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創価学会の力が落ちていると推測される。
思うに、学会員も高齢化が進んでいるんじゃないのかなぁ。
新しい世代が入ってきていないか、政治に関心が少ないか。
公明党はずいぶん長いこと自民党と組んで政権を担っているけど、
本当にそれでいいのかな?
まぁ、安部政治に対する一つのブレーキにはなっていると思うけれども。
参議院では、自民党単独で過半数取れてないしね。
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今回、自民と公明の得票率は、合わせて50%に届いていない。
得票率だけなら、与党は過半数に達していない。
議席で過半数を超えているのは、一人区で大きく勝ち越しているせいだ。
一票の価値の高いところで議席を獲得しているだけで、有権者全体の半分の支持もない。
有権者の半数以上が投票のいってないことも加えると、安倍政権を支持しているのは4分の1に満たない。
これでも「勝った」って言えるのかな?
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あとは、弱小政党、諸派の得票数。
れいわ新選組 228万(2議席)
社民党 107万(1)
NHKから国民を守る党 99万(1)
安楽死制度を考える会 27万(0)
幸福実現党 23万(0)
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社民党は、今回は生き延びた。でももう、崖っぷちもいいところだ。
投票率が高かったら今回で議席を失っていた可能性が高い。もう、潮時だと思う。
れいわ新選組に関しては、ノーコメント。
驚きは、N国党。まさかの議席獲得である。こんなのに国費使っていいのかよ。(苦笑)
幸福実現党は、そろそろ政治から完全に撤退した方がいいと思う。
公称1100万の信者は、いったい何をしているのか?w
ぽっと出の安楽死制度を考える会にすら負けるなんて。
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そういえば、「支持政党なし」という政党はもう消えてしまったのかな?
前回の参院選では65万の票があったのに。
N国党みたいなふざけたのに議席与えるくらいなら、まだ支持なしの方がマシだろうよ。
しかし、N国党ってネタだと思うんだけどなぁ。w
それくらい、既存の政治に対する不信感が高まっているということ。
政治家には大いに危機感をもってもらいたい。
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コメント
安楽死制度を考える会の前身が支持政党なしですから、幸福実現党が負けるのはあまり違和感なかったり。
投稿: simose | 2019-07-23 21:00