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「鈍化」している。

 昨日の専門家会議は、あまり内容がなかった。

 緊急事態宣言から2週間経ったが、
ウイルスの潜伏期間、発症してから検査するまでの時間、
検査してから結果が出るまでの時間で、2週間近くかかる。

 今、見えてきている感染者は「2週間前」の状況を見ているので、
まだ緊急事態宣言の効果が判定できない、というのが理由。

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 いや、それでも現在の感染状況を判断することはできると思うが。

 質疑応答で西浦教授(8割おじさん)が答えたのが、
「感染拡大は鈍化している」という表現だった。

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 新規感染者数は、先週末から今週にかけてやや減少傾向。
もうしばらく横ばいで進むかも知れないけれども、
少なくとも増加はしていない。

 指数関数的な増え方にはなっていない
安倍さんは、緊急事態宣言の時に東京都が感染者1000人(当時)で、
(このペースなら)「2週間後に1万人、1か月後に8万人」と言っている。

 ちょうど2週間後で、東京都は3000人くらい。
今月末でも1万人になるとは思えない。これが「鈍化」という意味。

 これは、緊急事態宣言の前からの東京都知事の働きが大きかったのだろう。
週末の外出自粛や夜のクラスター対策。「自粛ムード」を広げていた。

 もう一つ、あえて書くと、志村さんの死が大きかったように思う。
志村さんのおかげで、みんなの危機意識が格段に上がった。

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 まだ油断するのは禁物だが、
少なくともオーバーシュートは起こらないだろう。

 ただ、オーバーシュートが起きなくても医療崩壊はおこる。
東京都はかなり限界に近そうだ。

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 あとは、先日から書いているが東京都の検査データが使えない。
検査数がリアルタイムで分からないと、陽性率も分からない。
検査数が増えてるから感染者が増えているのかどうか。

 まぁ、一般人はおとなしく家にいろ、ってことかな。

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 一番、理想的な展開なら、ここから新規感染者数は減少に転じる。
安倍さんも、緊急事態宣言の記者会見では
(4月7日の)2週間後には感染者の増加をピークアウトさせる。
と言っている。

 一進一退は続くだろうが、そろそろ減少が見えてくるはずだ。
理想的に進めば、緊急事態宣言の終了日(5月6日)で、
新規感染者数が100人未満(二桁)になっている。

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 でも、8割減は達成できていそうにないから、
新規感染者200人くらいまでしか減っていないかな?
そうなれば、緊急事態宣言は解除できない、だろうな。

 それでも、ニューヨークのようにはならないのはほぼ確実。
少なくとも大敗はなくなった。後は持久戦になるだろうな。

 

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