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学校の再開は難しい


 5月6日の緊急事態宣言解除をめぐって、学校現場が揺れている。
緊急事態宣言を解除するかどうかの結論が出るのが、
どうも、5月に入ってからになりそうな雰囲気だ。

 5月の連休中に、連休明けにどうするのかを決めるってんだから、
かなり無理がある。早く決めてくれよ、と。

 実際のところ、地域によって差があると思う。
未だに一人の感染者も出していない岩手県とかは
そもそも緊急事態宣言自体が不要だった気がする。

 一方で、東京都は新規感染者数が減少傾向とはいえ、
まだまだ多いので、緊急事態宣言の解除は非常に厳しそう。
大阪も難しいんじゃないかな。

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 学校の再開をどうするのかも難しい。
愛知県ではいち早く、5月末までの休校延長を決めた。
それに追随しようとする自治体もある。

 大阪府では、府立学校の休校延長をとりあえず5/10まで伸ばした。
が、これは単に連休対策だと思う。
5/7,8の二日間で、11日以降の体制を整えるんだろう。

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 ただ、一回始まった休校を「解除」するのは非常に難しい。
特に、世論を気にする政治家にとっては。

 茨城県や兵庫県では、4月の学校再開に反対する運動があり、
(緊急事態宣言もあって)結果的に休校延長となった。

 子供の命に何かあったらとりかえしがつかない。
勉強の遅れなんか、後から何とでもなる。
確かにそれはその通りだ。

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 でもね、それは科学的な判断ではない。
そういう人に聞きたいのは、じゃぁ、いつになったら休校解除していいの?
というところ。

「安全」と「安心」は違う。

 今後、というか今までも、リスクが0になったことはない。
学校に行けば事故がおきることもあるし、病気になることもある。
わずかのリスクであれば、目をつぶってきたでしょ?

 子どもたちが健康を害するリスクと、勉強できないデメリット。
どちらが大きいのかを比較するのが、科学や政治の仕事だ。
明確な基準を示して、休校解除すべきだと思う。

 例えば、その市区町村で新規感染者が3人未満である、とか。
都道府県なら、10人未満である、とか。
人口10万人あたり1人未満である、とか。

 インフルなら、欠席者が増えてきた時点で学級閉鎖になる。
子どもにとっては、インフルの方がコロナより怖くないか?
子どもに重症者が少ないのは明らかだし、
子どもからの感染が非常に少ないらしいのもわかっている。

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 この国では、「安心」を追い求めるあまりに、
不必要に高いコストを払ってきた前例がある。
狂牛病検査しかり、福島の農産物しかり。

 今回、そのコストを払わされるのは子ども達だ。

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 感情だけでなく、事実、科学的な意見を重視して、
休校の是非を議論してほしいと思う。
この辺は、リスクコミュニケーションの話になるだろう。

 今回もやっぱり、難しいのかな?

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