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コロナ前には戻れない

 連休中の動き。

 5/4に安部さんは、緊急事態宣言の解除を5月末まで延期すると発表した。
ただし、地域によってはそれよりも早い解除もありえる、と。

 もともと、国の緊急事態宣言自体にあまり効力はなくて、
それぞれの知事が休業要請などを自治体ごとに決められる。

 だから、緊急事態宣言の下でも、休業要請を解除することは可能だし、
少しずつ日常を戻していくこともできるだろう。

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 一つ、個人的に気になっているのは、
博物館、美術館、図書館などの公共施設について、
感染対策を施せば閉鎖の対象としない考えを表明した点。

 個人的にはとってもありがたいが、
普段から利用しない人にとっては、それこそ不要不急だと思う。

ちなみに私は図書館カード3枚もち。
予約は全部合わせて40冊。
早く開けてくれないと、読む本がなくなって困ってる。
まぁ、個人的事情だ。

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 大阪府が、独自の出口戦略を表明した。
「陽性率7%未満」「経路不明の感染者数10人未満」「病床使用率60%未満」
これらを7日間連続で満たせば、段階的に解除する。

 連休中で実態は見えにくいけれども、
大阪府は現時点でこの3要件をクリアしている。
早ければ来週には段階的に解除されていくんだろう。

 大阪府がこれをできるのは、陽性率をきちんと出しているからだ。
東京都では、まともに陽性率を計算できないのでこれができない。
東京都の数字がおかしいことは、専門家会議でも議題にあがっていて、
状況を把握できる数字を発信するように提案されている。

 私は3週間前から言ってるけどね。

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 では、解除されたら今までの日常が戻ってくるのか?
そんなことはない。

8割おじさん西浦教授の計算では、
人と人の接触を8割減らせば、感染拡大を劇的に抑えることができる。

同じ式を使うと、感染者数を「増やさない」ためには、
人と人との接触を、「コロナ前の6割減」とすることが必要だ。
そうしないと、またすぐに感染が拡大して自粛要請が必要になる。

 それが、「新しい生活様式」ということ。
生活様式の変更によって、コロナ前からの6割減を維持すること。
それでいて、経済を回さなければならない。

 韓国のように新規感染者を0にまで落とし込めれば、
もっと緩和できるんだろうけれども、
それにしたってコロナ前には戻れない。

 完全にコロナ前に戻るには、ワクチンが必要になる。

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 特に厳しいのが、名指しで止められている3つ。

大規模イベント、ライブハウス、接客を伴う飲食業(夜の街)

 少なくともあと1年は無理じゃないかな。
イベントやライブハウスは、動画配信とかに切り替えるしかないけど、
それでも厳しい。

 夜の街に至っては、もうどうしようもないように思う。
私は全然詳しくないけれども、オンラインでどうこうできる業種じゃないでしょ。
風俗に流れるにしても、もっと危険だし。

 女性の貧困問題を根本的にどうにかする必要あるよ、これ。
夜の街や風俗に頼ってたとこあるから。

 

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