まだ、希望はある
金曜日に、専門家会議から報告があった。
「まだ、ぎりぎり持ちこたえている」ようだ。
クラスター対策班が予想以上の効果をあげていて、
感染者数の伸びを抑えている。
「感染者数が右肩上がりじゃないか」という意見もあるが、
累積の数字なんだから右肩上がりで当たり前だ。
問題になっているのは一日当たりの増加数。
増加数が倍々になっていくようだと、感染拡大は止まらない。
でも、現状そこまではなっていない。
じわじわと増えているけれども、抑え込めていると言ってよい。
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私も分かっているようで、分かっていなかった。
COVID-19は、インフルエンザとは違うということだ。
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私が安部さんの一斉休校を批判したのは、
いや、COVID-19は学校が感染の重要舞台じゃないだろう、と。
安部さんは、過去のインフルエンザの対策から休校にしたけれど、
COVID-19は子供から大人への感染例があまり見られない。
そして、子供は非常に軽症で済むことが分かっている。
なので、休校措置そのものに、あまり意味はない。
ただ、政府の姿勢を示したことで、
自粛ムードを盛り上げて感染拡大を防いだの事実だろう。
実際、専門家会議も、
「一斉休校の効果は分からない」と言っていた。
効果はあったかも知れないし、なかったかも知れない。
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実のところ私は、かなり早い段階で封じ込めを諦めていた。
潜伏期間が長いこと。無症状でも感染させる恐れのあること。
患者の大半が軽症者であること。
この三つが揃えば、もう蔓延は避けられないのではないか、と。
患者数のピークを抑える方向にシフトすべきだと思っていた。
でも、COVID-19はインフルエンザとは違う。
インフルエンザなら、ワクチンなしで蔓延を防ぐのは困難だ。
ただCOVID-19は8割の感染者は誰も感染させない。
残りの2割の感染者が多数の感染を引き起こす。(クラスター)
このクラスター感染は、インフルでは認められない。
COVID-19の特色だ。
クラスターを発生させなければ、感染力はインフルより低い。
それなら、抑え込める可能性が出てくるんだ。
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そこで必要になってくるのが、「検査」だ。
私が検査を軽視していたのは、
「どうせ蔓延して検査能力を超えるから、無意味だろう」
という思い込みからだった。
封じ込められる可能性があるのなら、検査は極めて重要だ。
もちろん、海外渡航者や濃厚接触者が優先になる。
検査は、治療の役には立たないが、
感染の広がりを確認することはできる。
ただ、検査体制を整えるのが難しい。
他国はどうやって検査してるんだろうね。
イタリアやアメリカでは、一日で数千人の感染が報告されてる。
これ、日本では無理だ。(苦笑)
日本では、頑張っても1日5千件検査できるかどうか、というところ。
仮に陽性率が5割としても、2500人までしか発見できない。
本気で蔓延してくれば、陽性率も上がってくるから
もっと効率よくなるんだろうけど。
でも、幸いなことに日本はまだそこまでではない。
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まだ希望はあるのなら、まだ正念場は続く。
気を緩める訳にはいかないんだろう。
むしろ、欧米のようにあきらめてしまう方が楽かも知れないが。
でも、日本政府はまだあきらめていないようだ。
まぁ、中国も封じ込めた(と言っている)し、韓国も踏ん張っている。
ここで日本だけアウトブレイク起こすわけにはいかないだろうよ。w
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