自粛疲れ
東京アラートが発動されて一週間。
幸いなことに、その後感染者は増えてこなかった。
6/2の34人が最多で、その後10人~20人で推移している。
夜の街での感染者が多いようだけれども、
今のところ、それ以上に広がる兆候は見えていない。
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一応、東京都のデータを追っかけているけれども、
3月下旬との違いは検査数の差だ。
毎日、おおむね1000件以上のPCR検査を実施していて、
(最多は6/5の1822件の検査)陽性率は2%未満。
感染者数は0になっていないが、前に拡大したときと比べると
検査体制や医療体制が拡充している分、余裕をもって対応できている。
報道では、今日、明日にでも東京アラートは解除されそうだ。
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北九州市も、その後、鎮静化に向かっている。
新規感染者数も一日数人レベルまで落ちている。
何が原因で減ったのかはわからないけど、まずは一安心だろう。
学校のクラスターも、その後、発見されていない。
一件目が恐ろしく早かったので驚いたが、
全国的に学校でクラスターが発生する状況にはなっていない。
これは予想通りとはいえ、安心できる。
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こうなると、みんなコロナから注意がそれていく。
いわゆる「自粛疲れ」とでもいうべき現象。
今まで我慢していた分、反動で外に出ている人もいるかと。
もちろん、「新しい生活様式」にする努力は必要で
すべてがコロナ前に戻った訳ではないことに注意が必要。
でも、「もう疲れたよ」というのが、実感ではなかろうか。
ぽつぽつ、クラスターが発生するけれども、
そのうちに、それも珍しいことではなくなっていくんじゃないかな。
それこそ「ウィズコロナ」の時代に入っていくんだろう。
ただ、無関心になりすぎても困る。
新型インフルの時は、みんなが対策に飽きたころに爆発したからね。
少しずつ緊張のレベルを落としながら、
できる範囲で継続できる対策を続けていくことが必要なんだろう。
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次の波は、いつやってくるのか?これは誰もわからない。
が、私が根拠なく予想してみる。(相場観)
油断すると、すぐにやってくる可能性もあるが、
今のところ、いったん落ち着いた国が再び危機に陥った例は0だ。
(あちこちでボヤ、レベルはあるけど)
8月までに次の波が来る可能性は1割程度じゃないかな。
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気温が高くなると、感染性が低くなる季節性を言う人もいるが、
実際のところ、よくわかっていない。
しかし、秋から冬にかけて次の波が来る、と予想する人は多い。
必ず来る、と言っている人もいるくらい。
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新型インフル時は、一巡するまでは季節無視して流行した。
私は季節性に関してはどちらかというと否定的。
南半球、とくに南米がひどいことになっているが、
南半球でもオーストラリア、ニュージーランドは増加の兆候が見えない。
というか、終息しつつあるように見える。
秋から冬に次の波が来る可能性は5割程度かな。
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それよりも問題なのは、感染拡大している国からの渡航者。
もちろん、検疫で引っ掛けているけれども。
いつまでも鎖国している訳にはいかないので、
少しずつ、海外からも人が入ってくるようになるだろう。
むしろ、それがきっかけで感染拡大することは十分ありえる。
(西浦先生が試算している。)
ここで失敗して、再度自粛要請になる可能性もある。
これも1割くらいかな、と感じている。
日本政府もそこまでバカじゃないだろう。
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残りの3割は、「このまま終息に持ち込める」
つまり、次の波は来ない可能性もある。
スペイン風邪の時は第3波まであったっていうけど、
100年間の間に医療も科学技術も劇的に発展している。
インフルエンザウイルスの発見は、スペイン風邪よりも後の話だ。
あとは、ワクチンの開発待ちだろう。
うまくワクチンができてくれれば。治療薬がでてきてくれれば、
コロナは少しタチの悪い風邪、ということにできる。
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私の希望する一番の勝ちパターンは、
コロナと一緒に、インフルエンザも半減する未来だ。
コロナ対策は、ほとんどそのままインフル対策にも使えるからね。
少し落ち着いたので、更新頻度は落ちると思う。
専門家の方々には、今のうちに総括と次への準備をしてもらう必要があるが。
もっとこの病気のことが分かってくれば、
「経済を回しながら感染を抑え込む」ことができるんじゃないかと思う。
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