新型コロナとイブプロフェン
WHOから、COVID-19にはイブプロフェンの服用を避けるように勧告がでた。
「新型肺炎にはイブプロフェンの服用を避けて」
以下、一部引用
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この仮説についてスイス・ジュネーブで報道陣から質問されたWHOの
クリスチャン・リンドマイアー(Christian Lindmeier)報道官は、
WHOの専門家らが検討中であり後日指針を出すが、「当面は、
自己投薬するならイブプロフェンではなくパラセタモール(アセトアミノフェン)
の服用を勧める。これは重要なことだ」と述べた。
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引用終わり。
もともとはフランス発の情報なんだけど、
イブプロフェン服用例で悪化したケースが多かったらしい。
まだ検討中とのことなので、確定ではない。
医療従事者の感覚としては、
ホントなの?でもまぁ、あり得ない話ではないかな。くらい。
詳細情報待ち、といったところ。
ただし、「アセトアミノフェンの服用を勧める」は、強く同意する。
よくわからないけど、アセトアミノフェンの方が無難だろう、
というのは多くの医療従事者が同意してくれると思う。
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市販の風邪薬でも、イブプロフェン配合のものは多い。
商品名は多すぎてあげられないので、気になる人はお店で聞いてみよう。
ただ、今のところ絶対にダメってほどの話ではないので、
「風邪かと思ってイブプロフェンのんじゃった、どうしよう!」
という場合は、次から控えてもらえればよいと思う。
もちろん、呼吸器症状が悪化したら病院へ。
ただ、アスピリン喘息なんかの可能性もあるのでなんとも言えないけどね。
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さて、イブプロフェンはとりあえず避けるとして、
ロキソプロフェン(ロキソニン)はどうなの?
というのは、気になるところ。
私の感覚では、「避ける方が無難」だと思う。
ロキソプロフェンもイブプロフェンと同じプロピオン酸系の鎮痛解熱薬。
イブプロフェンがダメなら、ロキソプロフェンもやめとく方がいい。
アセトアミノフェンの方が安全性が高いのは間違いない。
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ロキソプロフェンは、WHOからの勧告とか出ないの?と思う人もいるだろう。
まず、間違いなく出ないと思われる。
ロキソプロフェンって、日本では繁用されてるけど世界的には知られてない。
ほとんど、日本でしか使われていない薬だからね。
kurieditsさんが昔に書いてるな。
「日本人ばかり大量消費する市販薬3
ロキソニンことロキソプロフェン」
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あと、イブプロフェン配合の風邪薬は多いけれども、
ロキソプロフェン配合の風邪薬は存在しないからね。
ただの風邪薬には入ってないから、それほど気にする必要はない。
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じゃぁ、リウマチとか整形外科領域で、医療用のロキソプロフェンをずっと服用してる人が、
風邪にかかったらどうしたらよいだろう?
この辺は、医師の判断が必要になると思う。
医師が必要だと判断するのなら、服用続けてもらう方がよいだろう。
(これは、イブプロフェンでも同じこと)
アセトアミノフェンにした方が安全だけど、鎮痛効果は劣るからなぁ。
大量に服用すれば効果はあがるけど、今度は肝障害みたいな副作用もでるし。
ケースバイケースになるので、判断が難しくなる。
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イブプロフェン、ロキソプロフェンは避けた方が無難。
ただの風邪症状なら、アセトアミノフェンの方が安全、ってことで。
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